神戸サブ球場ゴールデンウィーク3連戦の、まずは初戦です。

カープは昨年もこの時期に、神戸サブ球場でバファローズとの試合が組まれました。本当にありがたい事。一軍の試合もいいんですが、やっぱり好きなものは片意地張らずに、楽に観戦したいもの。

応援と言う「行動」にすっかり興味をなくしてしまった今となっては、阪神鳴尾浜球場が庭であり、神戸サブ球場がお隣。慣れ親しんだ場所で、のんびりビデオカメラを構えるのも良いものです。

そしてゴールデンウィークの神戸サブ球場。休日なので午前10時から1時間、スタンドが開放され、練習見学と言う名の撮影会が開かれるとあって、朝早くからノコノコ出掛けてまいりました。

ただ天気はよくなかったですな。自宅を出た頃は良かったんですが、神戸市営地下鉄で名谷駅に着いた頃から、延々と霧雨。途中やや強くなったりで、正式な開門まで流石に辛かったです。

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定番のほっともっとフィールド神戸。今シーズンは8月に、バファローズ対タイガースの公式戦が予定されていますが、現状観戦の予定には入れていません。行けたらいいな程度。この日は関西学生野球公式戦が行われており、それなりに賑わってました。そうは見えませんけどね(笑)。

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神戸サブ球場へのアプローチ。新緑眩しい季節になってまいりました。もちろん桜の花は散ってしまいましたが、代わってツツジの花が満開でした。街中のスタジアムもいいですが、季節を感じる事が出来るスタジアムもこれまたよろし。ただし観戦中の降雪は勘弁願いたい。

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これもまた定番のカット。どうしてもここで一枚撮らをといかんか?と言うツッコミもありますが、規模の大小関係なく、こうやって全体を見渡せるスタジアムが少なくなって来ましたからねぇ。

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さすがにゴールデンウィークと言う事もあり、どっちのファンとか関係なく、天気も悪いのに皆さん出足が早い早い。もっとも私の場合、早く来たからと言って、かぶりつきに座る訳でもなく、バックネット裏中段あたりが空いていれば、とりあえず「コト」は済ます事は出来るので、大した意味はございません。ただ、まだこの時点でもしとしと霧雨とも何ともつかぬ雨が降り続いています。

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しかしこの日は両チームともグラウンドでの練習は一切なし。バファローズの一部、おそらく出場予定のない選手が軽いトレーニングを行っているのみ。その中には金子千尋の姿もありました。

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と言う事で、通常はここで練習の様子の画像が入るんですが、んなものは一切ないので(笑)、早速ではありますが開門前の様子。この日のバファローズ選手による「ウェルカムハイタッチ」は、坂寄晴一(左)と佐野皓大(右)のルーキー投手二人。ホント、ただのハイタッチなのに贅沢な企画ですよ。

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開門してまず抑えておかんといかんのが「おかもとカレー」。さすがに雨が降ってる中ではなかなか売れませでしたが、それでも試合中に売り切れになったそうです。

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試合前の様子。上にもあるように、バファローブル、バファローベルも来場。スタジアムDJケチャップさんとともに、試合開始直前のスタンドを暖めにかかります。育成目的とは言えここはやはりプロ野球。ある程度おn華やかさも必要です。ただ過剰にならないように。



スターティングオーダー
先攻:広島東洋カープ
1(中)鈴木将
2(二)上本
3(一)グスマン
4(指)エルドレッド
5(右)シアーホルツ
6(左)松山
7(三)美間
8(捕)磯村
9(遊)桒原
P:池ノ内

投:29 24 39 47 48 62 68 70 98
捕:40 61 126
内:0 13 45 55 59
外:10 25 38 43 44 50 57

おそらくカープ二軍史上最重量打線、かと思います。助っ人外国人選手が3人名を連ねることはあるとは思いますが、それがウエスタンリーグで、ってのはまず見られない。ヘスス・グスマン年俸1億円、ブラッド・エルドレッド1億900万、ネイト・シアーホルツ1億3900万円。ナンダコレ。

