※タイトルに何ら深い意味はありません。ゆえに取り立てて事情説明もしません(笑)。


わけあって、JABA広島大会予選リーグ、カープの2試合目も観戦する事が出来ました。

もっともこれは偶然の産物であって、観戦出来るとは思ってなかった試合。むしろこの組み合わせは決勝トーナメントで見たかった、と思ってましたが、コレだけは致し方のないこと、ではあります。

で、JR西日本硬式野球部。

再結成2シーズン目で早くも都市対抗野球本戦に進出。もうこれは想像以上の強さ、と思います。ワイテックから移籍してきた吉田太亮選手、ホークスを戦力外通告になってやってきた近田怜王選手以外は純粋に「入社」してきた選手ばかり。当然「野球部再結成」を聞きつけてやってきた選手だとは思いますが、そんな若い選手が、Hondaとの激闘を経てどこまで強くなってるか。これが楽しみ。

もしかしたら、カープが負けるかも知れない。そんな不安と期待をまぜこぜにした観戦です。

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正直、朝の広島市内は天気が悪かったです。朝6:30に起きた時は大雨。ホテルをチェックアウトする7:30頃には小雨になってはいましたが、夜のうちの雨でのグラウンド状態が心配でした。

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案の定グラウンドは、マウンドとホームベース付近にはシートが被せてあったものの、その他おフィールド部分はそこはかとなく水が浮いた状態。もちろんグラウンドでは練習はやってませんでした。

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それでも皆さん、朝早くからご出勤。もちろんナイトゲームで行われるカープ対ジャイアンツとの「ダブルヘッダー」の方も多数おられました。まだ傘の花は開いています。

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そして、カープナインはと言うと、ライト定位置付近でのウォーミングアップ中。グラウンド整備の関係で、試合開始は9:00から10:00に繰り下げ、との事。この後大阪に戻って「仕事」のある私にとっては非常に辛い状況。何かあったらいっそのこと休んでやろうか、などと(笑)。

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で、その間内野では、JR西日本野球部の皆さんがグラウンド整備中。これはもちろん社会人野球の大会ではごく当たり前の事なんですが、さすがに「見てるだけではまずかろう」と言う事なのか、カープ投手陣が手伝いに行くことに。しかし勝手が分からずトンボを手に立ち尽くすのみ。いかんなぁ。

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挙げ句の果てにはトンボを持ったまま円陣を組んで雑談を始める始末。それを見たJR西日本ナイン「これだからカープってダメなんだよなぁ」と言ったとか言わないとか(笑)。

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ちょっとだけ、カープの練習風景。なぜかソフトボール投げでキャッチボールをする江草仁貴と梅津智弘。大した意味があるのかどうか。もしかしたらこれで実戦登板があるのかどうか(ない)。

ここからランダムに、JR西日本の選手をば。

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そして
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バックネット裏席最上段に、カープ球団から川端順編成グループ長を迎えての「御前試合」。

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試合開始直前の一塁側、三塁側スタンドの様子。夜に対ジャイアンツ戦があるとは言え、そして天候が優れないとは言え、早朝からこれだけのお客さん。否応なしに盛り上がります。



スターティングメンバー
先攻:JR西日本
1(右)春原直登 (佐久長聖高~関東学院大)
2(二)田中勇次 (鳴門工高~明治大学)
3(指)亀井優輝 (東洋大姫路高~関西国際大)
4(中)杉本裕太郎 (徳島商高~青山学院大)
5(一)高木智大 (福岡大大濠高~法政大)
6(左)今井雄大 (鎮西高~東京国際大)
7(三)林誉之 (清峰高~福岡大)
8(捕)石畑桂祐 (広陵高~明治大)
9(遊)安田直人 (明徳義塾高~拓殖大)
投手:吉川雄大 (智弁和歌山高)

後攻:広島東洋カープ
1(二)安部友裕 (福岡工大城東高)
2(遊)上本崇司 (広陵高校~明治大学)
3(一)松山竜平 (鹿屋中央高~九州国際大)
4(右)岩本貴裕 (広島商高~亜細亜大学)
5(中)下水流昴 (横浜高~青山学院大学)
6(指)鈴木将光 (遊学館高)
7(三)美間優槻 (鳴門渦潮高)
8(左)高橋大樹 (竜谷大付平安高)
9(捕)磯村嘉孝 (中京大中京高)
投手:今井啓介 (中越高)

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やはりこれは社会人野球の大会、試合前の挨拶は必須。

打者成績
1回表
春原     2‐0から3球目を打ってレフトフライ
田中     1‐2から5球目を打ってセンター前ヒット
亀井     1‐2から4球目を打ってライトフライ
杉本     2‐1から4球目を打ってショートゴロ

