毎年恒例となりました交流試合、社会人オール広島対広島東洋カープの観戦に出掛けてきました。
2006年に旧広島市民球場で始まったこの交流試合も、今年で記すべき区切りの10回目。
過去の対戦成績は、カープの9勝1敗。唯一の敗戦は一昨年。ものの見事に完封負け。しかもその前に、カープが日本代表に壮行試合で勝っていただけにかなり話題にもなったものでした。
既にオープン戦、教育リーグが始まってます。カープとしてはいわゆる調整段階での試合ですが、社会人オール広島の方は、それこそ並々ならぬ意欲で向かって来るのでおいそれと気は抜けません。
さらに社会人は、昨年JR西日本野球部が、都市対抗野球大会、社会人野球日本選手権に出場。三菱重工広島やJFE西日本、伯和ビクトリーズと、肩を並べつつあり、レベルはアップしてます。
そして、やはり私のカープ開幕戦はこの試合。もうこれで2010年から6年連続観戦。これを見ぬ事には本格的な野球シーズンは始まりません。まだまだ寒いですけどね。
で、毎年この試合は、事前に前売り券を買っておいて、掲載されている社会人選手の顔写真で参加選手の予習をするんですが、今年は諸般の事情により、前売り券は入手出来ませんでした。
しかしながら、2月5日のデイリースポーツ広島版に参加選手が掲載されていたのをツイッターで教えて頂きまして(ありがとうございました)まずは参加選手ならびに監督・コーチ。
【監督】
村上文敏 (岩国商高~駒澤大~JFE西日本)
【コーチ】
花本輝雄 (南宇和高~近代工学部~JR西日本)
町田公二郎(明徳義塾高~専修大~広島東洋カープ~阪神タイガース~広島東洋カープ~三菱重工広島)
【投手】
藤原雄太郎(滝川二高~八戸大~伯和ビクトリーズ)
鮫島優樹 (神村学園高等部~MSH医療専門学校~三菱重工広島)
森川達弥 (水戸短大付属高~関西国際大~JFE西日本)
湧川雄貴 (中部商業高~愛知産業大~JR西日本)
椙山聡哉 (廿日市西高~広島修道大~伯和ビクトリーズ)
白濱尚貴 (明豊高~京都学園大~三菱重工広島)
川本哲也 (竹原高~MSH医療専門学校)
藤井盛史 (川内高校~MSH医療専門学校)
【捕手】
國本剛志 (近代福山高~近畿大~三菱重工広島)
浦翔太郎 (明徳義塾高~拓殖大~JFE西日本)
赤尾俊輔 (広島鯉城クラブ)
中山康太 (広島商高~MSH医療専門学校)
【内野手】
橋本拓也 (岡山理大付属高~関西大~JFE西日本)
山本洋平 (別府鶴見丘高~筑波大~JFE西日本)
小原礼史 (福岡工大城東高~大阪体育大~伯和ビクトリーズ)
岡 将吾 (西日本短大付属高~駒澤大~JFE西日本)
奥田雄也 (江の川高~ツネイシ)
田中友博 (享栄高~愛知学院大~三菱重工広島)
辻 亮太 (京都外大西高~創価大~JR西日本)
國島一平 (東北高~日本体育大~伯和ビクトリーズ)
【外野手】
吉田勇一郎(桐蔭学園高~青山学院大~関メディスポーツ学院~伯和ビクトリーズ)
橋本俊介 (福岡第一高~日本経済大~JFE西日本)
松浦大則 (金光学園高~関西学院大~JFE西日本)
杉本裕太郎(徳島商高~青山学院大~JR西日本)
春原直登 (佐久長聖高~関東学院大~JR西日本)

こんな事を言うのも何ですが「マツダスタジアムに来た!」と言う高揚感がなくなりましたねえ。

それでも人は集まるマツダスタジアム。時間は10:00。ある程度は予想していましたが、例年よりもかなり出足は早かったです。これもここ数年のカープへの期待の表れ、かとは思いますが。

そして開門予定時効の15分前。開門待ちの列は、ゲート前で3回ほど折り返す位に延びました。

そしてとうとう、予定時刻から5分繰り上げ、11:25に開門。そして定位置確保。

場所を確保したあとはまず腹ごしらえ。開門から試合開始まで45分しかないウエスタンリーグ公式戦では、あんまり落ち着いて食ってられないのが本当の所。そして食すは「カープうどん(全部のせ)」。

試合開始前のグラウンド。三菱重工広島・町田公二郎監督(2015年度より)と談笑する、佐々岡真司二軍投手コーチ。話し終えたあとは、顔見知りの方がおられたのが三塁側ベンチへ。