後攻:オリックスバファローズ
1(二)堤
2(三)縞田
3(指)鉄平
4(右)中村
5(捕)伏見
6(遊)岩崎
7(一)宮崎
8(左)小田
9(中)武田
P:山崎福也

ベンチ入り
投:17 28 36 40 52 58 67 69
捕:23 37 45 97 115
内:30 33 42 54
外:0 10 24 50 53 56 63

打って変わってバファローズは、竹原直隆も谷佳知もトニ・ブランコもフランシスコ・カラバイヨもいない、しかも純和製打線。竹原は一軍、谷佳知やトニ・ブランコはベンチ入りしてるんですけどねぇ。

審判と公式記録員
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球審:須山佑多、一塁:芦原英智、三塁:今岡諒平、公式記録員:足立大輔

打撃成績
1回表
鈴木将    1-2から4球目を打ってセカンドゴロ
上本     フルカウントから6球目を打ってレフトオーバーツーベース
グスマン   1-2から6球目を打ってサードゴロ
エルドレッド 0-1から2球目を打って深めのライトフライ

上本崇司のツーベースヒット。何かと小柄でネタになる彼ではありますが、左右打席での練習を繰り返しているうちに、自然とパワーがついたのか、この試合の打席ではいずれも大飛球。体のバランスも良くなってきたのか、大きくなってきたようにも見えました。

1回裏
堤      1-1から3球目を打ってライト線二塁打
縞田     初球をキャッチャー前送りバント
鉄平     1-1から3球目を打ってセンター前タイムリーヒット
バファローズ1-0カープ
中村     1-0から2球目を打ってショート内野安打
伏見     1-2から4球目を打ってレフトフライ
岩崎     2-1から4球目を打ってレフトフライ

先頭バッター堤裕貴のライト線ツーベースヒット。ヘスス・グスマンは止められなかったか。先頭バッターを出してはいけない1回。案の定点につながってしまった。「打ってくれればそれでいい」外国人選手なんだろうけど、このプレイはやや怠慢に見えた。ブラッド・エルドレッドの復帰、そして徐々に調子を上げて来たライネル・ロサリオと、ポジションは違えどどうしても比べられる。負傷とは言え調整出場では困る。

2回表
シアーホルツ 1-1から3球目を打ってセンター前ヒット
松山     0-1から2球目を打ってピッチャーゴロ
美間     初球を打ってライト前タイムリーヒット
バファローズ1-1カープ
磯村     0-2から3球目を打ってセンターフライ
桒原     1-2から4球目を空振り三振

先制された直後の2回表。美間優槻のタイムリーヒットで、実に簡単に追いついた。この試合始まる前まで1引き分けありの8連勝。これが今のカープ二軍の強さを支えている要素なのか。けっして大振りしない美間優槻のライト前ヒット。狙ったのか、たまたまそっちへ飛んだのか(笑)。

2回裏
宮崎     3-1から5球目を打ってサードゴロ捕球エラー
小田     初球をピッチャー前送りバント
武田     フルカウントから7球目を選んでフォアボール、かつワイルドピッチで武田がサードへ
堤      2-2から5球目を打ってセカンドロセカンド封殺のみ、サードランナー生還
バファローズ2-1カープ
縞田     1-2から4球目を打ってライト前ヒット
鉄平     2-1から4球目を打ってセンター前タイムリーヒット
バファローズ3-1カープ
中村     0-2から3球目を打ってピッチャー強襲内野安打
伏見     1-1から3球目を打ってライト前タイムリーヒット
バファローズ4-1カープ
しかしセカンドランナー鉄平ホームタッチアウト

追いついてもらったとは言え、カープ先発の池ノ内亮介の乱気流っぷりが止まらない。真ん中に来るか大きく外れるか。真ん中に来た所をしっかり叩かれて連打。フォアボールを出してない分マシ、のようにも見えますが、際どいところに投げられないのもちょっと問題か。

