広島東洋カープの2014年シーズンも終了しボチボチネタが尽きつつあります。ただ、野球観戦は、社会人野球日本選手権があるので、まだ事欠きませんが、(笑)。
そして、長文駄文の季節にもなりました。
俗世間では既にカープの「次期監督」の話で持ちきりでございます。
確かに一軍監督も大事ではございますが、ヘッドコーチ、投手コーチ、その他諸々の配置が決まらないことには、来シーズンのカープの展望などありません。監督が変われば、根本から試合の進め方やら何やらも変わるかも知れませんし、それこそ1年経過してみないと分かりませんからね。
で、やっぱりやっておかないといけないのは、2014年度シーズンの総点検投手編。もう野村謙二郎監督が退任してしまったので、来シーズンにn向けての「組閣」が始まろうとはしていますが、いずれにしろ過去5年間、また今シーズンのような試合運びはもうゴメンだ、と言う事で。
とりあえず今シーズンは本当に頑張ってくれたと思います。
しかしながら、あれだけ騒がれた今シーズンのカープのチーム投手成績も、結局数字的には平凡なものに終わってしまいました。リーグ全体で見れば防御率4位。ジャイアンツに、タイガースどころかドラゴンズ、ベイスターズにも抜かれ。個人的には「最後まで持たねーな」とは思ってましたが案の定。
全体的にスタミナ不足とペース配分が出来てなかった、と言う例年通りの結果。
シーズン当初から先発ローテーションを組んだまではいいけども、適度に休ませることを怠って失速。「やってもらわないと困る」の言葉の元、疲労度を見極めなかった首脳陣に責任はありますよ。
パ・リーグ優勝を決めた福岡ソフトバンクホークス。今シーズン、先発ピッチャーとして投げた投手は合計14人。3位に終わった広島東洋カープは11人。人数的にはさして変わらぬように見えます。
しかしながらホークスの場合、先発ピッチャーは先発ピッチャーとして使ってる。
パ・リーグ優勝のホークス。15試合以上先発したのは攝津正、ジェイソン・スタンリッジ、中田賢一の3人だけ。負傷離脱した寺原隼人やらブライアン・ウルフの穴を埋めるべく、そして先発4~6人目を埋めるべく、9人のピッチャーが先発マウンドに立って成果を上げ続けた。
ガッチガチに固定した6人の先発ピッチャーが全員13勝、とかすればこんなに楽なことはない。しかし現実はそうもいかない。しかしホークスはそれを完全に逆手に取っての人海戦術に出た。
武田翔太は、登板7試合、先発7試合。東浜巨は登板7試合、先発5試合。育成契約選手から上がってきた飯田優也も13試合登板12試合先発。明確に役割配分がなされている。彼らは最後まで、二軍でも先発ピッチャーとして投げていた。それが「いつでも昇格出来る準備」だった。
かたやカープは、戸田隆矢の5試合先発25試合救援とか、小野淳平の1試合先発21試合救援とか(これは極端か)。戸田隆矢がリリーフである程度の数字は残したけど、カープベンチの「先発ピッチャーへのこだわり」みたいなものは歪んでいるようにしか見えなかった。
明確に役割分担が出来ているだけでなく、強いチームには先発ローテーションが3人程度しかいない。そしてそのピッチャーを軸にして、様々な選手が残りの試合を埋めて、チームは躍進した
飯田優也。起用法を見てると、出場選手登録をされて3試合先発、そして抹消を繰り返してる。7月になってから一軍に戻ってきた大隣憲司も、まずは3試合登板してから抹消、その後8月末に戻ってきて以降は先発4人目にしっかり食い込んだ。ホークスのラストスパートの一員にもなった。
二軍で結果を残したピッチャーは即一軍でも起用する、二軍のピッチャーのモチベーションはここから来てるんじゃないか、とも思いました。しかも、フリーエージェント移籍だったはずの帆足和幸もその中に入ってしまってる。ローテーションの半分、決まってないんだったらそれは谷間じゃない。
最多勝争いに絡んでくるピッチャーはいなかったと言ってもいい。ただ、一軍で起用したピッチャーが一定以上の好成績を上げていたから、それがピッチャー陣の「総合成績」として、リーグ2位のチーム防御率になったんじゃないかな、とも考えます。
大学出身のルーキーに期待するのもよかろうとは思った。けど結局シーズン中盤に、誰の目にも明らかなくらいに失速した。基本的に大学野球は春と秋にしかシーズンがない。各学校、夏休みに合宿は行っているみたいだけど、それがそのまま、プロ野球選手としてのスタミナに繋がるはずがない。
投球術とか、いろいろ技術を持って入団してくるのはいいことだとは思うけど、それを維持もしくは持続出来る体力が備わってない。ぶっちゃけ野村祐輔も3年目で規定投球回にも到達しなかった。1年目2年目に「体力作り」をしっかりやってなかったからじゃないですかね。
昔みたいに130試合制プラス日本シリーズだけ、と言う状況ならそれでもいい。しかし最近は144試合、クライマックスシリーズやらなんやらで下手したら11月まで野球をやらなければいけない。それを今後10年も15年も続けなければいけないのに、基礎体力作りを怠ってはいないか。