試合開始40分前の、三塁側社会人オール広島ベンチ。前日は合同練習に懇親会らしいものも行われたとか。若手ベテラン関係なく、和気あいあいとした中にも、適度な緊張感。

試合開始分前の両チームベンチ。


試合開始5分前。これまでにはなかった「メンバー表交換」。そして審判団との記念撮影。
スターティングメンバー
先攻:広島東洋カープ
1(右)鈴木誠
2(遊)安部
3(中)下水流
4(捕)會澤
5(一)岩本
6(三)美間
7(左)鈴木将
8(二)上本
9(指)高橋
P:ジョンソン
後攻:社会人オール広島
1(左)吉田(伯和V)
2(遊)田中(JFE西)
3(三)小原(伯和V)
4(中)杉本(JR西)
5(一)國島(伯和V)
6(二)奥田(ツネイシ)
7(指)松浦(JFE西)
8(左)春原(JR西)
9(捕)浦(JFE西)
P:森川(JFE西)
打撃成績
1回表カープの攻撃
鈴木誠 初球を打ってレフト前ヒット
安部 初球をキャッチャー前送りバント
下水流 0-1から2球目を打ってセカンドゴロ
會澤 1-1から3球目を打ってセカンドゴロ
鈴木誠の第一打席初球。オープニングヒットとしか言いようのないレフト前ヒット。狙ってたんだとは思いますが、あそこまでしっかり捉えるのはなかなか難しい事と思います。お互い手の内の分からない者同士。まさに先手必勝とはこの事。点には繋がりませんでしたが、ナイス先制パンチ。
1回裏社会人選抜の攻撃
吉田 0-1から2球目を打ってセカンドゴロ
田中 1-2から4球目を打ってショートゴロ
小原 3-1から5球目を選んでフォアボール
杉本 1-2から4球目を見逃し三振
2回表
岩本 0-1から2球目を打ってファーストゴロ
美間 0-1から2球目を打ってセカンドゴロ
鈴木将 初球を打ってショートフライ
2回裏
國島 1-2から4球目を空振り三振
奥田 2-1から4球目を打ってショートフライ
松浦 2-1から4球目を打ってライトフライ
3回表
左上本 2-2から5球目を空振り三振
高橋 0-1から2球目を打ってライトフライ
鈴木誠 初球を打って右中間突破スリーベース、しかしオーバーランタッチアウト
鈴木誠也2打席め。ものの見事な打球は右中間突破のスリーベースヒット。しかしながら勢い余ってオーバーランしてタッチアウト。ここまでは、良くも悪くも鈴木誠也ワンマンショウ。
ただしここまでは、どちらかと言えば主導権は社会人選抜。プロにとっては打ち頃なはずの、140km/hにも満たない森川投手のピッチングに、まともなバッティングをさせてもらえないカープ打線。
3回裏
春原 1-2から4球目を空振り三振
浦 1-1から3球目を打ってショートゴロ
吉田 初球を打ってピッチャーゴロ
予定通りジョンソンは3イニングで降板。ストレートが若干荒れ気味だったものの、135km/hくらいの(たぶん)カットボールと、120km/h前後の(たぶん)カーブが有効かな、などと。ピッチングフォームも何となく「左のバリントン」と言った風情。さてシーズンでどこまで出来るか。
4回表
安部 0-1から2球目を打ってピッチャーゴロ
下水流 1-2から4球目を打ってファーストゴロ
會澤 0-1から2球目を打ってセカンドゴロ
4回裏
カープ選手交代
ピッチャージョンソンに代えて今村
田中 0-2から3球目を打ってレフトフライ
小原 2-2から5球目を見逃し三振
杉本 0-2から3球目を空振り三振
前日の教育リーグ・対タイガース戦に引き続いての今村猛登板。多分連闘テストか何かだとは思いますが、ストレートはMAX141km/h止まり。わさと抑えたのかそれ以上出なかったのか。中田廉が離脱中の現在、彼に期待する声はかなり大きくなるとは思いますが、これではまだ少しかかるか。
5回表
岩本 1-0から2球目を打ってライト前ヒット
美間 1-1から3球目を打ってセンター前ヒット、岩本はサードへ
鈴木将 1-0から2球目を打ってレフト犠牲フライ
広島1-0社会人選抜
左上本 3-1から5球目を打ってセカンドゴロセカンド封殺
社会人選抜選手交代
ピッチャー森川に代えて鮫島(三菱広島)
次打者高橋の2球目に上本盗塁失敗
何となく惑わされ気味だった、そして鈴木誠也一人目立ってたカープ打線の沈滞ムードを振り払ったのは岩本貴裕のバット。この一打が決め手のになったか、試合後オープン戦帯同が決定しました。
そして、ここまで鈴木は、誠也誠也で来ましたが、先制点を叩きだしたのは同じ鈴木でも「将光」の方。彼もまだあとからあとから入団したりコンバートされてくる右の外野手に追われている立場。たかが交流試合、されど交流試合。形はどうあれ出場する以上は結果が全て。たぶん彼は死ぬ思い。
5回裏
カープ選手交代
ピッチャー今村に代えて飯田
キャッチャー會澤に代えて倉
國島 1-1から3球目を打ってセカンド内野安打
奥田 0-1から2球目をピッチャー前送りバントセカンド悪送球
松浦 3-1から5球目を選んでフォアボール
春原の代打國本 フルカウント-から球目を空振り三振
浦 0-1から球目を打ってサードゴロ本塁封殺
吉田 2-2から5球目を空振り三振
この回からバッテリーを交代。おそらく飯田哲矢之の様子見極めの為のキャッチャー倉さんだったとは思うんですが、そんなベンチの思惑とは何ら関係なく飯田哲也は大乱調。思わず倉さんがマウンド上で口元を隠さずに気合いを入れに行ったほど。初の対外試合?とは言うものの、内容は散々。
6回表
社会人選抜選手交代
代打國本(三菱広島)がそのまま入りキャッチャー
キャッチャー浦に代えてレフト橋本(JFE西)
高橋 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
鈴木誠 1-1から3球目をピッチャー前送りバント
上本 1-2から5球目を打ってサードゴロ
社会人選抜選手交代
ピッチャー鮫島に代えて椙山(伯和V)
下水流 3-1から5球目を打ってサードゴロ
6回裏
カープ選手交代
ピッチャー飯田に代えて藤井皓哉
ショート安部がセカンドへ
セカンド上本がショートへ
田中の代打岡(JFE西) 3-1から5球目を打って深い所へショートゴロ
