さて、12球団合同トライアウトやらて、やや間が空いてしまいましたが、いよいよ「第40回記念社会人野球日本選手権」の決勝戦を無事、観戦することが出来ました。

日程が発表になって、とにもかくにも休日を確保。俗世間では日米野球が何たらかんたら、みたいな話題になっていますが、んなもんは知ったこっちゃない(笑)。出場してる選手には申し訳ないけど、こちらはこちらでまた「単独チーム日本一の栄誉」がかかってるんですよね。

そして対戦するのは、一回戦で三菱重工神戸を延長タイブレークて退けて勝ち上がってきたセガサミーと、エース佐竹功年投手の獅子奮迅の快投で勝ち上がってきたトヨタ自動車。

こんな事を言っては怒られるかも知れませんが、どちらのチームにも取り立てて思い入れはありません。これが日本生命対パナソニックならまた違った感覚になるかも知れませんが、思い入れがない分、どちらのプレイにも純粋に拍手を送れるんではないかと考えております。

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いよいよ京セラドーム大阪に来る、と言うか今年の野球観戦も最後。すっかり秋めいていました。

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そう言えば、オリックスバファローズの金子千尋がフリーエージェント宣言をしました。選手が自ら獲得した権利なのでとやかくは言えませんが、彼は言わばバファローズの顔役。こうやって色んなところに出てます。特にファンフェスタのポスターなんかこの先どないするつもりなんでしょうか。

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京セラドーム大阪に到着したのは16:00。まだ特別自由席の入場列の準備すら出来てません。当日券の発売その他は16:30から。やはり意気込みすぎてしまいました。

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静かに日が暮れていきます。

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17:00ちょうどに開門。バックネット裏最前列やや三塁寄りに席を確保。入場前に京セラドーム大阪の隣にあるイオンモールで買ってきたパンをかじりながら、両チームの練習見学など。もちろんこの間にトイレ等も済ませておきます。テンポの早い社会人野球。イニング間になどどだい無理。

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三塁側はセガサミー、一塁側はトヨタ自動車。

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17:41、セガサミーの「7分間ノック」終了。

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セガサミー試合前の円陣。チームを率いるのは、元千葉ロッテマリーンズの初芝清監督。

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17:48、トヨタ自動車の「7分間ノック」終了。終わったら相手方ベンチに挨拶。

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トヨタ自動車試合前の円陣。

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社会人野球の大きな大会に欠かせないのは、両チーム応援団によるエール交換。まずは、送るセガサミー応援団に、受けるトヨタ自動車応援団。これがないと試合が始まりません。

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そして、送るトヨタ自動車応援団に、受けるセガサミー応援団。

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18:00。両チームがベンチから出てきてまずは応援団に挨拶。そしてホームベースを挟んで集合、セガサミー・初芝清監督、トヨタ自動車・田中大二郎監督ががっちり握手を交わして試合開始。



スターティングメンバー
先攻:トヨタ自動車 一塁側
1(右)小島宏輝 (愛工大名電高~早稲田大学)
2(一)多木裕史 (坂出高校~法政大学)
3(二)河合完治 (中京大中京高~法政大学)
4(遊)樺澤検 (前橋商業高~東京農業大学)
5(三)瀧野光太郎 (今治西高校~立命館大学)
6(左)保良久生 (平安高校~立命館大学)
7(指)亀谷信吾 (中京大中京高~法政大学)
8(捕)木下拓哉 (高知高校~法政大学)
9(中)辰巳智大 (郡山高校~慶應大学)
P:佐竹功年 (土庄高校~早稲田大学)

後攻:セガサミー 三塁側
1(右)政野寛明 ( 桐光学園高校~青山学院大学)
2(指)大久保泰成 (東亜学園高校~専修 大学)
3(二)江藤圭樹 (大分商業高校~日本文理大学)
4(左)川端裕也 (神港学園高校~立命館大学)
5(捕)佐藤貴穂 (春日部共栄高校~東洋大学)
6(一)澤良宜喬之 (済美高校~日本文理大学)
7(中)富田裕貴 (福岡工業大学付属城東高校~日本文理大学)
8(三)宮之原裕樹 (平塚学園高校~東海大学)
9(遊)坂本一将 (浦和学院高校~東洋大学)
P:横田哲 (飯能南高校~上武大学)

審判
球審:長谷川(次)  一塁:藤野 二塁:竹本 三塁:土井(政)

打者成績
1回表
小島_    0‐2から3球目を打ってショートライナー
多木_    1‐1から3球目を打ってセカンドゴロ
河合_    1‐2から5球目を空振り三振

1回裏
政野_    初球を打ってレフトフライ
大久保    1‐2から4球目を見逃し三振
江藤_    2‐2から6球目を打ってライトフライ

2回表
樺澤     1‐0から2球目を打ってサードゴロ
瀧野     初球を打ってライト前ヒット、しかしセカンドタッチアウト
保良     1‐2から4球目を打ってセカンドフライ

