さて、ご挨拶も程々にようやく本格的に
ベースボールチャレンジリーグ公式戦
福井ミラクルエレファンツ 対 広島東洋カープ です。
もちろん、カープがBCリーグに移籍したわけではなく、NPBとBCリーグのいわゆる交流戦を、BCリーグ側が「公式戦」として扱い、リーグ戦の成績に組み込んでしまう、と言う斬新な試み。
独立リーグとの定期交流試合はホークス三軍チームが、四国アイランドリーグと行っており、通常のリーグ戦とはまた別の「カップ戦」となっていますが、今回はただならぬ戦いです。ちなみに、記事タイトルが非常に長くなっていますが、この試合の正式名称がこうなので、そのまま使用しました。
前の記事共々、やたらめったらタイトルが長くなってしまってますが、BCリーグ自体、多数の地元企業の支援を受けている為、こうなるのも致し方のないところ。スポンサー重視か選手育成重視か、で揉めた独立リーグの監督もおられましたが、BCリーグでそう言った揉め事って聞いたことがありません。もちろん、リーグ発足時の段階での「模索」はあったかとは思いますけどね。
そして福井ミラクルエレファンツ。
現在の監督さんは、中日ドラゴンズや千葉ロッテマリーンズに在籍してた酒井忠晴、そしてトレーニングコーチに、荘勝雄さんが千葉ロッテマリーンズから派遣。前記事でも紹介した元カープの育成契約選手だった松田翔太をはじめ、監督、コーチ、選手総勢27人(コーチ兼任投手1名)のチーム。
現在バファローズに在籍している前田祐二は2009年シーズンまで在籍、森本将太や西川拓喜は2年前まで、山崎正貴は派遣選手として昨年在籍。カープにいた天野浩一もカープを退団後、一時選手や監督として在籍してました。現在コーチ兼任の藤井宏海も、元は千葉ロッテマリーンズの選手。
近年は独立リーグのどのチームも、NPBとの間で選手の往来が活発になってます。アレックス・ラミレス(前ベイスターズ)やらの実績十二分の選手から、三家和真(前カープ)のように、育成契約選手のままで終わってしまった選手の再起等、NPBにはない「サバイバル」もあると思います。
とまぁ堅苦しい話は置いといて、もう少しだけカープの練習の様子ほか。

今回の北陸遠征に帯同していた今村猛。ピッチャーのフィールディング練習が終わったあと、三塁ベンチ前をトンボがけしているところへ近づいてきたのが、これまた今回の遠征に帯同している、唯一の高卒ルーキー中村祐太。「今村さん、僕やります!」と言わんばかりに、トンボを強奪。

しかし今村先輩は「わしがやるけぇ、ええよ」といわんばかりにトンボがけの続き。仕方ないので中村祐太は、どこからかトンボを持ってきて、今村先輩と並ぶようにトンボがけをしてました。
で、「球場メシ」なんですが。

開門前からずっと気になっていたこの大々的な看板、と言うか暖簾。地元越前市の老舗の越前そば屋さん「宗近」。ほかにも鯖寿司とか色々あったんですが、どうしてもこれが欲しくなりまして。1杯500円。コシがあって非常に美味しくいただきました。腹持ちも良かったです。

試合前の声出し。まさか東出輝裕か?とも思いましたが、ごく当たり前に天谷宗一郎でした。まぁ残念なのは、二人ともとなりの鯖江市の出身、なんですけどね。

そんなおり、バックネット裏最上段でビデオカメラをセッティング中の岸本秀樹スコアラー。しかし、そんなしかめっ面せないかんほど難しい機械ではないと思うんですがいかがでしょう(笑)。

