去る20日に、福岡ソフトバンクホークス二軍の、ウエスタンリーグ優勝が決定しました。
幾度となく述べてきましたが「一軍予備軍」の名に恥じない、強い強いチームです。超巨大戦力にモノを言わせ、パシフィックリーグも圧倒的な強さで駆け抜けましたが、その裏で若いしっかり選手を鍛え、不調に陥った選手をしっかり調整させ、もぎ取ったウエスタンリーグ4連覇。
しかし、そのホークスに最後まで食い下がったのは、3年連続でカープ。戦力的には到底及びませんが、1年間の集大成になるであろう雁ノ巣レクリエーションセンター最終カード。その第1戦。


いつもなら、南海高野線から朝一番の阪和線関空快速で関西空港駅に出るんですが、今回は諸般の事情により、天下茶屋駅から特急「ラピート」を使用。天下茶屋駅06:04発は、数少なくなった「ラピートアルファ」。ちなみに「飛行機に乗る為」に利用するのは初めてです。


毎度お馴染みピーチ・アビエーション。この時間帯、東京成田、鹿児島、仙台、福岡に向けて次々に離陸します。さすがにこれだけズラリと並んでると壮観。ローコストキャリア万歳。


九州・博多上陸。何かろくでもない画像ばっかりになってますが、乗り継ぎがあまりにも良すぎて、のんびり撮影してるヒマがないと言う悲劇。そないあわてて球場に行かんでもいいんですけどね。


香椎駅。鹿児島本線から香椎線(海ノ中道線)に乗り換えます。ここでようやく一息つけました。


雁ノ巣駅。ここに降り立つのもあと2回、になるのかならないのか。と思うと少し寂しいです。


「雁の巣レクリエーションセンター」の看板。片面だけ色あせているのは日に焼けたせいなのか、それとも「玄界灘の潮風」い長年晒されたせいなのか。


AM09:43。雁の巣レクリエーションセンター野球場到着。しかしながら前夜の雨の影響でグラウンドが練習で使えないということで、カープナイン、ホークスナインともに、西戸崎練習場で練習をしてからの球場入り、とか。まぁこれは「自然にだけは勝てない」と言う事で。

10:00少し過ぎた頃に「広島東洋カープ」と表示された赤いバス(JR九州のバスです)が到着。聞く所によると、と言うか何と言うか、水本勝己バッテリーコーチをはじめピッチャー陣が先に球場入り。


残り試合もあと3試合、と言う事もあるのか、この先を考えての登板予定なのか、理由は定かではありませんが、とにかく今回はピッチャー陣の帯同が異常に少なかったように思います。ピッチャー陣だけは、グラウンドn隅っこの方を使ってウォーミングアップをしていたような気配でした。


もちろんファーム日本選手権には出場しないので、どちらかと言えば若い選手中心。この先10月から行われるフェニックスリーグを見据えてのものなのか。そしてマイク・ザガースキーは生き残りをかけての帯同か。永川勝浩んに関してはちょっと解りかねますが、いろいろあるんでしょう。


その後、だいたい10:30頃から、ホークスの選手がタクシーで三々五々球場入り。




カープ野手陣が球場入りしたのは、通常の試合前練習が終わる11:40頃。高信二監督を先頭に、続々と球場入り。野手陣もまた、通常よりかなり少なかったです。


球場入りした後は即、試合前の軽食。その合間を縫って、サインに応じる姿も見られました。もちろん、丁重に断る選手もいましたが、まぁこのあたりも人それぞれ。こう言う光景も来年からはどうなるのか。ただでさえ、サインに関してはピリピリしているカープですからねぇ。

