トレードその他戦力補強の期限でもある、7月31日が粛々と終わりました。

今シーズン、各球団事情あるとは思いますが、チームへの速効性を求める外国人選手の、駆け込み補強が目立ちます。タイガースのマリオ・サンティアゴ、ネルソン・ペレス、ドラゴンズのドリュー・ネイラー、ラファエル・ペレス、ジャイアンツのアレックス・カステヤーノスなどなど。

セントラルリーグばっかりになってしまいましたが、リーグ全体があの体たらくなら致し方ないかなぁ、とも。もっとも、どのチームも「起爆剤」が不足してるようには思いますが如何でしょう。

それはさておきカープ。

ネイト・シアーホルツ以外、今シーズンは途中入団はありません。もっと言えばトレードすらありませんでした。交渉したけど拒否されたのか、する気がなかったのか。まぁ「昨年の延長」として考えるならそのままでも良かったとは思いますが、外国人助っ人頼みのチーム構成は相変わらず。

今の所結果は付いてきてませんけどね。首位とのゲーム差がどうとか言う問題じゃない。本当に強いのなら、こんな低いレベルで争ってませんよねぇ。意気込んで臨んだ割には情けない話ですが。


それと同時に、7月31日は育成契約選手の、支配下登録期限でもあります。

セントラルリーグを見ても、ここまでシーズン中の育成契約選手からの昇格はほとんどありませんでした。セントラルリーグで目に付いたのはベイスターズの砂田毅樹くらい。まぁこれはそうそう出て来るもんでもないと思いますが。どっちかと言えばパシフィックリーグの方が目立ちますねぇ。ホークスの細山田武史とかバファローズの近藤一樹、純粋な育成からであれば、ホークス釜元豪とか。

カープでは結局昇格はなし。左肘負傷からの復帰を目指していた久本佑一も、何とか紅白戦やフリーバッティングの登板にはこぎ着けたみたいですが、期待された支配下登録はありませんでした。

カープ球団も、支配下登録復帰を見込んで、枠を69人に止めて「待ってた」形にはなりましたがついぞ叶わず。個人的には、先週末のナゴヤ球場3連戦に帯同して最終テストもあるかな、とも思ってましたが、残念ながらそれもなし。遠征に帯同すらありませんでした。何かとデリケートなポジションゆえに「グラウンドに立てれば、投げられればそれでよし」と言うわけにもいかないんでしょうね。

年齢が年齢なだけに、次に同じ所をやると、選手生命に関わってくる、のも分かりますが、ぶっちゃけ怪我人に頼らざるを得ないチーム事情、てのも情けない話。一軍首脳陣はどうお考えかな。

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育成契約選手と言えば、今年はほとんどの遠征に中村亘佑が帯同し、7月28日現在、30試合の出場を果たしています。とは言うものの、今週は明日8月1日まで試合がないんですが(笑)。

30試合のうち、スターティングメンバーに名前を連ねること29試合(多分)。磯村嘉孝、倉義和、白濱裕太など、遠征に帯同するメンバーは限られていますが、ほとんどの場合、磯村嘉孝と交代でマスクを被り、ベテラン、中堅を押し退ける形になっています。鎌ヶ谷にも来ましたしね。

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目を見張ったのはやはり、4月7日の対バファローズ戦、中村恭平の完投勝鯉のアシスト、そして7月5日高槻萩谷総合運動公園野球場での対バファローズ戦。小野淳平の完投勝鯉を見事に演出した試合。その他、試合の勝敗の如何に関わらず「完捕」した試合は9試合にのぼります。ボロ負けした鎌ケ谷での対ファイターズ戦でも、最後までマスクをかぶっていました。

以前にも記したように、試合前の練習を観てると、水本勝己バッテリーコーチが一番「弄ってる」のが中村亘佑のように思います。と言うよりも、頑固オヤジとひねくれた息子、みたいな感じにも見えますが、おそらく磯村嘉孝と同じレベルで目を掛けているんではないか、とすら思います。

けど彼の場合、リードやキャッチングの面ではもう問題はないと思うんですが、如何せん打てない。ただ力は付けて来てると思います。鎌ヶ谷では、あわやホームランと言う打球も飛ばしました。

打てる捕手、てのはどこの球団でも喉から手が出るほど欲する存在。今の所は會澤翼がそのポジションにいますが、いずれは會澤翼と肩を並べる存在の選手が必要になるはず。外国人選手は古今東西、色んなポジションで来日してますが、キャッチャーだけは外国人選手には頼れませんからね。

いつ見ても、人一倍汗をかいてます。そして人一倍楽しそうに、練習メニューをこなしています。後輩・磯村嘉孝は既に出場選手登録も経験しましたが、自身は未だ3桁背番号から脱出できません。

今シーズンは中村亘佑だけでなく、森下宗も松浦耕大も辻空も、支配下登録とはいきませんでした。おそらく久本佑一とともに来シーズン、もう一度「よーいドン」になる事でしょう。選手同士も戦いです。


そして、こんなニュースもありました。

梅津、育成から昇格「支配下枠勝ち取るために頑張ってきた」
スポニチ 2015年7月31日

昨日、無事支配下登録選手として公示がありました。

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昨年9月23日の由宇練習場最終戦、前日含めて最後の連戦だったにも関わらず、登板の機会すらありませんでした。最後に姿を見たのは、松本高明(現カープ二軍サブマネージャー)、そして家族との記念撮影。もうこの時点で本人に「通告」は行ってたんでしょう。そして静岡・草薙球場でのトライアウトを経て、イーグルスからお声がかかり、広島から仙台へ。

どこかの記事で「広島を見返してやりたい」と言う言葉がありました。おそらく彼の心の奥底にはまだ残っているものと思います。ソレくらいのそれこそ「気持ち」がないと出来ない職業だと思いますし。

背番号、何番になるんでしょう。カープで背負ってた39は、下妻貴寛がつけていますが、んなこたー関係ないんですよね。フタケタで再び、マウンドに立つこと。これが第一目標なんだし。

復活劇、楽しみにしてます。


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2015.08.01 / Top↑
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