試合前には両チーム選手の整列。この試合は「鯖江市の日」と銘打たれ、両チームの監督に花束贈呈(この状態のまま)と、地元のシンガーソングライターの方の国歌独唱がありました。
スターティングメンバー
先攻:広島東洋カープ
1(遊)安部
2(二)松本
3(中)天谷
4(一)岩本
5(指)中村憲
6(右)鈴木誠
7(左)高橋
8(捕)上村
9(三)美間
投手:齊藤
先日20日の対ホークス戦で先発予定だった齊藤悠葵が、地元凱旋で先発登板。天谷宗一郎は予想通り3番センターでスターティングメンバー。東出輝裕はベンチスタート。横山竜士は遠征自体に帯同してなかった模様。いくら地元とは言え、やはり登板予定は登板予定なのか。
後攻:福井ミラクルエレファンツ
1(左)金森
2(中)森
3(遊)荒井
4(右)大松
5(指)ジョニー・セリス
6(三)栗田
7(一)小松崎
8(捕)中溝
9(二)佐藤
投手:石野
打者成績
1回表
安部 1‐1から3球目を打ってセンター前ヒット
次打者松本の3球目に安部セカンド盗塁成功
松本 2‐2から7球目を打ってレフトフライ
天谷 フルカウントから7球目を選んでフォアボール
岩本 2‐0から3球目を打ってセカンドゴロエラー
中村憲 フルカウントから9球目を空振り三振
鈴木誠 1‐0から2球目を打ってセカンドゴロ
○散々塁上を賑わせておいて、結局1点も入らない(と言うか取れない)と言う、これまでにも見慣れたカープ野球、いきなり1回表から炸裂。もっとも、完全に初見のピッチャーな上、コントロールがバラバラとなると的も絞りにくいか。純粋に「来た球を打つ」ってのも難しいでしょうけどね。
1回裏
金森 0‐2から3球目を空振り三振
森 2‐1から4球目を打ってセカンドゴロ
荒井 2‐1から4球目を打ってレフトフライ
○久しぶりに見る齊藤悠葵。いくらかフォームを修正したようで、左腕の出どころがわかりにくくなってます。ただまだ何となく球速もキレもなし、のような状態。まだまだ試行錯誤は続くのか。
○嬉しいことに、カープ選手が守備位置に就く前に「それ行けカープ」を流してくれました。昨年までの「アナウンサーバージョン」だったのがちょっと残念ではありましたが(笑)。
2回表
高橋 1‐2から4球目を打ってライトフライ
上村 フルカウントから7球目を打ってショートゴロ
美間 1‐2から4球目を打ってサードゴロ
2回裏
大松 2‐2から5球目を打ってショートゴロ
ジョニー 1‐0から2球目を打ってライト前ヒット
栗田 0‐2から4球目を打ってライトフライ
小松崎 初球を打ってセンター前ヒット
中溝 フルカウントから7球目を選んでフォアボール
佐藤 0‐2から3球目を打ってショートゴロ
○齊藤悠葵このイニングで「凱旋登板」終了。まだフォームは模索の段階なのか、ストレートの走りはイマイチ。ただ大きなカーブ等でタイミングを外そうと言う試みもしてたもよう。まだもう少し時間はかかるか。
3回表
安部 フルカウントから6球目を空振り三振
松本 0‐1から2球目を打ってファーストゴロ
天谷 フルカウントから6球目を打ってレフトフライ
3回裏
カープ選手交代
ピッチャー齊藤に代えてプロ入り初登板・中村祐太
金森 3‐1から5球目を選んでフォアボール
森 初球をピッチャー前送りバント
荒井 1‐0から2球目を打ってレフトオーバータイムリーツーベースヒット
ミラクルエレファンツ1‐0カープ
大松 2‐2から5球目を空振り三振
ジョニー 1‐1から3球目を打ってレフトフライ
○前日より「頑張ります!」と意気込みを語っていた、高卒ルーキー・中村祐太が緊張の初登板。ついてに初与四球初被安打初失点初自責点。多分ガッチガチに緊張してたんでしょうね。ストライクが決まらないままストレートのフォアボール。球速もそんなに出てないように見えました。
○結局この後も1イニングを投げて無失点、都合2回1失点の防御率4.50デビュー。これはこれでいいんですよ。何をするにも「初」は誰しもが通る道。そこからもう一度上を見上げればいいんです。
○しかし不格好だったのは、先制のタイムリーツーべベースヒットを「越されてしまった」高橋大樹。相変わらず打球音が鳴ってからの一歩目が遅い。ほんの一歩の差か知れないけど、その一歩が致命傷になることもある。もっとノックを受けて、もっと恥をかいて、ヤジられればいい、とすら思います。
4回表
岩本 2‐2から5球目を打って右中間突破ツーベースヒット
中村憲 ストレートのフォアボール
鈴木誠 フルカウントから8球目を打ってサードゴロ
高橋 1‐0から2球目を打ってセンターへ犠牲フライ
ミラクルエレファンツ1‐1カープ
上村 2‐2から6球目を打ってセンターフライ
○3回裏に打球が頭の上を越えていった高橋広樹の、汚名返上の犠牲フライ。こういう所で打ってこその「将来の中軸候補」。むしろ打ってもらわないと困るんですよね。もうそろそろ、と言うか今年もしくは来年あたりまでに、そういう存在になってもらわないと困るし、なれる選手だと思ってます。
4回裏
栗田 初球を打ってセンター前ヒット
小松崎 初球をピッチャー前送りバント
中溝 1‐2から4球目を見逃し三振
佐藤 初球を打ってセンターフライ
5回表
美間 1‐0から2球目を打ってセンターフライ
安部 初球を打ってファーストゴロ
松本 2‐1から4球目を打ってレフトフライ
5回裏
カープ選手交代
ピッチャー中村に代えて岩見
金森 1‐1から3球目を打ってライト前ヒット
森 1‐1から3球目を打ってファーストゴロダブルプレイ
荒井 0‐1から2球目を打ってショートフライ