ホークス斐紹。通訳を介しつつ、マイク・ザガースキーと話をしたり(話の内容が気になりましたが)、上本崇司の持っている飲み物にイタズラを仕掛けようとしたり。
スターティングオーダー
先攻:広島東洋カープ
1(左)高橋
2(二)上本
3(指)磯村
4(中)天谷
5(一)美間
6(三)庄司
7(右)土生
8(捕)中村亘
9(遊)桑原
P:塹江
○今シーズンはたまにしか見られなかった純和製打線。本来はこうあるべきかどうなのか、と言うのは非常に難しいところであり、答えの出ない、二軍の永遠のテーマではないか、とも考えます。ホークス先発が右の山田大樹とは言え、どっちかと言えば左右関係なく組まれている打線。
後攻:福岡ソフトバンクホークス
1(右)江川
2(左)上林
3(一)猪本
4(指)カニザレス
5(遊)牧原
6(三)塚田
7(捕)拓也
8(中)真砂
9(二)古澤
P:山田
●長らく「居座った」松中信彦が抜けたところで、何ら破壊力の落ちないホークス打線。江川智晃1番とかもう暴挙に近い。それだけしっかり三軍で鍛えてると言うことなのか。
審判と公式記録員

球審:福家英登、一塁:今岡諒平、三塁:柳内遼平
公式記録員:貞比良弘
打撃成績
1回表
高橋 ストレートのフォアボール
上本 1-2から4球目を空振り三振
磯村 初球を打ってセンター前ヒット
天谷 3-1から5球目を打ってセンターフライ
美間 1-2から4球目を空振り三振
○立ち上がりからホークス先発・山田信義の調子がよくない。いきなり高橋大樹にフォアボールまではよかったけど、次打者の上本貴司に送りバントの雰囲気すらなかったのは何でだろう。
1回裏
江川 1-0から2球目を打ってレフト前ヒット
次打者上林の初球にワイルドピッチ
上林 1-0から2球目を打ってライトフライ
猪本 1-1から3球目を打ってレフト前タイムリーヒット さらにレフト高橋エラー
ホークス1-0カープ
カニザレス フルカウントから6球目を選んでフォアボール
牧原 初球を打ってレフト前ヒット
塚田 フルカウントから6球目を打ってライトフライ
拓也 0-2から3球目を空振り三振
2回表
庄司 1-1から3球目を打ってピッチャーゴロ
土生 ストレートのフォアボール
中村亘 フルカウントから8球目を打ってレフトフライ
桑原 初球を打ってライト前ヒット
高橋 1-2から4球目を打ってライト前タイムリーヒット
ホークス1-1カープ
上本 3-1から5球目を選んでフォアボール
高橋と桒原でダブルスチール成功 桒原生還
ホークス1-2カープ
磯村 0-1から2球目を打ってショートライナー
○高橋大樹のタイムリーヒット。意識はレフト、打球はライトながらも、とにかく前に飛んでのヒット。しっかりバットスイングしないと、当たるもんも当たらんし、飛ぶものも飛びません。
○そして、その高橋大樹と桒原樹によるダブルスチール。上本崇司がフォアボールなので、特段セカンドに投げる必要性はないんですが、ホークスキャッチャー甲斐拓也にしてみれば「走ったから思わず投げ(てしまっ)た」と言う感覚なのか。カープからしてみればそれこそ「してやったり」。
2回裏
真砂 フルカウントから8球目を見逃し三振
古澤 2-1から4球目を打ってライトフライ
江川 フルカウントから6球目を打ってレフト前ヒット
上林 1-1から3球目を打って右中間突破タイムリースリーベースヒット
ホークス2-2カープ
猪本 フルカウントから7球目を打ってライトフライ
●2年目おn上林誠知ややはりすごい。とにかく足が速い。こう言う選手は敵チームであれ、走塁はどうしても追いかけてしまいます。本当に気持ちいいです。
3回表
天谷 2-1から4球目を打ってショートゴロ
美間 1-2から4球目を打ってレフト前ヒット
庄司 ストレートのフォアボール
土生 1-2から4球目を空振り三振
中村亘 1-1から3球目を打ってセンター前タイムリーヒット
送球の間に中村亘は二塁へ 庄司は三塁へ
ホークス2-3カープ
桑原 1-2から5球目を空振り三振
3回裏
カニザレス フルカウントから6球目を打ってセンター前ヒット
牧原 0-1から2球目を打ってレフトフライ
塚田 3-1から5球目を選んでフォアボール
拓也 1-2から4球目を打ってショートゴロセカンド封殺
真砂 1-2から4球目を空振り三振
4回表
高橋 0-1から2球目を打ってセンターフライ
上本 2-2から8球目を打ってレフトフライ
磯村 1-1から3球目を打ってサードゴロ
4回裏
古澤 2-2から5球目を空振り三振
江川 ストレートのフォアボール
上林 1-2から5球目を見逃し三振
