9月4日 読売ジャイアンツ1-0広島東洋カープ


※北海道テレビの番組「水曜どうでしょう」の中で度々使われている「深夜バス」と言う表記ですが、本来は「夜行バス」のことです。深夜バスと言う表記は本来、おおむね23:00以降となる深夜時間帯に、大都市と郊外都市間に運行される「路線バス」のことを指す事が多いです。


広島東洋カープってのは、稀に一軍選手であろうが何だろうが、シーズン中に過酷な移動スケジュールを強いることがあります。これが下手したら「カープは貧乏」を増長しているような気もします。

数年前にあった、米子市民球場連戦~倉敷マスカットスタジアム、の三連戦、米子での試合を終えたカープナインは試合終了後そのまま深夜の米子自動車道で倉敷へ、みたいな事もありました。

で、今回の「長野・前橋・宇都宮」三連戦。都市名をいくつか並べてしまうと、土曜ワイド劇場の、西村京太郎トラベルミステリーみたいに「殺人ルート」とか言うタイトルをつけたくなるんですが。

長野オリンピックスタジアムから前橋の宿舎への移動は何と、試合終了後にバス移動。しかも2時間半かかって宿舎に着いたのは深夜0時とか。そして前橋から宇都宮の宿舎への移動もこれまたバス。試合終了後15分で既に移動開始。何か「何が何でも日程消化を」みたいな感じ。

いったい誰がこの強行軍、企画したんかなぁ。

長野から群馬、敢えて言うなら高崎までは長野(もちろん「ちょうの」ではありません)新幹線がある。ただ、長野駅発最終が21時台と以上に早い。これが使えないのは理解出来る。さらには、新幹線を使うと金がかかるのは分かるけど、なぜ長野で一泊して翌日移動にしないのか。

セントラルリーグの詳細日程が発表になったのは1月23日。まさかデーゲームを想定してた訳ではないんだろうけど、このナイトゲームが延長12回とかになったら、までは想定出来てただろうか。

もっともシーズン大詰めになってこんな展開になってる、までは考えてなかったとは思いますが。まるっきり日本シリーズの日程を考えないまま福岡ドームを確保してなかったホークスみたいな。

しかも最近はただだらだら引き延ばすだけの延長戦も無きにしも非ず、ってんで、平気で23:00とかまでやってる試合も多々ある。そこから移動ともなると選手の疲労の度合いは計り知れない。しかもバスとは言え、夜行バスみたいな横3列シートのバスが用意されている訳でもないだろうし。

「駅から宿舎までは結局バスやタクシー使うけぇ」ってんで、さらには乗り換えの手間を省く為に、もっと細かく言えば同一バス会社に借りることになるので、何とか一日でレンタル料を済ます為にこんな行程になったんだろうけど、カープ球団は本当に選手を大事にしているのかな、とすら思います。

もしかしたらこのバスツアー、前田健太や野村祐輔、福井優也、全員完全帯同だったのか?だとしたらやっぱり大間違いじゃなかろうかね。前橋も宇都宮も、都内からさして時間はかからないんだから、そして長野入りするのに東京を経由してるんだから、東京滞在でもすれば、などと。

そう言えば長野で先発した野村祐輔はまだ帯同してるのかな?ウエスタンリーグのカープの慣例として、三連戦第一戦先発のピッチャーは試合終了後直で帰広することになってるんですが。一人長野泊で翌日帰広とかかな。選手の単独移動がよくあるカープだから無きにしも非ず、ですが。

あとリリーフ陣。ブルペンで散々投げて満足に休めむままバス移動。野手に出番がない人はあってもブルペン陣はいつ出番が来るかわからないし、いつでも行ける準備をしておかなければいけない。

しかも、長野オリンピックスタジアムも宇都宮清原球場も、天候に左右されやすい屋外ブルペン。調整は大変ですよ。その上に当日移動。勝負と関係ない所で選手を酷使してどうするよ。

こんな事を言ったら怒られるかも知れんけど、中途半端なところから中途半端なところへの移動。交通手段の確保が難しいと思いますが、そして表現は難しいですが、親会社のない広島東洋カープにとって選手は言わば「商品」ですよ。その商品をこんな扱いにしてどうするんだよ。

金曜日からは横浜スタジアムで対ベイスターズ戦。どうやって移動するんかねなどと思っていたら、まさか宇都宮清原球場から横浜の宿舎入りのご様子。とうとう3日連続でバスですか。もっとも宇都宮からの帰りはジャイアンツもバスだったそうですが、カープはその先の横浜だし。

もちろん、横浜までは・・・・
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まぁ3時間程度とは言うものの、運転手さんの休憩くらいははあると思わます。さすがに「ケツの肉が取れる夢」を見るにはいたらないと思いますが、バスの中はもう「はかた号」状態でしょう。

それとは関係なく、野手は元気なのかそうでないのか全く分からない。散々塁上を賑わせておきながらとうとう完封負け。長野と前橋でともに13残塁、そして宇都宮で10残塁。3試合で36残塁って。

―――――ってぇことは、野手陣は以外にも「やられて無かった」と言う事になりますが。

しかし、決め手にかけてたのは間違いない。この時期に「首位攻防」なんざやった事ないから「今日もカープは ガーチガーチガッチガチ」になるのは分からんでもないけど、それにしても情けない。

一番つまらん思いをしてるのは先発の福井優也だよ。



広島福井、恩師の上甲氏に勝ち星届けられず 日刊スポーツ

広島福井優也投手(26)が6回3安打1失点と踏ん張りながらも3敗目を喫した。5回1死一、三塁から長野の二ゴロの間に先制点を献上。結局、この失点が決勝点になった。

この日、2日に亡くなった愛媛・済美高の恩師である上甲氏の葬儀が営まれた。試合後の福井は「そういうのもあったんで、今日は勝ちたかった」と声を震わせ、涙を流した。



プロ入りして、兄貴を亡くして親父さんを亡くして、今度は高校時代の師。これだけ不幸に見舞われている選手も言っちゃ悪いけどそうそういない。師が亡くなったのは各所で取り上げられている。福井優也の心中は痛いほど分っているはず。その「気」をバットに乗せるだけの技術が足りてない。

まだまだカープは力不足。それをジャイアンツに思い知らされたバスツアー。

横浜で活かせるか。そして今後の戦いに生かせるか。


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2014.09.05 / Top↑
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