5回裏終了後のスタンドの様子。通常内野席(芝生席)に応援団がいるそうですが、この日はなぜか外野から。最終的な入場者数(この試合は小中学生は無料)は2548人。収容人員が約3500人の規模を考えると、上場の数字ではないでしょうか。
6回表
天谷 3‐1から5球目を選んでフォアボール
次打者岩本の2球目に天谷セカンド盗塁失敗
岩本 3‐1から5球目を打ってライトフライ
中村憲 1‐1から3球目を打ってレフトフライ
6回裏
大松 フルカウントから8球目を見逃し三振
ジョニー 0‐1から2球目を打ってセカンドゴロ捕球エラー
次打者栗田の6球目にワイルドピッチでファーストランナーのジョニーはセカンドへ
栗田 フルカウントから7球目を選んでフォアボール
小松崎 3‐1から5球目を選んでフォアボール
中溝 0‐1から2球目を打ってセカンドゴロダブルプレイ
7回表
鈴木誠 初球を打ってセカンドライナー
高橋 2‐0から3球目を打ってセカンドフライ
上村 1‐1から3球目を打ってレフトライナー
●動画の端っこの方になってしまいましたが、ミラクルエレファンツ佐藤健太と金森将平のナイスプレイ。しっかり打球を追えなかった事を後悔。点差もあり、引き締まった試合になってきました。
7回裏
カープ選手交代
ピッチャー岩見に代えて中崎
佐藤 1‐1から3球目を打ってセカンドゴロ
金森 1‐1から3球目を打ってライトフライ
森 1‐2から5球目を見逃し三振
8回表 その1 その2
美間 2‐0から3球目を打ってショートゴロ
安部 1‐2から4球目を打ってセンター前ヒット
次打者松本の初球前にボークでファーストランナー安部はセカンドへ
松本 1‐0から球目を打ってライト前タイムリーヒット
ミラクルエレファンツ1‐2カープ
ミラクルエレファンツ選手交代
ピッチャー石野から元カープ・松田翔太
天谷 0‐1から2球目を打ってレフト前ヒット
岩本 0‐1から2球目を打ってライト前タイムリーヒット
ミラクルエレファンツ1‐3カープ
●見たかった松田翔太がついに登板。バッターは左対左。完全に主軸に対するツーポイント登板。しかし先輩・天谷宗一郎にレフト前に弾き返され、プロ入り同期生の岩本貴裕にも打たれ、結局ワンアウトも取れずに降板。それこそ「剣砥挑来」を期していたカープ相手の登板。さぞ悔しかろう。
●けど、前の記事にも引用した、カープにいた頃の動画そのままの、キレのあるフォームで一安心。欲を言うならもっと食べて大きくなって、力強さが加味されればな、とも思いました。
●とにもかくにも、数年後を期待していた選手が、ユニフォームを変えながらもこうやって現役で、野球を続けていることが嬉しかったです。また、来る機会があればいいな、などと。敦賀市付近でも試合hが行われることがあるそうなので、タイミングが合えば、ではありますが。
ミラクルエレファンツ選手交代
ピッチャー松田翔太に代えて清水
カープ選手交代
ファーストランナー岩本の代走に上本
中村憲の代打鈴木将 2‐1から4球目を打ってサードゴロタイムリーエラー
ミラクルエレファンツ1‐4カープ
鈴木誠 1‐1から3球目を打ってショート強襲タイムリー内野安打
ミラクルエレファンツ1‐5カープ
高橋 1‐1から3球目を打ってショートゴロセカンド封殺、セカンドのファースト送球エラー
ミラクルエレファンツ1‐6カープ
上村の代打土生 1‐1から2球目を打ってファーストゴロ
●打たれるのはいいにしても、やはりエラーってのは一気に試合の流れを変えてしまいます。もっと言えばこの終盤に1点なり2点なり失点してしまったことで、一気に緊張の糸が切れてしまったか。
8回裏
カープ選手交代
ピッチャー中崎に代えて上野
代走上本がそのまま入りセカンド
セカンド松本がファーストへ
代打土生に代えてキャッチャー磯村
荒井 1‐0から2球目を打ってセンター前ヒット
大松 1‐2から4球目を打ってレフト線ツーベースヒット
ジョニー 3‐1から5球目を打ってファーストゴロ、サードランナー生還
ミラクルエレファンツ2‐6カープ
栗田 2‐2から5球目を打ってレフト前タイムリーヒット
ミラクルエレファンツ2‐6カープ
小松崎 0‐1から2球目を打ってファーストフライ
中溝の代打内山 1‐0から2球目を打ってセンターフライ
●上野弘文、タイムリーヒットを打たれて失点。ボールを叩きつけて悔しがってたけども、その前にランナーを出さなければいいだけの話。そもそも点差があるとは言え、そして手の内がわからないままとは言え、試合終盤のイニングの先頭バッターにあっさりとヒットを打たれるのはどうなんだ。
9回表
ミラクルエレファンツ選手交代
代打内山に代えてキャッチャー上田
ピッチャー清水に代えて藤岡
美間 フルカウントから10球目を打ってセカンドフライ
安部 初球を打ってレフトフライ
松本 1‐2から5球目を打ってセカンドゴロ
9回裏
カープ選手交代
ファースト松本に代えて東出
佐藤の代打森田 2‐2から5球目を空振り三振
金森 初球を打ってレフト前ヒット
森 初球を打ってライトフライ
荒井 2‐0から3球目を打ってセカンドゴロみたいなファーストゴロ
○いわばこの試合の「真打ち」登場。しかし左手にはファーストミットではなくグラブと言う違和感。もちろん持ってないだろうし、極端な話、他人のミットを借りでも、馴染まなければどうしようもないし、ならば普段から使い慣れた自分のグラブで、と言う事だったんでしょう。
○それを如実に表したのが最後の「セカンドゴロみたいなファーストゴロ」。今のカープのファースト守備ではまずお目にかかれないジャンピングキャッチ。木村昇吾しかり、菊池涼介しかり、打つ方もいいけども、やはり守備で魅せ場を持てる選手ってやはりいいなぁ。
由宇 000 100 050 6 H7 E1
福井 001 000 020 3 H9 E3
勝利投手:中崎翔太
セーブ投手:上野弘文
敗戦投手:石野公一郎
投手成績
(左から投球イニング数、対戦打者数、投球数、被安打数、与四死球、奪三振数、失点、自責点)
広島東洋カープ
齊藤 2 9 34 2 1 1 0 0
中村祐 2 9 23 2 1 2 1 1
岩見 2 8 33 2 0 0 0 0
中崎 1 3 11 0 0 1 0 0
上野 2 10 29 3 0 1 2 2
福井ミラクルエレファンツ
石野 7.1 29 116 4 3 2 4 4
松田 0 2 4 2 0 0 2 2
清水 0.2 4 12 1 0 0 0 0
藤岡 1 3 16 0 0 0 0 0
広島の齊藤悠葵が越前市で先発 福井新聞
(前略)
福井出身選手がファン沸かす
広島の福井県出身3選手がそろって試合に出場。福井のファンに元気なプレーを見せた。
先発した福井商業高出身の齊藤悠葵は2回を無失点。「恥ずかしくない投球を、と思っていた。元気でやっている姿を少しでも見せられて良かった」と話した。同校出身の天谷宗一郎は3番中堅でフル出場し、八回無死1塁から左前打を放ち大量得点のチャンスを広げた。敦賀気比高出身の東出輝裕も最終回に守備で出場し、ファンから拍手が送られた。
ただ天谷は「本当は2軍で福井に来たくなかった」と胸の内を明かし「一日でも早く1軍に上がって、また福井に戻ってきたい」と奮起を誓った。
齊藤悠葵と天谷宗一郎、両極端なコメントのように思えますがいかがでしょう。もっとも、どちらの気持ちも分からなくはないですが、若干の焦りが見える天谷宗一郎と、投げる事自体に意義を感じている齊藤悠葵。それそれが置かれている立場を如実に表しているようにも思います。
よく「ここにいてはいけない選手」と言う言葉を使うことが多いですが、カープの現状を考えると、今一軍にいる選手が、今現在のベストメンバーなのであって、そこい「出場選手登録枠」がある以上、漏れた選手は二軍にいるのはごく自然な話「本当は」などと言ってる場合じゃないですよね。
天谷宗一郎のウエスタンリーグでの打率は0.217。守備はぶっちゃけ一軍クラスではありますが、彼が持っているポテンシャルを考えると、ここにいる以上は0.300は打っておかないと。
そのポテンシャルが満足に発揮出来ないもどかしさもあるんだと思いますが、そうなったら当然、今以上の練習を自らに課さないと現状維持などありえない。しかも二軍にいるのに、こんな成績で何やってんだ、という事にもなる。チーム打率からも大きく遅れをとっている。少し考え方を変えないと。
そして福井ミラクルエレファンツ。
最後はホント、緊張の糸が切れてしまったかようなエラー連発。NPBチームとの初の試合ということもあったのか、ピッチャーの石野公一郎にそれが見受けられました。そして、同点で終盤まで来たまでは良かったけど、そこからの持久力と言うか気力が持たなかった、と申しましょうか。
今回はカープから乗り込んで行きましたが、福井ミラクルエレファンツ、石川ミリオンスターズあたりであれば、もっともっと大阪や神戸、名古屋に武者修行に出てもいいと思うんですよね。阪神タイガースなんか、以前ほど積極的ではありませんが「育成試合」と言うのを別に設けてるし。
チームの予算、また日程の都合等あると思いますし、独立リーグとして地元を第一に考えるのもいいかと思いますが、野球の技術向上の為には手段を選ばず、とも思います。間近にNPBを感じることによって、もっと目標を明確に出来ると思うし、それが更なる技術向上になれば、とも思います。
それと、カープはじめNPBのチームも、もっとハングリー精神は見習ってもいい。
深夜のバス移動、ろくに寝られず
疲労蓄積も夢のNPB入りへ全力