●好球必打おn社会人野球、打てるボールが来たら積極的に打ってきます。事実Honda戦でもそうでした。そして変に間合いを取ろうとするカープ先発今井啓介をあざ笑うかのようにどんどん打ってきます。

1回裏
安部     1‐2から4球目を打ってショートゴロ
上本     2‐2から7球目を見逃し三振
松山     3‐1から5球目を打ってファーストゴロ

●試合前のブルペンで、吉川雄大投手のピッチング練習を見せていただきましたが、とにかく小気味よくキレのあるボールをどんどん投げ込んでくる。それに乗せられたかのように手を出してしまうカープ打線。試合前に戦友とも話をしてましたが、ちょっと手こずるかも知れないなぁ、などと。

2回表
高木     1‐2から4球目を空振り三振
今井     初球を打ってセカンドゴロ
林       0‐2から3球目を空振り三振

2回裏
岩本     0‐2から4球目を空振り三振
下水流    2‐2から5球目を打ってショートゴロ
鈴木将    1‐1から3球目を打ってセンター前ヒット
美間     0‐1から2球目を打ってセカンドゴロ

3回表
石畑     3‐1から5球目を選んでフォアボール
安田     1‐0から2球目をピッチャー前送りバント
春原     初球を打ってサードゴロ
田中     初球を打ってセンターフライ

○カープ先発今井啓介最初の与四球。負けたら終わり、の3チームの予選リーグ。。先制点を与えるのだけは禁物なだけに、いらぬ事を考えずにもっと思い切り投げてのいいのでは?と思いました。

3回裏
高橋     初球を打ってショートゴロ
磯村     2‐2から6球目を打ってショートゴロ
安部     ストレートのフォアボール
上本     初球を打ってピッチャーゴロ

4回表
亀井     3‐1から5球目を打ってレフトフライ
杉本     フルカウントから6球目を選んでフォアボール
高木     初球を打ってショートフライ
次打者今井の初球に杉本セカンド盗塁失敗

4回裏
松山     初球を打ってライトフライ
岩本     1‐2から4球目を空振り三振
下水流    0‐1から2球目を打ってサードゴロ

5回表
今井     1‐0から2球目を打ってサードゴロ
林      1‐2から4球目を打ってファーストフライ
石畑     0‐2から3球目を見逃し三振

5回裏
鈴木将    0‐1から2球目を打ってライトフライ

美間     1‐2から4球目を打ってレフト場外ホームラン
カープ1‐0JR西日本
高橋     1‐1から3球目を打ってセンター前ヒット
磯村     1‐0から2球目を打ってライトフライ
安部     初球を打ってレフト前ヒット
上本     3‐1から5球目を選んでフォアボール
松山     2‐1から4球目を打ってレフト前2点タイムリーヒット
カープ3‐0JR西日本
しかしファーストランナーサードタッチアウト

○度肝を抜かれた美間優槻の先制ホームラン。外野席に陣取っていたお客さんが、外野フェンスの向こうを覗き込んでいた事で「場外ホームラン」を悟りました。両翼92メートルと、けっして広くない広島県営球場ではありましたが、先制パンチとしては最高の形になりました。

○そして、実戦復帰2試合目の松山竜平のタイムリーヒット。この大会は決勝トーナメントを含めたとしても4試合なので、現状を把握するには最高の機会。この試合にもブラッド・エルドレッドが帯同してなかったので(大野練習場で調整していたとか)、その間隙をついて出場選手登録もあるかも。

6回表
安田     0‐1から2球目を打ってサードゴロ
春原     フルカウントから8球目を打ってライトフライ
田中     3‐1から5球目を選んでフォアボール
亀井     初球を打ってセカンドゴロ

6回裏
JR西日本選手交代
ピッチャー吉川に代えて納富

岩本     1‐1から3球目を打ってセンターフライ
下水流    2‐2から5球目を打ってセンター前ヒット
鈴木将    1‐1から3球目を打ってサードゴロ
美間     2‐2から5球目を空振り三振

7回表
杉本     1‐2から4球目を見逃し三振
高木     フルカウントから8球目を打ってセカンドゴロ
今井     1‐0から2球目を打ってセンターフライ

7回裏
高橋     2‐2から6球目を打ってセカンドフライ
磯村     3‐1から5球目を選んでフォアボール
安部     1‐2から4球目を打ってセカンド内野安打
上本     フルカウントから7球目を選んでフォアボール
松山     1‐0から2球目を打ってセカンドゴロダブルプレイ

○相変わらず「満塁の大ピンチ」を背負うのが大好きなカープ・・・。

8回表
林      1‐0から2球目を打ってショート内野安打
石畑の代打辻 フルカウントから6球目を選んでフォアボール
安田     初球をピッチャー前送りバント