猪本 0-2から3球目を打ってセカンドゴロ
5回表
天谷 初球を打ってサードゴロ
美間 2-0から3球目を打ってセンターフライ
庄司 初球を打ってサードフライ
5回裏
カニザレス 2-1から4球目を打ってライト前ヒット
牧原 初球を送りバント失敗ファーストフライ
塚田 フルカウントから7球目を打ってピッチャーゴロダブルプレイ
○よく「おあつらえ向き」と言うピッチャーゴロがありますが、あまりに美味しすぎてなかなかダブルプレイは綺麗に取れないもの。いかにして落ち着いてセカンドに投げられるか、ですよねぇ。
6回表
ホークス選手交代
ピッチャー山田に代えて吉本
土生 0-2から3球目を打ってセンターフライ
中村亘 フルカウントから7球目を選んでフォアボール
桑原 1-2から5球目を打ってピッチャーゴロ
高橋 0-1から2球目を打ってセカンドフライ
6回裏
カープ選手交代
ピッチャー塹江に代えて薮田
キャッチャー中村亘に代えて白濱
拓也 初球を打ってライト前ヒット
次打者真砂の初球に拓也セカンド盗塁成功
真砂 0-1から2球目を打ってキャッチャーファウルフライ
古澤 2-2から6球目を空振り三振
江川 1-2から4球目を打ってレフト前タイムリーヒット 送球の間にセカンドへ
ホークス3-3カープ
上林 1-0から2球目を打って右中間突破タイムリースリーベースヒット
ホークス4-3カープ
猪本 1-0から2球目を打ってショートゴロ
●ホークス江川智晃この日3本目のヒット。どの打球もしっかり捉えられているのか、打球音が尋常じゃない。なぜこんな選手を二軍に置きっぱなしにしているのか。そして再び上林誠知のスリーベースヒット。1試合で同じバッターがスリーベースヒットを2本も売ったのを見たのは初めて。
7回表
ホークス選手交代
ピッチャー吉本に代えて伊藤大智郎
キャッチャー拓也に代えて鶴岡
セカンド古澤に代えて曽根
上本 初球を打ってセンターオーバーツーベースヒット
磯村の代打岩本 フルカウントから6球目を打ってライト前ヒット
天谷 フルカウントから6球目を空振り三振
ダブルスチール仕掛けるも上本ホームタッチアウト
美間 フルカウントから7球目を選んでフォアボール
ホークス選手交代
ピッチャー伊藤大智郎に代えて日高
庄司 2-2から5球目を打ってショートゴロ
7回裏
カニザレス 1-0から2球目を打ってファーストフライ
牧原 1-0から2球目を打ってファーストゴロ
塚田 1-2から4球目を見逃し三振
8回表
土生 フルカウントから7球目を選んでフォアボール
白濱 初球をピッチャー前送りバント
桑原 3-1から5球目を打ってレフト前ヒット
ホークス選手交代
ピッチャー日高に代えて金無英
高橋 初球を打って左中間スタンドへ第1号逆転スリーランホームラン
ホークス4-6カープ
上本 初球デッドボール
次打者岩本の2球目に上本セカンド盗塁失敗
岩本 2-2から6球目を空振り三振
○ホークス金無英の代わりっぱな初球を完璧に捉えた高橋大樹。遅まきながら今シーズン第1号。故障、言う話もありますが、入れ替り立ち替り、出場選手登録と抹消を繰り返す外国人選手に出場機会を奪われ、それなりに鬱憤も溜まっていたんでしょう。それらを一掃する見事なホームラン。昨シーズン11本塁打の、将来性豊かな若手を引っ込めてまで、なぜ外国人選手を優先するのか。
8回裏
鶴岡 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
真砂の代打金子将太 0-2から3球目を空振り三振
曽根 0-2から4球目を見逃し三振
江川 フルカウントから7球目を打ってサードファウルフライ
9回表
ホークス選手交代
代打金子将太に代えてショート河野
ショート牧原がセンター
天谷 0-2から4球目を打ってピッチャーゴロ
美間 2-1から4球目を打ってサードゴロ
庄司 0-2から3球目を打ってセンター前ヒット
土生 1-2から4球目を打ってショートゴロ
9回裏
カープ選手交代
キャッチャー白濱に代えて倉
上林 1-0から2球目を打ってセンターフライ
猪本 初球を打ってセンター前ヒット
次打者カニザレスの2球目にワイルドピッチ 猪本はセカンドへ
カニザレス 3-0から4球目を打ってライトフライ 猪本はサードへ
牧原 1-1から3球目を打ってショートライナー
●パシフィックリーグの中長距離打者、ホークスで言えば柳田悠岐がそうだと思うんですが、将来性豊かな選手に関しては、まずはいらぬ事を考えさせず、のびのび打たせているように思います。上林誠知もその一人かと。9回裏のこの打席も、風さえあればホームランになるか、と言う大飛球。