いずれも福井新聞の、ミラクルエレファンツ遠征密着取材の様子ですが、どこに行くにも上画像のバス1台のみ。最近のバスは何かと大きくなっては来ていますが、やはり過酷なのは一緒。しかも大柄なプロ野球選手が5時間、バス車内に缶詰ってのはかなりきつい。
長く野球をやってたい、と思うか、早くここから脱したい、と考えさせるオリックスバファローズ的考えに行き着くか、どっちになるか分かりませんが、どこに行くにも新幹線なりを利用するNPB二軍はやはり恵まれていると思いますよ。カープの今年のバス。あれで福岡とか行くのかと考えましたからね。
そうやって、心身ともに鍛えられるBCリーグの選手。まだ数は少ないですが、いずれNPBえ名を馳せる選手が出てくるtものと信じております。ぜひ頑張ってください。

試合終了後は入場ゲートで、ミラクルエレファンツ選手全員が出てきてお見送り。松田翔太投手もその中にいました。本当はクールダウンとか、いろいろあるとは思うんですが。ごくごく短い時間ではありましたが、声もかけささせてもらいました。ただただ「頑張って」としか言えませんでした。
また今年、ここからNPBに活躍の舞台を移す選手が出てくれば。
以下、どれでもクリックして頂ければ是幸い。これからの励みになります。
ベースボールチャレンジリーグ公式戦
福井ミラクルエレファンツ 対 広島東洋カープ です。
もちろん、カープがBCリーグに移籍したわけではなく、NPBとBCリーグのいわゆる交流戦を、BCリーグ側が「公式戦」として扱い、リーグ戦の成績に組み込んでしまう、と言う斬新な試み。
独立リーグとの定期交流試合はホークス三軍チームが、四国アイランドリーグと行っており、通常のリーグ戦とはまた別の「カップ戦」となっていますが、今回はただならぬ戦いです。ちなみに、記事タイトルが非常に長くなっていますが、この試合の正式名称がこうなので、そのまま使用しました。
前の記事共々、やたらめったらタイトルが長くなってしまってますが、BCリーグ自体、多数の地元企業の支援を受けている為、こうなるのも致し方のないところ。スポンサー重視か選手育成重視か、で揉めた独立リーグの監督もおられましたが、BCリーグでそう言った揉め事って聞いたことがありません。もちろん、リーグ発足時の段階での「模索」はあったかとは思いますけどね。
そして福井ミラクルエレファンツ。
現在の監督さんは、中日ドラゴンズや千葉ロッテマリーンズに在籍してた酒井忠晴、そしてトレーニングコーチに、荘勝雄さんが千葉ロッテマリーンズから派遣。前記事でも紹介した元カープの育成契約選手だった松田翔太をはじめ、監督、コーチ、選手総勢27人(コーチ兼任投手1名)のチーム。
現在バファローズに在籍している前田祐二は2009年シーズンまで在籍、森本将太や西川拓喜は2年前まで、山崎正貴は派遣選手として昨年在籍。カープにいた天野浩一もカープを退団後、一時選手や監督として在籍してました。現在コーチ兼任の藤井宏海も、元は千葉ロッテマリーンズの選手。
近年は独立リーグのどのチームも、NPBとの間で選手の往来が活発になってます。アレックス・ラミレス(前ベイスターズ)やらの実績十二分の選手から、三家和真(前カープ)のように、育成契約選手のままで終わってしまった選手の再起等、NPBにはない「サバイバル」もあると思います。
とまぁ堅苦しい話は置いといて、もう少しだけカープの練習の様子ほか。


今回の北陸遠征に帯同していた今村猛。ピッチャーのフィールディング練習が終わったあと、三塁ベンチ前をトンボがけしているところへ近づいてきたのが、これまた今回の遠征に帯同している、唯一の高卒ルーキー中村祐太。「今村さん、僕やります!」と言わんばかりに、トンボを強奪。


しかし今村先輩は「わしがやるけぇ、ええよ」といわんばかりにトンボがけの続き。仕方ないので中村祐太は、どこからかトンボを持ってきて、今村先輩と並ぶようにトンボがけをしてました。
で、「球場メシ」なんですが。


開門前からずっと気になっていたこの大々的な看板、と言うか暖簾。地元越前市の老舗の越前そば屋さん「宗近」。ほかにも鯖寿司とか色々あったんですが、どうしてもこれが欲しくなりまして。1杯500円。コシがあって非常に美味しくいただきました。腹持ちも良かったです。


試合前の声出し。まさか東出輝裕か?とも思いましたが、ごく当たり前に天谷宗一郎でした。まぁ残念なのは、二人ともとなりの鯖江市の出身、なんですけどね。

そんなおり、バックネット裏最上段でビデオカメラをセッティング中の岸本秀樹スコアラー。しかし、そんなしかめっ面せないかんほど難しい機械ではないと思うんですがいかがでしょう(笑)。