小原 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
杉本 1-0から2球目を打ってセンターオーバーツーベースヒット
國島の代打橋本拓(JFE西) 2-1から4球目を打ってレフト犠牲フライ
広島1-1社会人選抜
奥田 1-1から3球目を打ってファーストゴロ
この回から飯田哲矢に引き続きルーキー藤井皓哉が登板。しかしながらこれまたピリッとせず。まぁこの辺は高卒ルーキーだから、てんで大目に見てもらえるとは思いますが、緒方孝市監督は内心ピリピリしとったろうな。まだまだ、当分の間は練習漬けになるでしょうね。
対する社会人選抜。JR西日本で4番を打つ杉本裕太郎選手の、ホームランになろうかと言うツーベースヒットから同点に追い付く。モタモタしてるカープベンチとは実に対照的。どの球団でも欲しているであろう、右の即戦力長距離砲。若干ムラッ気はあるものの、どこか獲得に動きませんかね。
7回表
社会人選抜選手交代
代打岡がそのまま入りショート
代打橋本拓がそのまま入りファースト
倉 2-2から5球目を打ってセンター前ヒット
社会人選抜選手交代
ピッチャー椙山に代えて藤原(伯和V)
岩本 1-1から3球目を打ってサードゴロセカンド封殺
次打者美間の2球目にワイルドヒッチ
美間 フルカウントから7球目を選んでフォアボール
鈴木将 1-0から2球目を打ってレフト前タイムリーヒット
広島2-1社会人選抜
右上本 3-1から5球目を打ってレフトオーバータイムリーツーベースヒット
広島4-1社会人選抜
社会人選抜選手交代
ピッチャー藤原に代えて湧川(JR西)
高橋 初球を打ってセカンドゴロ
鈴木誠 2-2から5球目を打ってセンター前タイムリーヒット(猛打賞)
広島5-1社会人選抜
次打者安部の2球目に鈴木誠セカンド盗塁成功
安部 2-0から3球目を打ってピッチャーゴロ
追加点は再び鈴木将光。とにかく彼は生き残り。一試合一試合がチーム首脳陣との勝負。自分のお気に入りの選手もいいけど、チームの浮沈が懸かっている以上は情け容赦はベンチに持ち込んでもらっては困る。頑張って結果を残している選手、使わなければいかん選手はいくらでもいます。
そして驚きびっくり上本崇司の大飛球。左打席での練習を重ねているうちに、知らず知らずのうちに筋力がついたんでしょうか。さらには鈴木誠也猛打賞。結果を残して当たり前の人が当たり前のように結果を残している試合。ただ、まだそれだけでは困るんですよねぇ。
7回裏
カープ選手交代
ピッチャー藤井に代えて岩見
セカンド上本に代えて庄司
レフト鈴木将に代えて土生
松浦 0-1から2球目にデッドボール
國本 1-1から3球目を打ってレフト前ヒット
橋本駿 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
吉田の代打山本(JFE西) 初球を打って右中間へ2点タイムリーヒット
広島5-3社会人選抜
岡 1-1から3球目を打ってショートゴロ併殺 1点追加
広島5-4社会人選抜
小原 ストレートのフォアボール
杉本 1-2から4球目を打ってキャッチャーゴロ
この回から岩見優輝がマウンドへ。しかしながら内容・結果としては「試合ぶち壊し」のレベル。「調子がいい」と言う声もどこかでありましたが、それをコンスタントに披露出来ぬようでは一軍定着は難しいでしょう。誰しもが常に成績を残せるわけではないけど、彼の場合は上下動が極端。どうにはならんかなぁ。ランナーが片付いたはずなのにまたフォアボール。これぢゃイニングが終わらない。
8回表
社会人選抜選手交代
代打山本がそのまま入りレフト
レフト橋本駿がライトへ
下水流 フルカウントから6球目を見逃し三振
倉の代打桒原 1-2から4球目を打ってレフトフライ
岩本 2-0から3球目を打ってセカンドゴロ
8回裏
カープ選手交代
ピッチャー岩見に代えて佐藤
代打桒原がそのまま入りショート
ショート上本に代えてキャッチャー白濱
橋本拓 1-1から3球目を打ってライトフライ
奥田の代打辻(JR西) 1-0から2球目を打ってショートゴロ
松浦 初球を打ってショートゴロ捕球エラー
國本 1-0から2球目を打ってショートゴロ
早打ちに助けられた感もありましょうが、今村猛以降で一番ましなピッチングを披露したのが佐藤祥万。思えば半年前、雨上がりの静岡・草薙球場で、ファイターズのユニフォームでピッチングをしてた彼が、カープの戦力になろうとしてる。感慨深し。そして、運命とは分からんもんです。
9回表
社会人選抜選手交代
代打辻がそのまま入りセカンド
美間 1-1から3球目を打ってショートゴロ
土生 2-1から4球目を打ってセカンドゴロ
白濱 1-0から2球目を打ってセンターフライ
9回裏
カープ選手交代
ピッチャー佐藤に代えてベニテス
橋本駿 ストレートのフォアボール
山本 0-2から3球目を打ってショートゴロ
岡 1-0から2球目を打ってショートゴロ
小原 1-1から3球目を打って右中間突破タイムリースリーベースヒット
広島5-5社会人選抜
杉本 1-0から2球目を打ってファーストファウルフライ
この回からベニテスが登板。確かに、誰を出してもいい試合ではあるし、実戦の場なんだからいいとは思いますが、一軍二軍の振り分けで、選手も血眼になって試合に臨んでるのに、ここで「練習生」の登板は如何なものか。その分教育リーグやら社会人チームとの交流試合を増やせばいい、とも。
それを社会人選抜に見透かされたか、試合展開はカープの逃げ切り勝ちもなくなり、それどころか、「マツダスタジアムでカープ逆転サヨナラ負け」の珍事の悪寒。若手主体とは言え、そして何とかかんとかドローで終わりましたが、えらい事になるところでした。延長戦があったらやばかったかな。
そして最後のバッターは杉本裕太郎選手。「ここで一発」ともなると、デイリースポーツ広島版の一面くらいには載ったかも知れませんが、さすがに力が入ったかファーストファウルフライで試合終了。ロースコアの接戦、もしくは一方的な展開の試合が多いですが、こんなシーソーゲームもまた一興。
これで500円は安い。
試合終了

