引き続き、第27回JRグループ硬式野球大会の様子です。

いよいよ決勝戦を迎えました。参加チームが7チームだけのグループ大会ではありますが、リーグ戦ではなく、トーナメント。やはり決勝戦と言うのは独特の雰囲気と緊張感があります。

特に東海を除いた6チームは、11月1日から始まる社会人野球日本選手権の、直前の大会という事もあり、どこのチームもかなりテンションは高め。JR西日本野球部はこの先「オフなし」とか。

九州は1試合の休憩を挟んでの試合、東海はインターバルが30分と言う過酷な戦いを強いられていますが、これもまた社会人野球大会。どれだけテンションを高めに維持出来るか、が勝負かなぁ。

などとだんだん前フリがずぼらになってきてますが、社会人野球大会ともなると、インターバルが30分くらいしかなく、その間に食事を済ませたりトイレに行ったりで、することは山のようにあります。

やはり最重要課題は「トイレ」。こう言う観戦スタイルを貫いている以上、インプレー中にトイレなどもってのほか。イニング間もほとんど無いに等しいので行ってる暇などありません。汚い話ですが、せいぜい5回終了時のグラウンド整備の間に小用を済ます程度。大用などまずありえない(笑)。

それ以上に、目の離せない試合も多いんですよね。



スターティングメンバー
先攻:九州旅客鉄道株式会社
1(三)刀根大輔 (沖学園高校~福岡大)
2(二)植松慎太郎 (鹿島実業高校~関東学院大)
3(右)藤島琢哉 (延岡工業高~九州東海大)
4(指)集和博 (鹿児島実業高)
5(捕)中野滋樹 (柳ケ浦高~東洋大)
6(一)三丸大地. (鎮西学院高校~沖データコンピュータ教育学院)
7(左)石橋拓朗 (佐賀学園高~愛知学院大)
8(遊)小瀬戸雄大 (長崎日大高~九州共立大)
9(中)田中允信 (福岡工業高~東亜大学)
P:福敬登 (神戸西・須磨・須磨翔風)

後攻:東海旅客鉄道株式会社
1(左)堀尾良馬 (神港学園高~亜細亜大学)
2(指)上甲数馬 (享栄高)
3(遊)村井一輝 (京都外大西高~京都学園大)
4(右)池田樹哉 (愛工大名電高~明治大)
5(一)津川智 (広陵高~近畿大)
6(三)内田樹久夫 (甲西高~東亜大)
7(中)稲津佑樹 (秀岳館高~日本文理大)
8(捕)江口大樹 (佐賀東高~関東学院大)
9(二)花嶋修平 (磐田東高)
P:菅野智也 (東総工業高~東京情報大)

打者成績
1回表
刀根     0‐1から2球目を打ってセンターフライ
植松     2‐2から8球目を打ってピッチャーゴロ
藤島     1‐2から4球目を打ってセカンドゴロ捕球エラー
集      2‐2から6球目を打ってセンターフライ

1回裏
堀尾     2‐1から4球目を打ってセンター前ヒット
上甲     1‐0から2球目を打ってセカンドゴロダブルプレイ
村井     1‐2から4球目を打ってセンターフライ

2回表 ※動画ありません
中野     2‐1から4球目を打ってセカンドゴロ捕球エラー
三丸     初球を打って左中間へヒット、中野はサードへ
石橋     1‐0から2球目を打ってショートフライ
小瀬戸    初球を打ってライトへ犠牲フライ
東海0‐1九州
田中允    1‐0から2球目を打ってライトフライ

2回裏
池田     3‐1から5球目を打ってレフトフライ
津川     フルカウントから8球目を選んでフォアボール
内田     1‐0から2球目を打ってライト前ヒット
稲津     2‐2から5球目を打ってライトフライ
江口     0‐1から2球目を打ってライトフライ

3回表
刀根     1‐0から2球目を打ってライトフライ
植松     0‐1から2球目を打ってショートゴロ捕球エラー
藤島     1‐1から3球目を打ってショートゴロダブルプレイ

3回裏
花嶋     2‐1から4球目を打ってピッチャーゴロ
堀尾     フルカウントから7球目を打ってレフト前ヒット
上甲     2‐2から7球目を空振り三振、堀尾はセカンドタッチアウト

4回表
集      0‐1から2球目を打ってセカンドゴロ
中野     初球を打ってサードゴロ
三丸     フルカウントから8球目を打ってライト前ヒット
石橋     2‐1から4球目を打ってレフトフライ