試合前には両チーム選手の整列。この試合は「鯖江市の日」と銘打たれ、両チームの監督に花束贈呈(この状態のまま)と、地元のシンガーソングライターの方の国歌独唱がありました。
スターティングメンバー
先攻:広島東洋カープ
1(遊)安部
2(二)松本
3(中)天谷
4(一)岩本
5(指)中村憲
6(右)鈴木誠
7(左)高橋
8(捕)上村
9(三)美間
投手:齊藤
先日20日の対ホークス戦で先発予定だった齊藤悠葵が、地元凱旋で先発登板。天谷宗一郎は予想通り3番センターでスターティングメンバー。東出輝裕はベンチスタート。横山竜士は遠征自体に帯同してなかった模様。いくら地元とは言え、やはり登板予定は登板予定なのか。
後攻:福井ミラクルエレファンツ
1(左)金森
2(中)森
3(遊)荒井
4(右)大松
5(指)ジョニー・セリス
6(三)栗田
7(一)小松崎
8(捕)中溝
9(二)佐藤
投手:石野
打者成績
1回表
安部 1‐1から3球目を打ってセンター前ヒット
次打者松本の3球目に安部セカンド盗塁成功
松本 2‐2から7球目を打ってレフトフライ
天谷 フルカウントから7球目を選んでフォアボール
岩本 2‐0から3球目を打ってセカンドゴロエラー
中村憲 フルカウントから9球目を空振り三振
鈴木誠 1‐0から2球目を打ってセカンドゴロ
○散々塁上を賑わせておいて、結局1点も入らない(と言うか取れない)と言う、これまでにも見慣れたカープ野球、いきなり1回表から炸裂。もっとも、完全に初見のピッチャーな上、コントロールがバラバラとなると的も絞りにくいか。純粋に「来た球を打つ」ってのも難しいでしょうけどね。
1回裏
金森 0‐2から3球目を空振り三振
森 2‐1から4球目を打ってセカンドゴロ
荒井 2‐1から4球目を打ってレフトフライ
○久しぶりに見る齊藤悠葵。いくらかフォームを修正したようで、左腕の出どころがわかりにくくなってます。ただまだ何となく球速もキレもなし、のような状態。まだまだ試行錯誤は続くのか。
○嬉しいことに、カープ選手が守備位置に就く前に「それ行けカープ」を流してくれました。昨年までの「アナウンサーバージョン」だったのがちょっと残念ではありましたが(笑)。
2回表
高橋 1‐2から4球目を打ってライトフライ
上村 フルカウントから7球目を打ってショートゴロ
美間 1‐2から4球目を打ってサードゴロ
2回裏
大松 2‐2から5球目を打ってショートゴロ
ジョニー 1‐0から2球目を打ってライト前ヒット
栗田 0‐2から4球目を打ってライトフライ
小松崎 初球を打ってセンター前ヒット
中溝 フルカウントから7球目を選んでフォアボール
佐藤 0‐2から3球目を打ってショートゴロ
○齊藤悠葵このイニングで「凱旋登板」終了。まだフォームは模索の段階なのか、ストレートの走りはイマイチ。ただ大きなカーブ等でタイミングを外そうと言う試みもしてたもよう。まだもう少し時間はかかるか。
3回表
安部 フルカウントから6球目を空振り三振
松本 0‐1から2球目を打ってファーストゴロ
天谷 フルカウントから6球目を打ってレフトフライ
3回裏
カープ選手交代
ピッチャー齊藤に代えてプロ入り初登板・中村祐太
金森 3‐1から5球目を選んでフォアボール
森 初球をピッチャー前送りバント
荒井 1‐0から2球目を打ってレフトオーバータイムリーツーベースヒット
ミラクルエレファンツ1‐0カープ
大松 2‐2から5球目を空振り三振
ジョニー 1‐1から3球目を打ってレフトフライ
○前日より「頑張ります!」と意気込みを語っていた、高卒ルーキー・中村祐太が緊張の初登板。ついてに初与四球初被安打初失点初自責点。多分ガッチガチに緊張してたんでしょうね。ストライクが決まらないままストレートのフォアボール。球速もそんなに出てないように見えました。
○結局この後も1イニングを投げて無失点、都合2回1失点の防御率4.50デビュー。これはこれでいいんですよ。何をするにも「初」は誰しもが通る道。そこからもう一度上を見上げればいいんです。
○しかし不格好だったのは、先制のタイムリーツーべベースヒットを「越されてしまった」高橋大樹。相変わらず打球音が鳴ってからの一歩目が遅い。ほんの一歩の差か知れないけど、その一歩が致命傷になることもある。もっとノックを受けて、もっと恥をかいて、ヤジられればいい、とすら思います。
4回表
岩本 2‐2から5球目を打って右中間突破ツーベースヒット
中村憲 ストレートのフォアボール
鈴木誠 フルカウントから8球目を打ってサードゴロ
高橋 1‐0から2球目を打ってセンターへ犠牲フライ
ミラクルエレファンツ1‐1カープ
上村 2‐2から6球目を打ってセンターフライ
○3回裏に打球が頭の上を越えていった高橋広樹の、汚名返上の犠牲フライ。こういう所で打ってこその「将来の中軸候補」。むしろ打ってもらわないと困るんですよね。もうそろそろ、と言うか今年もしくは来年あたりまでに、そういう存在になってもらわないと困るし、なれる選手だと思ってます。
4回裏
栗田 初球を打ってセンター前ヒット
小松崎 初球をピッチャー前送りバント
中溝 1‐2から4球目を見逃し三振
佐藤 初球を打ってセンターフライ
5回表
美間 1‐0から2球目を打ってセンターフライ
安部 初球を打ってファーストゴロ
松本 2‐1から4球目を打ってレフトフライ
5回裏
カープ選手交代
ピッチャー中村に代えて岩見
金森 1‐1から3球目を打ってライト前ヒット
森 1‐1から3球目を打ってファーストゴロダブルプレイ
荒井 0‐1から2球目を打ってショートフライ


