やっぱり、と言うか何と言うか、負けてしまいましたな。

まだまだ先は長いですから、3つ取れとか、せめて2つ取れとかも言いません、最初一つ取れただけでも御の字かと思いますが、シーズン序盤、ジャイアンツに何かを見せつける事が出来るか、と思って観てた三連戦、ジャイアンツが「これはやばい」と思ったシーンがあったかどうか。

これがあるかないかで、1勝2敗の意味合いが大きく変わってくるとは思うんですが。

ただ、昨年のクライマックスシリーズで対戦した時とは大きく環境が変わっているとは思うし「圧倒的力の差は」ないとは思いますが、あと一歩詰められそうで詰められない「致命的な力の差」がある。


先制点の取り方。

相変わらず、うちの監督さんは、先制点をバントで、とはなかなかお考えにならないようで。

ワンアウトとノーアウトの差こそあれど、4回オモテウラは、明らかに監督の差が出たように思う。場面も全く一緒、8番キャッチャーがヒットで出て、9番ピッチャーにどんなサインを出すか。

野村謙二郎監督は執拗にバスターエンドランを繰り返し、結局篠田純平は空振り三振。かたや原辰徳監督は菅野智之に送りバントのサイン、初球こそ失敗したけど、2球目には決めた。そしてジャイアンツに先制点。先制点を取り損ねたその裏に、先制点を取られるのもカープらしいといえばらしい。

イケイケで先制点に走るのもいいけど、もう少し丁寧に取りに行けないものか。ただでさえチーム打率が12球団最低なのに。もっと選手が立つ一打席を大事にしないと。上位打線がガッチガチに固定され、いいところでホームランも出てる。強力打線に見えるけど、その中身は12球団最低。

結局この試合でも、ホームランでしか点は取れてない。しかもソロホームラン。

シーズン序盤だから、まだ勝ってるからこれでもイイのかも知れないけど、まだまだどこも手探り状態のシーズン序盤の間に、今考えつく範囲で出来ること、今打席に立っている選手の器量を考えての采配をしてるか。バットを振れば何かがある、と思わすのもいいけど、もっと確実性が欲しいんだ。

特に「花火大会」になりがちな東京ドームでの試合。「ここでどうしても先制点が欲しい」と思うのであれば、自分の好きな野球はひとまず封印して、やらしいくらいに手堅く行ったほうがいい。


もっとも、3番打者に一発のあるキラ・カアイフエを据えた時点で「手堅い野球」は捨てたように見えます。まずはタイムリーヒット狙いであれば梵英心でもいいとは思いますが、一発で圧倒したいんでしょうね。キラ・カアイフエとブラッド・エルドレッドの「両雄並びたち」。

問題は、この両雄が並び立つどころか「枕並べて討ち死に」の可能性もあること。実際ブラッド・エルドレッドも、打率こそいいものの、キラ・カアイフエと2人揃って空振り三振することが多く見受けられる。「キラが打てなかったら俺が」みたいな風になってるんだろうけど、これがブレーキになる。

ベイスターズ戦までの8試合で4つ取れていたフォアボールも、結局この3連戦ではひとつもなし。それだけジャイアンツのバッテリーが良かった、と言えばそれまでですが、8試合30打席で7つの空振り三振も、ジャイアンツ戦12打席で5三振。見切られたか、チカラが入っているのか。

ただホント、ブラッド・エルドレッドはよくやってくれてると思います。思い切り不安視してた守備の面でもあの巨体で全力疾走の勢いだけのド迫力守備。昨年終盤の活躍で「首の皮一枚」残った状態ではありましたが、そこから本気で生き残ろうとしてる。これは認めないと。

そしてこの姿勢は、松山竜平や岩本貴裕が見習わなければいけない。特に、出番が減りつつある岩本貴裕なんか。話は飛躍し過ぎかも知れませんが、これもまたチームへの刺激になってると思うし、それが今のカープのペナントレースの戦い方の原動力になってるとも思います。

しかし、その原動力もいずれは力尽きる、所までは行かないにしても、ガズ欠状態にならないとも限らない。ゆえに前後を固めている選手、さらにはベンチで控えている選手、その向こう側由宇の山奥で腕をぶしている選手たちが「次は俺が」くらいの気持ちで日々を過ごして欲しいんですよ。


さらに何の差があるかって「第二捕手以降の洞察力の差」。

8回裏ワンアウトランナー1塁。バッターは橋本到。一塁線に送りバントを仕掛けてきて、結果的にはキラ・カアイフエがファーストへ悪送球をしてしまって、ランナーが2人も残ってしまった、どころか2、3塁までただで進めてしまった。もうもったいないったらありゃせん。

スローで見直したけど、突っ込んできたキラ・カアイフエは、途中からボールから目を切り、捕球体勢に入ってない。白濱裕太が一岡竜司に捕らそうとして捕れなんで慌てて捕りに行った、んだろうとは思うけど、あの場面は最初からファーストにn任すべきだったんじゃないか。

だいたいからして、白濱裕太が指示を出す場所が悪すぎるようにも思う。バッターボックスから3、4歩前に出ただけのところ。打球はホームと一塁の中間あたりに転がろうとしているのに。サッと判断して「ファースト!」としっかり声を出してたら、あんなプレイには繋がってなかったんじゃないかな。

それか(というかこれはあっちゃならん事だとは思うけど)、あの辺に転がった打球を、ピッチャーとファーストどっちが処理するか、が周知徹底されてないんんじゃないか。

こう言う所に「キャッチャーの経験の差が出る」とはよく言うけども、白濱裕太に経験させて来なかったチームにも問題がある。バッティングに期待してたのか知りませんが、二軍でごくたまに「指名打者でスタメン」とかいう試合もあった。そう言う状態で「経験」など積めるものか。

キャッチャーってポジションは、二軍で塩漬けしたからって、いいキャッチャーになるとは限らない。正捕手も必要だとは思いますが「第二捕手」以降は二週間ごとで入れ替えをしてもいい。その間に3~4試合スタメンで出す、位のことをやってもいい。でないと育たないと思いますよ。

まぁこれはどのポジションでも言えますが、グラウンドに出ている(相手も含めて)選手を仕切ろうと思ったら、もっともっとキャッチャーを色々と試すべき。まだまだ2人で済ます時期じゃない。

これらの差は、今年1年で埋められるか。尤も、埋めるだけではジャイアンツは追い越せない。


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2014.04.11 / Top↑
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