2回裏
川端_    フルカウントから6球目を選んでフォアボール
佐藤_    0‐1から2球目をピッチャー前送りバント
沢良木    1‐1から3球目を打ってショートフライ
富田_    フルカウントから6球目を三振振り逃げ一塁セーフ
宮之原    2‐2から5球目を空振り三振

3回表
亀谷     2‐2から8球目を打ってセカンドゴロ
木下     フルカウントから7球目を打ってライトフライ
辰巳     2‐2から6球目を打ってセンターフライ

3回裏
坂本_    フルカウントから6球目を打ってショートゴロ
政野_    0‐1から2球目を打ってライト前ヒット
大久保    1‐2から4球目を空振り三振
次打者江藤の4球目前に政野牽制タッチアウト

4回表
小島     初球を打ってセカンドライナー
多木     初球を打ってライトフライ
河合     1‐1から3球目を打ってセカンドゴロ

4回裏
江藤     1‐2から6球目を空振り三振
川端     1‐2から4球目を打ってセカンドゴロ
佐藤     0‐1から2球目を打ってショートフライ

5回表
樺澤     フルカウントから6球目を選んでフォアボール
瀧野     0‐1から2球目を打ってセカンドゴロ二塁封殺
保良     0‐1から2球目を打ってショートゴロダブルプレイ

5回裏
澤良木    2‐2から8球目を打ってファーストゴロ
富田_    1‐2から4球目を打ってライト前ヒット
次打者宮之原の2球目に富田セカンド盗塁成功
宮之原    2‐2から7球目を見逃し三振
坂本_    2‐2から5球目を打ってレフトフライ

○ここまでは、セガサミー先発横田投手、トヨタ自動車佐竹投手、ともんい相譲らぬピッチング。ただやはり横田投手は、前日の準決勝で完投完封した疲れが残っていたのか、ややボールにキレがなかったような。それを捉えきれなかったトヨタ自動車打線、といった感じ。

6回表
亀谷     初球を打ってセンターオーバースリーベースヒット
木下     0‐2から3球目を打ってレフト前タイムリーヒット
セガサミー0‐1トヨタ自動車
辰巳     0‐1から2球目を送りバント失敗サードファウルフライ
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小島     0‐1から2球目をサード前送りバント
(画像は、まるでバットを投げ出すような送りバントを決めた小島選手)
多木     2‐2から6球目を打ってピッチャーゴロ

○ここまで淡々と進んだ決勝戦。5回裏終了時点で約1時間10分と、緊張感がひしひしと伝わってくる試合、ではありましたが「そろそろここから本気出す」と言わんばかりの、亀谷選手の初球スリーベースヒット。5イニングで横田投手をそれこそ「見切った」か。

6回裏
政野_    初球を打ってショートゴロ
大久保    1‐0から2球目を打ってライトフライ
江藤_    1‐1から3球目を打ってファーストゴロ

7回表
セガサミー選手交代

ピッチャー横田に代えて前原侑宜(出水高校~ 日本文理大学)

河合     フルカウントから6球目を選んでフォアボール
樺澤     初球をピッチャー前送りバント
瀧野     1‐1から3球目を打って左中間突破タイムリースリーベースヒット
セガサミー0‐2トヨタ自動車
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保良     フルカウントから6球目を打ってショートゴロタイムリーエラー
セガサミー0‐3トヨタ自動車
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(3点目のホームインをした瀧野選手を迎えるトヨタ自動車ベンチ。)

セガサミー選手交代
ピッチャー前原に代えて松永大介(九州学院高校~上武大学)

次打者亀谷の2球目前に保良挟殺プレイでタッチアウト
亀谷     0‐2から4球目を空振り三振

○4番の樺澤選手に送りバントを命じてまで追加点を取りに行ったトヨタ自動車。その執念の采配が実を結んだか、一気員2点追加。これで試合の主導権を完全に握ったように思いました。

7回裏
川端_    初球を打ってライト前ヒット
佐藤_    1‐0から2球目を打ってサードゴロダブルプレイ
沢良木 初球を打ってセカンドゴロエラー
富田_    1‐2から5球目を打ってセカンドゴロナイスプレイ

8回表
木下     1‐2から4球目を打ってライトファウルフライ
辰巳     2‐2から5球目を打ってセンターフライ
小島     3‐1から5球目を選んでフォアボール
多木     1‐2から4球目を見逃し三振

8回裏
宮之原の代打照屋真人(柏原高校~亜細亜大学) フルカウントから8球目を空振り三振
坂本     初球を打ってセカンドゴロ
政野     2‐2から5球目を打ってショートゴロ

9回表
セガサミー選手交代
代打照屋に代えてサード松延松延卓哉(熊本城北高校~ 横浜商科大学)

河合     2‐2から7球目を打ってセンターフライ
樺澤     初球を打ってレフト前ヒット
瀧野     1‐0から2球目を打って左中間突破タイムリーツーベースヒット
セガサミー0‐4トヨタ自動車

