7月下旬、オリックスバファローズ公式サイトにて、こんな発表がありました。
大阪プロ・アマ交流戦 真夏のトーナメント2015 開催について
オリックスバファローズ公式サイト 2015年7月23日
真夏と言うよりは「晩夏」とは思いますが(笑)。
タイトルだけ見て「何や、今年は夏の陣とまた別のイベントがあるんか」などと思ってましたがさにあらず。社会人野球、学生野球を巻き込んでの「一大トーナメント」の様相。オリックスバファローズの「二軍」が大阪のチームなのかどうかはさておき、こう言う「交流戦」は本当に多くなりました。
こう言う「大会」と言う形でなくても、社会人チームが積極的にNPBの二軍との試合を組む事が増えました。この日も、JR東日本と埼玉西武ライオンズの試合が行われてました。
8月中は学生野球のオープン戦の時期でもあり、企業チームは学生野球チームとのオープン戦も頻繁に組まれてますが、二軍とももっと試合をやってもいいんですよ。社会人野球を見てもらういい機会にもなると思うし、純粋に野球としてみるのも良し、いずれNPBに来そうな選手を探すもよし。
思えば、バファローズのファーム日程表の・・・・

これがそうだったんですね(笑)。
そしてこの大会。オリックスバファローズはじめ、今年の都市対抗野球決勝戦で相まみえた日本生命野球部、大阪ガス野球部、そして関西六学生野球連盟から大阪商業大学と大阪経済大学、阪神大学野球連盟から大阪体育大学が参加。8月21日から3日間にわたってのトーナメント戦。
個人的には、決勝戦で都市対抗野球の再現を、と期待していたんですが、さすがにそれはプロ野球・オリックスバファローズが許さず(と言うか勝たないかんでしょ)、準決勝で大阪ガスに圧勝。対する日本生命は、大阪体育大学を延長11回タイブレークでそれこそ「振り切って」の決勝進出。たった6チーム参加の小さな大会とは言え「初代優勝チーム」の栄誉をかけての戦いです。
で、当日。

先の丸亀市民球場もそうでしたが、また高槻萩谷総合運動公園野球場に来ることになろうとは思いも寄りませんでした。ギリギリになって休みが取れたので「いざ」ってなわけで出かけたわけですが。

で、この日は、3位決定戦として、午前中は大阪ガス対大阪体育大学の試合もありました。しかしながら実は「30分ほど寝坊」致しまして。乗車する予定だった、摂津富田駅前9:05発のバスには乗れず、やむなく9:55初のバスにしました。しかしながら不本意なことに「試合開始に間に合わず」。

特にビデオカメラを立てるわけでもなく、カメラを構えるわけでもなく、ただただ漠然と「野球観戦」をしてました。普段の試合中は比較的することが多いので、ゆっくり見る事もあまりないんで。


そんな中、12:40、バファローズ選手バスが到着。神戸で練習してからの移動だったんですかね。しかしながらまだ試合が続いていたので、選手は暫らくバスの中で足止め。荷物を降ろした後、一部の選手は外で着替え。まぁ着替えというよりも「着るだけ」。一部の選手は大あくび(笑)。

宮崎祐樹はじめ4名、なぜか林の中で「クワガタムシ」を発見して大騒ぎ。その遥か後方では日本生命の選手が黙々とウォーミングアップ。この試合にかける「姿勢」が見え隠れ。

日本生命ベンチ入り直前。思い思いの立ち位置で瞑想?に耽っていました。

そして3位決定戦終了後、両チーム選手が一斉に飛び出して外野でキャッチボール。

ここから先はいつものように、決められた時間内での守備練習に移るんですが、今回は日本生命の守備練習を注視。とにかく声も出ているし、選手の動き一つ一つもキビキビしています。

それよりも何よりも、選手の動きに無駄かない。守備練習だけを見て「あぁ、こりゃあ守備のやらかしはないなぁ」と漠然と思ってました。そう言えば日本生命の千里山グラウンドも「土」でしたねぇ。