雁ノ巣レクリエーションセンター野球場 26回戦 福岡ソフトバンク14勝11敗1分
広島 021 000 030 6 H10 E1
福岡 110 002 000 4 H11 E0
勝投手:薮田和樹(12試合6勝1敗)
敗投手:日高亮(27試合0勝1敗2セーブ)
本塁打:[広島]高橋大樹1号(8回表 3ラン 金無英から)


勝っても負けても反省会。カープは珍しく高信二監督が熱弁。おそらく失敗に終わったダブルスチールの話かと思われます。ホークスは野手陣とバッテリーに分かれての反省会。
投手成績
広島東洋カープ
塹江 5 回 23打者 95球 7被安打 3与四死球 5奪三振 2失点 2自責点
薮田 4 回 17打者 55球 4被安打 1与四死球 3奪三振 2失点 2自責点
福岡ソフトバンクホークス
山田 5 回 24打者 87球 5被安打 4与四死球 3奪三振 3失点 3自責点
吉本 1 回 4打者 17球 0被安打 1与四死球 0奪三振 0失点 0自責点
伊藤大 0.2回 4打者 20球 2被安打 1与四死球 1奪三振 0失点 0自責点
日高 1 回 4打者 18球 1被安打 1与四死球 0奪三振 2失点 2自責点
金無英 1.1回 7打者 23球 2被安打 1与四死球 1奪三振 1失点 1自責点
塹江敦哉と薮田和樹と言う、将来のカープを背負うであろうピッチャーのリレー。おそらくフェニックスリーグの先発ローテーションを見越しての登板かと思いますが、現状を考えると及第点かなぁ、とも。いいボールを投げているとは思いますが、まだまだ二人共線の細さは否めない。この秋から冬にかけて、いかにしてトレーニングを積み、プロ野球選手らしい体つきにしていくかが課題でしょう。
個人的には大卒であろうが高卒であろうが、1年目の選手に過度な期待はかけません。何といっても、1年を通して野球をやったことがないんですから、どこかで体力が落ちるおんは当たり前の話。常に100パーセントとは言いません。常時80~90パーセントの力を出せるようになれば御の字かと。
そして攻撃陣。
まだまだ育成過程とも思われるライネル・ロサリオすらいない純和製打線。打つ人が打ち、走るときにはしっかり走る。その結果が失敗であろうが何であろうが、まずは今いるメンバーであらゆる作戦を取る、けっして一発長打に頼る事のない攻撃が出来たと思います。
と言うかふた昔前のカープは、こう言う野球を常に展開して黄金時代を築いてきたはず。もっと言えば、高信二監督が常日頃から二軍でやりたかったのは、もしかしたらこういう野球だったのかも知れません。1人2人、ベンチ入りに「走れる選手」と言うのはどこのチームにもいますが、その選手だけでなく、素音選手を中心とする機動力野球、ってのもやって出来ないはずがない、と思うんです。
とにかく、見てて気持ちのいい攻撃でした。


夕暮れも近くなった試合後。勝っても負けても汗を流すホークスの練習を見ながら、それぞれの課題に取り組むカープの選手。負けてさっさと帰るのもいいですが、よその練習を見るのもまた勉強。