リリーフ陣にしてもそう。選手個々の技量はアップした。昨年とは見違える成績を残した選手も、出番が大幅に増えた選手もいた。新星と呼べる選手も台頭してきた。ほぼ期待に沿った成績を残したルーキーもいた。この辺は山内泰幸コーチ、畝龍実コーチは大いに反省ものですよ
中田廉みたいに、目覚ましい活躍をしたピッチャーがいたけど、どんな場面であろうがそのピッチャーを使い続けた。その彼はシーズン終盤、顔面蒼白だった。打たれても打たれても彼は、大事な場面で投入し続けられた。正直もう見てられなかった。投げさせられている、風にしか見えなかった。
いくら登板間隔を空けたところで、ベンチ入りさせている以上、ブルペンで準備はしている、それだけでもプレッシャーになり、疲労にも繋がるのに、出場選手登録抹消という形での休息はなかった。
選手自ら休むことはまずありえないだろうけど、首脳陣が「休ませる」ことは出来たはず。個人的には嫌いですが、開幕ダッシュをかけることが出来たのは投手陣のおかげ、でもある。けど最後までそれに頼りすぎた感もある。いい時の幻想を負い過ぎたんじゃないかと思います。
野村謙二郎監督政権下の5シーズン、毎年こんなピッチャーを出した。近年では、年間60試合だの70試合だの投げるピッチャーは各チーム1人はおるけど、それで長年成績を残し続けたピッチャーってのはそういない。一年間をどう乗り切るか、を覚えるのは何も選手の学習だけではない。
ムキになって「勝ちパターン」とされるピッチャーをガンガンつぎ込むのも作戦なんだろうけど、それに選手の体力がついてきてない。選手個々の体力云々もあろうけどその前に、ピッチャーを万全の体調でマウンドへ送り出そうと言う姿勢がカープ球団にあるかどうか。これがもうひとつの疑問。
ましてや戦力として整備出来た、とは言うものの、一年通して投げた事のないピッチャー。上手に起用していかなければならぬはずなのに、馬鹿のひとつ覚え、の印象は拭えなかった。
10月1日、タイガースに敗けた後の野村謙二郎監督のコメントにこんなのがあった
呉昇桓はガッツがある、素晴らしい投手。うらやましい。
外に向いて一番、吐いてはいけない言葉だと思う、もちろん新聞やその他メディアでこれは広まっている。当然選手も目にしたことだろう。これを見て選手、特に投手陣はどう思っただろう。
そして、もうこんなコメントを吐く監督はいらない。
そうだそうだと思われる方も、んなわけなかろーがヴォケナス!と思われる方も、とにかくクリック(笑)
そして、長文駄文の季節にもなりました。
俗世間では既にカープの「次期監督」の話で持ちきりでございます。
確かに一軍監督も大事ではございますが、ヘッドコーチ、投手コーチ、その他諸々の配置が決まらないことには、来シーズンのカープの展望などありません。監督が変われば、根本から試合の進め方やら何やらも変わるかも知れませんし、それこそ1年経過してみないと分かりませんからね。
で、やっぱりやっておかないといけないのは、2014年度シーズンの総点検投手編。もう野村謙二郎監督が退任してしまったので、来シーズンにn向けての「組閣」が始まろうとはしていますが、いずれにしろ過去5年間、また今シーズンのような試合運びはもうゴメンだ、と言う事で。
とりあえず今シーズンは本当に頑張ってくれたと思います。
しかしながら、あれだけ騒がれた今シーズンのカープのチーム投手成績も、結局数字的には平凡なものに終わってしまいました。リーグ全体で見れば防御率4位。ジャイアンツに、タイガースどころかドラゴンズ、ベイスターズにも抜かれ。個人的には「最後まで持たねーな」とは思ってましたが案の定。
全体的にスタミナ不足とペース配分が出来てなかった、と言う例年通りの結果。
シーズン当初から先発ローテーションを組んだまではいいけども、適度に休ませることを怠って失速。「やってもらわないと困る」の言葉の元、疲労度を見極めなかった首脳陣に責任はありますよ。
パ・リーグ優勝を決めた福岡ソフトバンクホークス。今シーズン、先発ピッチャーとして投げた投手は合計14人。3位に終わった広島東洋カープは11人。人数的にはさして変わらぬように見えます。
しかしながらホークスの場合、先発ピッチャーは先発ピッチャーとして使ってる。
パ・リーグ優勝のホークス。15試合以上先発したのは攝津正、ジェイソン・スタンリッジ、中田賢一の3人だけ。負傷離脱した寺原隼人やらブライアン・ウルフの穴を埋めるべく、そして先発4~6人目を埋めるべく、9人のピッチャーが先発マウンドに立って成果を上げ続けた。
ガッチガチに固定した6人の先発ピッチャーが全員13勝、とかすればこんなに楽なことはない。しかし現実はそうもいかない。しかしホークスはそれを完全に逆手に取っての人海戦術に出た。
武田翔太は、登板7試合、先発7試合。東浜巨は登板7試合、先発5試合。育成契約選手から上がってきた飯田優也も13試合登板12試合先発。明確に役割配分がなされている。彼らは最後まで、二軍でも先発ピッチャーとして投げていた。それが「いつでも昇格出来る準備」だった。
