さて、無駄に長くなってしまった試合前の様子は置いといて、ここからが試合本編です。

前日22日の試合を終えた時点で、ホークスとの対戦成績は14勝10敗1分。リーグ優勝チームを相手に堂々の勝ち越し、どころかリーグ4球団全てに勝ち越しています。ゆえにこの試合でも「カープはホークスに『も』強かった」所を是非見せていただきたかった試合です。


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様々はハプニングのあった由宇練習場での「試合前の円陣と声出し」ですが、最終戦は育成契約選手の中村亘祐がその大役。「由宇練習場は育成の場」を象徴するようなアレ。



スターティングメンバー
先攻:福岡ソフトバンクホークス
1(遊)牧原
2(二)亀澤
3(一)猪本
4(右)塚田
5(三)李杜軒
6(左)宮崎
7(中)真砂
8(捕)拓也
9(投)笠原

最後まで強力打線だったホークスの4番打者は塚田正義。相変わらず随所に育成契約選手を交え、鍛え上げてきたホークス自慢の打線、とでも言いましょうか。あまり見れてないので何とも言えませんが、ここに松中信彦だったりが入ってたんだからそら強いはずですよ。

後攻:広島東洋カープ
1(遊)安部
2(二)松本
3(右)廣瀬
4(一)栗原
5(三)美間
6(左)高橋
7(中)土生
8(捕)白濱
9(投)今村

カープ二軍公式戦のラストを飾るクリーンアップは廣瀬純・栗原健太・美間優槻。実績組と若手急成長株を交えたカープらしい打線と言えば打線か。そして笠原大芽(ジャイアンツ笠原将生の実弟)と言う左ピッチャーにもかかわらず先発出場の土生翔平。ここで今シーズン飛躍の証を見せてもらいたいところ。ちなみにキラ・カアイフエはこの試合んは練習から参加してませんでした。

審判
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球審:須山、一塁:今岡、三塁:山村裕也
公式記録員:足立大輔

打者成績
1回表
牧原     フルカウント‐から7球目を打ってレフト線ツーベースヒット
亀澤     初球をキャッチャー前送りバント
猪本     1‐1から3球目を打ってセカンドハーフライナー
塚田     初球を打ってサードゴロタイムリー捕球エラー
広島0-1福岡
次打者李杜軒の2球目に塚田セカンド盗塁失敗

早速火を噴いたホークスの核弾頭・牧原大成。さすが首位打者独走と言う当たり。今村猛のここしばらくの立ち上がりの悪さが最終戦でも露呈。そして美間優槻おタイムリーエラー。フェニックスリーグの野手メンバーがどうなるかは分かりませんが、バッティングは急成長を遂げただけに、まずは守備強化を。

1回裏
安部     1‐2から4球目を打って左中間突破スリーベースヒット
松本     ストレートのフォアボール
廣瀬     0‐1から2球目を打ってライト前タイムリーヒット
広島1-1福岡
栗原     初球を打ってピッチャーゴロダブルプレイ
美間     1‐1から3球目を打ってセンター前ポテンタイムリーヒット
広島2-1福岡
高橋     2‐2から7球目を打ってレフト線タイムリーツーベースヒット
広島3-1福岡
バックホームの間に高橋サードを狙うもタッチアウト

負けじとカープ先頭打者安部友裕のスリーベースヒット。26盗塁でウエスタンリーグの盗塁王をほぼ手中に収めてるだけに、それこそ走攻(守)万全で来シーズンはもう一度、常時一軍ベンチ入りを狙っていただきたい。まだまだ埋もれてしまう年齢ではないはず。

そして美間優槻のタイムリーヒット。今シーズン幾度となく試合を決めてきたそのしぶとさをここでも発揮。フラフラッと上がったセカンド後方へのフライはタイムリーヒットに。さらには同じ2年生の髙橋大樹のタイムリーツーベースヒット。サードタッチアウトはご愛嬌。しかし彼もまた次世代長距離砲。

2回表
李杜軒    0‐2から3球目を空振り三振
宮崎     1‐2から5球目を空振り三振
真砂     2‐1から4球目を打ってショートゴロ

2回裏
土生     1‐2から4球目を打ってレフト前ヒット
白濱     初球を打ってショートゴロダブルプレイ
今村     フルカウントから6球目を打ってショートゴロ

左ピッチャー相手のスターティングメンバーだった土生翔平。結局この試合は3打席1安打で今シーズンを終えることに。シーズン打率は0.339。もう来年はここにいてはいけないはず。来年は4年目。その打撃センスは他球団のファン(つまりは鳴尾浜のおっちゃん達)も認めるところだけに。

3回表
拓也     0‐2から3球目を打ってセンター前ヒット
笠原     初球をピッチャー前送りバント
牧原     1‐0から2球目を打ってファーストゴロ
亀澤     フルカウントから6球目を打ってピッチャー強襲タイムリー内野安打
広島3-2福岡
猪本     1‐2から5球目を空振り三振