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ウエスタン・リーグ 広島東洋カープ 福岡ソフトバンクホークス
幾度となく述べてきましたが「一軍予備軍」の名に恥じない、強い強いチームです。超巨大戦力にモノを言わせ、パシフィックリーグも圧倒的な強さで駆け抜けましたが、その裏で若いしっかり選手を鍛え、不調に陥った選手をしっかり調整させ、もぎ取ったウエスタンリーグ4連覇。
しかし、そのホークスに最後まで食い下がったのは、3年連続でカープ。戦力的には到底及びませんが、1年間の集大成になるであろう雁ノ巣レクリエーションセンター最終カード。その第1戦。




いつもなら、南海高野線から朝一番の阪和線関空快速で関西空港駅に出るんですが、今回は諸般の事情により、天下茶屋駅から特急「ラピート」を使用。天下茶屋駅06:04発は、数少なくなった「ラピートアルファ」。ちなみに「飛行機に乗る為」に利用するのは初めてです。




毎度お馴染みピーチ・アビエーション。この時間帯、東京成田、鹿児島、仙台、福岡に向けて次々に離陸します。さすがにこれだけズラリと並んでると壮観。ローコストキャリア万歳。




九州・博多上陸。何かろくでもない画像ばっかりになってますが、乗り継ぎがあまりにも良すぎて、のんびり撮影してるヒマがないと言う悲劇。そないあわてて球場に行かんでもいいんですけどね。




香椎駅。鹿児島本線から香椎線(海ノ中道線)に乗り換えます。ここでようやく一息つけました。




雁ノ巣駅。ここに降り立つのもあと2回、になるのかならないのか。と思うと少し寂しいです。




「雁の巣レクリエーションセンター」の看板。片面だけ色あせているのは日に焼けたせいなのか、それとも「玄界灘の潮風」い長年晒されたせいなのか。



AM09:43。雁の巣レクリエーションセンター野球場到着。しかしながら前夜の雨の影響でグラウンドが練習で使えないということで、カープナイン、ホークスナインともに、西戸崎練習場で練習をしてからの球場入り、とか。まぁこれは「自然にだけは勝てない」と言う事で。


10:00少し過ぎた頃に「広島東洋カープ」と表示された赤いバス(JR九州のバスです)が到着。聞く所によると、と言うか何と言うか、水本勝己バッテリーコーチをはじめピッチャー陣が先に球場入り。




残り試合もあと3試合、と言う事もあるのか、この先を考えての登板予定なのか、理由は定かではありませんが、とにかく今回はピッチャー陣の帯同が異常に少なかったように思います。ピッチャー陣だけは、グラウンドn隅っこの方を使ってウォーミングアップをしていたような気配でした。




もちろんファーム日本選手権には出場しないので、どちらかと言えば若い選手中心。この先10月から行われるフェニックスリーグを見据えてのものなのか。そしてマイク・ザガースキーは生き残りをかけての帯同か。永川勝浩んに関してはちょっと解りかねますが、いろいろあるんでしょう。




その後、だいたい10:30頃から、ホークスの選手がタクシーで三々五々球場入り。








カープ野手陣が球場入りしたのは、通常の試合前練習が終わる11:40頃。高信二監督を先頭に、続々と球場入り。野手陣もまた、通常よりかなり少なかったです。




球場入りした後は即、試合前の軽食。その合間を縫って、サインに応じる姿も見られました。もちろん、丁重に断る選手もいましたが、まぁこのあたりも人それぞれ。こう言う光景も来年からはどうなるのか。ただでさえ、サインに関してはピリピリしているカープですからねぇ。