試合終了後は挨拶。試合開始前は、始球式その他の都合か、省略されました。
広島 000 010 400 5
社選 000 001 301 5
投手成績
(数字は左から投球イニング、対戦打者数、投球数、被安打、与四死球、奪三振、失点、自責点)
広島東洋カープ
ジョン 3 10 35 0 1 2 0 0
今村 1 3 11 0 0 0 0 0
飯田 1 6 22 1 1 2 0 0
藤井 1 5 20 1 1 0 1 1
岩見 1 7 23 2 3 0 3 3
佐藤 1 4 8 0 0 0 0 0
ベニテ 1 5 14 1 1 0 1 1
社会人オール広島
森川 4.2 14 40 4 0 0 1 1
鮫島 1 3 16 0 0 0 0 0
椙山 0.1 2 10 1 0 0 1 1
藤原 0.1 4 19 2 1 0 3 3
湧川 2.2 9 31 1 1 0 0 0
どの監督の時にも、ポジション争いはあります。そうやって切磋琢磨して、チームは強くなり、選手の力はついていくものと思います。どれだけげ野球の技術が向上しようとも、これだけは変わりません。
この試合で、鈴木誠也と鈴木将光の活躍が目を引きました。彼らに限らず、この試合に出場した選手は、誰もが「次」を狙っている選手ばかり。ぶっちゃけ鈴木誠也はもう「別格」の風すらありますが、決してポジションが確約されているわけではない。おそらく本人が一番分かっている事と思います。
しかしながらその反面、緒方孝市監督は、ドラフト1位入団の野間峻祥に「開幕スタメンの可能性がある」事を直接告げたとか。幾ら「いち押し」選手でもそれはない。そう思うならむしろ、この試合に出すべきだったんでは。ドラフト一位は即戦力とは言え、まだまだ鍛えないければいけない立場の筈。
この時期、毎年の事ではありますが、カープはオープン戦も教育リーグも試合数が少ないです。その分練習をしているだとは思いますが、それを試す機会を作るのがこの時期のはず。もっともっといろんなチームと試合を組んで、試さなければいけない選手、戦術は使っていかないとダメですよ。
そして今年もようやく、プロ野球シーズンが本格化します。しかしながら、この試合はこれ限り。