4回裏
村井     1‐2から4球目を打ってセカンドゴロ
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池田     初球を打ってライトスタンドへホームラン
東海1‐1九州
津川     2‐0から3球目を打ってレフトフライ、石橋ダイビングキャッチ
内田     フルカウントから7球目を打ってライトフライ

5回表
小瀬戸    1‐2から4球目を打ってセンター前ヒット
次打者田中充の3球目前に小瀬戸キャッチャーからの牽制タッチアウト
田中允    2‐2から6球目を空振り三振
刀根     2‐1から4球目を打ってセンターフライ

5回裏
稲津     0‐2から4球目を見逃し三振
江口     初球を打ってセカンドゴロ
花嶋     1‐0から2球目を打ってレフト前ヒット
堀尾     2‐0から3球目を打って右中間突破タイムリーツーベースヒット
東海2‐1九州
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上甲     初球を打って右中間スタンドへホームラン
東海4‐1九州
村井     1‐0から2球目を打ってファーストライナー

6回表
植松     2‐2から5球目を打ってショート内野安打
次打者藤島の初球にピッチャー牽制悪送球で植松は一気にサードへ
藤島     1‐0から2球目を打ってレフトオーバータイムリーツーベース
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※ホームインした植松選手をグータッチで出迎える中野選手とJR九州ベンチ
東海4‐2九州
集の代打宇多村典明(南陽工業高~九州東海大) フルカウントから9球目を打ってセンターフライ、ランナーサードへ
中野     1‐1から3球目を打ってセンター前タイムリーヒット
東海4‐3九州
三丸     1‐0から2球目を打ってセンター前ヒット

東海選手交代
ピッチャー菅野に代えて上村勇太
石橋の代打中田一機(福岡大大濠高~九州共立大) 3‐1から5球目を選んでフォアボール

東海選手交代
ピッチャー上村勇太に代えて代えて川野

小瀬戸の代打田中マルシオ 1‐1から3球目を打ってサードフライ
田中允    2‐2から6球目を空振り三振

○この試合、スタメンを集選手に譲ってベンチスタートだった宇多村選手がこの回代打で登場。ファウル一発放つごとに発せられる気合いの一声と、ファウルゾーンとは言えスタンドに放り込まれる打球。この試合、この打席に懸ける執念がうかがえたシーン。見応えがありました。

○来年2月で33歳を迎える宇多村選手。社会人野球を観戦しだしたここ数年、ずっとJR九州で4番を張り続けて来られてます。チームが若手主体に移行していく中、社会人野球の中ではもうベテランの域。それでも出番があれば体を張って打席に立つ。企業スポーツとは言え「戦い」です。

6回裏
池田     ストレートのフォアボール

九州選手交代
ピッチャー福に代えて菊池

津川     0‐1から2球目を打ってセカンドライナーダブルプレイ

内田     フルカウントから6球目を選んでフォアボール
稲津     0‐1から2球目を打ってセカンドゴロ

7回表
刀根の代打只隈 0‐2から3球目を打ってライト前ヒット
植松     1‐0から2球目を打ってキャッチャー前送りバント失敗セカンド封殺
藤島     1‐1から3球目を打ってライトオーバーツーベースヒット
宇多村    敬遠のフォアボール
中野     1‐2から4球目を打ってレフト前タイムリーヒット
東海4‐4九州

東海選手交代
ピッチャー川野に代えて秋葉

三丸の代打東向 0‐1から2球目を打ってショートゴロダブルプレイ

7回裏
九州選手交代
代打只隈がそのまま入りサード
代打東向がそのまま入りファースト

江口     フルカウントから6球目を選んでフォアボール
花嶋     0‐1から2球目を送りバント失敗サードフライダブルプレイ
堀尾     1‐1から3球目を打ってレフトフライ

8回表
中田     1‐2から4球目を打ってレフトファウルフライ
田中マルシオ 初球を打ってショートゴロ
田中允    2‐2から6球目を見逃し三振

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※8回表途中から、とうとう照明が点灯されました。

8回裏
上甲     1‐2から4球目を空振り三振
村井     1‐1から3球目を打ってレフト前ヒット
池田     初球を打ってセンター前ヒット
津川     初球を打ってショートゴロダブルプレイ

9回表
只隈     1‐2から4球目を打ってセカンドゴロ
植松     2‐2から5球目を打ってレフト前ヒット
藤島     0‐1から2球目を打ってピッチャーゴロダブルプレイ

