広島が上野、大島、斉藤らに戦力外通告 日刊スポーツ
広島は2日、以下の4選手に対し、来季の契約を結ばないことを通達した。
上野弘文投手(33)
大島崇行投手(30)
斉藤悠葵投手(27)
永川光浩投手(26=育成選手)
10月2日、広島東洋カープ2014年の戦力外通告選手の発表が行われました。

永川光浩
二軍通算成績:在籍5シーズン 20試合登板 0勝0敗0セーブ 防御率8.41


話は2005年にまで遡ります。第87回全国高等学校野球選手権大会広島県予選。場所は(旧)広島市民球場。対戦カードは国泰寺高校(三塁側)対三次高校(一塁側)。「カープの永川勝浩の弟がいるらしい」ってんで観戦に行ったこの試合。8-2で三次高校が勝ちましたが、弟の出番は無し。
当時すでに肘の故障で控えに回っており、背番号は10(整列写真右から5番目)。この年の三次高校は準々決勝で瀬戸内高校を下し、準決勝で県工をサヨナラ勝ちで破り決勝進出。決勝戦では高陽東高校に敗れ、甲子園出場はならず。永川光浩は決勝戦の最後の1/3回を投げました。
それから4年。中国新聞ウェブサイトに、ジーパンにヨットパーカーと言う、思い切り普段着でスカウトと握手をする彼の姿がありました。もう見れなくなってしまっていますが、色んな意味で衝撃でした。
通算成績でも登板20試合なので、ほとんど見てない、と言うに等しいです。2012年から2シーズン、四国アイランドリーグに派遣されていた、と言う事もありますが、ピッチングに関しては心底、ベールに包まれたまま、といった印象です。ルーキーイヤーには遠征にも帯同はしてたんですが。
映像には残してませんが、初めて見た彼のピッチングの印象は担ぎ投。こんな事を言うと怒られるかも知れませんが「カープは何故彼を、育成選手とは言えプロの世界に呼んだのか」とも思いました。永川勝浩の弟というネームバリューで指名したのか、はたまた他の理由があったのか。




で、初めて間近で彼のピッチングフォームをちゃんと見たのが、今年4月の由宇練習場メイングラウンドでのピッチング練習。担ぎ投げに見えた彼のフォームはやっぱり担ぎ投げでした。
高校生の頃に痛めた左肘の影響か、龍谷大学(関西六大学)でも登板機会は少なかったと聞きます。それだけ肘の影響が長引いたとも言えますが、それでもカープは育成選手として指名した。そして昨年、育成契約選手の規約に基いての自由契約公示からの再契約。そして今年、戦力外通告。
最後の登板はやはり、9月22日の由宇練習場に於ける対ホークス戦。高卒ルーキー中村祐太の後を継いでの2番手登板でしたが、その担ぎ投げから投じられるボールはキレを感じました。もっと言えばこれが、広島東洋カープで過ごした4年間の集大成だったのかも。
中国新聞携帯サイトによれば、現役引退の意向、との事。こんな言い方もアレですが、ようやく「永川勝浩の弟」と言う重荷を下ろせるのかな、とも思ったり。リリーフエースと育成選手と言う立場の違いがあるので、比較はされなかったでしょうけど、やはり兄弟は兄弟。しんどかったと思います。
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2014.10.06 / Top↑
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