(たぶんどこよりも早い)また来年、お逢いしましょう!
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2006年に旧広島市民球場で始まったこの交流試合も、今年で記すべき区切りの10回目。
過去の対戦成績は、カープの9勝1敗。唯一の敗戦は一昨年。ものの見事に完封負け。しかもその前に、カープが日本代表に壮行試合で勝っていただけにかなり話題にもなったものでした。
既にオープン戦、教育リーグが始まってます。カープとしてはいわゆる調整段階での試合ですが、社会人オール広島の方は、それこそ並々ならぬ意欲で向かって来るのでおいそれと気は抜けません。
さらに社会人は、昨年JR西日本野球部が、都市対抗野球大会、社会人野球日本選手権に出場。三菱重工広島やJFE西日本、伯和ビクトリーズと、肩を並べつつあり、レベルはアップしてます。
そして、やはり私のカープ開幕戦はこの試合。もうこれで2010年から6年連続観戦。これを見ぬ事には本格的な野球シーズンは始まりません。まだまだ寒いですけどね。
で、毎年この試合は、事前に前売り券を買っておいて、掲載されている社会人選手の顔写真で参加選手の予習をするんですが、今年は諸般の事情により、前売り券は入手出来ませんでした。
しかしながら、2月5日のデイリースポーツ広島版に参加選手が掲載されていたのをツイッターで教えて頂きまして(ありがとうございました)まずは参加選手ならびに監督・コーチ。
【監督】
村上文敏 (岩国商高~駒澤大~JFE西日本)
【コーチ】
花本輝雄 (南宇和高~近代工学部~JR西日本)
町田公二郎(明徳義塾高~専修大~広島東洋カープ~阪神タイガース~広島東洋カープ~三菱重工広島)
【投手】
藤原雄太郎(滝川二高~八戸大~伯和ビクトリーズ)
鮫島優樹 (神村学園高等部~MSH医療専門学校~三菱重工広島)
森川達弥 (水戸短大付属高~関西国際大~JFE西日本)
湧川雄貴 (中部商業高~愛知産業大~JR西日本)
椙山聡哉 (廿日市西高~広島修道大~伯和ビクトリーズ)
白濱尚貴 (明豊高~京都学園大~三菱重工広島)
川本哲也 (竹原高~MSH医療専門学校)
藤井盛史 (川内高校~MSH医療専門学校)
【捕手】
國本剛志 (近代福山高~近畿大~三菱重工広島)
浦翔太郎 (明徳義塾高~拓殖大~JFE西日本)
赤尾俊輔 (広島鯉城クラブ)
中山康太 (広島商高~MSH医療専門学校)
【内野手】
橋本拓也 (岡山理大付属高~関西大~JFE西日本)
山本洋平 (別府鶴見丘高~筑波大~JFE西日本)
小原礼史 (福岡工大城東高~大阪体育大~伯和ビクトリーズ)
岡 将吾 (西日本短大付属高~駒澤大~JFE西日本)
奥田雄也 (江の川高~ツネイシ)
田中友博 (享栄高~愛知学院大~三菱重工広島)
辻 亮太 (京都外大西高~創価大~JR西日本)
國島一平 (東北高~日本体育大~伯和ビクトリーズ)
【外野手】
吉田勇一郎(桐蔭学園高~青山学院大~関メディスポーツ学院~伯和ビクトリーズ)
橋本俊介 (福岡第一高~日本経済大~JFE西日本)
松浦大則 (金光学園高~関西学院大~JFE西日本)
杉本裕太郎(徳島商高~青山学院大~JR西日本)
春原直登 (佐久長聖高~関東学院大~JR西日本)

こんな事を言うのも何ですが「マツダスタジアムに来た!」と言う高揚感がなくなりましたねえ。

それでも人は集まるマツダスタジアム。時間は10:00。ある程度は予想していましたが、例年よりもかなり出足は早かったです。これもここ数年のカープへの期待の表れ、かとは思いますが。

そして開門予定時効の15分前。開門待ちの列は、ゲート前で3回ほど折り返す位に延びました。


そしてとうとう、予定時刻から5分繰り上げ、11:25に開門。そして定位置確保。

場所を確保したあとはまず腹ごしらえ。開門から試合開始まで45分しかないウエスタンリーグ公式戦では、あんまり落ち着いて食ってられないのが本当の所。そして食すは「カープうどん(全部のせ)」。


試合開始前のグラウンド。三菱重工広島・町田公二郎監督(2015年度より)と談笑する、佐々岡真司二軍投手コーチ。話し終えたあとは、顔見知りの方がおられたのが三塁側ベンチへ。


