ようやく先週から始まった、広島東洋カープの2014年度春季教育リーグ。

それまでに四国アイランドリーグplusのチームとの半ば恒例となった交流試合を行ったりして、実戦の機会はありましたが、やっとウエスタンリーグへの試運転が始まったように感じられます。

例年カープの教育リーグは、せいぜい遠出したところで雁ノ巣球場くらい。あとはよそのチームに由宇練習場に来てもらうばかりで、なかなか自分達から出向く、と言う事はありませんでしたが、今年のプレシーズンは、たった1カードではありますが、こうやって2年ぶりに外に出ました。

今週末にはウエスタンリーグ公式戦も始まります。来週にはセントラルリーグの公式戦も始まります。これまでは多少の失敗も許されてきただろうとは思いますが、そろそろ「本番」が近いともなるとそうも言ってられません。

二軍、とは言いますがあまりこの表記は好きではありません。110試合程度ある中で、144試合あるセントラルリーグの闘いの場に、いつでも出撃出来るように準備をする場、だと思ってます。

それは支配下登録選手だけではありません。育成契約選手でも、誰にも文句のつけようがない結果さえ残せば、即支配下登録してセントラルリーグの闘いに送り込んでもいいはず。まだまだカープ球団の意識は低く思いますが、選手の為を考えるともっと対外試合は組んでもよいと考えます。

ウエスタンリーグは選手育成の場、でもあると同時に、チーム内の戦いの場、とも思います。一軍選手が何かあれば足元掬ってやろうか、そう言う気概のある選手には期待したいものです。

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で、開幕前なのに早くも今年2度目の神戸サブ球場。たった6試合しかないカープの教育リーグのうち2試合がここで行われます。となるとなにわともあれ、是が非でも来ておかないとあきません。

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そう言えば今シーズンのウエスタンリーグ公式戦から、平日の試合前練習見学が出来なくなるとか。練習見学が出来るのは土曜休日開催の10:00~11:00のみ。ちょっと残念ではあります。

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こんな時間にバファローズならびにカープ選手の練習が見れるのも今日限り。今後の神戸サブ球場の観戦予定に、現状週末は予定に入れてません。突発的に他のカードで来るかも知れませんが。

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試合前にブルペンで投げていたのは武内久士。ブルペンキャッチャーのクレート君が、気になった所を聞かれてあれやこれやとジェスチャーを交えて「指導」。これもまた「仕事」。

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そして、教育リーグから実戦復帰となった東出輝裕も元気に帯同。負傷した左膝を気にする素振りもなく先発出場。途中交代こそありましたが早退することもなく、最後まで球場にいました。もっともこの日は異常なまでに暖かかったので、さして気にもしてなかったんだとは思いますが。



スターティングメンバー
先攻:広島東洋カープ
1(右)鈴木将
2(三)東出
3(中)天谷
4(左)高橋
5(一)ロサリオ
6(指)下水流
7(捕)倉
8(遊)庄司
9(二)美間
投手:戸田

ベンチ入り
投手:16 28 36 39 41 47 53 68
捕手:27 40 61 126
内野手:2 45 52 59
外野手:25 35 43 49  50 69 99

●高橋大樹が「4番」として定着しつつあります。栗原健太が絶不調で帰ってきましたが、もう付け入る隙はないのか。そして先週から戦列に加わった東出輝裕は、膝への負担を考えてか、サードでスターティングメンバー。守備が出来るようになったとは言え、まだ横の動き等に不安はあるのか。

●そしtベンチ入りメンバーにやはり栗原健太の名前が無い。やはり根本的に鍛え直しか。今の打線を考えたら「調整」とか生半可な考えではウエスタンリーグでも使ってもらえないだろうな。

後攻:オリックスバファローズ
1(中)駿太
2(二)原拓
3(右)谷
4(指)ペーニャ
5(捕)伏見
6(左)丸毛
7(三)奥浪
8(一)園部
9(遊)堤
投手:松葉

ベンチ入り
投手:11 13 48 58 64 69 118
捕手:23 37 49 115
内野手:2 38 44 54 61 106
外野手:00 8 10 24 42 53 56 63 99

●ウィリー・モー・ペーニャとか谷佳知とか容赦なさすぎ(笑)。

打者成績
1回表
鈴木将    2‐0から3球目を打ってライト線ツーベースヒット
東出     1‐2から4球目を空振り三振
天谷     フルカウントから6球目を空振り三振
高橋     2‐0から3球目を打ってレフト前タイムリーヒット
バファローズ0‐1カープ
ロサリオ   1‐0から2球目を打ってショート内野安打
下水流    0‐2から3球目を見逃し三振