3回表
鈴木将    初球を打ってセカンドゴロ
上本     1-1から3球目を打ってセンターフライ
グスマン   2-2から5球目を見逃し三振

3回裏
岩崎     0-1から2球目を打ってレフトフライ
宮崎     フルカウントから7球目を空振り三振
小田     1-1から3球目を打ってライト前ヒット
武田     初球を打ってレフトフライ

4回表
エルドレッド 0-1から2球目を打ってセカンドフライ
シアーホルツ 0-1から2球目を打ってセンター前ヒット
松山     初球を打って左中間へのセンターフライ
美間     1-0から2球目を打ってセンターフライ

一軍で「25打数2安打」と言う成績で送り返されてきたネイト・シアーホルツ。杉内俊哉との対決では、サウスポーピッチャーとの相性の悪さを露呈してしまいましたが、ルーキーのボールであれば何とかなるのんか、それともサウスポー恐怖症をある程度克服したのか。いずれにしろ、、ブラッド・エルドレッド、ヘスス・グスマンとの「本当の競争」はここから。もちろんここに岩本貴裕等が食いついて欲しい。

4回裏
カープ選手交代
ピッチャー池ノ内に代えて佐藤

堤      1-2から5球目を打ってピッチャー強襲内野安打
次打者縞田の6球目にワイルドピッチ
縞田     フルカウントから10球目を打ってセカンドゴロ
鉄平     2-1から4球目を打ってライト前タイムリーヒット
バファローズ5-1カープ
中村     2-1から4球目を打ってライト前ヒット
伏見     フルカウントから6球目を選んでフォアボール
岩崎     1-1から3球目を打って内野ゴロ、サードランナーホームイン
バファローズ6-1カープ
宮崎     3-0から4球目を打ってライトフライ

リリーフのマウンドに立った佐藤祥万。しかしながら彼もまたぴりっとしない。先発が池ノ内亮介と言う事で、それこそブルペンデー。「ここから行くぞ」と言うのは通達が言ってたはずではあるけど、正直な話さっぱり。まだ若いんだし、もう一度イチから鍛え直す必要があるかも。

5回表
磯村     2-2から5球目を打ってサードゴロ
桒原     1-0から2球目を打ってレフトフライ、小田ランニングキャッチ
鈴木将    フルカウントから8球目を打ってレフトフライ

5回裏
カープ選手交代
ピッチャー佐藤に代えて西原

小田     初球を打ってショートゴロ
武田     0-2から3球目を打ってセカンドゴロ
堤      1-2から4球目を見逃し三振

6回表
上本     初球を打ってレフトフライ
グスマン   初球を打ってショートゴロ
エルドレッド 1-2から4球目を打ってファーストファウルフライ

6回裏
縞田     0-1から2球目を打ってセンターフライ
鉄平     2-0から3球目を打ってレフトフライ
中村の代打吉田雄 2-2から球目を打ってライト前ヒット
伏見     1-2から4球目を打ってセンターフライ

7回表
バファローズ選手交代
代打吉田雄がそのまま入りライト

シアーホルツ 初球を打ってレフトフライ
松山     0-1から2球目を打ってセカンドゴロ
美間     1-2から5球目を空振り三振

7回裏
カープ選手交代
ピッチャー西原に代えて今井
レフト松山に代えて高橋

岩崎     初球を打ってレフト前ヒット
宮崎     3-1から5球目を選んでフォアボール
小田     1-1から3球目を打って右中間突破2点タイムリースリーベース
バファローズ8-1カープ
次打者武田の4球目にワイルドピッチ、サードランナー生還
バファローズ9-1カープ
武田     フルカウントから7球目を打って左中間突破ツーベース
堤      初球を打ってセカンドゴロ上本ナイスプレイ
縞田     1-2から4球目を打ってピッチャーゴロ
鉄平の代打田中 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
吉田雄    初球を打ってレフトフライ

8回表
磯村     3-1から5球目を打ってレフトフライ
桒原     0-2から3球目を打ってショートゴロ
鈴木将    1-0から2球目を打ってショートゴロ