試合開始40分前の、三塁側社会人オール広島ベンチ。前日は合同練習に懇親会らしいものも行われたとか。若手ベテラン関係なく、和気あいあいとした中にも、適度な緊張感。


試合開始分前の両チームベンチ。






試合開始5分前。これまでにはなかった「メンバー表交換」。そして審判団との記念撮影。
スターティングメンバー
先攻:広島東洋カープ
1(右)鈴木誠
2(遊)安部
3(中)下水流
4(捕)會澤
5(一)岩本
6(三)美間
7(左)鈴木将
8(二)上本
9(指)高橋
P:ジョンソン
後攻:社会人オール広島
1(左)吉田(伯和V)
2(遊)田中(JFE西)
3(三)小原(伯和V)
4(中)杉本(JR西)
5(一)國島(伯和V)
6(二)奥田(ツネイシ)
7(指)松浦(JFE西)
8(左)春原(JR西)
9(捕)浦(JFE西)
P:森川(JFE西)
打撃成績
1回表カープの攻撃
鈴木誠 初球を打ってレフト前ヒット
安部 初球をキャッチャー前送りバント
下水流 0-1から2球目を打ってセカンドゴロ
會澤 1-1から3球目を打ってセカンドゴロ
鈴木誠の第一打席初球。オープニングヒットとしか言いようのないレフト前ヒット。狙ってたんだとは思いますが、あそこまでしっかり捉えるのはなかなか難しい事と思います。お互い手の内の分からない者同士。まさに先手必勝とはこの事。点には繋がりませんでしたが、ナイス先制パンチ。
1回裏社会人選抜の攻撃
吉田 0-1から2球目を打ってセカンドゴロ
田中 1-2から4球目を打ってショートゴロ
小原 3-1から5球目を選んでフォアボール
杉本 1-2から4球目を見逃し三振
2回表
岩本 0-1から2球目を打ってファーストゴロ
美間 0-1から2球目を打ってセカンドゴロ
鈴木将 初球を打ってショートフライ
2回裏
國島 1-2から4球目を空振り三振
奥田 2-1から4球目を打ってショートフライ
松浦 2-1から4球目を打ってライトフライ
3回表
左上本 2-2から5球目を空振り三振
高橋 0-1から2球目を打ってライトフライ
鈴木誠 初球を打って右中間突破スリーベース、しかしオーバーランタッチアウト
鈴木誠也2打席め。ものの見事な打球は右中間突破のスリーベースヒット。しかしながら勢い余ってオーバーランしてタッチアウト。ここまでは、良くも悪くも鈴木誠也ワンマンショウ。
ただしここまでは、どちらかと言えば主導権は社会人選抜。プロにとっては打ち頃なはずの、140km/hにも満たない森川投手のピッチングに、まともなバッティングをさせてもらえないカープ打線。
3回裏
春原 1-2から4球目を空振り三振
浦 1-1から3球目を打ってショートゴロ
吉田 初球を打ってピッチャーゴロ
予定通りジョンソンは3イニングで降板。ストレートが若干荒れ気味だったものの、135km/hくらいの(たぶん)カットボールと、120km/h前後の(たぶん)カーブが有効かな、などと。ピッチングフォームも何となく「左のバリントン」と言った風情。さてシーズンでどこまで出来るか。
4回表
安部 0-1から2球目を打ってピッチャーゴロ
下水流 1-2から4球目を打ってファーストゴロ
會澤 0-1から2球目を打ってセカンドゴロ
4回裏
カープ選手交代
ピッチャージョンソンに代えて今村
田中 0-2から3球目を打ってレフトフライ
小原 2-2から5球目を見逃し三振
杉本 0-2から3球目を空振り三振
前日の教育リーグ・対タイガース戦に引き続いての今村猛登板。多分連闘テストか何かだとは思いますが、ストレートはMAX141km/h止まり。わさと抑えたのかそれ以上出なかったのか。中田廉が離脱中の現在、彼に期待する声はかなり大きくなるとは思いますが、これではまだ少しかかるか。
5回表
岩本 1-0から2球目を打ってライト前ヒット
美間 1-1から3球目を打ってセンター前ヒット、岩本はサードへ
鈴木将 1-0から2球目を打ってレフト犠牲フライ
広島1-0社会人選抜
左上本 3-1から5球目を打ってセカンドゴロセカンド封殺
社会人選抜選手交代
ピッチャー森川に代えて鮫島(三菱広島)
次打者高橋の2球目に上本盗塁失敗
何となく惑わされ気味だった、そして鈴木誠也一人目立ってたカープ打線の沈滞ムードを振り払ったのは岩本貴裕のバット。この一打が決め手のになったか、試合後オープン戦帯同が決定しました。
そして、ここまで鈴木は、誠也誠也で来ましたが、先制点を叩きだしたのは同じ鈴木でも「将光」の方。彼もまだあとからあとから入団したりコンバートされてくる右の外野手に追われている立場。たかが交流試合、されど交流試合。形はどうあれ出場する以上は結果が全て。たぶん彼は死ぬ思い。
5回裏
カープ選手交代
ピッチャー今村に代えて飯田
キャッチャー會澤に代えて倉
國島 1-1から3球目を打ってセカンド内野安打
奥田 0-1から2球目をピッチャー前送りバントセカンド悪送球
松浦 3-1から5球目を選んでフォアボール
春原の代打國本 フルカウント-から球目を空振り三振
浦 0-1から球目を打ってサードゴロ本塁封殺
吉田 2-2から5球目を空振り三振
この回からバッテリーを交代。おそらく飯田哲矢之の様子見極めの為のキャッチャー倉さんだったとは思うんですが、そんなベンチの思惑とは何ら関係なく飯田哲也は大乱調。思わず倉さんがマウンド上で口元を隠さずに気合いを入れに行ったほど。初の対外試合?とは言うものの、内容は散々。
6回表
社会人選抜選手交代
代打國本(三菱広島)がそのまま入りキャッチャー
キャッチャー浦に代えてレフト橋本(JFE西)
高橋 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
鈴木誠 1-1から3球目をピッチャー前送りバント
上本 1-2から5球目を打ってサードゴロ
社会人選抜選手交代
ピッチャー鮫島に代えて椙山(伯和V)
下水流 3-1から5球目を打ってサードゴロ
6回裏
カープ選手交代
ピッチャー飯田に代えて藤井皓哉
ショート安部がセカンドへ
セカンド上本がショートへ
田中の代打岡(JFE西) 3-1から5球目を打って深い所へショートゴロ