セガサミー選手交代
ピッチャー松永に代えて上津原詳(東海大相模高校~青山学院大学)

保良     2‐0から3球目を打ってセンターオーバースリーベースタイムリーツーベースヒット
セガサミー0‐5トヨタ自動車
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(保良選手のタイムリーヒットで生還した瀧野選手と、迎えるトヨタ自動車ベンチ)

セガサミー選手交代
キャッチャー佐藤に代えて乗替寿朗(若狭高校~立命館大学)

亀谷の代打福田康一(波佐見高校~亜細亜大学)  初球を打ってセンター前ヒット
次打者木下の4球目に福田セカンド盗塁成功
木下     0‐2から4球目を空振り三振、しかしf福田セカンド盗塁成功
辰巳     2‐2から5球目を打ってセカンドゴロ

9回裏
大久保の代打安井正也(広陵高校~同志社大学) 1‐2から4球目を打ってサードゴロ捕球エラー
江藤     1‐2から4球目を打ってショート内野安打
川端     2‐2から6球目を空振り三振
乗替     初球を打ってサードゴロダブルプレイ

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トヨタ自動車硬式野球部
日本選手権4年ぶり4回目の優勝!!
おめでとうございます!!

トヨタ  000 001 202 5 H8 E2
セガサ 000 000 000 0 H4 E1

関連記事:トヨタ自動車が4回目V 日本選手権 毎日新聞

投手成績
(左から投球イニング数、対戦打者数、投球数、被安打数、与四死球、奪三振数、失点、自責点)

トヨタ自動車
佐竹_ 9   32 128  4  1  7  0  0

セガサミー
横田_ 6   20  68  3  1  1  1  1
前原_ 0.1  4  16  1  1  0  2  2
松永_ 2    8  31  2  1  1  2  2
上津原 0.2  4  13  2  0  1  0  0

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試合終了後の挨拶。両監督の握手はもとより、大学の先輩後輩で声をかけ合ったり。

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そして、声をからして応援した応援団に向けても挨拶。

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勝利監督インタビュー、殊勲選手インタビューのその後は表彰式に移るんですが、マイク等のセッティングの間に始まった胴上げ。監督だけでなく(まともに撮れてない)、キャプテンやら誰彼なしに?胴上げ。頂点に立った者だけが許される通過儀礼。



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試合が終わったあとはそのまま表彰式に移ります。

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左上から優勝旗、佐伯達夫杯、大阪市長杯、エンブレムの授与。どうしても気になるのが、左側に立っているカメラマン。我々と違って、この人達は、お仕事ですから分からなくはないんですが、そこで撮るのに脚立に乗る必要はあるのかどうか。ちょっと興ざめした場面、ではあります。

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準優勝杯を受けるセガサミー・江藤主将。

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両チームへのメダル授与。

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最優秀選手賞は、トヨタ自動車・佐竹功年投手!
関連記事:トヨタ佐竹投手、登板4試合で無失点でMVP 毎日新聞

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敢闘賞はセガサミー・横田哲投手!
関連記事:セガサミー1年目・横田投手 エースの意地 毎日新聞

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左:首位打者賞は日本生命・岩下知永選手。右:打撃賞はトヨタ自動車・瀧野光太郎選手。

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左は大会実行委員長・北前雅人氏の挨拶。右はJABA日本野球連盟・市野紀生氏の挨拶。なんでも今大会は、それまで観客動員最多だった第24回大会を上回る、15万人超のお客さん。そしてバックネット裏の特別自由席は昨年比6割増の観客で埋まったとか。確かに今年は多かったですねえ。

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表彰式が終わったあとは、バックスクリーンを背に記念撮影したり、応援団をバックに集合写真を撮ったりと、割と忙しいんですよね。とは言うものの、一番楽しい時間かも知れません。



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そして、私の2014年の「野球観戦」は全て終了しました。おかげさまで社会人野球でも「ここのチームは出来る限り追いかけたい」と言うチームも、無事二つの全国大会に出場をしました。無論プロ野球もこれまで通り見ていきますが、社会人野球にももう少し、足を突っ込もうかと思っています。

具体的に「魅力って何よ」と問われてもうまく答える自信は皆無です。私以上に社会人野球を見ておられる方がいてますし。しかしながら、一発勝負のトーナメントのキツさ、一球に注ぎ込む集中力と、一点への執念、これらは半年をかけて戦うプロ野球ではなかなか見られないと思います。

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また来年も、ここ京セラドーム大阪で行われるであろう、社会人野球日本選手権決勝戦で、一年をを締めくくれたら、と考えております。プロ野球とはまた違った、熱い戦いを見せてくれた選手の皆さんには、ただただ感謝するしかありません。特にJR西日本野球部の皆さん、ありがとうございました。

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表彰式も終わり、応援団も撤収後、京セラドーム大阪のnチケット売り場では「第40回記念社会人野球日本選手権」の看板の撤収作業が早くも進んでいました。翌日は日米野球の舞台になります。


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2014.11.12 / Top↑
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