珍しく、めちゃめちゃローカルな話ではあります。



本格野球場 堺市整備へ 高校野球にも使用 読売新聞関西版

堺市は、中区の原池(ばらいけ)公園に市内初の本格的な野球場を整備すると発表した。両翼100メートルで5000人の観客が収容できる。供用開始は2019年度の予定。

市によると、20政令市のうち、堺だけが2000人以上を収容できる野球場がなかっため、3年前から検討を進めてきた。球場はセンターまで122メートルでナイター設備を整備する。事業費は約30億円。

今年の高校野球大阪大会は8球場で開催されたが、球場は堺市より南にはなく、完成すれば利用される予定という。竹山修身市長は「少年たちに質の高い球場でプレーし、レベルの高い試合も見てもらいたい」と述べた。

参考:堺市の報道提供資料 ※PDFファイルです。



ながらく私の地元堺市には、スタジアムらしいものが一切ありませんでした。中モズ球場は、ホークスが福岡に飛び去った後を追うように、2001年に閉鎖、ついぞ行くことのなかった堺浜野球場(新日鐵堺野球場)も、最後は練習場としての機能しかなせぬまま阪神高速大和川線の工事で閉鎖。

だいぶ前にも未練タラタラ記事にしましたが、南大阪、それこそ大和川以南には、藤井寺球場の閉鎖以降、プロ野球公式戦が開催されるような球場はなく、ようやく2012年に富田林市立総合スポーツ公園野球場でバファローズ帯ドラゴンズのウエスタンリーグ公式戦が行われたくらい。

高校野球予選すらも、一番南と言うか堺市に近いのがが住之江公園野球場。大和川以南には硬式野球を行えるいわゆる「スタジアム」ってのが富田林しかない、と言う状況。昔はPL学園野球部グラウンドやらを使って夏の高校野球大会をやってた、というくらいですから、その少なさたるや。

で、参考資料を見ると



野球場の基本機能
<設備>
・ナイター設備については、公園周辺に影響を与えない照度とします。
・防球ネットは場外飛球等を考慮した高さを設定し、公園利用者の安全を確保します。
・放送設備については、周辺環境に影響を与えない設定を行います。

<スタンド>
・観客収容人員は5000人とし、内野スタンド席3000席、内野芝生席1000人、外野芝生席1000人とします。
・日差しが強い日や雨天時に試合観戦できるようバックネット裏に屋根を設置します。
・大会関係諸室はバックネット裏1階部分に設置します。
・利用者諸室(更衣室、トイレ等)は1塁側、3塁側のスタンド1階にそれぞれ設置します。
・2階には大会開催に対応するため、チケット売場や売店スペース、トイレ等を設置します。
・各種大会利用、選手の安全性や試合進行をスムーズに行うために、屋内ブルペンを設置します。

<フィールド>
・堺市初の本格的な野球場として、高校野球夏季予選大会や社会人野球全国大会予選、プロ野球2軍戦などの高い競技レベルの試合が行えるよう内野黒土、外野天然芝、両翼100m、センター122mとします(プロ野球公認規格)。
・規格は日本野球規則委員会の定める「公認野球規則」によるものとします。

○本市初の本格的な野球場の整備
○スポーツを通じた交流が育まれる施設
○安心してスポーツに親しめ、市民が誇りを持てる施設現況地盤を活かし、フィールドの地盤レベルを球場周辺の地盤レベルより低く設定し、内野スタンドの建築高さを相対的に抑えます。



すっかりバックネット裏に定住してしまった今では、屋根付きってのがありがたいです。事業費30億円とえらく抑えてますが、内野席の一部と外野席が芝生席の球場だとそれくらいになるのかな。

それよりも何よりも注目すべきは最終行。これもだいぶ前にネタにしましたが、鳥取県米子市にある「チュウブYAJINスタジアム」が、小山を掘り下げて観客席を作ってましたが、それと同じような工法になるんでしょうかね。わざわざ観客席を作るよりも安上がりなのかな。予算30億円ですからね。


