

いつ以来か覚えてないくらい久しぶりに、甲子園球場に高校野球を観戦に行ってきました。


今シーズンはウエスタンリーグのカープ戦も組まれておらず、行く機会はないかなとか思ってましたが、盆を控えて連休が貰えたので、体力面を考慮して、二日目の昨日、2試合だけ観てきました。
別に対戦カードはどこでもよかったんです。ただ純粋に「野球を観たいだけ」。人によっては、いずれNPBに来るかも知れない「金の卵」を探しに来られる方もいますが、そんな眼力など持ち合わせておりませぬゆえ、純粋に野球を楽しみたい、と言う至極安易な理由。


勿論、バックネット裏の関係者席には、12球団の担当スカウトが揃っているだろうし、もしかしたらMLBのスカウトすらもいるかも知れません。誰がいつ、どんな形でプロに来るか分からんし。


ただ、グラウンドに立ってる選手の皆が皆、高校を卒業しても野球を続けるとは限らない。プロ野球を最終目標にしている生徒さんもおるだろうし、それこそ中には「野球は高校生で終わり」と割り切ってる生徒さんもいるでしょう。その辺はフェンスの外側の人間がとやかく言うもんじゃない。




だから生徒さんは、この一瞬一瞬に全力を掛ける。プロ野球だと、ヘッドスライディングは怪我のリスクがあるから良くない、とは言います。けど、手を伸ばしたら届きそうな所にそれがあったら、たとえ間に合わないと分かってても手を伸ばすさ。それが高校野球なんだ、とも思う。


高校生の3年間、ってのは何かと多感な時期です。見るもの触れるもの全てを吸収しようとする。たった数センチのボールを汗まみれ泥まみれになって追い掛ける事で、芽生えるモノもあると思う。


高校野球は春も夏も秋も、全ての大会がトーナメントです。負けたらそこでおしまいです。特に夏の大会の3年生ともなると、プロレスのデスマッチじゃないですが「負けたら即引退」です。進路が決まっていようがいまいが、生徒さんの思い入れは強くならないはずがない。


「甲子園大会に一回戦も二回戦もない。すべてが決勝戦だ。」と言う、土佐丸高校の犬飼小次郎のセリフが漫画「ドカベン」にありましたよね。甲子園大会だけじゃない。地方大会から既にそれは始まってるんですよ。古豪新鋭強豪弱小、何も関係ないですよ。ユニフォームを着てる以上、全ての野球部員に、甲子園球場行く権利はある。そして、その権利を得た49代表が、さらにしのぎを削る。
命懸け、は大袈裟かも知れませんが、少なくとも己の野球生命はかかってる。


けど、全身全霊を賭して、それの上で負けたんなら仕方ないですよ。野球で、まだやり残した事があると考えるのなら、そして次の進路で続ける事が出来る環境なら続ければいい。そうやって人間はステップアップしていくんじゃないですかね。それは必ずや、生涯の財産にになるはずですよ。


悔しいけど泣いたらダメです。つらいかも知れませんけどね。彼は2年生の大北悠介君。明日からはチームの最上級生です。泣いてばかりはいられません。君には来年があります。
と言う事で、カメラだけを持って行って写真ばっかり撮ってたので、こんな動画を作ってみました。第二弾です。過去の甲子園大会中継で、1年だけ使用された曲。アース・ウィンド・アンド・ファイアーの「宇宙のファンタジー」と言う曲そのまんまなので「まずい」と言う事になったのかな。
最近は「君よ八月に熱くなれ」すらも使われなくなり、あんまり高校野球とは関係ないような曲が選ばれることも多くなりました。この曲もその一部、なのかも知れません。しかしながら私が小学校5年生の頃の大会の曲なのに、この曲だけが強烈な印象として残っています。
まだまだ暑い夏は続きます、どうかお体だけはお大事に。
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2015.08.11 / Top↑
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