試合開始直前のグラウンド。最近のアマチュア野球に見られる「ダートサークル」はなしでした。

とにかく良い天気。適度に風もあり、街中では聞けなくなったミンミンゼミと蜩が鳴いてました。
スターティングオーダー
先攻:日本生命保険相互会社野球部
1(左)田中勇
2(中)福富
3(三)原田
4(指)高橋(都市対抗野球・優秀選手)
5(一)廣本(都市対抗野球・優秀選手)
6(遊)山本真(都市対抗野球・優秀選手)
7(右)上西(都市対抗野球・優秀選手/首位打者賞)
8(捕)古川(都市対抗野球・優秀選手)
9(二)岩下
P:清水(都市対抗野球・優秀選手)
〇ズラリ並んだ「肩書き」。さすがに都市対抗野球優勝チーム。
後攻:オリックスバファローズ
1(左)小島
2(指)宮崎
3(中)中村
4(一)カラバイヨ
5(二)山本
6(三)奥浪
7(捕)若月
8(右)チャベス
9(遊)宗
P:山崎福也
●割と容赦ない打線ではありますが、各選手にとっては調整でもあり、実践の場。しかも相手は都市対抗野球の優勝チーム。プロアマ交流試合とは言いますが、生半可なスターティングオーダーでは失礼、とも考えますがいかがでしょう。社会人チームからしたら「いい腕試し」にもなりますし。ちなみに使用するボールは「プロ野球公式球 ミズノプロ20000」とか。条件はこれで同じ。
審判員
球審:中西、一塁:土山、三塁:土屋


両チームがホームベースをはさんで整列。さぁ試合開始です。
打撃成績
1回表
田中勇 フルカウントから6球目を空振り三振
福富 2-2から5球目を見逃し三振
原田 1-1から3球目を打ってセカンドゴロ
1回裏
小島 フルカウントから6球目を打ってショートゴロ
宮崎 2-1から4球目を打ってショートゴロ
中村 初球を打ってセカンドゴロ
2回表
高橋 0-2から3球目を空振り三振
廣本 1-1から3球目を打ってショートライナー
山本真 0-1から2球目を打ってショートゴロ
2回裏
カラバイヨ 0-1から2球目を打ってセンターフライ
山本 初球を打ってショートゴロ
奥浪 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
若月 0-1から2球目を打ってサードゴロ
3回表
上西 2-2から5球目を打ってレフト前ヒット
古川 初球を一塁線送りバント
岩下 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
田中勇 1-2から5球目を打ってサードゴロ捕球エラー
福富 1-2から4球目を打ってライトへ犠牲フライ
バファローズ0-1日本生命
次打者原田の4球目にダブルスチール、サードランナー岩下ホームイン
バファローズ0-2日本生命
ファーストランナー田中勇はタッチアウト
●サードの奥浪鏡。確かに巨体ながら体も柔軟そうだし、グラブさばきも見事なものがありますが、やはり目立つのんが「腰高」。ゆえに一旦零してしまうとそれを拾いに行くのもままならない。せっかく自分の近くに零しているのに手についてない。これは正直もったいないエラー。
〇その間隙を突くように、福富裕選手の犠牲フライと、あっと驚くダブルスチールで先制/追加点。バファローズからしたらやらずものがなの失点。そして日本生命は1安打で2点。
3回裏
チャベス 1-0から2球目を打ってサードゴロ
宗 2-1から4球目を打ってショートフライ
小島 1-0から2球目を打ってセカンドゴロ
4回表
原田 1-2から4球目を打ってライト前ヒット
高橋 2-1から4球目を打ってセカンドゴロダブルプレイ
廣本 0-1から2球目を打って左中間突破ツーベースヒット
山本真 初球を打ってショートゴロ
4回裏
宮崎 0-2から3球目を空振り三振
中村 1-0から2球目を打ってセンターフライ
カラバイヨ 2-2から5球目を打ってショートゴロ
5回表
上西 フルカウントから6球目を打ってショートゴロ
古川 1-1から3球目を打ってピッチャーフライ
岩下 2-2から5球目を打ってセカンドフライ
5回裏
山本 1-0から2球目を打ってサードゴロ
奥浪 3-1から5球目を選んでフォアボール
若月 1-1から3球目を打ってライト線ツーベースヒット(チーム初ヒット)
チャベス フルカウントから6球目を打ってサードフライ
宗 2-2から6球目を打ってセカンドゴロ
●フォアボールは選べるものの、ヒットの出なかったバファローズ打線。若月健矢がようやく一矢。そしてワンアウト2・3塁まで攻め立てるも、あと一本が出ず。宗佑磨にはまだ重荷かなぁ、などと。

