捕手から打撃投手へ…ヤクルト・新田充実の「裏方二刀流」
スポニチ 2014年12月16日

11月の松山秋季キャンプ。第二の野球人生をスタートさせたヤクルトの新田玄気(32)は時にマウンド、時にブルペンとせわしなく動き回った。捕手から打撃投手への転身。人手が足りない時は投手の球も受けた。約2週間で1600球以上を投げ、1000球以上を受けた。「好きでやっているから」と笑う姿には「裏方二刀流」の充実感が漂っていた。

「行かなくて後悔するなら行ってやりきりたい」と、26歳でプロの世界に飛び込んだ。1軍出場は6年間で28試合。戦力外通告を受け「そういう時が来た」とすぐに引退を決めた。球団からの打診は打撃投手。高校時代にエースを務めた経験があり、捕手として正確なスローイングに定評があった。「迷いはなかった。サポートの立場でもユニホームを着る喜びがあるから」。捕手時代は投手をリードすることが仕事だったが「今はストライクを簡単に入れる難しさを実感しています」と鍛錬の日々を送る。

 高校以来となる投手用のグラブも注文。14年ぶりに投げる変化球に四苦八苦しながら、現役時代同様の「いじられキャラ」でチームを和ます。「本業を怠ってはいけないが、裏方でも便利屋になれれば」。立場は変わっても、チームを支える姿勢が変わることはない。



「裏方二刀流」との言葉で思い出すのが、広島東洋カープの山本芳彦二軍サブマネージャーですが。マネージャー業だけでなく、用具係もやるわ高校時代の経験も生かして打撃投手もやるわと、現役時代以上の大活躍っぷり。もっとも球団残留の打診もその人柄があってのことですが。

あと裏方さんで個人的に気になっていたのは、元福岡ダイエーホークス(色々移籍されてますが印象としてはここ)、現在は阪神タイガースで打撃投手、現在は用具係をなさっている藤本修二さん。

裏方さんへの転身ってのはよく記事になりますが、裏方さん「からの」転身と言えばやはりこの人。

ソフト入来3軍C、涙の“うなぎ卒業” デイリースポーツ 2014年12月13日

タイトルがタイトルではありますが、どこの記事を見てもまず出てくるのは、前任でもあったベイスターズ用具係の際に行っていた「ウナギ漁」の話。ある種これだけ話題になったネタもないでしょう。

ただ「裏方」とは言うものの、球団やチームにとってはなくてはならないポジション。どこかで必ず表につながっているのであって、けっして「裏稼業」ではない。必要に駆られて書いてはいますが「裏方さん」とは言い難いですよね。何か良い言い回しはないものか、と日々考えている次第。

用具一つ取っても、壊れてたら練習にならないし、揃ってなければお話にならない。スコアラーにしても、対戦するピッチャーの得意なボールなどのデータが揃ってなければ攻略法も見いだせない。

昨年限りで現役引退、今シーズンからカープの二軍スコアラーに就かれている岸本秀樹スコアラー。現役時代から気にしていた人なので、カープ球団に残る道があったのは喜ばしいことですが。

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普段はこうやって、球場のバックネット裏等でメモを取ったりビデオカメラを操作したりなどなど「平常業務」に励んでおられますが、もちろんやってる事はこれだけじゃありません。

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とある日の由宇練習場のブルペン。松橋 隆普実ブルペン捕手を相手に投げ込んでいたのは中村恭平。いろいろ中村恭平の世話を焼いています。もちろん裏では色々とアドバイスしていますし、半ば中村恭平の専属マネージャーみたいな仕事もなさってました。

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ブルペン捕手と言えば、もうベテランの域になるであろう、クレートブルペン捕手。流暢な日本語と、色々ジェスチャーを加えて武内久士とピッチング談義。聞かれた事を素直に答えて、今後の糧にするのも重要です。ブルペンで修正すべきことはブルペンでやっておいたほうがいいですからね。

カープでは、玉木朋孝コーチはもともと現役引退後、スコアラーとしてカープに復帰しました。ドラゴンズの近藤真市コーチも、ドラフト1位入団ながら、引退後まず最初に就いたポジションは打撃投手兼スコアラー。よその球団にもまだまだ、こんな方はおられるかと思いまsが。

ユニフォームを脱いで、一歩退いた所からもう一度野球を見直す。現役引退後、人柄優先でコーチ就任もいいでしょう。数は限られてますが、話術を活かして解説者になるのもいいかと思います。


一旦ユニフォームを脱ぎつつ、チームに所属の生活ってのは、そうそう経験出来るものでもない。特に入来祐作「新」コーチなどは、トレード、移籍、自由契約、打撃投手に用具係。野球に関するほとんどの事象を経験されていることと思います。それらは必ず、今後のコーチ業、もちろんプロ野球選手としての実力だけでなく、野球を通しての人間形成にもイカされるはず。

是非頑張っていただきたいものです。


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2014.12.19 / Top↑
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