小野、横山が昇格 今村&西原が2軍 デイリースポーツ

今村とドラフト4位の西原(ニチダイ)が2軍に降格し、22日から小野と横山が昇格する。山内投手コーチは21日、「小野と横山を上げます。小野には長いイニングを投げてもらうことになる」と話した。小野と横山はともに今季初の1軍昇格となる。



ある程度予想されたこととは思いますが、今村猛に続いて西原圭大も出場選手登録を抹消。そして小野淳平と横山竜士が昇格してきた。開幕して1か月。まずはリリーフ投手のテコ入れ、と言う所でしょうか。

ただ前にも記したように、今村猛の昇格は時期尚早だったし、内容を見ても、どこがどう推薦対象だったのかすら分からない。ウエスタンリーグでの成績を見ても、群を抜いてるとは思えなんだし。

そして昇格してきた小野淳平と横山竜士はどうなんだ、と言う話。

横山竜士は21日現在8試合登板で4勝負けなし。リリーフばかりとは言うものの、ウエスタンリーグでは最多勝争い。それだけ試合中盤から後半にかけて粘りが出てきた、と言う事。被安打も8回1/3を投げて4被安打、2四球8奪三振、防御率2.16。別の記事では「ビハインドでも」と言う内容のがあったけど、いわゆる「中ストッパー」くらいになってくれれば、と思います。

小野淳平は防御率1.86と、比較的抜きん出た数字を残していますが、9回2/3で被安打13はちょっと覚束無い。先日の奈良・佐藤薬品スタジアムでの対バファローズ戦でも、何とか2イニングは乗り切ったものの、3イニング目に「発火」。記事中には「長いイニングを」とあるけども、いい所3日置きくらいに2~3イニングくらい、のんべんだらりと抑えてくれれば御の字かな、とも。

今村猛を昇格させた時には、ただ漠然と「推薦があったから見たい」と言うよく分からない理由での昇格だったけど、今回の小野淳平はほんと明確。これくらい役割をはっきりさせておかないと、どの試合でも同じような投手リレーになってしまい、みな疲弊してしまう。

もちろんその合間合間には、登板間隔を考慮してのマウンドもありかと思いますが、点差が開いた、点差をつけられた、場面で確実に投げられるピッチャーが一人、いるといないでは大違いだと思う。


ただ、昨日の試合では誰が出てくるか全くわからなかった。

野村祐輔は、何となくではあるけど、投げ急いでるようにも見えた。その裏に何があったのかわからないし、途中守備等で躓いたりした影響も無きにしも非ず、ではあるけど、漠然と「何かおかしい」。

尤も、前田健太ですら万全の体調でない時期もあるんだから、野村祐輔にそう言う日があってもいい。皆が皆、エネルギー充填120パーセントでシーズンを走り抜けれるわけがない。そのマイナス分をうまく補ってシーズンを勝ち進むチームが最終的にリーグ優勝、そして日本一になるんだと思う。

そしてやっぱり、この試合で野村祐輔の「マイナス」を補ったのが、まず二番手で登板した中田廉。

一時、と言うかベイスターズ佐々木主浩を「大魔神」と称してたこともありましたが、もう開幕して1か月。とうとう無失点イニングは8試合、13回1/3にまで伸びた。1イニング2イニングの積み重ねとは言え、凄まじい数字だと思う。思うどころじゃない。1試合完封してまだお釣りがくる。

先発ピッチャーがどうとか、永川勝浩だの一岡竜司だの、と言われますが、まず最初に出てくる中田廉がそれこそ、悪くなりそうな流れをストップさせる意味合いも持ってる。これこそ本当の「ストッパー」じゃないでしょうかね。前田健太緊急降板も、まず最初に出てきたのは中田廉だったし。

そして、一岡竜司もとんでもない数字になりつつある。10試合10イニング無失点被安打31四球自責点ゼロ。多分今のカープ投手陣なら、先発ピッチャー云々よりも一岡竜司と中田廉をもっともっと推していいし、地味であまり目立たないけど、それだけの数字を挙げている。

それこそ、月間MVPの候補に名前が挙がっていい。一岡竜司には新人王の資格もまだある。

ただ、勝っているうちに少し休ませてやりたいな、とも。そういう事をやっていい勝ち越しの数になってきてるし、それくらいの余裕はあっていいはずなんですよ。そこまで一軍首脳陣が頭が回るか、ってとこだろうとは思いますが。それこそ「ところで」みたいな感じでもいいんですよ。

幸いにも二軍も「投手陣崩壊」とはなってない。むしろいい方(22試合消化チーム防御率2.86)ですよ。まだまだ一軍に送り出してみたいピッチャーはいる。めちゃめちゃ極端な話になるかも知れませんが、今前田健太、野村祐輔、ブライアン・バリントンが抜けてもそこそこ勝負出来そうな数字。

一度やってみる価値はある、と思う。多分あの監督はやらないだろうけど。


そして今日、野手陣にも「執念」を見た。

6回表のブラッド・エルドレッドのボッテボテの内野安打。誰もいないファーストにボールを送ったスワローズ内野陣もあれだけど、それとは全く関係なくなだれ込むようにファーストに滑り込んだ。多分スワローズ内野陣の動きなんか眼中にない、ただただ、ファーストベースへ辿り着く事だけを考えてる。

昨年、一度は切られかけた身。それでも昨日の試合を終わって打率0.405。堂々たる首位打者。もちろんこの数字が最後まで続くとは思えないけど、彼の守備に対する姿勢や、この走塁を見るだけでも「残してくれて良かった」と思う。この、不格好な執念が今のカープの本当の原動力なのかも。

そらぁどこかで「もう一度母国で」と考えているのかも知れんけど、今やカープに無くてはならない存在になってる。彼の姿勢は、いまだ出たり出なかったりの松山竜平、そして出場選手登録を抹消されたままの岩本貴裕、いわゆる長距離砲候補と呼ばれてる選手は見習わないと。

今のカープ「誰が」というわけじゃない「誰もが」頑張っている。ただまだ「強い」と大見得切って言えるわけじゃない。シーズンが終わって一番上に立ってて初めて「強かった」と言える。

まだまだ勝ち進まないと、気が収まらない。それだけ負け越してるんだ。


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2014.04.23 / Top↑
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