ウエスタンリーグ公式戦最終戦が終わってからもう二週間以上経過し、ファーム日本選手権どころか、クライマックスシリーズファーストステージも終わり、セカンドステージに突入、宮崎ではフェニックスリーグが中盤戦を迎えています。なのに今更感ありありですが、ウエスタンリーグの感想など。
優勝:福岡ソフトバンクホークス
今年は雁の巣球場に行く機会もなく、ほとんどがビジターゲームと、Ustream観戦でしたが、とにかく強かった、と言う印象しかありません。だから3年連続で優勝出来るんですけどね。
それだけ選手の強化に力を入れている証拠だと思うんですが。とにかく毎年のことながらホークスの選手を見て思うのは、キャリアの浅い選手であっても、体がしっかりと出来上がっている事。
育成選手であろうが支配下登録選手であろうが、一軍レギュラーと遜色ない体躯をしていること。そして、その育成選手を、二軍のレギュラーとして試合に出場させ続けていること。安田圭佑、亀澤恭平あたりなどは、いつ支配下に置いてもいいくらいの成績を残してる。
今シーズンが始まる前、ホークスは常軌を逸しているとすら思える補強をしましたが、その裏で着実に「次の世代の選手」を育てていると思います。しかも「いつでも行けるような体勢」で。
そこに、一軍での成績こそ上がりませんでしたが、松中信彦と言う、福岡ホークスの優勝を知り尽くしている大ベテランが加わって、勝つ事の喜び、負ける事の悔しさを、監督・コーチとはまた違った視点で選手に植え付けているんではないか、とも考えます。
試合運びも本当にソツがない。優勝を決めた9月19日の試合でも、満塁の場面からそれこそ「犠牲フライでもいい」と言う場面でしっかり犠牲フライを打ち、内野ゴロでも1点入ると言う場面で内野ゴロが打てる。これはコーチの指導だけではないはず。これは強み。
2位:広島東洋カープ
一時はシーズン勝率3割すら切るような、散々な成績だったカープも、内田順三二軍監督が就任して3シーズン、いずれも勝ち越しと言う成績を収める事が出来るようになりました。
山崎隆造二軍監督の頃はそれこそ、試行錯誤の連続だったとは思いますが、内田監督になって「まずは試合に勝つ事」を重点に置いたんではないか、と思います。
二軍は育成の場、と言います、しかしながらリーグ戦を戦っている以上、勝負をしている以上、勝たないとつまらない。ジャイアンツでのコーチ経験でそれを学んで、そしてカープにその考えを持ち込まれた。そして明確な結果が出て、2年連続で優勝争いまでやった。
ただ惜しむらくは勝ちきれなかたこと。昨シーズンも今シーズンも、最後の最後で正に息切れ。この辺りの「精神的体力のなさ」は、それこそもう一段高いレベルでの練習しかないと思います。「わしらはこれだけやってきたんだから負ける訳がない」と言う確固たる自身が欲しい、と思います。
内田順三二軍監督が去り、一軍でも野村謙二郎監督に代わって緒方孝市新監督。特に緒方孝市新監督は現役時代練習の虫どころか「練習の鬼」として知られた人物。秋季練習から春季キャンプは厳しいものになりそう。補強補強もいいですが、もう一段「強い練習」でさらなる高みを。
3位:阪神タイガース
近隣なので比較的よく見せてもらいましたが、打線に関しては、一二三慎太、中谷将大の伸び悩みが最後まで響いたように思います。ともに打率も1割台から脱する事も出来ず、中谷将大に至っては守備位置のたらい回し。これじゃあ「バッティンングに専念」させようにも無理。
その反面、ルーキーの横田慎太郎の急成長が目を引きました。姫路での対ドラゴンズ戦でしたか、3本塁打6打点の大活躍。シーズン当初から平田勝男二軍監督が下位打線、主に9番打者で起用し続けた甲斐があった、と言うもの。最後のカープ戦でも、左中間方向への本塁打。
あとはこれもルーキー、陽川尚将のサード定着、北條史也のセカンド定着がプラスかな、とも。さらには、キャッチャーからの野手転向を目指す原口文仁が今後、どのポジションを任されるのか。キャッチャーからの転向は中谷将大でやや失敗しているだけに、これ以上は許されないかと。
投手に関してはぶっちゃけ、成績のいい選手はいい、悪い選手は悪い、と明暗はっきりしてしまいました。投手成績の色んな所に名前の出ている秋山拓巳、防御率1位を獲得した二神一人など、ピッチャーに関してはチーム防御率2位なだけに、明るい材料も多かろうと思います。
4位:オリックスバファローズ