5回終了後のグラウンド整備。もちろんバファローズのスタッフの方も出て来ますが、日本生命ナインも手の空いている人は全員、一塁ベンチ横に置いてあるトンボを片手に整備の輪に加わります。
6回表
田中勇 初球を打ってセンターフライ
福富 初球を打ってレフトスタンドへソロホームラン
バファローズ0-3日本生命
原田 2-2から6球目を打ってライト前ヒット
高橋 初球を打ってセンターフライ
次打者廣本の3球目に原田セカンド盗塁失敗
6回裏
小島 3-1から5球目を選んでフォアボール
宮崎 ストレートのフォアボール
次打者中村の5球目、日本生命選手交代
ピッチャー清水に代えて藤井(都市対抗野球・橋戸賞)
中村 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
カラバイヨ 1-1から3球目を打ってレフト前タイムリーヒット
バファローズ1-3日本生命
山本 2-2から5球目を打って右中間突破タイムリーツーベースヒット
バファローズ3-3日本生命
しかしカラバイヨホームタッチアウト
奥浪 2-0から3球目を打ってサードゴロ
若月 初球を打ってセカンドゴロ
〇疲れの見えてきた日本生命先発・清水翔太投手。5回裏途中までのノーヒットノーランの勢いは何処へやら、ボールにまとまりがなくなり二者連続のフォアボール。リリーフのマウンドに立った藤井貴之投手にも伝播。しかしながら山本和作に打たれたつ0-ベースヒットは走者一掃とはならず、突入してきたフランシスコ・カラバイヨに吹っ飛ばされても、原田拓実捕手が完璧にブロック!
7回表
廣本 2-1から4球目を打ってレフト前ヒット
山本真 0-1から2球目をピッチャー前送りバント
上西 1-0から2球目を打ってセカンドフライ
古川 2-2から5球目を空振り三振
〇追いつかれた直後の7回表。先頭バッターが出塁すれば即送りバント。1点への執念って、こう言う所に表れるもんなんだとも思いますがいかがでしょう。振らな何も始まらないとは言いますが、ただ漠然と振り回すだけでは何も起こらないし起こせない。
7回裏
チャベス 2-1から4球目を打ってレフトフライ
宗 1-2から4球目を空振り三振
小島 0-1から2球目を打ってファーストゴロ
8回表
バファローズ選手交代
ピッチャー山崎福に代えて高木
岩下 1-0から2球目を打ってレフト前ヒット
田中勇の代打平野 1-2から4球目を打ってレフト前ヒット
平野の代走に佐々木
福富 1-1から3球目をファースト前送りバント
バファローズ選手交代
ピッチャー高木に代えて森本
原田 初球を打ってセンターライナー
高橋 3-1から5球目を選んでフォアボール
廣本 フルカウントから6球目を選んで押し出しフォアボール
バファローズ3-4日本生命
山本真 2-2から5球目をファーストファウルフライ
●原田拓実選手のセンターライナーを中村一生がスライディングキャッチで拍手喝采、までは良かったんですが、バファローズリリーフ陣がピリッとせず。高木伴は送りバントでアウトをとっただけで、森本翔太は押し出しフォアボール。ウエスタンリーグ公式戦でよく見た、バファローズブルペン陣の脆弱さがここに来て露呈。山﨑福也が頑張って投げていただけにもったいない失点でした。
〇そして、プロ野球ではまず有り得ないと言うか、やったらやじと罵声、怒号が飛び交うであろう、ここまで2打点の福富裕選手に「送りバント」の指示。もう1点確実に欲しい、と言う時はまず送りバント。これが本来2番打者に求められる技術。それをこの一週間、嫌と言う程叩き込まれました。
8回裏
日本生命選手交代
代打佐々木がそのまま入りレフト
宮崎 1-2から4球目を空振り三振
中村 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
カラバイヨ 2-2から5球目を打って左中間へヒット、ファーストランナー中村はサードへ
山本 2-2から6球目を打ってセカンドフライ
奥浪 0-2から3球目を空振り三振
●もう残り少ないイニング、そして溜まったランナー、しかもワンアウト三塁。ここでもしかしたら日本生命なら、スクイズもあるだろうな、と思ってはいましたがそこはNPBのクリーンアップ。一発長打を目論んだんだと思いますが、残念ながら山本和作はセカンドフライ。奥浪鏡は三球三振。
9回表
上西 1-0から2球目を打ってキャッチャーフライ若月落球、上西はセカンドへ
バファローズ選手交代
ピッチャー森本に代えて大山
古川 初球を一塁線送りバント
岩下 フルカウントから7球目を見逃し三振
佐々木 1-2から5球目を見逃し三振
●試合途中から良い風が吹き始めてはいたんですが、上空はかなりの強風。動画では動きに惑わされてファーストのフランシスコ・カラバイヨを追いかけていますが、実はキャッチャーのほぼ真上。しかしながら強風にあおられたせいか、あろう事か若月健矢が「落球」。
9回裏
若月の代打堤 1-1から3球目を打ってセカンドゴロ
チャベス 2-2から5球目を打ってセカンドフライ
宗 初球を打ってセンターフライ
日本生命野球部、大阪プロ・アマ交流戦優勝!