ホークス斐紹。通訳を介しつつ、マイク・ザガースキーと話をしたり(話の内容が気になりましたが)、上本崇司の持っている飲み物にイタズラを仕掛けようとしたり。
スターティングオーダー
先攻:広島東洋カープ
1(左)高橋
2(二)上本
3(指)磯村
4(中)天谷
5(一)美間
6(三)庄司
7(右)土生
8(捕)中村亘
9(遊)桑原
P:塹江
○今シーズンはたまにしか見られなかった純和製打線。本来はこうあるべきかどうなのか、と言うのは非常に難しいところであり、答えの出ない、二軍の永遠のテーマではないか、とも考えます。ホークス先発が右の山田大樹とは言え、どっちかと言えば左右関係なく組まれている打線。
後攻:福岡ソフトバンクホークス
1(右)江川
2(左)上林
3(一)猪本
4(指)カニザレス
5(遊)牧原
6(三)塚田
7(捕)拓也
8(中)真砂
9(二)古澤
P:山田
●長らく「居座った」松中信彦が抜けたところで、何ら破壊力の落ちないホークス打線。江川智晃1番とかもう暴挙に近い。それだけしっかり三軍で鍛えてると言うことなのか。
審判と公式記録員


球審:福家英登、一塁:今岡諒平、三塁:柳内遼平
公式記録員:貞比良弘
打撃成績
1回表
高橋 ストレートのフォアボール
上本 1-2から4球目を空振り三振
磯村 初球を打ってセンター前ヒット
天谷 3-1から5球目を打ってセンターフライ
美間 1-2から4球目を空振り三振
○立ち上がりからホークス先発・山田信義の調子がよくない。いきなり高橋大樹にフォアボールまではよかったけど、次打者の上本貴司に送りバントの雰囲気すらなかったのは何でだろう。
1回裏
江川 1-0から2球目を打ってレフト前ヒット
次打者上林の初球にワイルドピッチ
上林 1-0から2球目を打ってライトフライ
猪本 1-1から3球目を打ってレフト前タイムリーヒット さらにレフト高橋エラー
ホークス1-0カープ
カニザレス フルカウントから6球目を選んでフォアボール
牧原 初球を打ってレフト前ヒット
塚田 フルカウントから6球目を打ってライトフライ
拓也 0-2から3球目を空振り三振
2回表
庄司 1-1から3球目を打ってピッチャーゴロ
土生 ストレートのフォアボール
中村亘 フルカウントから8球目を打ってレフトフライ
桑原 初球を打ってライト前ヒット
高橋 1-2から4球目を打ってライト前タイムリーヒット
ホークス1-1カープ
上本 3-1から5球目を選んでフォアボール
高橋と桒原でダブルスチール成功 桒原生還
ホークス1-2カープ
磯村 0-1から2球目を打ってショートライナー
○高橋大樹のタイムリーヒット。意識はレフト、打球はライトながらも、とにかく前に飛んでのヒット。しっかりバットスイングしないと、当たるもんも当たらんし、飛ぶものも飛びません。
○そして、その高橋大樹と桒原樹によるダブルスチール。上本崇司がフォアボールなので、特段セカンドに投げる必要性はないんですが、ホークスキャッチャー甲斐拓也にしてみれば「走ったから思わず投げ(てしまっ)た」と言う感覚なのか。カープからしてみればそれこそ「してやったり」。
2回裏
真砂 フルカウントから8球目を見逃し三振
古澤 2-1から4球目を打ってライトフライ
江川 フルカウントから6球目を打ってレフト前ヒット
上林 1-1から3球目を打って右中間突破タイムリースリーベースヒット
ホークス2-2カープ
猪本 フルカウントから7球目を打ってライトフライ
●2年目おn上林誠知ややはりすごい。とにかく足が速い。こう言う選手は敵チームであれ、走塁はどうしても追いかけてしまいます。本当に気持ちいいです。
3回表
天谷 2-1から4球目を打ってショートゴロ
美間 1-2から4球目を打ってレフト前ヒット
庄司 ストレートのフォアボール
土生 1-2から4球目を空振り三振
中村亘 1-1から3球目を打ってセンター前タイムリーヒット
送球の間に中村亘は二塁へ 庄司は三塁へ
ホークス2-3カープ
桑原 1-2から5球目を空振り三振
3回裏
カニザレス フルカウントから6球目を打ってセンター前ヒット
牧原 0-1から2球目を打ってレフトフライ
塚田 3-1から5球目を選んでフォアボール
拓也 1-2から4球目を打ってショートゴロセカンド封殺
真砂 1-2から4球目を空振り三振
4回表
高橋 0-1から2球目を打ってセンターフライ
上本 2-2から8球目を打ってレフトフライ
磯村 1-1から3球目を打ってサードゴロ
4回裏
古澤 2-2から5球目を空振り三振
江川 ストレートのフォアボール
上林 1-2から5球目を見逃し三振
