佐々岡コーチ「面白い」原石見つけた デイリースポーツ
(前略)
育成・辻は1人目の“門下生”だ。現役時代に武器とした縦に鋭く割れるカーブを伝授した。フリー打撃登板で自己最速151キロを計測。「緩い球を覚えれば直球がもっと生きる」。かつて緩急を駆使して、100勝100セーブを達成した。その重要性を誰よりも認識しているだけに、指導に熱がこもった。
07年に現役を引退。7年間は野球解説者として他球団のキャンプを見た。その中で感じたのは「もっと投げ込んでもいい」だった。
「中日の山本昌さんやDeNAの三浦など、ベテランほど投げ込んでいる。今は手先だけで投げている投手が多いように見える。昔だから、と言われるかもしれないけど、投げ込んで下半身をつくり、ダイナミックなフォームで投げることは大事」。自身はキャンプで1日300球を投げ込んだことがある。他球団の現状と自身の経験から今後、投げ込みの復活に意欲をのぞかせた。
また、対話を重視しつつも「全部、選手の言うことを聞いてはいけない。アメだけではなくムチも大事」と、時には厳しい姿勢で臨む構えだ。キャンプ休日だったこの日は、静養に充てた。17日からは最終クールが始まる。「しっかりと見て、育てていきたい」。佐々岡コーチが与えられた新しい使命に燃えている。
とうとう「始まってしまったな」という感じ。「投手の天才」とすら思えた佐々岡真司の「投げ込み主義」がそのまんま、コーチ業で炸裂してしまいました、としか言いようがないこの記事。どうにかならんか。
その「ダイナミックなフォーム」を維持し続ける為には、やはり安定した足腰が大事なんではないかと思いますよ。いくら球数を放っても、どこに行くかわからないようなボールを何球放ったところで、選手の身になるわけがない。100球なら100球、50給なら50球、自分が思い通りのところに投げれるようになればそれでいいんですよ。それを考えずにただ「投げ込み」てのは解せんなぁ。
解説を聞いている頃から幾度となく、就任当時の大野豊投手コーチの如く「なぜ出来ないのか」的な発言が目に付いた。先発・中継ぎ・抑え、現役時代、ピッチャーのありとあらゆるポジションをで投げてきたゆえの発言だったのかも知れないけど、あまりにも「佐々岡真司基準」が酷すぎた。
いきなり昌さんや三浦大輔とか、大ベテランを例お投げて話を持ち出して「ベテランほど投げ込んでいる」と言われてもね。じゃあ、それに満たない選手は走り込んだほうがいいんじゃないか。
余程の選手でない限り、まだまだ誰もが発展途上。完成形の選手なんかひとりもいない。もちろんドラフト1位で入団した選手も含めて、ですよ。投げる技能は素晴らしいものを持っているのかも知れないけども、それを5年10年20年、発揮させいようと思ったら、やはり基礎体力じゃないですかね。
高校野球も大学野球も、もちろん社会人野球も、言わば本業があっての野球。それがプロ野球に入って「職業」になるんだから、それまで以上の練習をしなければいけない、のは理解出来ます。
しかしその前に、それまで以上の基礎体力も必要になってくる。それをまず自主トレーニングやキャンプで養っていくのも悪くない。新人コーチだから、結果を焦るのも分からなくはないですが、人を伸ばすのはそうそう短期間で結果が出るもんじゃない。ましてやこれまで外でしか見ない人なんだし。
簡単に「育てていきたい」とは言うけども、プロのユニフォームを着ている以上ある程度は、悪いところも含めて育ってはいるんですよ。じゃあプロ野球のコーチが何をすればいいかって。良い所を伸ばす事をまず第一に考えなければいけないはず。投げ込んでいい選手、いけない選手、あるはず。
「○球投げれるか?」と聞かれたら選手は100パーセント「投げれます」と言うに決まってる。それをセーブするのが指導者の立場に立つ人であり。コーチングスタッフじゃないかな。練習でぶっ壊れてしまったらそれこそ、キャンプ中にやってることは「練習のための練習」になってしまう。
「それ行けやれ行け」と無駄に煽るのは我々ファンだけでいい。
そう言えば数日前の中国新聞(もちろん携帯サイト)に、緒方孝市監督が佐々岡真司コーチに、フリーバッティングに登板した岩見優輝のよくない理由を問い詰める、みたいな記事が出てました。
「投手の事は分らないのでコーチに任せる」と、聞こえは就任当時のドラゴンズ・落合博満元監督のようにも思えるけど、その「任せたコーチ」が現場経験ゼロのコーチってのもどうなんでしょうね。緒方孝市監督の怒りもわからなくはないけど、早くもギクシャク感が出てきてるような。
この辺り、球団OBばかりで首脳陣を固めたがる、カープの悪い所かな、とも思ったり。何でも言える関係なんだろうけど、その前に「仕事」と割り切ってもらわないと困る。そしていくらベンチ裏とは言え、そして就任したての新監督とは言え、こんな話が簡単に表沙汰になってしまう事の方が不安。
ふたり揃って功を焦って、共倒れになってしまっては元も子もない。この辺り、ガツンとものが言えるヘッドコーチなら申し分ないんですが、永田利則総合コーチでそれが務まるのかどうか。公式戦も始まらないうちから何となく先行きが見えなくなっているような。、しかも選手じゃなく、舵取りのはずの首脳陣。
来シーズン開幕までに、どれだけ建て直す事が出来るか、昭和脳を洗い直すことが出来るか。試合とは関係ないところで不安要素噴出。秋季キャンプだからまだ良かったのかな。
しかし来年からは言わば別行動。高信二二軍監督がどうコントロールするか、コーチでは先輩格の澤崎俊和コーチとどのようなコミュニケーションをとるか。それらでいくらか「浄化」出来るか。一人のコーチの暴走で、チームや選手を潰すわけにはいきませんからね。
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2014.11.18 / Top↑
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