試合開始前の挨拶後、ベンチに下がる際「優勝するぞ!」の掛け声とともに試合に臨んだ日本生命野球部。そして、二軍とは言えプロ野球チームを正面から堂々、倒してのこの大会初代王者!
閉会式。賞状だけの表彰式・閉会式となりましたが、最初はこんな感じでいいでしょう。これで日本生命野球部は今季、JABA京都大会、JABA東北大会、都市対抗野球大会についで「四冠」達成!


終了後は両チームナインに、スタッフの方も加わっての記念撮影。ユニフォームの色が両チームで赤と白と言う事で、傍目から見る限りはまるっきり錦鯉状態。はい解散!もイイですがこう言う光景もまた「交流試合」。そして大学の先輩後輩の会話(日生・佐々木正詞コーチとBs・宮崎祐樹。亜細亜大学の先輩後輩)もありーの「戦い済んで日が暮れて」。いい光景ですよ。

そして解散後いつものように、夕陽に照らされながらグラウンド整備をする日本生命ナインの姿がありました。自分達が荒らしたグラウンドは、自分達で髻にして「返す」。社会人としては極当たり前の事。

バファローズはもちろん 大 反 省 会 !カープも先のJABA広島大会で予選敗退となりましたが、プロだからと言って勝てない試合もある。むしろ勝負に絶対はないですよ。
高槻萩谷総合運動公園野球場 大阪プロアマ交流戦決勝
日本生命 002 001 010 4 H8 E0
オリックス 000 003 000 3 H4 E2
本塁打:[日本生命]福富
投手成績
日本生命相互保険
清水 5.0回 21打者 76球 1被安打 5与四死球 1奪三振 3失点 3自責点
藤井 4 回 15打者 56球 3被安打 1与四死球 3奪三振 0失点 0自責点
オリックスバファローズ
山崎福 7 回 26打者 97球 8被安打 1与四死球 4奪三振 3失点 3自責点
高木 0.1回 3打者 9球 2被安打 0与四死球 0奪三振 1失点 1自責点
森本 0.2回 5打者 19球 0被安打 2与四死球 0奪三振 0失点 0自責点
大山 1 回 3打者 13球 0被安打 0与四死球 2奪三振 0失点 0自責点
プロや社会人野球部だけでなく、大学生をも巻き込んだ大会ってのは、ベイスターズが参加する「神奈川県野球交流戦」がありますが、こう言う大会ってのはもっと増えていいと思うんです。
気のせいかも知れませんが、まだまだ社会人野球ってのはNPBよりも下に見られがちです。とは言うものの、社会人野球からNPB入りして、即結果を残す選手も少なくありません。レベル的には変わらないと思うんです。ボール等の差こそあるかも知れませんが、やってるスポーツは同じなんだし。
そしてこう言ったNPBチームの絡んだ大会が増える事によって、大学野球や社会人野球に目を向ける人がもっと増えるかも知れない。私自身、昨日の3位決定戦、大学野球部(大阪体育大学)の試合を見るのは初めてでしたし。こう言う大会をきっかけに、関心を持つ人が増えればな、とも考えます。
ただ、やっぱり高槻萩谷総合運動公園野球場は遠いな(笑)。
尤も、国際規格に見合った球場てのが大阪府下に少ないのが残念な話。あっても舞洲ベースボールスタジアムみたいに、公共交通機関の便のいまいち宜しくない所も多い。これが難点ですねぇ。

来年は、どこの球場で行われるのかは分かりませんが、小さな大会ながらも未来永劫、続いて欲しいなと。そして、参加チームがもっと増えたら、クラブ登録チームも巻き込めば面白いな、とも思います。
何でや!カープ関係ないやろ!と思われるかも知れませんが、クリック頂ければ幸い。これからの励みになります。