猪本 0-2から3球目を打ってセカンドゴロ
5回表
天谷 初球を打ってサードゴロ
美間 2-0から3球目を打ってセンターフライ
庄司 初球を打ってサードフライ
5回裏
カニザレス 2-1から4球目を打ってライト前ヒット
牧原 初球を送りバント失敗ファーストフライ
塚田 フルカウントから7球目を打ってピッチャーゴロダブルプレイ
○よく「おあつらえ向き」と言うピッチャーゴロがありますが、あまりに美味しすぎてなかなかダブルプレイは綺麗に取れないもの。いかにして落ち着いてセカンドに投げられるか、ですよねぇ。
6回表
ホークス選手交代
ピッチャー山田に代えて吉本
土生 0-2から3球目を打ってセンターフライ
中村亘 フルカウントから7球目を選んでフォアボール
桑原 1-2から5球目を打ってピッチャーゴロ
高橋 0-1から2球目を打ってセカンドフライ
6回裏
カープ選手交代
ピッチャー塹江に代えて薮田
キャッチャー中村亘に代えて白濱
拓也 初球を打ってライト前ヒット
次打者真砂の初球に拓也セカンド盗塁成功
真砂 0-1から2球目を打ってキャッチャーファウルフライ
古澤 2-2から6球目を空振り三振
江川 1-2から4球目を打ってレフト前タイムリーヒット 送球の間にセカンドへ
ホークス3-3カープ
上林 1-0から2球目を打って右中間突破タイムリースリーベースヒット
ホークス4-3カープ
猪本 1-0から2球目を打ってショートゴロ
●ホークス江川智晃この日3本目のヒット。どの打球もしっかり捉えられているのか、打球音が尋常じゃない。なぜこんな選手を二軍に置きっぱなしにしているのか。そして再び上林誠知のスリーベースヒット。1試合で同じバッターがスリーベースヒットを2本も売ったのを見たのは初めて。
7回表
ホークス選手交代
ピッチャー吉本に代えて伊藤大智郎
キャッチャー拓也に代えて鶴岡
セカンド古澤に代えて曽根
上本 初球を打ってセンターオーバーツーベースヒット
磯村の代打岩本 フルカウントから6球目を打ってライト前ヒット
天谷 フルカウントから6球目を空振り三振
ダブルスチール仕掛けるも上本ホームタッチアウト
美間 フルカウントから7球目を選んでフォアボール
ホークス選手交代
ピッチャー伊藤大智郎に代えて日高
庄司 2-2から5球目を打ってショートゴロ
7回裏
カニザレス 1-0から2球目を打ってファーストフライ
牧原 1-0から2球目を打ってファーストゴロ
塚田 1-2から4球目を見逃し三振
8回表
土生 フルカウントから7球目を選んでフォアボール
白濱 初球をピッチャー前送りバント
桑原 3-1から5球目を打ってレフト前ヒット
ホークス選手交代
ピッチャー日高に代えて金無英
高橋 初球を打って左中間スタンドへ第1号逆転スリーランホームラン
ホークス4-6カープ
上本 初球デッドボール
次打者岩本の2球目に上本セカンド盗塁失敗
岩本 2-2から6球目を空振り三振
○ホークス金無英の代わりっぱな初球を完璧に捉えた高橋大樹。遅まきながら今シーズン第1号。故障、言う話もありますが、入れ替り立ち替り、出場選手登録と抹消を繰り返す外国人選手に出場機会を奪われ、それなりに鬱憤も溜まっていたんでしょう。それらを一掃する見事なホームラン。昨シーズン11本塁打の、将来性豊かな若手を引っ込めてまで、なぜ外国人選手を優先するのか。
8回裏
鶴岡 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
真砂の代打金子将太 0-2から3球目を空振り三振
曽根 0-2から4球目を見逃し三振
江川 フルカウントから7球目を打ってサードファウルフライ
9回表
ホークス選手交代
代打金子将太に代えてショート河野
ショート牧原がセンター
天谷 0-2から4球目を打ってピッチャーゴロ
美間 2-1から4球目を打ってサードゴロ
庄司 0-2から3球目を打ってセンター前ヒット
土生 1-2から4球目を打ってショートゴロ
9回裏
カープ選手交代
キャッチャー白濱に代えて倉
上林 1-0から2球目を打ってセンターフライ
猪本 初球を打ってセンター前ヒット
次打者カニザレスの2球目にワイルドピッチ 猪本はセカンドへ
カニザレス 3-0から4球目を打ってライトフライ 猪本はサードへ
牧原 1-1から3球目を打ってショートライナー
●パシフィックリーグの中長距離打者、ホークスで言えば柳田悠岐がそうだと思うんですが、将来性豊かな選手に関しては、まずはいらぬ事を考えさせず、のびのび打たせているように思います。上林誠知もその一人かと。9回裏のこの打席も、風さえあればホームランになるか、と言う大飛球。


