引き続き、と言うか何と言うか、この話。どっちが大事かって話にもなるし、こんなブログタイトルで何の関係もない話もどうかと思いますが、野球に関して私なりに「面白いな」と思えば感想は書くし、試合なら時間が許す限り観に行くし、と言う姿勢をとっています。


で、毎年毎年NPBを去っていく選手は多数いますが、「夢よもう一度」ではありませんが、独立リーグを足がかりにして、もう一度NPBの舞台へ戻ろうと目論んでいる選手もいます。それはもちろん、前の記事で紹介した「メジャーリーグへ」と考えている外国人選手と、思いは変わらないと思います。



NPBとの差 縮まる

○「必ず、あの場所に戻る」

みかん色のユニフォームの上からつける濃紺のプロテクターには「Buffaloes」の文字。今月15日、愛媛県西条市の東予運動公園、四国アイランドリーグplus(IL)愛媛の捕手横山徹也(29)はブルペンから香川戦の戦況を見つめていた。

プロ野球(NPB)の近鉄とオリックスで11年間プレーし、昨季、戦力構想外となり、愛媛に加入した。この日が4戦目だが、先発出場は1試合だけ。元NPB選手という肩書きだけでポジションを与えられるほど甘くはなかった。

そのことは入団してすぐ感じていた。オープン戦で若い選手が一塁を駆け抜けるスピードに目を見張った。「身体能力だけならNPBにも引けを取らない」だが、負けるつもりはない。試合に途中出場し、九回のに左前打を放った。「必ず、あの場所に戻る」と力を込める。

○リーグの現在地

横山が再起をかける場所には独立リーグを選んだ理由は質の高さ。今季、香川からドラフト2位で中日に入団した又吉克樹(23)はその一例だ。開幕から中継ぎとして登板を重ね、17日に初勝利。1年目から通用することを証明した。

強化策が実を結びつつある。四国ILは当初は認めていなかった元NPB選手を受け入れ、秋にはフェニックスリーグにも左遷するなどNPBと積極的に交流を図る。徳島の外野手、吉村旬平(22)は「通用する部分としない部分が実感できる」と話す。

2011年から行うソフトバンク三軍との定期交流戦で、昨季の各球団の合計は17勝11敗4分け。初めて勝ち越した。「1年目と比べると強くなった」。初年度から愛媛、香川で関東を続ける西田真二(53)は、NPBとの距離が近くなったことを実感する。

○足りないもの

ただ、西田はこうも思う。「もう一度、ハングリー精神を思い出さないと」。相次ぐ社会人野球の廃部で受け皿として発足したリーグの存在が当たり前となり、漫然と野球をしているように映る選手も出てきた。

キャッチボールで胸を狙ったボールが、続けて外れる選手もいる。巨人や中日などで活躍した愛媛の投手、河原純一(41)は「なぜ外れたかを考えない。一つのことを突き詰めないと上(NPB)では通用しない」と厳しい。

四国ILからNPBに入団した30人以上の選手の多くが、数年で退団している。原石を見つける役割は果たしてきた。これからは輝くきっかけを与えるリーグになることが存在意義だ。



記事中の表には、NPBから独立リーグに渡った 主 な 選 手 が記されていますが、この他にも「流浪の野球芸人」木田優夫もいたりします、むしろこの人の場合、独立リーグにいること自体も野球、と捉えているフシもあるので、放っておいてもいいんですけどね(笑)。

カープから独立リーグに身を投じた選手としては、古くは四国学院大学から入団した天野浩一、2011年に戦力外通告を受け、石川ミリオンスターズから現在、福井ミラクルエレファンツに在籍する松田翔太、そして今シーズン信濃グランセローズに入団した三家和真がいます。

社会人野球に進む選手(パナソニックの梶原康司、三菱重工神戸の若竹竜士)などもいますが、社業があるかないかだけで、やはり志は皆同じ。ただカープの場合、社会人野球部との繋がりが希薄なのか全くないのか、いわゆる就職口の世話をした形跡はありません。

ただ、四国アイランドリーグplusにしても、社会人野球部にしても、野球の質はNPBには引けをとってないと思います。阪神タイガース(二軍)は今シーズン「育成試合」と称した独立リーグ・社会人野球部との試合で4連敗(0勝)と言う散々な成績。アマチュアだから、独立リーグだからレベルが低い、と言う事は全くない。むしろ社会人野球部の方が練習の質は高いんじゃないか、と思いますよ。

今のところ、NPBから独立リーグを経て、再びNPBに戻ってきた選手としては、正田樹(ファイターズ~タイガース~台湾~アメリカ~新潟アルビレックスBC~スワローズ、現在韓国Lamigoモンキーズ)と山田秋親(ホークス~福岡レッドワーブラーズ~マリーンズ、現在ミキハウス)の2例しかありませんが、社会人野球経由でも、もっともっと増えていいと思うんですよね。

アレックス・ラミレスなどはもう明らかに「NPB復帰のため」と割り切っているフシもあるけど、逆に。今置かれている環境を楽しんでいるようにもも見える。野球が好き、と言う考え方と「もう一度上へ」と言う思いが噛み合うと、ああなって「しまう」のかな、とも考えてしまいますが。

こんな事を言ってしまうと元も子もないですが、10年続くとそれこそ「中だるみ」が出てこないとも限らない。そういう時にアレックス・ラミレスみたいな「超実力者」を入団させるのも刺激の一つなのかな、とも考えてしまいます。お客さんも増えるし、その分下手なプレイは出来なくなるし。

もっともっと、NPBと独立リーグチームの試合、みたいですよ。

幸いにも5月24日には福井ミラクルエレファンツが、翌25日には石川ミリオンスターズが広島東洋カープ二軍との試合に臨みます。建前上「交流試合」となっていますが、これはBCリーグの成績に加算されるので、それこそ本気の試合が見られることになります。

いっそカープもNPBに頼み込んで、ウエスタンリーグの成績に入れてもらえばいいのに(笑)。


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2014.04.30 / Top↑
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