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オリックス・バファローズ 日本生命
大阪プロ・アマ交流戦 真夏のトーナメント2015 開催について
オリックスバファローズ公式サイト 2015年7月23日
真夏と言うよりは「晩夏」とは思いますが(笑)。
タイトルだけ見て「何や、今年は夏の陣とまた別のイベントがあるんか」などと思ってましたがさにあらず。社会人野球、学生野球を巻き込んでの「一大トーナメント」の様相。オリックスバファローズの「二軍」が大阪のチームなのかどうかはさておき、こう言う「交流戦」は本当に多くなりました。
こう言う「大会」と言う形でなくても、社会人チームが積極的にNPBの二軍との試合を組む事が増えました。この日も、JR東日本と埼玉西武ライオンズの試合が行われてました。
8月中は学生野球のオープン戦の時期でもあり、企業チームは学生野球チームとのオープン戦も頻繁に組まれてますが、二軍とももっと試合をやってもいいんですよ。社会人野球を見てもらういい機会にもなると思うし、純粋に野球としてみるのも良し、いずれNPBに来そうな選手を探すもよし。
思えば、バファローズのファーム日程表の・・・・


これがそうだったんですね(笑)。
そしてこの大会。オリックスバファローズはじめ、今年の都市対抗野球決勝戦で相まみえた日本生命野球部、大阪ガス野球部、そして関西六学生野球連盟から大阪商業大学と大阪経済大学、阪神大学野球連盟から大阪体育大学が参加。8月21日から3日間にわたってのトーナメント戦。
個人的には、決勝戦で都市対抗野球の再現を、と期待していたんですが、さすがにそれはプロ野球・オリックスバファローズが許さず(と言うか勝たないかんでしょ)、準決勝で大阪ガスに圧勝。対する日本生命は、大阪体育大学を延長11回タイブレークでそれこそ「振り切って」の決勝進出。たった6チーム参加の小さな大会とは言え「初代優勝チーム」の栄誉をかけての戦いです。
で、当日。


先の丸亀市民球場もそうでしたが、また高槻萩谷総合運動公園野球場に来ることになろうとは思いも寄りませんでした。ギリギリになって休みが取れたので「いざ」ってなわけで出かけたわけですが。


で、この日は、3位決定戦として、午前中は大阪ガス対大阪体育大学の試合もありました。しかしながら実は「30分ほど寝坊」致しまして。乗車する予定だった、摂津富田駅前9:05発のバスには乗れず、やむなく9:55初のバスにしました。しかしながら不本意なことに「試合開始に間に合わず」。


特にビデオカメラを立てるわけでもなく、カメラを構えるわけでもなく、ただただ漠然と「野球観戦」をしてました。普段の試合中は比較的することが多いので、ゆっくり見る事もあまりないんで。




そんな中、12:40、バファローズ選手バスが到着。神戸で練習してからの移動だったんですかね。しかしながらまだ試合が続いていたので、選手は暫らくバスの中で足止め。荷物を降ろした後、一部の選手は外で着替え。まぁ着替えというよりも「着るだけ」。一部の選手は大あくび(笑)。


宮崎祐樹はじめ4名、なぜか林の中で「クワガタムシ」を発見して大騒ぎ。その遥か後方では日本生命の選手が黙々とウォーミングアップ。この試合にかける「姿勢」が見え隠れ。


日本生命ベンチ入り直前。思い思いの立ち位置で瞑想?に耽っていました。


そして3位決定戦終了後、両チーム選手が一斉に飛び出して外野でキャッチボール。


ここから先はいつものように、決められた時間内での守備練習に移るんですが、今回は日本生命の守備練習を注視。とにかく声も出ているし、選手の動き一つ一つもキビキビしています。


それよりも何よりも、選手の動きに無駄かない。守備練習だけを見て「あぁ、こりゃあ守備のやらかしはないなぁ」と漠然と思ってました。そう言えば日本生命の千里山グラウンドも「土」でしたねぇ。


