来週は上原浩治だそうですが、なぜこの時期に野球選手が続くのか(笑)。
球界のレジェンド 覚悟のマウンドへ プロ野球投手・山本昌
NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
プロ野球界最年長の現役投手、中日ドラゴンズ・山本昌。通算勝ち星218勝、最多勝タイトル3度獲得の大投手は、ことし、驚異の31年目のシーズンを迎えている。
150キロを超える剛速球を投げる投手が少なくないプロ野球の世界で、山本の直球は130キロ台に過ぎない。それでも打者が打ちあぐねるのは、バッターの手元で伸びる“球のキレ”と抜群のコントロールがあるから。それをプロ第一線のレベルで維持出来ている秘密は、いったいどこにあるのか?“変えない根気”と“変える勇気”をキーワードに、最年長投手の秘密をひも解いていく。
“みずからの野球人生の中で最後の数年がいちばん充実していた”と胸を張りたいという山本昌。中年世代の夢を背負って闘う男の挑戦は、果たして実を結ぶのか、長期密着する。
あまりドラゴンズ戦(もちろんウエスタンリーグ)は見に行くことはないんですが、今年は既に、昌さんの登板は2回も見ています。その他にも、登板前日のブルペンでのピッチングとか。シーラカンスじゃないですが、予告先発とかのないウエスタンリーグではかなりの高確率かと思われます。

近くで見たり遠くで見たりしてますが、とにかく頑丈そうな体つきがすごいなぁ、とも思います。もっとも、プロ野球選手とか力士とか、体を資本に活躍する人ってのは、常人離れした体格でないと、とは思います。あれやこれや、プロ野球選手に武器はあると思いますが、体格はやはり絶対。
そそて何がすごいって、鍛える事が前提の二軍の練習の通常メニューに普通に入っていること。そしてそこに至るまでの入念な準備。それを18年変えてないってのも途方もない話。もちろん、そこにたどり着くまでには試行錯誤もあったとは思いますが、確立した「儀式」を18年続けるのも驚異。
「基本を変わらず積み重ねる」ってのがあった。アレコレ試行錯誤するのもいいけど、基礎が出来てないのに応用なんか出来るはずがない。キャッチボールの映像が出てましたが、そのキャッチボールですら「相手の胸に正確に投げることを徹底」されている。それがたとえ10mでも40mでも。
肩慣らしの為のキャッチボールじゃない。常にコントロールを意識して、マウンド上を意識して、つまりは試合を意識してのもの。些細なことかも知れんけど、ごくたまに外野でのキャッチボールで、とんでもない所へ投げてる野手を見ると「何やってんだよ」って思いますからね。
ピッチャーだから、と言う訳ではなく、番組中にあった昌さんのコメント「常にキャッチボールだけは調子よく保っていたい」。投げる動作ってのはどのポジションにもある。だから絶対に、キャッチボールは疎かにしたらいかんのですよね。基本中の基本なんだし、そしてその積み重ねなんだし。
それとやっぱり、昌さんみたいな存在は、どのポジションにも一人はいないと、と。
途中、鈴木翔太や阿知羅拓馬、濱田達郎らを連れて焼肉を食ってるシーンがあったけど、残念ながら今のカープにはああいうのがない。ホント選手には悪いけど、球団がことごとくベテラン排除に動いてしまった結果、が今のチーム。経験を伝えられる選手が、前田智徳を最後にいなくなってしまった。
石井琢朗やら豊田清と言った、他球団からのベテランを獲得した時期もあったけど、最終的に他の野手や投手にハッパをかけるまでには至らなかった。石井琢朗はコーチとして残ってはくれたけど、やはり選手とコーチとでは立場が大きく違ってくるし、語る言葉も違ってくる。
「頑張ってもらいたい」と言いながらも面と向かって「俺を引退させろ」とも言う。
こう言う絶大なる「壁」みたいな発言を出来る選手がこれまでカープに居てなかったようにも思う。放送中にも、昌さんの謙虚さを物語るエピソードもあったけど、それと同時に昌さんの中で積み重なってきたものは絶対の自信にもつながってる。「俺の首を掻き斬ってみろ」みたいな。
「いい加減ににやってたら、ツキも回ってこんよ」と言う言葉もあったなぁ。
途中、印象に残った質問があった。「心技体、どれを維持するのが一番大変ですか?」
「若い頃に比べて落ちたなってのはやっぱり体ですよね」
「おそらく自分のキャリアハイの頃よりも技術は今の方が数段上だと思うます」
「心なんで自分の気持ち一つでどうにでもなりますから、一番最後でいいんじゃないですか」
落合博満氏が著書の中で述べてた「体技心」。それを実践しているからこそ、この年齢まで現役を続けてこれているんじゃないか、と思います。40歳を過ぎれば体力を維持するのが一番大変ですよ。
だから「維持する為に 変えていく」んですよね。と言うか49歳にもなろうとしているのに、まだ変わろう変えようとしているその姿勢にはただ平伏。「まだやるのか」よりも「まだやれる」。すごい人です。
以下、どれでもクリックして頂ければ是幸い。これからの励みになります。
球界のレジェンド 覚悟のマウンドへ プロ野球投手・山本昌
NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
プロ野球界最年長の現役投手、中日ドラゴンズ・山本昌。通算勝ち星218勝、最多勝タイトル3度獲得の大投手は、ことし、驚異の31年目のシーズンを迎えている。
150キロを超える剛速球を投げる投手が少なくないプロ野球の世界で、山本の直球は130キロ台に過ぎない。それでも打者が打ちあぐねるのは、バッターの手元で伸びる“球のキレ”と抜群のコントロールがあるから。それをプロ第一線のレベルで維持出来ている秘密は、いったいどこにあるのか?“変えない根気”と“変える勇気”をキーワードに、最年長投手の秘密をひも解いていく。
“みずからの野球人生の中で最後の数年がいちばん充実していた”と胸を張りたいという山本昌。中年世代の夢を背負って闘う男の挑戦は、果たして実を結ぶのか、長期密着する。
あまりドラゴンズ戦(もちろんウエスタンリーグ)は見に行くことはないんですが、今年は既に、昌さんの登板は2回も見ています。その他にも、登板前日のブルペンでのピッチングとか。シーラカンスじゃないですが、予告先発とかのないウエスタンリーグではかなりの高確率かと思われます。



近くで見たり遠くで見たりしてますが、とにかく頑丈そうな体つきがすごいなぁ、とも思います。もっとも、プロ野球選手とか力士とか、体を資本に活躍する人ってのは、常人離れした体格でないと、とは思います。あれやこれや、プロ野球選手に武器はあると思いますが、体格はやはり絶対。
そそて何がすごいって、鍛える事が前提の二軍の練習の通常メニューに普通に入っていること。そしてそこに至るまでの入念な準備。それを18年変えてないってのも途方もない話。もちろん、そこにたどり着くまでには試行錯誤もあったとは思いますが、確立した「儀式」を18年続けるのも驚異。
「基本を変わらず積み重ねる」ってのがあった。アレコレ試行錯誤するのもいいけど、基礎が出来てないのに応用なんか出来るはずがない。キャッチボールの映像が出てましたが、そのキャッチボールですら「相手の胸に正確に投げることを徹底」されている。それがたとえ10mでも40mでも。
肩慣らしの為のキャッチボールじゃない。常にコントロールを意識して、マウンド上を意識して、つまりは試合を意識してのもの。些細なことかも知れんけど、ごくたまに外野でのキャッチボールで、とんでもない所へ投げてる野手を見ると「何やってんだよ」って思いますからね。
ピッチャーだから、と言う訳ではなく、番組中にあった昌さんのコメント「常にキャッチボールだけは調子よく保っていたい」。投げる動作ってのはどのポジションにもある。だから絶対に、キャッチボールは疎かにしたらいかんのですよね。基本中の基本なんだし、そしてその積み重ねなんだし。
それとやっぱり、昌さんみたいな存在は、どのポジションにも一人はいないと、と。
途中、鈴木翔太や阿知羅拓馬、濱田達郎らを連れて焼肉を食ってるシーンがあったけど、残念ながら今のカープにはああいうのがない。ホント選手には悪いけど、球団がことごとくベテラン排除に動いてしまった結果、が今のチーム。経験を伝えられる選手が、前田智徳を最後にいなくなってしまった。
石井琢朗やら豊田清と言った、他球団からのベテランを獲得した時期もあったけど、最終的に他の野手や投手にハッパをかけるまでには至らなかった。石井琢朗はコーチとして残ってはくれたけど、やはり選手とコーチとでは立場が大きく違ってくるし、語る言葉も違ってくる。
「頑張ってもらいたい」と言いながらも面と向かって「俺を引退させろ」とも言う。
こう言う絶大なる「壁」みたいな発言を出来る選手がこれまでカープに居てなかったようにも思う。放送中にも、昌さんの謙虚さを物語るエピソードもあったけど、それと同時に昌さんの中で積み重なってきたものは絶対の自信にもつながってる。「俺の首を掻き斬ってみろ」みたいな。
「いい加減ににやってたら、ツキも回ってこんよ」と言う言葉もあったなぁ。
途中、印象に残った質問があった。「心技体、どれを維持するのが一番大変ですか?」
「若い頃に比べて落ちたなってのはやっぱり体ですよね」
「おそらく自分のキャリアハイの頃よりも技術は今の方が数段上だと思うます」
「心なんで自分の気持ち一つでどうにでもなりますから、一番最後でいいんじゃないですか」
落合博満氏が著書の中で述べてた「体技心」。それを実践しているからこそ、この年齢まで現役を続けてこれているんじゃないか、と思います。40歳を過ぎれば体力を維持するのが一番大変ですよ。
だから「維持する為に 変えていく」んですよね。と言うか49歳にもなろうとしているのに、まだ変わろう変えようとしているその姿勢にはただ平伏。「まだやるのか」よりも「まだやれる」。すごい人です。
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2014.07.29 / Top↑
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