今シーズンも、最後までホークスと優勝を争ったカープ。最後は力尽きるように転げ落ちてしまいましたが、何だかんだありながらも、3年連続2位、てのは本当に上出来の数字かと思います。

リーグ戦に関しては、バファローズに大変お世話になったような気もしますが。

優勝 福岡 110試合 66勝 35敗 9分 25雨天中止
2位 広島 109試合 62勝 42敗 5分 23雨天中止
3位 阪神 117試合 57勝 53敗 7分 20雨天中止
4位 中日 104試合 41勝 56敗 7分 26雨天中止
5位 大阪 108試合 33勝 68敗 7分 22雨天中止


毎年、念仏のように唱えられる「戦力の底上げ」。順位を見る限りは十二分に出来ているか、と言えば実際の所どうかな、とは思います。ただ、超巨大戦力のホークスに続いての2位は評価の対象。

とは言えシーズン前半から中盤にかけては、決して皆が望む、ウエスタンリーグの基本的概念「選手育成の場であり実践の場」ではなかった。調子を崩し次々に出場選手登録と抹消を繰り返す外国人助っ人。試合に勝って嬉しい事は嬉しかったですが、本当にこれでいいのか、と思いました。

実績のあるブラッド・エルどレッド、高額年俸のヘスス・グスマン、慌てて獲得したとも思えるネイト・シアーホルツ。練習生から支配下登録を勝ち取ったライネル・ロサリオ、来日2年目のデュアンテ・ヒース、リリーフとして期待したマイク・ザガースキー。ウエスタンリーグの試合に出場してないのはクリス・ジョンソンだけと言う、ある種異常事態。正直、奇異にしか見えなかった。

毎年恒例になりつつある、BCリーグとの対戦。1番から3番までスラリ並べられた外国人選手。申し訳ないですが、ワンランク落ちるBCリーグ相手に、そこまでするか、と思ったくらいのスターティングメンバー。そして、そこまでして外国人選手を試合に出さないかんか、と思ったもんです。

大枚払って入団させたんだから「やってもらわないと困る」のはわかりますが、これらのお陰で、本気で育成・強化を目指すべき選手、例えば美間優槻であったり高橋大樹であったり、一軍でレギュラーをとってなければいけない岩本貴裕など、数多くの出場機会を奪われてきたのも事実です。

昨シーズン、11本塁打を記録した高橋大樹も、実際に見れたのはシーズン終盤になってから。負傷していた、みたいな話も聞きましたが、そこまでの数字を残した選手を下げてまで何故、外国人選手をあれほど優先したのか。美間優槻にしても、押し出され押し出されで、スターティングメンバーどころか試合出場すらない事も多かった。これで果たして「育成の球団」と大きな顔を出来るのか。

ホント、カープには「野手」って少ないですよ。投手力トウシュリョクとうわ言のように言い続けて、投手ばっかりを入団させていた時期がありましたがそのツケを外国人選手に任せてしまってる。

最近になって思い出したように、田中広輔、菊池涼介、下水流昂、桒原樹と、ポツポツ野手を獲得しましたが、正直まだまだ足りてない。庄司隼人にしても、堂林翔太にしても、美間優槻にしても、プロ入りしてからの野手転向。美間優槻は昨シーズン、ウエスタンリーグで成績を残しましたが、今年は試合出場が減ってしまったゆえ、元の木阿弥、とまでは言いませんがもう少し時間が掛かろう。

ただ、いろんな球場へ、カープの試合を見に行きましたが、短い時間の中で本当、濃密な練習が出来ていると思いました。個々の数字も伸びてきました。リーグのトップを争うような選手も出てきました。確実に底上げはなされているとは思いますが、如何せんカープという球団が、あまりにも外国人天国に成り下がってしまった印象は拭えません。その証拠が、9月に入ってからの転落のような。

そしてこれは、一軍二軍かかわらず、カープと言うチーム全体に言える事だと思いますが、まだまだ1シーズン140試合超を戦い抜く体力が足りない。だからシーズン終盤になって落ちていったり、肝心かなめの試合を落としたりする。野球の技術は上がってるとは思うんですけどね。

ホント、基礎体力の問題だと思います。即戦力として期待されたピッチャーが3年と持たない、2年目には調子を崩したり、配置転換をされたり。ボールを投げたり、バットを振ったりするのは、春季キャンプで嫌というほどやればいいんだから、自主トレーニングの時期には、野球で使う使わないに拘わらず、プロ野球選手である前に、スポーツ選手として徹底的にいじめ抜いて欲しいんです。

若い選手が多いとされるカープ。レギュラーを確約されようがそうでなかろうが、一軍であろうが二軍であろうが、まだまだ線の細い選手が目に付く。毎年見てて「大きくなったな」と思う選手はいますが「逞しくなったな」と言う選手はまだ少ないように思うし、それが毎年の順位に表れてる。

特に二軍の場合、3年連続でホークスと優勝争いを演じながら、もう一歩あと一歩のところで届かなかった。それはそれこそ、素振り10回、ブルペンで10球、レベルの差かも知れません。その「差」を埋める為には、練習しかないんじゃないでしょうか。現役選手でいる以上、練習してなんぼ。

ウエスタンリーグ優勝の記事で、水上善雄・ホークス二軍監督が「12球団のファームで1番ではないかと思うほど全員が練習に励み、この結果になったと思う」と言うコメントをされていました。それだけの練習をやってきた、と言う自負があるから、一軍も二軍も優勝出来たんだと思います。

じゃあ、まずその上を目指しませんか。

ホークスの試合を、Ustreamとかで見ても、どんな場面であろうが皆自信を持ってバットを振っているし、自信を持って得意のボールを投げている。それは水上善雄監督言うところの「12球団1番の練習」の賜物。ホークスはホークスだから、じゃない。あそこに勝たなければ先はない。

繰り返しますが、個々の数字は上がってきています。あとはピッチャーにしろ野手にしろ、7か月間を走り抜く、そして失速しない体力。せっかくあれだけの環境にあるんだから、もっと練習しよう。チーム全体、若いんだから、練習すればしただけ力のつく年齢にある選手ばかりなんだし。


そして、外国人選手はもういらない。ここまで言ったら怒られるかも知れませんが、選手育成を主とするのであれば、正直邪魔です。これじゃ出てくる選手も出てこない。


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2015.10.20 / Top↑
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