JR西日本の姫路市内新駅、デザインは「飛び立つ白鷺」に
エマージング・メディア レスポンス 2012年12月11日
JR西日本は12月11日、山陽本線(JR神戸線)御着~姫路間に設置する新駅(兵庫県姫路市)について、駅舎のデザインなど設置計画の概要が決まったと発表した。2016年春の開業を予定している。
新駅は2010年からJR西日本と姫路市が共同で検討を開始。2013年には両者が新駅整備の覚書と工事協定を締結した。設置場所は姫路市内の市之郷地区で、隣接駅からの距離は御着駅から約2.4km、姫路駅から約1.9kmになる。相対式ホームと地上駅舎(約240平方m)で構成され、幅3mの連絡通路とエレベーター2基(各ホーム1基)、自動改札3通路、券売機3台が設けられる。
駅舎のデザインコンセプトは「自然と歴史の拡がりを表現した駅」。入口に白い膜屋根を設けることで「駅周辺を流れる市川から飛び立つ白鷺の姿」を演出する。駅正面の壁面は鉄骨とタイルを使用し、アースカラーで配色。かつて周辺に存在した市之郷廃寺のイメージでまとめる。
全体の事業費は約29億円。このうち駅施設が約27億円で、姫路市が整備費用の約3分の2を負担する。駅前広場など(約2億円)は姫路市が整備する。
長らく某所で、駅舎その他の画像を集めたサイトを運営していた手前、駅舎に関してはそれなりに考えを持っているつもりではあります。さすがに「それだけ」の為に飛び回る事はなくなりましたが、今でも新駅開業や駅舎の改築・建て替えいはそれなりに興味を持って見ているつもりではあります。
思うに、JR西日本に限らず、2000年前後以降に開業の駅舎って「吹きさらし」のところが多いです。大きな屋根が設置された大阪駅然り、姫路駅周辺で言えば、2007年開業のひめじ別所駅然り。
駅を入ったら改札口まで言わば丸見えの状態。もっと言えば、駅舎に入るための扉がない。一応深夜に駅舎を閉鎖するためおシャッターはあるんでしょうけど、やはり冬場とかになると寒いですよ。
あとよくあるのが「橋上駅舎」と言いまして、駅の東西・南北が、線路で分断されている為、手っ取り早く言えば「エレベーター付きの大きな歩道橋の上に駅舎を設置してしまおうと言う手法。ちなみに滋賀県下の東海道本線、つまりJR琵琶湖線は、篠原駅を除いて総てこの「橋上駅舎」となってます。
現在、山陽本線広島駅がこの橋上駅舎化工事の真っ最中。もう既にその工事の一環として、南北自由通路は供用開始されているので、次に行く時の楽しみにしているんですが。

画像は2007年2月に撮影した、JR桜井線畝傍駅なんですが。昔の駅舎ってのはだいたいこんな感じ。昨今、耐震構造どうこうで、屋根瓦の重さが問題になってはいますが、おおよそこういう造り。
駅正面にはちょっとはみ出すように「車寄せ」があって、その奥には木製の引き戸。さすがに木製の引き戸ってのはなかなかお目にかかれなくなり、畝傍駅みたいにアルミ製のものに交換されたり、建て付けが悪くなって撤去されたりしてる駅もありますが、ある程度密閉できる構造でした。

