ドラフト会議も終わり、日本シリースで、関西が何かと盛り上がっている、と言う話も無きにしもあらず、ではありますが、そんな最中、各チームで続々と「戦力外通告第二弾」が発表になりました。



広島5人戦力外 左肘手術の久本は育成契約へ スポニチ

広島は28日、久本祐一投手(35)、梅津智弘投手(31)、上村和裕捕手(31)、松本高明内野手(30)、迎祐一郎外野手(32)に、来季の選手契約を結ばないことを通告した。左肘手術を受ける久本は育成選手として再契約する見込み。

久本は01年ドラフト4巡目指名で中日に入団し、主に中継ぎとして登板。12年オフに戦力外通告を受けたが広島が獲得し、13年は貴重な左腕として救援、先発にフル稼働。16年ぶりのAクラス入りに貢献した。今季は6月29日のDeNA戦で投球中に左肘に痛みを訴え降板し、登録抹消。8試合登板にとどまった。

迎と松本は現役を引退し、球団は迎にコーチ補佐就任を、松本には球団スタッフをそれぞれ打診。梅津は現役続行を希望している。上村は未定。



ウエスタンリーグの試合はほとんどバックネット裏で見るようにしています。特に試合中、ビデオカメラを操作するようになった3年前からはほぼ毎試合、バックネット裏。そんなわけで、一番近くで見れるポジションってのがきゃっちゃーなわけですが、常に気になっていたのが上村和裕でした。

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デジイチを持つようになってから、パシャパシャ写真を撮るようになったので、その前のコンデジ、つまり7~8年前の試合の写真ってのは少ないんですが、2006年6月25日、阪神鳴尾浜球場でのタイガース戦前のひとコマ。多分鈴衛佑規をメインにしたかったんだと思いますが、写りこんでました。

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(2007年6月30日 阪神甲子園球場 ウエスタンリーグ 対タイガース戦)
キャッチャーでありながらスイッチヒッター、しかも俊足。プロ入り後に当時のオリックス・ブルーウェーブ・藤井康雄打撃コーチから勧められた左打ち。そして誕生した「スイッチヒッターのキャッチャー」。しかしながら、キャッチャーとして試合出場はウエスタンリーグでも本当に少なかった。

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(2009年7月14日 あじさいスタジアム北神戸 ウエスタンリーグ 対バファローズ戦)
2004年オフに、分配ドラフト終了後のオリックスバファローズからトレードで入団。2008年からは期待を込めての背番号27だったはすなのに、それ以降の出場試合数は10。こんな事を言ったらアレかも知れませんが、一体彼の何がダメだったんでしょうね。これだけは声を大にしたい。

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(2012年6月12日 阪神鳴尾浜球場 ウエスタンリーグ 対タイガース戦)
今年でキャリア13年、31歳。ぶっちゃけキャッチャーとしては「これから」ではなかったか。もっと言えば、選手としてのんポテンシャルは白濱裕太よりも上だったはず、と言うか上にしか見えなかった。それでも、マーティ・ブラウン監督から野村謙二郎監督に至るまでは尽く「干された」格好。

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(2012年9月20日 阪神鳴尾浜球場 ウエスタンリーグ 対タイガース戦)
カープでは毎年のように「打てるキャッチャー」が課題になっていた。それでも上村和裕は起用されなかった。それどころか「試用期間」すら与えられなかった。も新聞紙上でも名前が出ることはなかった。若い選手に期待を寄せること多い球団ではあるけど、何故か上村和裕は「飛ばされていた」。

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(2013年9月27日 由宇練習場 ウエスタンリーグ 対ホークス戦)
それでも彼は黙々と練習を続けていた。胸の内に常に思うところはあったんだろう。ユニフォームを着ている時にはほとんど表情を崩さなかった。ただ、年を重ねるごとに、レガースとプロテクター姿で練習する機会も減り、やがて遠征で面いする機会もどんどん減っていった。

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(2014年4月12日 神戸サブ球場 ウエスタンリーグ 対バファローズ戦)
キャッチャーは試合前に、サード定位置付近でノックを受ける。おそらくすローイングのチェックと体のキレの為の練習だとは思うけど、バッティングと脚力を生かすため、サードで出場したりもした。サード上村和裕、ショート比嘉寿光(現・広報)と言うありえない守備すら見たこともあった。

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(2014年4月12日 佐藤薬品スタジアム ウエスタンリーグ 対バファローズ戦)
一時期、左肩痛で右打席に専念してたこともあった。しかしながら一昨年オフだったかに手術。去年、広島市内の某お好み焼き屋で手術跡を見せてもらったことがある。ほんの小さな「アナ」みたいなものではあったけど、それがバッティングに影響するものなだと改めて痛感した。

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(2014年9月23日 由宇練習場 ウエスタンリーグ 対ホークス戦)
今シーズン最終戦、代打に出る前に、ベンチ横で、思いつめたような背中でグラウンドを見つめる姿があった。ありえないとは思うけど、もしかしたら「これで最後」の思いがあったのかも知れない。

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(2014年9月23日 由宇練習場 ウエスタンリーグ 対ホークス戦)
そして、今村猛の代打で登場した彼は、ピッチャーゴロダブルプレイに終わった。俊足を活かす暇もなく終わってしまった。ベンチに引き揚げたあと、ヘルメットを叩きつける音が広がった。


昨年オフ、12月だったか、人伝てに彼の言葉を聞きました。

いつ辞めてもいい

この裏にどのような含みがあったのかまでは想像出来ません。ただそれだけ思い切って練習をやって来たんだろう、とは思う。機会があれば本院に聞いてみたいところではありますが。


彼には、背番号66番の頃と27番になってからと都合2回、サインをいただきました。ただ問題なのはそれが「デート中」だったこと、ではありますが(ホント迷惑なやつですホントゴメンナサイ)。

2度目の時はマツダスタジアムでのウエスタンリーグ公式戦終了直後。その日は永川勝浩とバッテリーを組みましたが、後に澤崎俊和投手コーチが広島FM「DO THE CARP」でバラした「永川勝浩ナックル習得中!」を聞かされたのは良い思い出です。その日の試合では後逸してましたが(笑)。

今後は未定、ですか。昨日言い渡されて今日、もう就職先が決まってる、ってのもおかしな話ですが、球団から何らかの打診はなかったのかな。、もっとも、あれば報道はされるとは思いますが。

ツイッターとか見てたら、後輩をつれていろんな所に出かけてたみたいです。それこそ「良き兄貴分」みたいなものだったか。出来る事なら球団にスタッフで残ってほしいな、と言うのもあるし、先の言葉を深く考えると「残らないだろうな」とも思うし。それこそ大きなお世話でしょうけど。


何にしろ、まだ人生は半分も行ってません。人生はまだまだこれから。出来る事なら「野球人」として大きな花を咲かせて欲しいもんです。ただ、それがカープじゃなかった事が悔やまれます。


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2014.10.29 / Top↑
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