「今シーズンを振り返って」みたいなことを、全てが終わってからアップしようと、こそこそと編集を重ねていたところへ、やっぱりな、と言わざるを得ないニュウスが飛び込んでまいりました。



広島・野村監督 今季限りで退任 デイリースポーツ

広島は8日、野村謙二郎監督(48)が今季限りで退任することを発表した。今季最終戦となった6日の巨人戦で敗れて2位から3位に転落し、初のCS本拠地開催を逃した翌日の7日に松田元オーナー(63)に辞任を申し入れ、了承された。

野村監督は2010年から指揮を執り、5位、5位、4位と3年目まではBクラスに低迷したが、13年に16年ぶりのAクラスとなる3位に導き、初のCS出場を果たした。今季は開幕ダッシュに成功し、一時は首位を走ったが交流戦で失速。2年連続でのCS出場は確保したものの最終的には3位に終わった。

宮崎・天福球場で行われたフェニックス・リーグのロッテ戦終了後、取材に応じた野村監督は退任について、「今年が始まる前から(就任)5年目ということで、一つの区切りを付けようと思っていた。選手に1年、1年、勉強させてもらいました」と語った。

野村監督の5年間の通算席席は718試合321勝370敗27分け。



結局、2010年からの5シーズン、一度たりとも優勝出来ませんでした。

まだ一試合も指揮を執ってないのに「優勝します」と豪語した2009年のファン感謝デー。正直「やれるもんならやってみろ」と思いましたよ。コーチ経験も全くない、現役引退してからの4年間、何をやってたかといえばテレビ解説。秋季、春季キャンプに臨時コーチで呼ばれるわけでもなかった。

ここからすべて始まったんですけどね。

多分コーチをやればどの部門でも出来たかと思う。ゴールデングラブ賞を獲得したこともある、盗塁王も3度獲得、最多安打も記録した。あの鈴木一郎に「野村さんが先に行ってくれると思ってたのに」とまで言わしめたその野球の実力は、それこそどこに出してもおかしくなかったはず。

ただ、そこからの進歩がなかった。もっと言えば、選手をどう指揮したりしていいのかすら分かってなかったのかも。カープ球団も「はえぬきのスター選手だから」ってんで、泥を被せるつもりはなかったんだろう。そのつもりで敢えて、マーティ・ブラウンを監督に招聘してワンクッション置いたんだろう。

マーティ・ブラウン監督は、いいものは残してくれたと思う。前田健太がドラフト1位らしい数字を残すようになり、齊藤悠葵や今井啓介、篠田純平、小窪哲也や天谷宗一郎など、ドラフト指名入団上位下位にかかわらず、それこそ「いい選手はどんどん起用する」方針を固めてくれたはずだった。

先発ピッチャーがおらん、ってんでリリーフ陣だけで試合を作った。勝ち投手でもない広池浩司がヒーローインタビューに出てきた。誰しもが思いつかなかった「内野5人」と言う奇策も見せてくれた。ただ、やはり勝てなかったことで「泡沫監督」の印象は拭えなかったけど、正直、柔らか頭だった。

野村謙二郎監督はどうだったろうね。今シーズンに限ラせてもらうと「全員で戦う」とか言いながらも「調子のいいものから使う」。本当はどっちからやりたかったんだろう。

その最たる試合が今シーズン最終戦。4日土曜日は「総力戦~僧侶苦戦~」と念仏のように唱えておきながら、そして前田健太すら待機させておきながら、いざ5日の試合が雨天中止で月曜日にスライドすると、前田健太8回3失点。前日までの「総力体勢」は一体どこへ行ったのか。

とうに終わってしまった試合をアレコレ言うのも何ですが、こうやって「有言不実行」だった事はこれだけではない筈。無論その最たるものが「優勝します」だったのは言うまでもありません。

シーズン中に病院に通ってたとか、点滴を打って試合に臨んでたとか、本当なのかどうなのかわからない話もあったけど、野村謙二郎監督自身、監督業をどう捉えていたのか。これが疑問に残る。とは言うものの、今更解決したところで何の意味も持たないのは当たり前ですが。


ただ、5シーズン勝てなかったことは、野村謙二郎監督だけの責任ではないと思う。

確かに選手時代は人気があったし、実力も備わってた。しかしそれだけで監督に持ち上げてしまったのは大失敗と言わざるを得ない。これはホント、野村謙二郎監督個人の責任ではない。松田元オーナー以下、カープ球団の失敗と失態であり、日本のプロ野球の悪い所としか言いようがないです。


来シーズン、誰が一軍監督に就任するかまでは正直分かりません。俗世間ではいろいろ噂も飛び交ってますし、もうそれがまるで「既定路線」のような言われ方もしています。良いのか悪いのか。

ただ、誰になるにしても、選手が疲弊するようなチーム環境は作って欲しくない。

今シーズンも含め、リリーフピッチャーの誰かが壊れたような状態になってる。明らかに調子を落とす選手もいる。選手が疲弊摩耗して壊れていく様子だけはもう見たくない。その為に毎年、70人近くの選手を支配下登録している。ごく一部の選手だけで144試合プラスαは絶対に乗り切れない。

監督はあくまで指揮官であって指導者ではないと思います。指導するのは二軍でやればいい。スターティングメンバーの固定も悪くはないとは思いますが柔軟性はあって欲しい。ただ野村謙二郎監督の場合はその柔軟性を「打者の左右」と言う形で表現してくれましたが(笑)。

これじゃホントはダメだと思うし、本当に主力選手は出てこない。いつまで経っても外国選手頼みでは、チームの本当の中心選手も出てこないし出来上がらない。つまりは「常勝」とは言えない。

この辺り、次期監督並びに首脳陣、カープ球団はもっと考えて欲しいなぁ。とも。


最後に、野村謙二郎監督には、ありがとう、ともよう言いません。個人的に望んでたセントラルリーグ優勝を達成出来なかった、と言うかしてもらえなかったんだから。お疲れ様でした、ともよう言いません。指名されて、そして「やります」ってんで一軍監督と言う大任についたんだから。

ただただ静かに、敬礼で見送るのみ。


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2014.10.09 / Top↑
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