5回裏終了後のスタンドの様子。通常内野席(芝生席)に応援団がいるそうですが、この日はなぜか外野から。最終的な入場者数(この試合は小中学生は無料)は2548人。収容人員が約3500人の規模を考えると、上場の数字ではないでしょうか。
6回表
天谷 3‐1から5球目を選んでフォアボール
次打者岩本の2球目に天谷セカンド盗塁失敗
岩本 3‐1から5球目を打ってライトフライ
中村憲 1‐1から3球目を打ってレフトフライ
6回裏
大松 フルカウントから8球目を見逃し三振
ジョニー 0‐1から2球目を打ってセカンドゴロ捕球エラー
次打者栗田の6球目にワイルドピッチでファーストランナーのジョニーはセカンドへ
栗田 フルカウントから7球目を選んでフォアボール
小松崎 3‐1から5球目を選んでフォアボール
中溝 0‐1から2球目を打ってセカンドゴロダブルプレイ
7回表
鈴木誠 初球を打ってセカンドライナー
高橋 2‐0から3球目を打ってセカンドフライ
上村 1‐1から3球目を打ってレフトライナー
●動画の端っこの方になってしまいましたが、ミラクルエレファンツ佐藤健太と金森将平のナイスプレイ。しっかり打球を追えなかった事を後悔。点差もあり、引き締まった試合になってきました。
7回裏
カープ選手交代
ピッチャー岩見に代えて中崎
佐藤 1‐1から3球目を打ってセカンドゴロ
金森 1‐1から3球目を打ってライトフライ
森 1‐2から5球目を見逃し三振
8回表 その1 その2
美間 2‐0から3球目を打ってショートゴロ
安部 1‐2から4球目を打ってセンター前ヒット
次打者松本の初球前にボークでファーストランナー安部はセカンドへ
松本 1‐0から球目を打ってライト前タイムリーヒット
ミラクルエレファンツ1‐2カープ
ミラクルエレファンツ選手交代
ピッチャー石野から元カープ・松田翔太
天谷 0‐1から2球目を打ってレフト前ヒット
岩本 0‐1から2球目を打ってライト前タイムリーヒット
ミラクルエレファンツ1‐3カープ
●見たかった松田翔太がついに登板。バッターは左対左。完全に主軸に対するツーポイント登板。しかし先輩・天谷宗一郎にレフト前に弾き返され、プロ入り同期生の岩本貴裕にも打たれ、結局ワンアウトも取れずに降板。それこそ「剣砥挑来」を期していたカープ相手の登板。さぞ悔しかろう。
●けど、前の記事にも引用した、カープにいた頃の動画そのままの、キレのあるフォームで一安心。欲を言うならもっと食べて大きくなって、力強さが加味されればな、とも思いました。
●とにもかくにも、数年後を期待していた選手が、ユニフォームを変えながらもこうやって現役で、野球を続けていることが嬉しかったです。また、来る機会があればいいな、などと。敦賀市付近でも試合hが行われることがあるそうなので、タイミングが合えば、ではありますが。
ミラクルエレファンツ選手交代
ピッチャー松田翔太に代えて清水
カープ選手交代
ファーストランナー岩本の代走に上本
中村憲の代打鈴木将 2‐1から4球目を打ってサードゴロタイムリーエラー
ミラクルエレファンツ1‐4カープ
鈴木誠 1‐1から3球目を打ってショート強襲タイムリー内野安打
ミラクルエレファンツ1‐5カープ
高橋 1‐1から3球目を打ってショートゴロセカンド封殺、セカンドのファースト送球エラー
ミラクルエレファンツ1‐6カープ
上村の代打土生 1‐1から2球目を打ってファーストゴロ
●打たれるのはいいにしても、やはりエラーってのは一気に試合の流れを変えてしまいます。もっと言えばこの終盤に1点なり2点なり失点してしまったことで、一気に緊張の糸が切れてしまったか。
8回裏
カープ選手交代
ピッチャー中崎に代えて上野
代走上本がそのまま入りセカンド
セカンド松本がファーストへ
代打土生に代えてキャッチャー磯村
荒井 1‐0から2球目を打ってセンター前ヒット
大松 1‐2から4球目を打ってレフト線ツーベースヒット
ジョニー 3‐1から5球目を打ってファーストゴロ、サードランナー生還
ミラクルエレファンツ2‐6カープ
栗田 2‐2から5球目を打ってレフト前タイムリーヒット
ミラクルエレファンツ2‐6カープ
小松崎 0‐1から2球目を打ってファーストフライ
中溝の代打内山 1‐0から2球目を打ってセンターフライ
●上野弘文、タイムリーヒットを打たれて失点。ボールを叩きつけて悔しがってたけども、その前にランナーを出さなければいいだけの話。そもそも点差があるとは言え、そして手の内がわからないままとは言え、試合終盤のイニングの先頭バッターにあっさりとヒットを打たれるのはどうなんだ。
9回表
ミラクルエレファンツ選手交代
代打内山に代えてキャッチャー上田
ピッチャー清水に代えて藤岡
美間 フルカウントから10球目を打ってセカンドフライ