試合開始直前のグラウンド。最近のアマチュア野球に見られる「ダートサークル」はなしでした。


とにかく良い天気。適度に風もあり、街中では聞けなくなったミンミンゼミと蜩が鳴いてました。
スターティングオーダー
先攻:日本生命保険相互会社野球部
1(左)田中勇
2(中)福富
3(三)原田
4(指)高橋(都市対抗野球・優秀選手)
5(一)廣本(都市対抗野球・優秀選手)
6(遊)山本真(都市対抗野球・優秀選手)
7(右)上西(都市対抗野球・優秀選手/首位打者賞)
8(捕)古川(都市対抗野球・優秀選手)
9(二)岩下
P:清水(都市対抗野球・優秀選手)
〇ズラリ並んだ「肩書き」。さすがに都市対抗野球優勝チーム。
後攻:オリックスバファローズ
1(左)小島
2(指)宮崎
3(中)中村
4(一)カラバイヨ
5(二)山本
6(三)奥浪
7(捕)若月
8(右)チャベス
9(遊)宗
P:山崎福也
●割と容赦ない打線ではありますが、各選手にとっては調整でもあり、実践の場。しかも相手は都市対抗野球の優勝チーム。プロアマ交流試合とは言いますが、生半可なスターティングオーダーでは失礼、とも考えますがいかがでしょう。社会人チームからしたら「いい腕試し」にもなりますし。ちなみに使用するボールは「プロ野球公式球 ミズノプロ20000」とか。条件はこれで同じ。
審判員
球審:中西、一塁:土山、三塁:土屋



両チームがホームベースをはさんで整列。さぁ試合開始です。
打撃成績
1回表
田中勇 フルカウントから6球目を空振り三振
福富 2-2から5球目を見逃し三振
原田 1-1から3球目を打ってセカンドゴロ
1回裏
小島 フルカウントから6球目を打ってショートゴロ
宮崎 2-1から4球目を打ってショートゴロ
中村 初球を打ってセカンドゴロ
2回表
高橋 0-2から3球目を空振り三振
廣本 1-1から3球目を打ってショートライナー
山本真 0-1から2球目を打ってショートゴロ
2回裏
カラバイヨ 0-1から2球目を打ってセンターフライ
山本 初球を打ってショートゴロ
奥浪 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
若月 0-1から2球目を打ってサードゴロ
3回表
上西 2-2から5球目を打ってレフト前ヒット
古川 初球を一塁線送りバント
岩下 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
田中勇 1-2から5球目を打ってサードゴロ捕球エラー
福富 1-2から4球目を打ってライトへ犠牲フライ
バファローズ0-1日本生命
次打者原田の4球目にダブルスチール、サードランナー岩下ホームイン
バファローズ0-2日本生命
ファーストランナー田中勇はタッチアウト
●サードの奥浪鏡。確かに巨体ながら体も柔軟そうだし、グラブさばきも見事なものがありますが、やはり目立つのんが「腰高」。ゆえに一旦零してしまうとそれを拾いに行くのもままならない。せっかく自分の近くに零しているのに手についてない。これは正直もったいないエラー。
〇その間隙を突くように、福富裕選手の犠牲フライと、あっと驚くダブルスチールで先制/追加点。バファローズからしたらやらずものがなの失点。そして日本生命は1安打で2点。
3回裏
チャベス 1-0から2球目を打ってサードゴロ
宗 2-1から4球目を打ってショートフライ
小島 1-0から2球目を打ってセカンドゴロ
4回表
原田 1-2から4球目を打ってライト前ヒット
高橋 2-1から4球目を打ってセカンドゴロダブルプレイ
廣本 0-1から2球目を打って左中間突破ツーベースヒット
山本真 初球を打ってショートゴロ
4回裏
宮崎 0-2から3球目を空振り三振
中村 1-0から2球目を打ってセンターフライ
カラバイヨ 2-2から5球目を打ってショートゴロ
5回表
上西 フルカウントから6球目を打ってショートゴロ
古川 1-1から3球目を打ってピッチャーフライ
岩下 2-2から5球目を打ってセカンドフライ
5回裏
山本 1-0から2球目を打ってサードゴロ
奥浪 3-1から5球目を選んでフォアボール
若月 1-1から3球目を打ってライト線ツーベースヒット(チーム初ヒット)
チャベス フルカウントから6球目を打ってサードフライ
宗 2-2から6球目を打ってセカンドゴロ
●フォアボールは選べるものの、ヒットの出なかったバファローズ打線。若月健矢がようやく一矢。そしてワンアウト2・3塁まで攻め立てるも、あと一本が出ず。宗佑磨にはまだ重荷かなぁ、などと。