雁ノ巣レクリエーションセンター野球場 26回戦 福岡ソフトバンク14勝11敗1分
広島 021 000 030 6 H10 E1
福岡 110 002 000 4 H11 E0
勝投手:薮田和樹(12試合6勝1敗)
敗投手:日高亮(27試合0勝1敗2セーブ)
本塁打:[広島]高橋大樹1号(8回表 3ラン 金無英から)




勝っても負けても反省会。カープは珍しく高信二監督が熱弁。おそらく失敗に終わったダブルスチールの話かと思われます。ホークスは野手陣とバッテリーに分かれての反省会。
投手成績
広島東洋カープ
塹江 5 回 23打者 95球 7被安打 3与四死球 5奪三振 2失点 2自責点
薮田 4 回 17打者 55球 4被安打 1与四死球 3奪三振 2失点 2自責点
福岡ソフトバンクホークス
山田 5 回 24打者 87球 5被安打 4与四死球 3奪三振 3失点 3自責点
吉本 1 回 4打者 17球 0被安打 1与四死球 0奪三振 0失点 0自責点
伊藤大 0.2回 4打者 20球 2被安打 1与四死球 1奪三振 0失点 0自責点
日高 1 回 4打者 18球 1被安打 1与四死球 0奪三振 2失点 2自責点
金無英 1.1回 7打者 23球 2被安打 1与四死球 1奪三振 1失点 1自責点
塹江敦哉と薮田和樹と言う、将来のカープを背負うであろうピッチャーのリレー。おそらくフェニックスリーグの先発ローテーションを見越しての登板かと思いますが、現状を考えると及第点かなぁ、とも。いいボールを投げているとは思いますが、まだまだ二人共線の細さは否めない。この秋から冬にかけて、いかにしてトレーニングを積み、プロ野球選手らしい体つきにしていくかが課題でしょう。
個人的には大卒であろうが高卒であろうが、1年目の選手に過度な期待はかけません。何といっても、1年を通して野球をやったことがないんですから、どこかで体力が落ちるおんは当たり前の話。常に100パーセントとは言いません。常時80~90パーセントの力を出せるようになれば御の字かと。
そして攻撃陣。
まだまだ育成過程とも思われるライネル・ロサリオすらいない純和製打線。打つ人が打ち、走るときにはしっかり走る。その結果が失敗であろうが何であろうが、まずは今いるメンバーであらゆる作戦を取る、けっして一発長打に頼る事のない攻撃が出来たと思います。
と言うかふた昔前のカープは、こう言う野球を常に展開して黄金時代を築いてきたはず。もっと言えば、高信二監督が常日頃から二軍でやりたかったのは、もしかしたらこういう野球だったのかも知れません。1人2人、ベンチ入りに「走れる選手」と言うのはどこのチームにもいますが、その選手だけでなく、素音選手を中心とする機動力野球、ってのもやって出来ないはずがない、と思うんです。
とにかく、見てて気持ちのいい攻撃でした。




夕暮れも近くなった試合後。勝っても負けても汗を流すホークスの練習を見ながら、それぞれの課題に取り組むカープの選手。負けてさっさと帰るのもいいですが、よその練習を見るのもまた勉強。

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2015.09.27 / Top↑
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