打線に関して言えば、1シーズンよく我慢したな、と言う印象。吉田雄人、若月健也、奥浪鏡、園部聡と言った「高卒ルーキー四人衆」を使い続け、特に奥浪鏡に関しては、7本塁打にフレッシュオールスターゲームの優秀選手と、順調に伸びてきている様子。もちろんその分鍛えているでしょうけど。
吉田一将、東明大貴と言った即戦力の社会人ピッチャーを獲得したその裏で、将来の「猛牛打線」を支えるべく、若い選手を試合に出し続けて鍛えて来た今シーズンのバファローズ。この4人の誰が最初に一軍デビューを果たすか分かりませんが、楽しみな選手が多いです。
投手は何となく、ではありますが迷走し続けたような。リリーフだった森本将太の先発転向を目論んでたようですが、うまくいったうちに入るのかな。また、最近になってようやく出場選手登録をされた近藤一樹、半ば行方不明にも近かった小松聖は今後どうなるのか。
磐石過ぎるとも言える一軍投手陣に今後割って入る選手が出てくるのかどうか。これらを考えると、バファローズは来年以降も強いんじゃないかな、とは思いますがいかがでしょう。
5位:中日ドラゴンズ
降って湧いたような佐伯貴弘二軍監督就任でしたが、結果らしい結果は出ませんでした。これまで二軍にいた松井佑介、松井雅人、高橋周平や吉川大幾らが、チーム事情はどうあれ、続々と一軍出場選手登録。時期的には「過渡期」にあったんではないかと思います。
そんな過渡期ですが、ネット上で飛び交っている良からぬ話。それらしい現場を実際に見てしまった今では、無きにしも非ずとは思いますが、佐伯貴弘二軍監督の方針は間違っているのかいないのか。そもそも佐伯貴弘二軍監督の方針をよく知らないので何とも言えんのですが。
無論1年で結果を、は二軍監督、特にコーチ歴の一切なかった新人監督に求めるのは酷でしょうけど、コーチングスタッフともども、責任の所在と再考を求められるのではないかと思います。それだけ今シーズンのナゴヤ球場のやじは酷かった(笑)。銭をとっている以上、二軍とは言え勝たないと。
そんなわけで、私のプロ野球シーズンもボチボチおしまい。ネタは尽きつつあります。
―――――カープの秋季練習とか、見に行く暇あるかなぁ。
そうだそうだと思われる方も、んなわけなかろーがヴォケナス!と思われる方も、とにかくクリック(笑)
優勝:福岡ソフトバンクホークス
今年は雁の巣球場に行く機会もなく、ほとんどがビジターゲームと、Ustream観戦でしたが、とにかく強かった、と言う印象しかありません。だから3年連続で優勝出来るんですけどね。
それだけ選手の強化に力を入れている証拠だと思うんですが。とにかく毎年のことながらホークスの選手を見て思うのは、キャリアの浅い選手であっても、体がしっかりと出来上がっている事。
育成選手であろうが支配下登録選手であろうが、一軍レギュラーと遜色ない体躯をしていること。そして、その育成選手を、二軍のレギュラーとして試合に出場させ続けていること。安田圭佑、亀澤恭平あたりなどは、いつ支配下に置いてもいいくらいの成績を残してる。
今シーズンが始まる前、ホークスは常軌を逸しているとすら思える補強をしましたが、その裏で着実に「次の世代の選手」を育てていると思います。しかも「いつでも行けるような体勢」で。
そこに、一軍での成績こそ上がりませんでしたが、松中信彦と言う、福岡ホークスの優勝を知り尽くしている大ベテランが加わって、勝つ事の喜び、負ける事の悔しさを、監督・コーチとはまた違った視点で選手に植え付けているんではないか、とも考えます。
試合運びも本当にソツがない。優勝を決めた9月19日の試合でも、満塁の場面からそれこそ「犠牲フライでもいい」と言う場面でしっかり犠牲フライを打ち、内野ゴロでも1点入ると言う場面で内野ゴロが打てる。これはコーチの指導だけではないはず。これは強み。
2位:広島東洋カープ
一時はシーズン勝率3割すら切るような、散々な成績だったカープも、内田順三二軍監督が就任して3シーズン、いずれも勝ち越しと言う成績を収める事が出来るようになりました。
山崎隆造二軍監督の頃はそれこそ、試行錯誤の連続だったとは思いますが、内田監督になって「まずは試合に勝つ事」を重点に置いたんではないか、と思います。
二軍は育成の場、と言います、しかしながらリーグ戦を戦っている以上、勝負をしている以上、勝たないとつまらない。ジャイアンツでのコーチ経験でそれを学んで、そしてカープにその考えを持ち込まれた。そして明確な結果が出て、2年連続で優勝争いまでやった。