3回裏
安部     1‐0から2球目を打ってレフトフライ
松本     初球を打ってショートフライ
廣瀬     2‐0から3球目を打ってショートゴロ

4回表
塚田     1‐1から3球目を打ってライトフライ
李杜軒    2‐2から6球目を空振り三振
宮崎     1‐0から2球目を打ってショートライナー

4回裏
栗原     1‐0から2球目を打ってレフトオーバーツーベースヒット
美間     1‐1から3球目にデッドボール
栗原の代走に中村憲
高橋     フルカウント‐から10球目を空振り三振
土生     フルカウントから6球目を打ってショートゴロ

栗原健太のツーベースヒット。惜しくも作越えはならなかった。と言うよりもこれが今の彼のチカラなのか、そしてこれが敢えて言うなら「限界」なのか。打率0.254の4本塁打で2014年シーズン終了。一軍公式戦はここまでゼロ。新聞紙上では「現役続行に意欲」。さてどうなる。

5回表
カープ選手交代

代走中村憲がそのまま入りライト
ライト廣瀬に代えてファースト岩本

真砂     初球を打ってキャッチャーファウルフライ
拓也     フルカウントから6球目を選んでフォアボール
笠原     1‐2から4球目をサード前送りバント
牧原     0‐1から2球目を打ってピッチャーゴロ

5回裏
白濱     3‐1から5球目を選んでフォアボール
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今村の代打上村 フルカウントから6球目を打ってピッチャーゴロダブルプレイ
安部     初球を打ってレフトフライ

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打席に入る前、ベンチ横で戦況を見つめる上村和裕。人伝てではありますが、彼の現役にかける思いを聞いたことがあるだけに、この後ろ姿には思うものがあった。もともとユニフォームを着ている時は口数の少ない人ではありましたが、この試合ではそれが顕著だった。結果はピーゴロダブルプレイ。ベンチ横に戻ってきた彼は、悔しさのあまりヘルメットを叩きつけていた。

6回表
カープ選手交代

代打上村に代えてピッチャー今井

亀澤     1‐1から3球目を打ってセカンドゴロ
猪本     0‐2から3球目を空振り三振
塚田     1‐0から2球目を打ってセンターオーバースリーベースヒット
李杜軒    ストレートのフォアボール
代走に新崎
宮崎     2‐2から5球目を空振り三振

6回裏
ホークス選手交代

代走新崎がそのまま入りサード
レフト宮崎に代えて安田

松本の代打鈴木将 0‐1から2球目を打ってセカンドゴロ
岩本     初球を打ってピッチャーゴロ
中村憲    1‐2から5球目を空振り三振

7回表
カープ選手交代

代打鈴木将がそのまま入りライト
ライト中村憲に代えてセカンド庄司

真砂     2‐2から5球目を打ってセンター前ヒット
拓也     0‐1から2球目をピッチャー前送りバント
笠原の代打上林 2‐2から5球目を打ってセカンド内野安打
牧原     1‐0から2球目を打ってレフト線タイムリーツーベースヒット
広島3-3福岡
亀澤     初球を打ってショートゴロホームタッチアウト
猪本     0‐2から3球目を空振り三振

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イニング中、バックスクリーンの方を指さして何やら会話をする下水流昂と土生翔平。6回表の塚田正義のスリーベースヒットに関してのあれやこれやかと思いますが、そこへ通りかかった迎祐一郎。「お前がしっかりせにゃ」と言わんばかりにバットを突き立てるも、土生翔平はそれを華麗にクリア。

7回裏
ホークス選手交代

代打上林がそのまま入りサード
サード新崎がセカンド
2番にピッチャー柳瀬

美間     フルカウントから7球目を打ってショートゴロ
高橋     1‐2から4球目を打ってショートゴロ
土生     1‐0から2球目を打ってピッチャーゴロ

8回表
カープ選手交代

ピッチャー今井に代えて西原

塚田     2‐0から3球目を打ってショートゴロ

カープ選手交代
ピッチャー西原に代えて岩見

新崎     2‐2から5球目を見逃し三振
安田     0‐2から3球目を空振り三振

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イニング中、ベンチ横で素振りをする迎祐一郎が、バットケース付近で何かを発見。何を見つけたかというと「カマキリ」。もう試合そっちのけでカマキリをバットで弄ぶ迎祐一郎。何やってんだか。

8回裏
ホークス選手交代

ピッチャー柳瀬に代えて嘉弥真

白濱の代打迎 1‐1から3球目を打ってライトフライ
岩見の代打磯村 1‐0から2球目を打ってセンターフライ
安部     3‐1から5球目を打ってレフトフライ

9回表
カープ選手交代

代打磯村がそのまま入りキャッチャー
代打迎に代えてピッチャー永川勝浩

真砂     1‐2から4球目を空振り三振
拓也の代打山下 2‐2から5球目を打ってショートフライ
上林     初球を打ってセカンドゴロ

9回
ホークス選手交代

代打山下がそのまま入りキャッチャー
ピッチャー嘉弥真に代えて江尻

永川勝浩の代打東出 1‐0から2球目を打ってセンター前ヒット
代走に下水流
岩本     2‐1から4球目を打ってショートフライ
庄司     初球を打ってファーストゴロダブルプレイ