5回終了後のグラウンド整備。もちろんバファローズのスタッフの方も出て来ますが、日本生命ナインも手の空いている人は全員、一塁ベンチ横に置いてあるトンボを片手に整備の輪に加わります。
6回表
田中勇 初球を打ってセンターフライ
福富 初球を打ってレフトスタンドへソロホームラン
バファローズ0-3日本生命
原田 2-2から6球目を打ってライト前ヒット
高橋 初球を打ってセンターフライ
次打者廣本の3球目に原田セカンド盗塁失敗
6回裏
小島 3-1から5球目を選んでフォアボール
宮崎 ストレートのフォアボール
次打者中村の5球目、日本生命選手交代
ピッチャー清水に代えて藤井(都市対抗野球・橋戸賞)
中村 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
カラバイヨ 1-1から3球目を打ってレフト前タイムリーヒット
バファローズ1-3日本生命
山本 2-2から5球目を打って右中間突破タイムリーツーベースヒット
バファローズ3-3日本生命
しかしカラバイヨホームタッチアウト
奥浪 2-0から3球目を打ってサードゴロ
若月 初球を打ってセカンドゴロ
〇疲れの見えてきた日本生命先発・清水翔太投手。5回裏途中までのノーヒットノーランの勢いは何処へやら、ボールにまとまりがなくなり二者連続のフォアボール。リリーフのマウンドに立った藤井貴之投手にも伝播。しかしながら山本和作に打たれたつ0-ベースヒットは走者一掃とはならず、突入してきたフランシスコ・カラバイヨに吹っ飛ばされても、原田拓実捕手が完璧にブロック!
7回表
廣本 2-1から4球目を打ってレフト前ヒット
山本真 0-1から2球目をピッチャー前送りバント
上西 1-0から2球目を打ってセカンドフライ
古川 2-2から5球目を空振り三振
〇追いつかれた直後の7回表。先頭バッターが出塁すれば即送りバント。1点への執念って、こう言う所に表れるもんなんだとも思いますがいかがでしょう。振らな何も始まらないとは言いますが、ただ漠然と振り回すだけでは何も起こらないし起こせない。
7回裏
チャベス 2-1から4球目を打ってレフトフライ
宗 1-2から4球目を空振り三振
小島 0-1から2球目を打ってファーストゴロ
8回表
バファローズ選手交代
ピッチャー山崎福に代えて高木
岩下 1-0から2球目を打ってレフト前ヒット
田中勇の代打平野 1-2から4球目を打ってレフト前ヒット
平野の代走に佐々木
福富 1-1から3球目をファースト前送りバント
バファローズ選手交代
ピッチャー高木に代えて森本
原田 初球を打ってセンターライナー
高橋 3-1から5球目を選んでフォアボール
廣本 フルカウントから6球目を選んで押し出しフォアボール
バファローズ3-4日本生命
山本真 2-2から5球目をファーストファウルフライ
●原田拓実選手のセンターライナーを中村一生がスライディングキャッチで拍手喝采、までは良かったんですが、バファローズリリーフ陣がピリッとせず。高木伴は送りバントでアウトをとっただけで、森本翔太は押し出しフォアボール。ウエスタンリーグ公式戦でよく見た、バファローズブルペン陣の脆弱さがここに来て露呈。山﨑福也が頑張って投げていただけにもったいない失点でした。
〇そして、プロ野球ではまず有り得ないと言うか、やったらやじと罵声、怒号が飛び交うであろう、ここまで2打点の福富裕選手に「送りバント」の指示。もう1点確実に欲しい、と言う時はまず送りバント。これが本来2番打者に求められる技術。それをこの一週間、嫌と言う程叩き込まれました。
8回裏
日本生命選手交代
代打佐々木がそのまま入りレフト
宮崎 1-2から4球目を空振り三振
中村 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
カラバイヨ 2-2から5球目を打って左中間へヒット、ファーストランナー中村はサードへ
山本 2-2から6球目を打ってセカンドフライ
奥浪 0-2から3球目を空振り三振
●もう残り少ないイニング、そして溜まったランナー、しかもワンアウト三塁。ここでもしかしたら日本生命なら、スクイズもあるだろうな、と思ってはいましたがそこはNPBのクリーンアップ。一発長打を目論んだんだと思いますが、残念ながら山本和作はセカンドフライ。奥浪鏡は三球三振。
9回表
上西 1-0から2球目を打ってキャッチャーフライ若月落球、上西はセカンドへ
バファローズ選手交代
ピッチャー森本に代えて大山
古川 初球を一塁線送りバント
岩下 フルカウントから7球目を見逃し三振
佐々木 1-2から5球目を見逃し三振
●試合途中から良い風が吹き始めてはいたんですが、上空はかなりの強風。動画では動きに惑わされてファーストのフランシスコ・カラバイヨを追いかけていますが、実はキャッチャーのほぼ真上。しかしながら強風にあおられたせいか、あろう事か若月健矢が「落球」。
9回裏
若月の代打堤 1-1から3球目を打ってセカンドゴロ
チャベス 2-2から5球目を打ってセカンドフライ
宗 初球を打ってセンターフライ
日本生命野球部、大阪プロ・アマ交流戦優勝!




