広島東洋カープの2015年シーズンも終わりました。

一部の選手はフェニックスリーグに参加する為に日南へ。公式戦がないだけで、もう2016年シーズンはとうに始まっています、が、かつての主砲は日南云々の前に、大きな決断を一つしました。

そしてその記事は、深夜に飛び込んできました。

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タブレットでのスクリーンショットと言う新たな技法をとってみました。

二軍でもがき続けてきた栗原健太。ついに「退団」と言う道を選びました。昨シーズンも、そして今シーズンも、ついぞ一軍に姿を現すことはありませんでした。それどころか今シーズンは、ウエスタンリーグの遠征にすら満足に参加することもなく、終始由宇練習場で「生活」をしてたように思います。

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結局今シーズンのウエスタンリーグでの成績は、45打席38打数5安打1本塁打2打点5四球6三振。打率0.132。昨年が225打数56安打4本塁打と言う事を考えると、言い方は悪いですが凋落甚だしい。それも肘の怪我の影響、と言ってしまえばそれまでですが、あまりにも悲惨だった。


私が見た最後の栗原健太。9月18日、由宇練習場での対ドラゴンズ戦。奇しくもその試合最後のバッター。結果はセカンドゴロダブルプレイ。打席の結果以上に、あまりにも悲惨なスイングだった。

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上半身が雁字搦めに縛られたような、ホント手先だけのバッティング。自身は「やれる」と意気込んで臨んだシーズンのはずではありましたが、結果が伴わなかった。正直、悲しかった。これが旧広島市民球場で、ホームランを放ってドヤ顔でダイヤモンドを一周していた男と同じ人物なのか。

2012年から毎年のように右肘手術。繰り返しているうちに、いい頃のスイングを忘れてしまったのか。満足に伸びない右肘に不安を抱えたままだったのか。それとも再発を恐れてのそれだったのか。


栗原健太の2013年シーズン第1号ホームランは、雁の巣レクリエーションセンター野球場での対ホークス戦。彼らしいレフトスタンドへのホームランではあったけど、既にこの頃から、現在のようなスイングに近かった。最初の手術を終えた後ではあるけど、これをそのまま引き摺る事になろうとは。

「今はできると言う自信がある」とは言うし、実績を考えると、どこかの球団から声がかかるかも知れないし、かかって欲しいとは思ってます。まだ33歳。やれば出来る年齢と思う。しかしこれだけ手術を重ねた右肘。獲得する方としてはメディカルチェックもするだろうし、ある程度テスト期間は置くと思う。しかも丸3シーズン、二軍に沈んでた選手に「はいどうぞ」と簡単に道を開く球団は少なかろう。

「去るも地獄、残るも地獄」と言う事がよくあります。そして栗原健太は「去る」と言うよりもカープから「飛び立つ」決断をした。もしかしたらこの先、カープでは得る事が出来なかった貴重な経験をするかも知れない。右肘はさらにボロボロになるだろうけど、カープの選手である前に、いち野球人としての勉強の旅になるかも知れない。いい方に考えればそうなりますか。個人差があるでしょうけど。

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彼のベストスイングは今でも、先に触れたように旧広島市民球場でのホームランです。本人さんはどうかは知りませんけどね。けど、アレを取り戻す為には相当の時間がかかると思います。由宇練習場で見たその後ろ姿は「コング」とまで言われたその体躯からは程遠かった。寂しかったですよ。

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それでも、カープを去る事になったとは言え、栗原健太の再起を願ってる人はたくさんいるはず。もしかしたらカープファンだけじゃないかも知れない。ぶっちゃけ少し前はそういう選手だったはず。リーグを代表する選手だったはず。新生・栗原健太はどこのユニフォームを着る事になるのか。


楽しみでもあり、不安でもあり。そして、ひとつの時代が終わったような気もします。


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2015.10.09 / Top↑
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