もう完全に時流に乗り遅れている、と言うよりも、今回はカープ球団が「電光石火の早業」に走った、とも言えるんじゃないでしょうか。ここま手が早いカープ編成グループの動きも珍しい(笑)。

11月9日、午前中は雨に見舞われた静岡県・草薙球場。最終的に59人が参加となった「NPB12球団合同トライアウト」。その大勢の選手の中に、パシフィックリーグの、しかもほとんど馴染みのない「前」北海道日本ハムファイターズの佐藤祥万はいました。

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ちょうど屋内練習場からメイングラウンドへの移動の最中。とにかく続々と選手が出てくるので、目に付いた選手をただただ撮影してただけの話。帰宅後各球団の公式サイトを回って「あぁ、この子が佐藤祥万って言うんだ」程度の認識。ちなみに右に写っているのは根本朋久、なんですが。

そしてトライアウト本番。ピッチャーとして出てきた順番は26番目。この順番がどうやって決定されたものかは不明ですが、一般に配布された参加選手紹介はさておき、球団関係者にはすでに登場順は通知が行ってたようです。もっとも事前の報道で「リストアップ」の時点で決まってたんでしょう。



そう言うのんを抜きにして、帰ってきてからじっくり見てましたが、割としっかり踏み込んで投げているな、と言う印象。中田亮二にはしっかり捉えられていますが、左バッターの内角にも臆せず投げられており、悪い印象はなかったです。高橋信二に打たれたのはそれこそ「格の違い」かなとも。

そして2日後には広島入り。そして即宮崎・日南へ移動。秋季キャンプで入団テスト(北方悠誠)などなどの話が次々に発表されていますが、ここまでテンポよく話が進んでいるのは彼くらいでしょう。



佐藤祥万選手 入団記者会見! 広島東洋カープ公式サイト 11月11日

本日、元北海道日本ハムファイターズの佐藤祥万選手と来季の選手契約を結び、入団記者会見を行いました。

≪佐藤祥万選手コメント≫
無名で実績もない僕を評価していただいて、本当に感謝の気持ちで一杯です。
僕の持ち味である、バッターに強気で向かっていく姿勢を評価していただいたのかなと思います。

(以下省略)



広島キャンプ合流の佐藤祥万、即42球 デイリースポーツ 11月12日

日本ハムを戦力外となり、広島と契約した佐藤祥万投手が12日、日南市での秋季キャンプに合流した。初日にも関わらず、ブルペン入り。緒方監督が見つめる中、武器とするシュートなど変化球を交え42球を投げた。

投球後には、緒方監督から声を掛けられた。「まだ流れがわかっていないので、しっかりと慣れていきたい。監督には張り切ってやる気持ちはあるだろうけど、焦らずやってほしいと言われた」と振り返った。



記者会見中のコメント「体が元気なうちはまだ続けても良いのではないか」。これってものすごく大事だと思うんですよね。もうダメ、と考えてユニフォームを脱いでしまうのはいつでも出来るんですよ。

サウスポーってことで近年のカープ球団では「左バッターへのワンポイント」ってな風潮がある意味はびこっています。ただ、キャッチャーのサイン通り、キャッチャーの構えた所にしかり投げられる技量を身につけているのであれば、左バッターに固執することはない、1イニング任せてもいい。

この辺は本人に技量以上に、首脳陣の判断もあると思いますが、投手コーチが大幅に入れ替わったカープ。監督も交代したことだし、また違ったベンチワークも見せていかないと新生感がない。

新外国人選手獲得はじめ、これだけ新戦力の獲得に精力的に動いているところを見ると、何らかの変化を球団も欲しているものとは思います(ごく一部の動きを除いては)。

2014年、昨年まで在籍したベイスターズからファイターズに移籍したものの一軍登板は無し。イースタンリーグでは35試合登板0勝1敗、防御率2、43。29回2/3登板、27被安打15与四球。


2015年シーズンで高卒8年目にして早くも3球団目。ここまで「流転の野球人生」を送っている選手もそうそういてないかと思います。広島の街が、安住の地になることを心からお祈りしております。


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2014.11.13 / Top↑
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