
26試合登板 6勝4敗2セーブ 121回1/3登板 119被安打 防御率3.19
多分、一軍を見慣れた人には(本人には申し訳ないですが)とことん評価は低いかも知れません。
しかし今シーズンの小野純平の二軍での成績は、他の選手にけっして劣らない内容でした。


5月15日の阪神鳴尾浜球場での8回4失点完投敗戦、7月5日の高槻萩谷総合運動公園野球場での1失点完投勝鯉などなど、防御率はごく普通ながらも、印象に残るピッチングはありました。


一軍では専らリリーフ待機。敗戦処理でのロングリリーフ、みたいな見方もされ、私自身もそう言う観点から見てました。多分誰しもがそう見てたかも知れません。しかし実情は違いました。


リリーフピッチャーが球数少なく、打の左右関係なく抑える事が出来るように、長いイニングを投げる事は多々ある事です。おそらく小野純平の先発起用もその一環かと思われましたが、けっしてそれに当てはまらないピッチングを見せてくれたように思います。


どう言うわけか今シーズン、一軍での登板は1試合もないまま終わりました。一軍の投手コーチがアホなのか、一軍首脳陣が全員アホなのか、それとも佐々岡真司二軍投手コーチの意向なのか。


後者だとしたら思い切った方針と発想の転換だし、佐々岡真司投手コーチの手腕ですよ。一時は「大丈夫かいな」と心配したもんですが、中村恭平のピッチングの変貌と並んで、今季の収穫ですよ。


今シーズンのカープ一軍先発投手陣。最終的に前田健太、黒田博樹、クリス・ジョンソン、福井優也以外は全く固定されませんでした。これはこれで悪い事ではないと思うんです。しかしながら一軍先発ピッチャーは、見慣れた名前しか並ばなかった、入れ替えがなかったのはどうしたもんかいな。


彼もまだ来シーズンで29歳です。大卒とは言うもののまだまだ登板機会に恵まれているとは言い難い。しかし移籍して来て、カープ投手陣内での新たな地位確立は着々と進んでいると思います。


来シーズンのカープの先発投手陣は正直流動的です。クリス・ジョンソンの残留交渉は進むと思いますが、前田健太、黒田博樹に関しては不透明な状態。けど個人的にはけっして暗くはないと感じます。まだまだ「やってもらわないと困る、使わないと勿体無い」選手は二軍には幾らでもいます。


カープにやって来て来年で4シーズン目を迎えます。そしてプロ入りして7年目。本人もそれこそ「捲土重来」を期しているはず。今シーズンの二軍での成績が、何らかのステップになるように。
生え抜き選手ぢゃないから、期待する人は少ないかも知れません。しかしながら今はカープのユニフォームを着ています。彼もまた立派なカープ選手の一員。ジャイアンツに比べ、選手層がけっして厚いとは言えないカープなら、まだまだ出番はあるはずだし、起用しないともったいない。
最近は大卒選手ってのは即戦力として期待する風潮は多々ありますが、けっしてそうでない選手もいるのも確か。移籍を経て、散々叩かれて、ようやく陽の目を見つつある。これもまた育成の過程。
シーズンの疲れも見せず(?)フェニックスリーグに参加しています。来シーズン、新しい小野純平を一軍で見せてくれる事を密かに期待しています。そして一軍首脳陣の再考を強く求めます。
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2015.10.27 / Top↑
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