試合開始前の挨拶後、ベンチに下がる際「優勝するぞ!」の掛け声とともに試合に臨んだ日本生命野球部。そして、二軍とは言えプロ野球チームを正面から堂々、倒してのこの大会初代王者!
閉会式。賞状だけの表彰式・閉会式となりましたが、最初はこんな感じでいいでしょう。これで日本生命野球部は今季、JABA京都大会、JABA東北大会、都市対抗野球大会についで「四冠」達成!





終了後は両チームナインに、スタッフの方も加わっての記念撮影。ユニフォームの色が両チームで赤と白と言う事で、傍目から見る限りはまるっきり錦鯉状態。はい解散!もイイですがこう言う光景もまた「交流試合」。そして大学の先輩後輩の会話(日生・佐々木正詞コーチとBs・宮崎祐樹。亜細亜大学の先輩後輩)もありーの「戦い済んで日が暮れて」。いい光景ですよ。


そして解散後いつものように、夕陽に照らされながらグラウンド整備をする日本生命ナインの姿がありました。自分達が荒らしたグラウンドは、自分達で髻にして「返す」。社会人としては極当たり前の事。

バファローズはもちろん 大 反 省 会 !カープも先のJABA広島大会で予選敗退となりましたが、プロだからと言って勝てない試合もある。むしろ勝負に絶対はないですよ。
高槻萩谷総合運動公園野球場 大阪プロアマ交流戦決勝
日本生命 002 001 010 4 H8 E0
オリックス 000 003 000 3 H4 E2
本塁打:[日本生命]福富
投手成績
日本生命相互保険
清水 5.0回 21打者 76球 1被安打 5与四死球 1奪三振 3失点 3自責点
藤井 4 回 15打者 56球 3被安打 1与四死球 3奪三振 0失点 0自責点
オリックスバファローズ
山崎福 7 回 26打者 97球 8被安打 1与四死球 4奪三振 3失点 3自責点
高木 0.1回 3打者 9球 2被安打 0与四死球 0奪三振 1失点 1自責点
森本 0.2回 5打者 19球 0被安打 2与四死球 0奪三振 0失点 0自責点
大山 1 回 3打者 13球 0被安打 0与四死球 2奪三振 0失点 0自責点
プロや社会人野球部だけでなく、大学生をも巻き込んだ大会ってのは、ベイスターズが参加する「神奈川県野球交流戦」がありますが、こう言う大会ってのはもっと増えていいと思うんです。
気のせいかも知れませんが、まだまだ社会人野球ってのはNPBよりも下に見られがちです。とは言うものの、社会人野球からNPB入りして、即結果を残す選手も少なくありません。レベル的には変わらないと思うんです。ボール等の差こそあるかも知れませんが、やってるスポーツは同じなんだし。
そしてこう言ったNPBチームの絡んだ大会が増える事によって、大学野球や社会人野球に目を向ける人がもっと増えるかも知れない。私自身、昨日の3位決定戦、大学野球部(大阪体育大学)の試合を見るのは初めてでしたし。こう言う大会をきっかけに、関心を持つ人が増えればな、とも考えます。
ただ、やっぱり高槻萩谷総合運動公園野球場は遠いな(笑)。
尤も、国際規格に見合った球場てのが大阪府下に少ないのが残念な話。あっても舞洲ベースボールスタジアムみたいに、公共交通機関の便のいまいち宜しくない所も多い。これが難点ですねぇ。

来年は、どこの球場で行われるのかは分かりませんが、小さな大会ながらも未来永劫、続いて欲しいなと。そして、参加チームがもっと増えたら、クラブ登録チームも巻き込めば面白いな、とも思います。
何でや!カープ関係ないやろ!と思われるかも知れませんが、クリック頂ければ幸い。これからの励みになります。

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オリックス・バファローズ 日本生命
2015.08.24 / Top↑
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