9回裏
内田     1‐0から2球目を打ってレフト線ツーベースヒット
稲津     0‐1から2球目をファースト前送りバントも、セカンドランナー挟殺、バッターランナーはセカンドへ
江口     初球を打ってレフトファウルフライ
花嶋     フルカウントから7球目を空振り三振

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延長10回よりタイブレークに突入します。イニングはワンアウト満塁からスタート。打者・走者は事前に申告。都市対抗野球でも経験しましたが、緊張感は尋常ではありません。しかも今シーズンのグループ各チームの「頂点」を決める試合。ただならぬ雰囲気を感じて頂ければこれ幸い。

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延長タイブレークを前に、もう一度気合いを入れ直す両チームベンチ。

10回表
ランナーはサードに田中、セカンドに只隈、ファーストに植松

藤島     2‐2から6球目を打ってレフト線走者一掃タイムリーツーベースヒット
東海4‐7九州
宇多村    2‐2から5球目を打ってレフト前ヒット、バッターランナーはセカンドへ
中野     3‐1から5球目を選んでフォアボール
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東向     2‐2から5球目を打ってセカンドライナーダブルプレイ

10回裏
ランナーはサードに花嶋、セカンドに堀尾、ファーストに代走佐藤大将

村井     1‐2から4球目を打ってセンターへ犠牲フライ
東海5‐7九州
池田     1‐1から3球目を打ってセンターフライ

○タイブレークに突入して表裏1イニング。応援団の鳴り物もないので、一球ごとに静まり返るスタジアム。少ないお客さんと両チームベンチが、共に一球に集中。固唾を飲んで見守る、とは言いますが、スタジアム全体を包み込む、一種異様なまでの緊張感は、ローカル大会ならではかと思います。

○高校野球界では昨今、選手への負担を考慮して、タイブレークの導入が検討課題ともなっています。しかしながら一部の指導者からは「高校野球の醍醐味が失われる恐れがある」などと、おおよそ指導者・監督者とは思えない回答をする方もいます。

○社会人野球では2003年から導入されているタイブレーク。適用条件の変遷もありますが、今では国際大会にも導入されています。高校野球でも既に「特別規則」として追加されています。それでも疑問に感じておられる方は、一度この「極度の緊張感」を体感されるのもいいのではないでしょうか。


つばめ 010 002 100 3 7 H13 E0
のぞみ 000 130 000 1 5 H10 E4

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2014年度 第27回JRグループ硬式野球大会
JR九州、2年連続優勝!おめでとうございます!

投手成績
(左から投球イニング数、対戦打者数、投球数、被安打数、与四死球、奪三振数、失点、自責点)
九州旅客鉄道株式会社
_  5.0 22  82  7  1  2  4  4
菊池  4.2 16  49  3  2  2  0  0

東海旅客鉄道株式会社
菅野_ 5.1 24  66  6  0  1  3  2
上村勇 0    1   5  0  0  1  0  0
川野_ 1    7  25  3  1  1  1  1
秋葉_ 3.1 11  45  4  0  1  0  0

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試合終了後は、表彰式に移ります。

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♪栄光の旗を目指して 立ち上がれ闘士の友よ ♪栄光の歌を贈ろう 今ここに勝利の雄姿

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優勝旗授与の他には、JR西日本社長賞、交通新聞社賞、鉄道弘済会からの表彰など。

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準優勝・JR東海の表彰。

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最優秀選手に選ばれたのは、JR九州・菊池翔太投手。

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(左から)優秀選手賞のJR九州・藤島琢哉選手、敢闘賞のJR東海・池田樹哉選手、首位打者賞のこれまたベテランJR九州・中野滋樹選手(12打数7安打 0.583)。



新聞にもろくすっぽ掲載されない、小さな小さなローカル大会ではありましたが、思う存分に楽しめました。悔やまれるのは北海道対東日本東北の試合を、都合により観戦出来なかった事くらい。

主管の西日本が敗退してしまったのは残念ではありましたが、その分、応援歌に惹かれて気にし続けてきた九州の「優勝」を見れたのは嬉しかったです。「赤いチーム」でもありますし。

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来年度のこの大会は、四国主管で行われるとのこと。観戦に行けるかどうかは、まだ開催球場どころか日程すらも発表になってないので何ですが、行ける所なら行ってみたいものです。


そして今週末からはいよいよ、社会人野球日本選手権。参加各チームの健闘をお祈り致します。


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2014.10.30 / Top↑
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