よくカープ二軍では、東出輝裕やら栗原健太を「功労者だから一軍に」みたいな言葉が聞かれた。けど「功労者」って何だろう。極端な話をすれば、彼らは「強いカープ」を知らない。むしろ今一軍にいるメンバーが、強いカー雨を作ろうとしている。そこから外れた者が今ここで汗を流している。

そして由宇練習場での東出輝裕のヒットは、それこそ彼らしいヒット。去就はまだ分からない。ただ今シーズン、試合前にたびたび行われていた「野球教室」で、後輩達に何かを残そうとしていたのも事実。目立たないけど彼は今シーズン、カープ二軍になくてはならない存在だった。

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試合終了・・・。


9月23日 於:広島東洋カープ由宇練習場 26回戦(最終戦)
対戦終了 (広島 14勝10敗2分)
福岡 101 000 100 3 H7 E0
広島 300 000 000 3 H7 E1
試合時間:2時間44分 観衆1842人

投手成績
(左から投球イニング数、対戦打者数、投球数、被安打数、与四死球、奪三振数、失点、自責点)
福岡ソフトバンクホークス
笠原  6   22  78  6  3  2  3  3
柳瀬  1    3  13  0  0  0  0  0
嘉弥  1    3  11  0  0  0  0  0
江尻  1    3   8  1  0  0  0  0

広島東洋カープ
今村  5   19  66  3  1  4  2  1
今井  2   11  36  4  1  3  1  1
西原  0.1  1   3  0  0  0  0  0
岩見  0.2  2   8  0  0  2  0  0
勝浩  1    3  10  0  0  1  0  0



以前、ジャイアンツの強さを表現するのに「四枚腰」と言う言葉を使いましたが、この試合のホークスもまさにそれ。一度は逆転されて2点差をつけられたものの、じわりじわりと追い上げての同点劇。育成方法やら強力打線やら、ホークスの強い理由は幾つかかあると思いますが、こんな試合運びを見てると、やっぱりホークスは優勝すべくして優勝したんだ、と思わざるを得ない試合運びでした。

そしてこの試合のホークスで気になったのは、猪本健太郎の4打席3三振。もうホームラン王はほぼ確定だろうからそれこそ「消化試合」なんだろうけど、どうせなら豪快な一発が見たかった。

対するカープ。これも良くも悪くも今シーズンのカープを象徴するような「逃げ切れない試合」。逆転した1回裏の3点以降、もう一つチャンスを作りきれないでいた。これは今シーズンのカープ、一軍二軍に限ったことではないらしい。あと1点、もう1点を取りにかかる貪欲さがあればなぁ、などと。

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試合終了後、選手はバックスクリーン前でクールダウン。そして外野スタンド付近では、内田順三二軍監督がサイン会をやっておられました。まさかこれが「最後」になるとはこの時点では思ってもみませんでした。この件に関してはまた後日。思うところ山のようにありまするゆえ。

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15:40頃、選手は三々五々帰宅の途へ。今シーズン、思い通りに送れた人も、歯がゆい思いを抱えたまま終えた選手も、とにもかくにもお疲れ様でした、としか言いようがございません。

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そして松本高明はユニフォームを着たまま、観戦に来ていた家族をベンチ横に呼び寄せ、由宇練習場のバックスクリーンを背に記念撮影。ちなみにご両親も東京から来られてたようでした。

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梅津智弘もまた、家族を呼び寄せ、息子さんに語りかけたり、記念撮影をしたり・・・・。

もうすぐ、嫌な発表があるんですよね。


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と言う訳で、今シーズンの私の広島東洋カープ二軍観戦は全て終了しました。観戦成績はウエスタンリーグ公式戦13勝8敗2分(内訳:対ホークス2勝1敗1分、対タイガース4勝3敗1分、対バファローズ4勝2敗1分、対ドラゴンズ3勝2敗)、ほかに対社会人戦5勝0敗1分。

多数の皆様のご協力でこれだけの試合を観戦する事が出来ました。この場を借りて改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。そして内田順三二軍監督はじめ、カープ選手の皆様にも、改めて感謝申し上げます。特に岸本スコアラー、お仕事中、隣でカシャカシャやってごめんなさい。


以上、2014年シーズンの広島東洋カープ二軍、終了!


広島東洋カープ二軍 ウエスタンリーグ成績
104試合60勝37敗7分 勝率0.619
 2年連続2位確定


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2014.09.26 / Top↑
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