ただ惜しむらくは勝ちきれなかたこと。昨シーズンも今シーズンも、最後の最後で正に息切れ。この辺りの「精神的体力のなさ」は、それこそもう一段高いレベルでの練習しかないと思います。「わしらはこれだけやってきたんだから負ける訳がない」と言う確固たる自身が欲しい、と思います。
内田順三二軍監督が去り、一軍でも野村謙二郎監督に代わって緒方孝市新監督。特に緒方孝市新監督は現役時代練習の虫どころか「練習の鬼」として知られた人物。秋季練習から春季キャンプは厳しいものになりそう。補強補強もいいですが、もう一段「強い練習」でさらなる高みを。
3位:阪神タイガース
近隣なので比較的よく見せてもらいましたが、打線に関しては、一二三慎太、中谷将大の伸び悩みが最後まで響いたように思います。ともに打率も1割台から脱する事も出来ず、中谷将大に至っては守備位置のたらい回し。これじゃあ「バッティンングに専念」させようにも無理。
その反面、ルーキーの横田慎太郎の急成長が目を引きました。姫路での対ドラゴンズ戦でしたか、3本塁打6打点の大活躍。シーズン当初から平田勝男二軍監督が下位打線、主に9番打者で起用し続けた甲斐があった、と言うもの。最後のカープ戦でも、左中間方向への本塁打。
あとはこれもルーキー、陽川尚将のサード定着、北條史也のセカンド定着がプラスかな、とも。さらには、キャッチャーからの野手転向を目指す原口文仁が今後、どのポジションを任されるのか。キャッチャーからの転向は中谷将大でやや失敗しているだけに、これ以上は許されないかと。
投手に関してはぶっちゃけ、成績のいい選手はいい、悪い選手は悪い、と明暗はっきりしてしまいました。投手成績の色んな所に名前の出ている秋山拓巳、防御率1位を獲得した二神一人など、ピッチャーに関してはチーム防御率2位なだけに、明るい材料も多かろうと思います。
4位:オリックスバファローズ
打線に関して言えば、1シーズンよく我慢したな、と言う印象。吉田雄人、若月健也、奥浪鏡、園部聡と言った「高卒ルーキー四人衆」を使い続け、特に奥浪鏡に関しては、7本塁打にフレッシュオールスターゲームの優秀選手と、順調に伸びてきている様子。もちろんその分鍛えているでしょうけど。
吉田一将、東明大貴と言った即戦力の社会人ピッチャーを獲得したその裏で、将来の「猛牛打線」を支えるべく、若い選手を試合に出し続けて鍛えて来た今シーズンのバファローズ。この4人の誰が最初に一軍デビューを果たすか分かりませんが、楽しみな選手が多いです。
投手は何となく、ではありますが迷走し続けたような。リリーフだった森本将太の先発転向を目論んでたようですが、うまくいったうちに入るのかな。また、最近になってようやく出場選手登録をされた近藤一樹、半ば行方不明にも近かった小松聖は今後どうなるのか。
磐石過ぎるとも言える一軍投手陣に今後割って入る選手が出てくるのかどうか。これらを考えると、バファローズは来年以降も強いんじゃないかな、とは思いますがいかがでしょう。
5位:中日ドラゴンズ
降って湧いたような佐伯貴弘二軍監督就任でしたが、結果らしい結果は出ませんでした。これまで二軍にいた松井佑介、松井雅人、高橋周平や吉川大幾らが、チーム事情はどうあれ、続々と一軍出場選手登録。時期的には「過渡期」にあったんではないかと思います。
そんな過渡期ですが、ネット上で飛び交っている良からぬ話。それらしい現場を実際に見てしまった今では、無きにしも非ずとは思いますが、佐伯貴弘二軍監督の方針は間違っているのかいないのか。そもそも佐伯貴弘二軍監督の方針をよく知らないので何とも言えんのですが。
無論1年で結果を、は二軍監督、特にコーチ歴の一切なかった新人監督に求めるのは酷でしょうけど、コーチングスタッフともども、責任の所在と再考を求められるのではないかと思います。それだけ今シーズンのナゴヤ球場のやじは酷かった(笑)。銭をとっている以上、二軍とは言え勝たないと。
そんなわけで、私のプロ野球シーズンもボチボチおしまい。ネタは尽きつつあります。
―――――カープの秋季練習とか、見に行く暇あるかなぁ。
そうだそうだと思われる方も、んなわけなかろーがヴォケナス!と思われる方も、とにかくクリック(笑)


2014.10.17 / Top↑
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