安部 初球を打ってレフトフライ
松本 1‐2から5球目を打ってセカンドゴロ
9回裏
カープ選手交代
ファースト松本に代えて東出
佐藤の代打森田 2‐2から5球目を空振り三振
金森 初球を打ってレフト前ヒット
森 初球を打ってライトフライ
荒井 2‐0から3球目を打ってセカンドゴロみたいなファーストゴロ
○いわばこの試合の「真打ち」登場。しかし左手にはファーストミットではなくグラブと言う違和感。もちろん持ってないだろうし、極端な話、他人のミットを借りでも、馴染まなければどうしようもないし、ならば普段から使い慣れた自分のグラブで、と言う事だったんでしょう。
○それを如実に表したのが最後の「セカンドゴロみたいなファーストゴロ」。今のカープのファースト守備ではまずお目にかかれないジャンピングキャッチ。木村昇吾しかり、菊池涼介しかり、打つ方もいいけども、やはり守備で魅せ場を持てる選手ってやはりいいなぁ。
由宇 000 100 050 6 H7 E1
福井 001 000 020 3 H9 E3
勝利投手:中崎翔太
セーブ投手:上野弘文
敗戦投手:石野公一郎
投手成績
(左から投球イニング数、対戦打者数、投球数、被安打数、与四死球、奪三振数、失点、自責点)
広島東洋カープ
齊藤 2 9 34 2 1 1 0 0
中村祐 2 9 23 2 1 2 1 1
岩見 2 8 33 2 0 0 0 0
中崎 1 3 11 0 0 1 0 0
上野 2 10 29 3 0 1 2 2
福井ミラクルエレファンツ
石野 7.1 29 116 4 3 2 4 4
松田 0 2 4 2 0 0 2 2
清水 0.2 4 12 1 0 0 0 0
藤岡 1 3 16 0 0 0 0 0
広島の齊藤悠葵が越前市で先発 福井新聞
(前略)
福井出身選手がファン沸かす
広島の福井県出身3選手がそろって試合に出場。福井のファンに元気なプレーを見せた。
先発した福井商業高出身の齊藤悠葵は2回を無失点。「恥ずかしくない投球を、と思っていた。元気でやっている姿を少しでも見せられて良かった」と話した。同校出身の天谷宗一郎は3番中堅でフル出場し、八回無死1塁から左前打を放ち大量得点のチャンスを広げた。敦賀気比高出身の東出輝裕も最終回に守備で出場し、ファンから拍手が送られた。
ただ天谷は「本当は2軍で福井に来たくなかった」と胸の内を明かし「一日でも早く1軍に上がって、また福井に戻ってきたい」と奮起を誓った。
齊藤悠葵と天谷宗一郎、両極端なコメントのように思えますがいかがでしょう。もっとも、どちらの気持ちも分からなくはないですが、若干の焦りが見える天谷宗一郎と、投げる事自体に意義を感じている齊藤悠葵。それそれが置かれている立場を如実に表しているようにも思います。
よく「ここにいてはいけない選手」と言う言葉を使うことが多いですが、カープの現状を考えると、今一軍にいる選手が、今現在のベストメンバーなのであって、そこい「出場選手登録枠」がある以上、漏れた選手は二軍にいるのはごく自然な話「本当は」などと言ってる場合じゃないですよね。
天谷宗一郎のウエスタンリーグでの打率は0.217。守備はぶっちゃけ一軍クラスではありますが、彼が持っているポテンシャルを考えると、ここにいる以上は0.300は打っておかないと。
そのポテンシャルが満足に発揮出来ないもどかしさもあるんだと思いますが、そうなったら当然、今以上の練習を自らに課さないと現状維持などありえない。しかも二軍にいるのに、こんな成績で何やってんだ、という事にもなる。チーム打率からも大きく遅れをとっている。少し考え方を変えないと。
そして福井ミラクルエレファンツ。
最後はホント、緊張の糸が切れてしまったかようなエラー連発。NPBチームとの初の試合ということもあったのか、ピッチャーの石野公一郎にそれが見受けられました。そして、同点で終盤まで来たまでは良かったけど、そこからの持久力と言うか気力が持たなかった、と申しましょうか。
今回はカープから乗り込んで行きましたが、福井ミラクルエレファンツ、石川ミリオンスターズあたりであれば、もっともっと大阪や神戸、名古屋に武者修行に出てもいいと思うんですよね。阪神タイガースなんか、以前ほど積極的ではありませんが「育成試合」と言うのを別に設けてるし。
チームの予算、また日程の都合等あると思いますし、独立リーグとして地元を第一に考えるのもいいかと思いますが、野球の技術向上の為には手段を選ばず、とも思います。間近にNPBを感じることによって、もっと目標を明確に出来ると思うし、それが更なる技術向上になれば、とも思います。
それと、カープはじめNPBのチームも、もっとハングリー精神は見習ってもいい。
深夜のバス移動、ろくに寝られず
疲労蓄積も夢のNPB入りへ全力