そして内部は待合室。畝傍駅も時代の流れなのか、駅舎内部はがらんどうになってしまっていますが、その昔は橿原神宮への参拝客で賑わったとか。また現在では閉鎖されていますが、神武天皇御陵へ参拝の皇族の為の「貴賓室」も設けられた、それなりに立派な駅でした。
と言う感じで、駅という場所は、ただ単に列車に乗り降りするだけでなく、「待つ場」であったように思います。そのお客さんを目当てにキオスクがあったり、立ち食いそば屋さんがあったり。この手法は北陸地方の主要駅に見られますが、関西近辺では殆ども見られなくなってしまいました。
購買関係で言えば「駅ナカ」と称して駅改札内外に様々な店舗が軒を連ねるようになりましたが、昔の待合室のように「タダで落ち着ける場所」がない。駅によっては待合室をホーム上に設置している駅もありますが、大きな駅ともなるとそうもいかない。それどころかホームにベンチすらないのもザラ。
一昔前の駅って、人がある程度滞留する時間があったと思うんですが、最近では鉄道以外の交通機関、それこそ自家用車などもみなさん持つようになられ、董卓時刻居合わせてクルマでさっさと帰ってしまう、と言う光景がよく見られます。また駅前広場も整備され、バスも入ってくるようになりました。
ただ、駅自体は「通り過ぎるだけの場所」になりつつあります。故に、デザインは考えたり凝っているものの、よくよく見れば吹きさらし、みたいな駅が増えて来ているのも事実。デザインを凝るのもいいですが、人が集まるだけでなく、そこで人と人とのつながりの生まれる駅、があってもいい。
人のぬくもりが感じられる駅が減ってきたように思うのんは気のせいでしょうか。
何でや!野球関係ないやろ!と思われるかも知れません。が、以下どれでもクリックして頂ければ是幸いです。
エマージング・メディア レスポンス 2012年12月11日
JR西日本は12月11日、山陽本線(JR神戸線)御着~姫路間に設置する新駅(兵庫県姫路市)について、駅舎のデザインなど設置計画の概要が決まったと発表した。2016年春の開業を予定している。
新駅は2010年からJR西日本と姫路市が共同で検討を開始。2013年には両者が新駅整備の覚書と工事協定を締結した。設置場所は姫路市内の市之郷地区で、隣接駅からの距離は御着駅から約2.4km、姫路駅から約1.9kmになる。相対式ホームと地上駅舎(約240平方m)で構成され、幅3mの連絡通路とエレベーター2基(各ホーム1基)、自動改札3通路、券売機3台が設けられる。
駅舎のデザインコンセプトは「自然と歴史の拡がりを表現した駅」。入口に白い膜屋根を設けることで「駅周辺を流れる市川から飛び立つ白鷺の姿」を演出する。駅正面の壁面は鉄骨とタイルを使用し、アースカラーで配色。かつて周辺に存在した市之郷廃寺のイメージでまとめる。
全体の事業費は約29億円。このうち駅施設が約27億円で、姫路市が整備費用の約3分の2を負担する。駅前広場など(約2億円)は姫路市が整備する。
長らく某所で、駅舎その他の画像を集めたサイトを運営していた手前、駅舎に関してはそれなりに考えを持っているつもりではあります。さすがに「それだけ」の為に飛び回る事はなくなりましたが、今でも新駅開業や駅舎の改築・建て替えいはそれなりに興味を持って見ているつもりではあります。
思うに、JR西日本に限らず、2000年前後以降に開業の駅舎って「吹きさらし」のところが多いです。大きな屋根が設置された大阪駅然り、姫路駅周辺で言えば、2007年開業のひめじ別所駅然り。
駅を入ったら改札口まで言わば丸見えの状態。もっと言えば、駅舎に入るための扉がない。一応深夜に駅舎を閉鎖するためおシャッターはあるんでしょうけど、やはり冬場とかになると寒いですよ。
あとよくあるのが「橋上駅舎」と言いまして、駅の東西・南北が、線路で分断されている為、手っ取り早く言えば「エレベーター付きの大きな歩道橋の上に駅舎を設置してしまおうと言う手法。ちなみに滋賀県下の東海道本線、つまりJR琵琶湖線は、篠原駅を除いて総てこの「橋上駅舎」となってます。
現在、山陽本線広島駅がこの橋上駅舎化工事の真っ最中。もう既にその工事の一環として、南北自由通路は供用開始されているので、次に行く時の楽しみにしているんですが。


画像は2007年2月に撮影した、JR桜井線畝傍駅なんですが。昔の駅舎ってのはだいたいこんな感じ。昨今、耐震構造どうこうで、屋根瓦の重さが問題になってはいますが、おおよそこういう造り。
駅正面にはちょっとはみ出すように「車寄せ」があって、その奥には木製の引き戸。さすがに木製の引き戸ってのはなかなかお目にかかれなくなり、畝傍駅みたいにアルミ製のものに交換されたり、建て付けが悪くなって撤去されたりしてる駅もありますが、ある程度密閉できる構造でした。


そして内部は待合室。畝傍駅も時代の流れなのか、駅舎内部はがらんどうになってしまっていますが、その昔は橿原神宮への参拝客で賑わったとか。また現在では閉鎖されていますが、神武天皇御陵へ参拝の皇族の為の「貴賓室」も設けられた、それなりに立派な駅でした。
と言う感じで、駅という場所は、ただ単に列車に乗り降りするだけでなく、「待つ場」であったように思います。そのお客さんを目当てにキオスクがあったり、立ち食いそば屋さんがあったり。この手法は北陸地方の主要駅に見られますが、関西近辺では殆ども見られなくなってしまいました。
購買関係で言えば「駅ナカ」と称して駅改札内外に様々な店舗が軒を連ねるようになりましたが、昔の待合室のように「タダで落ち着ける場所」がない。駅によっては待合室をホーム上に設置している駅もありますが、大きな駅ともなるとそうもいかない。それどころかホームにベンチすらないのもザラ。
一昔前の駅って、人がある程度滞留する時間があったと思うんですが、最近では鉄道以外の交通機関、それこそ自家用車などもみなさん持つようになられ、董卓時刻居合わせてクルマでさっさと帰ってしまう、と言う光景がよく見られます。また駅前広場も整備され、バスも入ってくるようになりました。
ただ、駅自体は「通り過ぎるだけの場所」になりつつあります。故に、デザインは考えたり凝っているものの、よくよく見れば吹きさらし、みたいな駅が増えて来ているのも事実。デザインを凝るのもいいですが、人が集まるだけでなく、そこで人と人とのつながりの生まれる駅、があってもいい。
人のぬくもりが感じられる駅が減ってきたように思うのんは気のせいでしょうか。
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