カープ選手交代
ピッチャー今井に代えて江草

春原     2‐2から5球目を打ってレフトへ犠牲フライ
カープ3‐1JR西日本
田中     初球を打ってセカンドゴロ

●JR西日本反撃開始の1点はフォアボールから生まれたもの。再三申し上げているように、このような短期決戦ってのは、フォアボールひとつ、エラーひとつが致命傷になりやすい。それを体感するだけでも、この大会に参加する意義は大きいと思います。この大会に「プロだから」は通用しません。

8回裏
JR西日本選手交代
ピッチャー納富に代えて福山
代打辻に代えてキャッチャー原田

岩本     初球を打ってレフト前ヒット
下水流の代打中村憲 初球を打ってレフトフライ
鈴木将の代打土生 2‐2から5球目を空振り三振
美間     1‐2から5球目を打ってライトフライ

9回表
カープ選手交代
代打中村憲に代えてピッチャー池ノ内
代打土生がそのまま入りセンター

亀井     0‐2から3球目を打ってセカンドゴロ

杉本     2‐1から4球目を打ってレフトへホームラン
カープ3‐2JR西日本
高木     2‐2から6球目を空振り三振
今井の代打大竹 3‐1から5球目を選んでフォアボール
大竹の代走に石嵜
林の代打山本 2‐1から4球目を打ってショートライナー

○昨年春の、カープ対社会人オール広島の試合で先発したのが池ノ内亮介でした。その試合では制球も乱れ、大量失点で敗戦投手。対社会人オール広島戦初黒星になってしまいましたが、その時のとらうまがあるのかどうか、4番の杉本裕太郎選手に特大のホームランを喫してしまいました。

○そしてツーアウトまではこぎつけたものの代打の大竹選手いフォアボール。この時点で同点逆転も覚悟しましたが、最後はやや詰まった当たりのショートライナーで冷や汗モノの試合終了。

●身長188cmながら体重は80kgと、やや細身に見える杉本選手ですが、その上背だけでも十分に魅力。4回表には失敗に終わりましたが、盗塁も敢行。打って走れるスラッガーと言った所でしょうか。今ではどこのチームでも欲している「右の長距離砲」。入社1年目ですが今後が楽しみです。

国鉄広島 000 000 011 2 H4 E0
東洋工業 000 030 00X 3 H7 E0
勝利投手:今井啓介
セーブ投手:池ノ内亮介
敗戦投手:吉川雄大
本塁打:
[広島]美間優槻1号(大会第8号)
[J R]杉本裕太郎1号(大会第9号)

投手成績
(左から投球イニング数、対戦打者数、投球数、被安打数、与四死球、奪三振数、失点、自責点)
JR西日本
吉川  5   21  74  4  2  2  3  3
納富  2    9  40  2  2  1  0  0
福山  1    4  12  1  0  1  0  0

広島東洋カープ
今井  7.1 27  93  3  3  4  1  1
江草  0.2  2   6  0  0  0  0  0
池ノ内 1    5  22  1  1  1  1  1



やはり、再結成2年目の都市対抗野球大会出場を決めた強さはホンモノでした。強いて言うなら予選リーグでは見たくなかった顔合わせ。予想通りの緊迫した試合になりました。

社会人野球独特の試合テンポの良さがハマったのか、それともJR西日本野球部のテンポに乗せられたのか、今井啓介もそうそう見られないナイスピッチング。ただ「ここは締めていかないと」と言う所でのフォアボール。1点を争う展開の中でのフォアボールは禁物。

とかく一軍で投げている場合、ちょっと調子が悪ければテンポの悪さを露呈する癖が顔を覗かす今井啓介。いっその事この試合のピッチングを参考に、いらぬことを考えずにビシビシ投げ込んでくる江草仁貴のピッチングスタイルを参考にしてみてはいかがでしょう。

それと打線。JR西日本先発の吉川雄大投手は高卒1年目。まさに高卒ルーキー。出身高校が高校とは言うものの、前半4イニングで1安打1四球はいただけないなぁ。こんな所でプロの厳しさを教えてもらわなくてもいいのに。尤もそれ以上に吉川雄大投手のピッチングが良かった。

これが「一発勝負」の難しさ、なんでしょうねぇ。


そして、苦しみながらも広島東洋カープ二軍は予選リーグを2勝0敗で突破。これだけのメンバーを揃えながら予選リーグ敗退はしておれません。むしろもっと圧倒的に勝たないと。

この大会、貴重な実践の機会ではありますが、それ以上に敗けは許されません。


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2014.08.18 / Top↑
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