かたやカープは、戸田隆矢の5試合先発25試合救援とか、小野淳平の1試合先発21試合救援とか(これは極端か)。戸田隆矢がリリーフである程度の数字は残したけど、カープベンチの「先発ピッチャーへのこだわり」みたいなものは歪んでいるようにしか見えなかった。
明確に役割分担が出来ているだけでなく、強いチームには先発ローテーションが3人程度しかいない。そしてそのピッチャーを軸にして、様々な選手が残りの試合を埋めて、チームは躍進した
飯田優也。起用法を見てると、出場選手登録をされて3試合先発、そして抹消を繰り返してる。7月になってから一軍に戻ってきた大隣憲司も、まずは3試合登板してから抹消、その後8月末に戻ってきて以降は先発4人目にしっかり食い込んだ。ホークスのラストスパートの一員にもなった。
二軍で結果を残したピッチャーは即一軍でも起用する、二軍のピッチャーのモチベーションはここから来てるんじゃないか、とも思いました。しかも、フリーエージェント移籍だったはずの帆足和幸もその中に入ってしまってる。ローテーションの半分、決まってないんだったらそれは谷間じゃない。
最多勝争いに絡んでくるピッチャーはいなかったと言ってもいい。ただ、一軍で起用したピッチャーが一定以上の好成績を上げていたから、それがピッチャー陣の「総合成績」として、リーグ2位のチーム防御率になったんじゃないかな、とも考えます。
大学出身のルーキーに期待するのもよかろうとは思った。けど結局シーズン中盤に、誰の目にも明らかなくらいに失速した。基本的に大学野球は春と秋にしかシーズンがない。各学校、夏休みに合宿は行っているみたいだけど、それがそのまま、プロ野球選手としてのスタミナに繋がるはずがない。
投球術とか、いろいろ技術を持って入団してくるのはいいことだとは思うけど、それを維持もしくは持続出来る体力が備わってない。ぶっちゃけ野村祐輔も3年目で規定投球回にも到達しなかった。1年目2年目に「体力作り」をしっかりやってなかったからじゃないですかね。
昔みたいに130試合制プラス日本シリーズだけ、と言う状況ならそれでもいい。しかし最近は144試合、クライマックスシリーズやらなんやらで下手したら11月まで野球をやらなければいけない。それを今後10年も15年も続けなければいけないのに、基礎体力作りを怠ってはいないか。
リリーフ陣にしてもそう。選手個々の技量はアップした。昨年とは見違える成績を残した選手も、出番が大幅に増えた選手もいた。新星と呼べる選手も台頭してきた。ほぼ期待に沿った成績を残したルーキーもいた。この辺は山内泰幸コーチ、畝龍実コーチは大いに反省ものですよ
中田廉みたいに、目覚ましい活躍をしたピッチャーがいたけど、どんな場面であろうがそのピッチャーを使い続けた。その彼はシーズン終盤、顔面蒼白だった。打たれても打たれても彼は、大事な場面で投入し続けられた。正直もう見てられなかった。投げさせられている、風にしか見えなかった。
いくら登板間隔を空けたところで、ベンチ入りさせている以上、ブルペンで準備はしている、それだけでもプレッシャーになり、疲労にも繋がるのに、出場選手登録抹消という形での休息はなかった。
選手自ら休むことはまずありえないだろうけど、首脳陣が「休ませる」ことは出来たはず。個人的には嫌いですが、開幕ダッシュをかけることが出来たのは投手陣のおかげ、でもある。けど最後までそれに頼りすぎた感もある。いい時の幻想を負い過ぎたんじゃないかと思います。
野村謙二郎監督政権下の5シーズン、毎年こんなピッチャーを出した。近年では、年間60試合だの70試合だの投げるピッチャーは各チーム1人はおるけど、それで長年成績を残し続けたピッチャーってのはそういない。一年間をどう乗り切るか、を覚えるのは何も選手の学習だけではない。
ムキになって「勝ちパターン」とされるピッチャーをガンガンつぎ込むのも作戦なんだろうけど、それに選手の体力がついてきてない。選手個々の体力云々もあろうけどその前に、ピッチャーを万全の体調でマウンドへ送り出そうと言う姿勢がカープ球団にあるかどうか。これがもうひとつの疑問。
ましてや戦力として整備出来た、とは言うものの、一年通して投げた事のないピッチャー。上手に起用していかなければならぬはずなのに、馬鹿のひとつ覚え、の印象は拭えなかった。
10月1日、タイガースに敗けた後の野村謙二郎監督のコメントにこんなのがあった
呉昇桓はガッツがある、素晴らしい投手。うらやましい。
外に向いて一番、吐いてはいけない言葉だと思う、もちろん新聞やその他メディアでこれは広まっている。当然選手も目にしたことだろう。これを見て選手、特に投手陣はどう思っただろう。
そして、もうこんなコメントを吐く監督はいらない。
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2014.10.14 / Top↑
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