4回以降、山崎福也に対してランナーが1人しか出なかった。前半はキャッチャー伏見寅威の構えたところと全是違うところに行くような状態だったのに、捉えきれないまま攻撃は尻すぼみ。4回表~8回表の4イニングで、山崎福也に投げさせた球数は46。攻め手を欠いたわけではないだろうけど、外国人選手3人以外は、一発長打が期待出来ないだけにもう少し工夫が欲しかった、と思う次第。

8回裏
カープ選手交代
ピッチャー今井に代えて中田

伏見     0-2から4球目を空振り三振
岩崎     0-2から4球目を打ってセカンドゴロ
宮崎     2-2から5球目を打ってレフト前ヒット
小田     フルカウントから7球目を空振り三振

この試合の中で、カープ投手陣で一番いいピッチングを知ったのは中田廉。遠征に帯同したりしなかったりの調整になっておるようですが、変化球やストレートのキレよし、力強さよし。最後の小田裕也を空振り三振にとったストレートは、この日の最速145km/h。

9回表
バファローズ選手交代
ピッチャー山崎に代えて高木
キャッチャー伏見に代えて斎藤

上本     0-1から2球目を打ってピッチャーゴロ
グスマン   初球を打ってショートゴロ
エルドレッドの代打土生 3-1から5球目を選んでフォアボール
シアーホルツ 1-2から4球目を打ってセンターフライ

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第8回戦 オリックス2勝6敗
広島 010 000 000 1
神戸 132 020 30X 9

勝投手:山崎福也(3試合1勝2敗)
敗投手:池ノ内亮介(9試合0勝1敗)
試合時間:2時間28分
観衆:651人

投手成績
広島東洋カープ
池ノ内 3  回 18打者 60球 8被安打 0与四死球 1奪三振 4失点 3自責点
佐藤  1  回  7打者 37球 3被安打 1与四死球 0奪三振 2失点 2自責点
西原  2  回  7打者 22球 1被安打 0与四死球 1奪三振 0失点 0自責点
今井  1  回  8打者 30球 3被安打 2与四死球 0奪三振 3失点 3自責点
中田  1  回  4打者 20球 1被安打 0与四死球 2奪三振 0失点 0自責点

オリックスバファローズ
山崎福 8  回 28打者 95球 4被安打 0与四死球 3奪三振 1失点 1自責点
高木   1  回  4打者 12球 0被安打 0与四死球 0奪三振 0失点 0自責点

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試合後の「ヒーローインタビュー」はルーキー2人。8回1失点でプロ入り初勝利の山崎福也と、スリーベースヒットに送りバント、ランニングキャッチと大活躍の小田祐也。



バファローズドラフト1位ルーキー・山崎福也、そして高木伴に「プロの厳しさ」を教えられた試合。外国人選手3人でシングルヒット2本では、調整段階とは言え勝ちを捨てたようなもの。ただ、ここまで8連勝と来てただけに、いずれはこういう試合が出てくるもの。これだけ惨敗になってしまったら「しゃーない」で済ませることも出来るかと思います。ピッチャーも天気も変わることだし。気分を変えて。


そして、突然の実践復帰を果たしたブラッド・エルドレッド。どっかの記事で「復帰は5月上旬~中旬」みたいな事が書いてあったので、5月15日の対タイガース戦あたりからかな、とも思ってましたが、見事にすかされました。「右膝半月板損傷」でここまではやく復帰できるのか、とすら思いました。

ただ実際のところ、どれだけ走れるかはまだ未知数。結局3打席全部がフライアウトだったので、全力疾走する場面は見られませんでしたが、バットはしっかり振れているように見えるだけに、どれだけ膝を気にせずに走れるか、が復帰の鍵。広島市内ではもう普通に自転車でウロウロしている、と言う目撃情報もあるだけに、心配はないとは思いますが、ヘスス・グスマンとの外国人枠争いになるのは必至。

一発長打はいらないわけではないけど、やはり欲しい時もある。これを誰が打つかで、今後のカープ一軍の戦い方、試合への入り方も変わってくるはず。起爆剤だとかカンフル剤とかは言いません。外国人選手が3人も並んだ打線から、今度は誰が一軍に送り込まれるか、楽しみではあります。


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2015.05.05 / Top↑
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