―――――と言う事で、早速ではございますが建設予定地の視察に行ってまいりました(笑)。

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自宅から自転車をこぐ事約25分。阪和自動車道の下の道「大阪府道36号泉大津美原線」を西へ進みます。大阪府道34号堺狭山線(泉北1号線)との交差点「東八田」のちょっと先の様子。沿道にはファミリーマートがあるので、ここで食料を仕入れるのも良いかも知れません。ちなみに泉北高速鉄道深井駅から、このあたりまでは徒歩約15分。結構なアップダウンがあるので御注意ください。

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平井2号交差点。ここを右に曲がると「イズミヤ」があります。ここでも何かしら食料は手に入れることが出来るでしょう。そこを越えて道なりい歩くと「堺市原池(ばらいけ)公園」の入口があります。

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堺市原池公園体育館。ここでは野球(元阪神タイガース、近鉄バファローズの平下晃司氏の指導)、テニス、バレーボール、バスケットボール、フィットネスなどのスクールがあります。運営はミズノ施設サービス。左写真手前の道路を進むと駐車場・駐輪場があります。

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駐車場は二段構えになっており、乗用車は152台収容。バスは3台収容。野球場が出来ればもう少し拡張、と言うか新しく整備されることになるかと思います。体育館の裏手には広場もあります。

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ここで振り返ると、無人の荒野が広がります。この奥が(仮称)堺市原池公園野球場建設予定地。手前は球場隣接の広場として再整備されることになっています。ここから左右方向に歩道が続いてますので、とりあえずは右に進んでみることにします。

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左写真、左に見えているのが、駐車場奥から続く歩道。これを補修して「外周コンコース」にするんでしょうか。ここまで来ると予定地には、ごく僅かではありますが、一部田畑が残されています。

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さらに歩くと、整備予定地に隣接して住宅が建ち並んでいます。掘り下げてスタジアムを作ることになるようですが、照明設備の照度等はやはり配慮せねばいけないでしょう。


大慌てで行かんでもいいんですが、駆け足で見てきました。工事が始まるのは平成28年度。球場の完成は平成31年度と、まだまだ先の話ではありますが、ついに「堺市民球場」が出来ます。

両翼100m、中堅122m。プロ野球開催には十分すぎる施設。収容人員は一軍公式戦を開催するにはさすがに足りませんが、ウエスタンリーグ公式戦を行うには持って鯉の球場だと思います。

それでなくても社会人硬式野球部も南大阪。PL学園高校野球部も、諸般の事情により部員募集停止、南大阪の野球事情は衰退する一方。大和川以南を南大阪と考えると、南大阪の学校からの夏の甲子園大会出場校は、PL学園以外では、1977年の大鉄高校(現・阪南大学高校)、1986年の泉州高校(岸和田市。現・近畿大学泉州高校)、2011年の東大阪大学柏原高校くらい。

プロ野球で期待出来るのはやはりオリックスバファローズ二軍でしょうかね。近年はこれまでプロ野球を開催したことがない球場で主催ゲームを行ってます。それこそ「大阪府下で球場開き」ともなると、営業さんが資料満載で、堺市文化観光局スポーツ部スポーツ施設課に飛んできそうな(笑)。

もちろんその折には、広島東洋カープ二軍とのウエスタンリーグ公式戦でお願いしたいです。もちろん、福岡移転前は、ほんのわずかながら堺市に移転の話すらあったホークスでも構いません、収益を考えれば阪神タイガースでもいいでしょう。中日ドラゴンズは・・・・どうなんでしょう(笑)。

いずれにしろ、また新しいスタジアムが出来ます。幸いにも地元堺市内です。工事が始まったら、週に一回か二週間に一回程度、進捗状況を見に行ければと思っています。


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2014.11.24 / Top↑
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