小原 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
杉本 1-0から2球目を打ってセンターオーバーツーベースヒット
國島の代打橋本拓(JFE西) 2-1から4球目を打ってレフト犠牲フライ
広島1-1社会人選抜
奥田 1-1から3球目を打ってファーストゴロ
この回から飯田哲矢に引き続きルーキー藤井皓哉が登板。しかしながらこれまたピリッとせず。まぁこの辺は高卒ルーキーだから、てんで大目に見てもらえるとは思いますが、緒方孝市監督は内心ピリピリしとったろうな。まだまだ、当分の間は練習漬けになるでしょうね。
対する社会人選抜。JR西日本で4番を打つ杉本裕太郎選手の、ホームランになろうかと言うツーベースヒットから同点に追い付く。モタモタしてるカープベンチとは実に対照的。どの球団でも欲しているであろう、右の即戦力長距離砲。若干ムラッ気はあるものの、どこか獲得に動きませんかね。
7回表
社会人選抜選手交代
代打岡がそのまま入りショート
代打橋本拓がそのまま入りファースト
倉 2-2から5球目を打ってセンター前ヒット
社会人選抜選手交代
ピッチャー椙山に代えて藤原(伯和V)
岩本 1-1から3球目を打ってサードゴロセカンド封殺
次打者美間の2球目にワイルドヒッチ
美間 フルカウントから7球目を選んでフォアボール
鈴木将 1-0から2球目を打ってレフト前タイムリーヒット
広島2-1社会人選抜
右上本 3-1から5球目を打ってレフトオーバータイムリーツーベースヒット
広島4-1社会人選抜
社会人選抜選手交代
ピッチャー藤原に代えて湧川(JR西)
高橋 初球を打ってセカンドゴロ
鈴木誠 2-2から5球目を打ってセンター前タイムリーヒット(猛打賞)
広島5-1社会人選抜
次打者安部の2球目に鈴木誠セカンド盗塁成功
安部 2-0から3球目を打ってピッチャーゴロ
追加点は再び鈴木将光。とにかく彼は生き残り。一試合一試合がチーム首脳陣との勝負。自分のお気に入りの選手もいいけど、チームの浮沈が懸かっている以上は情け容赦はベンチに持ち込んでもらっては困る。頑張って結果を残している選手、使わなければいかん選手はいくらでもいます。
そして驚きびっくり上本崇司の大飛球。左打席での練習を重ねているうちに、知らず知らずのうちに筋力がついたんでしょうか。さらには鈴木誠也猛打賞。結果を残して当たり前の人が当たり前のように結果を残している試合。ただ、まだそれだけでは困るんですよねぇ。
7回裏
カープ選手交代
ピッチャー藤井に代えて岩見
セカンド上本に代えて庄司
レフト鈴木将に代えて土生
松浦 0-1から2球目にデッドボール
國本 1-1から3球目を打ってレフト前ヒット
橋本駿 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
吉田の代打山本(JFE西) 初球を打って右中間へ2点タイムリーヒット
広島5-3社会人選抜
岡 1-1から3球目を打ってショートゴロ併殺 1点追加
広島5-4社会人選抜
小原 ストレートのフォアボール
杉本 1-2から4球目を打ってキャッチャーゴロ
この回から岩見優輝がマウンドへ。しかしながら内容・結果としては「試合ぶち壊し」のレベル。「調子がいい」と言う声もどこかでありましたが、それをコンスタントに披露出来ぬようでは一軍定着は難しいでしょう。誰しもが常に成績を残せるわけではないけど、彼の場合は上下動が極端。どうにはならんかなぁ。ランナーが片付いたはずなのにまたフォアボール。これぢゃイニングが終わらない。
8回表
社会人選抜選手交代
代打山本がそのまま入りレフト
レフト橋本駿がライトへ
下水流 フルカウントから6球目を見逃し三振
倉の代打桒原 1-2から4球目を打ってレフトフライ
岩本 2-0から3球目を打ってセカンドゴロ
8回裏
カープ選手交代
ピッチャー岩見に代えて佐藤
代打桒原がそのまま入りショート
ショート上本に代えてキャッチャー白濱
橋本拓 1-1から3球目を打ってライトフライ
奥田の代打辻(JR西) 1-0から2球目を打ってショートゴロ
松浦 初球を打ってショートゴロ捕球エラー
國本 1-0から2球目を打ってショートゴロ
早打ちに助けられた感もありましょうが、今村猛以降で一番ましなピッチングを披露したのが佐藤祥万。思えば半年前、雨上がりの静岡・草薙球場で、ファイターズのユニフォームでピッチングをしてた彼が、カープの戦力になろうとしてる。感慨深し。そして、運命とは分からんもんです。
9回表
社会人選抜選手交代
代打辻がそのまま入りセカンド
美間 1-1から3球目を打ってショートゴロ
土生 2-1から4球目を打ってセカンドゴロ
白濱 1-0から2球目を打ってセンターフライ
9回裏
カープ選手交代
ピッチャー佐藤に代えてベニテス
橋本駿 ストレートのフォアボール
山本 0-2から3球目を打ってショートゴロ
岡 1-0から2球目を打ってショートゴロ
小原 1-1から3球目を打って右中間突破タイムリースリーベースヒット
広島5-5社会人選抜
杉本 1-0から2球目を打ってファーストファウルフライ
この回からベニテスが登板。確かに、誰を出してもいい試合ではあるし、実戦の場なんだからいいとは思いますが、一軍二軍の振り分けで、選手も血眼になって試合に臨んでるのに、ここで「練習生」の登板は如何なものか。その分教育リーグやら社会人チームとの交流試合を増やせばいい、とも。
それを社会人選抜に見透かされたか、試合展開はカープの逃げ切り勝ちもなくなり、それどころか、「マツダスタジアムでカープ逆転サヨナラ負け」の珍事の悪寒。若手主体とは言え、そして何とかかんとかドローで終わりましたが、えらい事になるところでした。延長戦があったらやばかったかな。
そして最後のバッターは杉本裕太郎選手。「ここで一発」ともなると、デイリースポーツ広島版の一面くらいには載ったかも知れませんが、さすがに力が入ったかファーストファウルフライで試合終了。ロースコアの接戦、もしくは一方的な展開の試合が多いですが、こんなシーソーゲームもまた一興。
これで500円は安い。
試合終了