いずれも福井新聞の、ミラクルエレファンツ遠征密着取材の様子ですが、どこに行くにも上画像のバス1台のみ。最近のバスは何かと大きくなっては来ていますが、やはり過酷なのは一緒。しかも大柄なプロ野球選手が5時間、バス車内に缶詰ってのはかなりきつい。
長く野球をやってたい、と思うか、早くここから脱したい、と考えさせるオリックスバファローズ的考えに行き着くか、どっちになるか分かりませんが、どこに行くにも新幹線なりを利用するNPB二軍はやはり恵まれていると思いますよ。カープの今年のバス。あれで福岡とか行くのかと考えましたからね。
そうやって、心身ともに鍛えられるBCリーグの選手。まだ数は少ないですが、いずれNPBえ名を馳せる選手が出てくるtものと信じております。ぜひ頑張ってください。


試合終了後は入場ゲートで、ミラクルエレファンツ選手全員が出てきてお見送り。松田翔太投手もその中にいました。本当はクールダウンとか、いろいろあるとは思うんですが。ごくごく短い時間ではありましたが、声もかけささせてもらいました。ただただ「頑張って」としか言えませんでした。
また今年、ここからNPBに活躍の舞台を移す選手が出てくれば。
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2014.05.27 / Top↑
東出魂
行かれてたんですね。僕もよくエレファンツの試合は行きます。今回の試合は神戸と被ってたんで行けませんでしたが、こういう機会をまた作ってほしいです。
2014/05/27 Tue 11:18 URL [ Edit ]
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