
7試合登板 1勝1敗 22回登板17被安打10与四球11奪三振4自責点 防御率2.45




7月26日、灼熱のナゴヤ球場。プロ入り2度目の登板はプロ入り初先発のマウンド。それはそれは誰がどう見ても見事としか言い様のないピッチングでした。
5回71球0被安打3奪三振無失点。




勢いよく、まさにビッシビシ投じられるストレートはMAX147km/h。たまーにどこに行くか分からんような何とも言えぬ変化球はご愛敬、と言わんばかりの快投乱麻のピッチング。噂話ではなく、カープはとんでもない高校生を指名・入団させたもんだとも思いました。




正直な話、実践デビューはJABA広島大会かなとも考えてましたが、予想外の早さ。しかしながら早く表に出すだけのピッチングを披露してくれました。これは今年の二軍首脳陣のヒットかな。




そして翌週の丸亀市民球場での対タイガース戦、ウエスタンリーグでは珍しくなったナイトゲーム。高松市で生まれ高松北中学校から高松北高校に進んだ彼にとっては凱旋帰郷。もちろん地元の関係者は「凱旋登板」に期待を寄せていたとは思いますが、期待に違わぬ2回無失点のピッチング。




その後の登板で失点してしまったので、冒頭のような数字になってしまいましたが、高卒1年目としては上々の数字ではないでしょうか。むしろこれだけの数字を残せた事自体素晴らしい事ですよ。


カープの高卒左腕と言えば、現在では戸田隆矢の名前が出てきます。それ以前ともなると、今季限りでユニフォームを脱ぐ事になった河内貴哉、昨年引退した齊藤悠葵くらいでしょうかね。菊地原毅も出てくると思いますが、花咲かせたのはバファローズ移籍後のような気もしますしね。


どの程度の成績で「育った」と言えるか分かりませんが、とにかくカープではサウスポーが育ちにくい。良いものを持っていても、何故か潰してしまう。あれやこれや注文をつけたばかりに、良いものを失う。高卒・左右に限った事ではありませんが、すっかり育成下手になってしまいました。


しかしながら、今シーズンから佐々岡真司氏が二軍投手コーチに就任され「まずは良いところを伸ばす」といろんな所で明言されています(就任当初は色々と懸念されましたが)。


その結果、今シーズンのカープの新人ピッチャーは4人とも段階こそ違えどウエスタンリーグ公式戦で登板、そしてうち二人は、大卒と社会人出身ではありますが、しっかりとした成績をおさめ、一軍でも登板しました。確実に来年再来年、そして3年後5年後の為の種は蒔かれたと思ってます。


藤井皓哉ともども高卒ですから、まだ多くは望む時期ではないでしょうけど、まずはいらぬ事を考えず、じっくりプロ野球選手としての体にしてやって欲しい。それこそ「投げ急いで」壊してしまっては何にもなりません。


そして、どのピッチャーにも言える事と思いますが、投げさすのはいいですが、将来的にこうしたい、と言う明確な道筋をつけてやって欲しいんです。ただ漠然と投げさせても疲弊するだけだし。


プロ野球の世界ですから、弱肉強食。実力の伴わなかった選手は去るのみですが、その実力を付けてやるのもまたプロの仕事と考えます。高卒ルーキーは余程のバケモンでない限りは原石です。


この際ですから、あれこれ細かい事を言わず、まずは伸び伸び投げさせてやるのも一手。壁にぶち当たれば自分で考えるだろうし、分からなければ問いにくるはず。そうやって皆成長するはず。


チーム事情、あると思いますが、来年とは言いません。再来年辺りに1試合くらい、一軍の空気を吸いに出れば、くらいの気持ちで育て上げていただきたい。皆戦力として入団させたんだから。

その頃には、もっと若い背番号になってるといいな。
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2015.11.01 / Top↑
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