試合終了後は挨拶。試合開始前は、始球式その他の都合か、省略されました。
広島 000 010 400 5
社選 000 001 301 5
投手成績
(数字は左から投球イニング、対戦打者数、投球数、被安打、与四死球、奪三振、失点、自責点)
広島東洋カープ
ジョン 3 10 35 0 1 2 0 0
今村 1 3 11 0 0 0 0 0
飯田 1 6 22 1 1 2 0 0
藤井 1 5 20 1 1 0 1 1
岩見 1 7 23 2 3 0 3 3
佐藤 1 4 8 0 0 0 0 0
ベニテ 1 5 14 1 1 0 1 1
社会人オール広島
森川 4.2 14 40 4 0 0 1 1
鮫島 1 3 16 0 0 0 0 0
椙山 0.1 2 10 1 0 0 1 1
藤原 0.1 4 19 2 1 0 3 3
湧川 2.2 9 31 1 1 0 0 0
どの監督の時にも、ポジション争いはあります。そうやって切磋琢磨して、チームは強くなり、選手の力はついていくものと思います。どれだけげ野球の技術が向上しようとも、これだけは変わりません。
この試合で、鈴木誠也と鈴木将光の活躍が目を引きました。彼らに限らず、この試合に出場した選手は、誰もが「次」を狙っている選手ばかり。ぶっちゃけ鈴木誠也はもう「別格」の風すらありますが、決してポジションが確約されているわけではない。おそらく本人が一番分かっている事と思います。
しかしながらその反面、緒方孝市監督は、ドラフト1位入団の野間峻祥に「開幕スタメンの可能性がある」事を直接告げたとか。幾ら「いち押し」選手でもそれはない。そう思うならむしろ、この試合に出すべきだったんでは。ドラフト一位は即戦力とは言え、まだまだ鍛えないければいけない立場の筈。
この時期、毎年の事ではありますが、カープはオープン戦も教育リーグも試合数が少ないです。その分練習をしているだとは思いますが、それを試す機会を作るのがこの時期のはず。もっともっといろんなチームと試合を組んで、試さなければいけない選手、戦術は使っていかないとダメですよ。
そして今年もようやく、プロ野球シーズンが本格化します。しかしながら、この試合はこれ限り。

(たぶんどこよりも早い)また来年、お逢いしましょう!
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2015.03.06 / Top↑
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