1回裏
駿太     1‐2から4球目を打ってセカンドゴロ
原拓     初球を打ってショートゴロ
谷      1‐2から4球目を打ってセカンドゴロ

2回表
倉      フルカウントから8球目を打ってサードゴロ
庄司     フルカウントから7球目を空振り三振
美間     2‐2から7球目を空振り三振

2回裏その1 その2
ペーニャ   2‐2から7球目を打ってセンターフライ
伏見     フルカウントから7球目を打ってセンター前ヒット
丸毛     フルカウントから6球目を選んでフォアボール
奥浪     ストレートのフォアボール
園部     2‐2から5球目を空振り三振
堤      1‐1から3球目を打ってファーストフライ

3回表
鈴木将    0‐1から2球目を打ってピッチャーゴロ
東出     初球を打ってセカンドゴロ
天谷     初球を打ってレフト前ヒット
高橋     初球を打ってレフト前ヒット
ロサリオ   フルカウントから6球目を空振り三振

3回裏
駿太     0‐2から3球目を空振り三振
原拓     2‐2から7球目を空振り三振

谷      フルカウントから6球目を空振り三振(バットはピッチャーゴロ)

●戸田くんどうせやったら捕って投げるところまでやって欲しかったな(笑)。

4回表
下水流    初球を打ってセンター前ヒット
倉      0‐1から2球目を打ってキャッチャーファウルフライ
庄司     2‐1から4球目を打ってライト前ヒット、下水流はサードへ
美間     1‐1から3球目を打ってショートゴロダブルプレイ

4回裏
ペーニャ   1‐1から3球目を打ってキャッチャーファウルフライ
伏見     2‐2から5球目を打ってライトフライ
丸毛     フルカウントから6球目を見逃し三振

5回表
鈴木将    1‐2から4球目を打ってどん詰まりのライト前ヒット
東出     初球をサード前送りバント
天谷     1‐1から3球目を打ってバット折られてピッチャーゴロ
高橋     1‐0から2球目を打ってライト前タイムリーヒット(猛打賞達成)
バファローズ0‐2カープ
ロサリオ   1‐2から4球目を打ってピッチャーゴロ

5回裏その1 その2
奥浪     初球を打ってレフト前ヒット
園部     0‐1から2球目を打ってセンターフライ
堤      1‐2から4球目を打ってレフト前ヒット
駿太     3‐1から5球目を打ってライト前ヒット
原拓     0‐1から2球目を打ってセカンドゴロ、サードランナーホームイン
バファローズ1‐2カープ
谷      1‐1から3球目を打ってライトフライ

●バファローズ松葉貴大、カープ戸田隆矢ともに、ここまでいいのか悪いのか分からないようなピッチング。9安打(最終的には次の回も投げて11被安打)されながらも6奪三振。敢えて言うならしっかり腕を振って勝負に行ってのこの結果なんでしょうかね。実際、フォアボールは一つもないし。

●代わって戸田隆矢は三者凡退のイニングとヒヤヒヤのイニングが交互。制球もあまりよろしくなかったですな。2回裏に奥浪鏡に対して出したストレートのフォアボールは、どっちかと言えば「もういいや」てな感じに見えました。その後、よく抑えたとは思うし、いい予行演習になったとは思いますが。

6回表
バファローズ選手交代
ライト谷→武田

下水流    2‐2から5球目を打ってセンター前ヒット
倉      ピッチャー前送りバント
庄司     フルカウントから6球目を打ってセンターオーバータイムリーツーベースヒット
バファローズ1‐3カープ
美間     1‐1から3球目を打ってライトフライ
鈴木将    初球を打ってキャッチャーゴロ、打球が体に当たり守備妨害バッターアウト

6回裏
カープ選手交代
ピッチャー戸田→小野
サード東出→松本

ペーニャの代打宮崎 初球を打ってライト前ヒット
伏見     1‐0から2球目を打ってレフトへツーランホームラン
バファローズ3‐3カープ
丸毛     1‐2から4球目を打ってレフト前ヒット
次打者奥浪の2球目に丸毛セカンド盗塁成功
奥浪     2‐1から4球目を打ってショートフライ
園部     3‐1から5球目を打ってサードゴロ送球エラー
園部の代走に東
堤      初球を打ってセカンドゴロセカンド封殺
駿太     1‐1から球目を打ってレフトフライ

●結局「サード東出」の守備機会はないまま、松本高明と交代。しかし彼がサードに入って、通常サーを守ってる美間優槻おセカンド守備がいくつか見られたのも収穫。無難にこなしてました。ただ今後はどうなるか。ひとつのポジションでじっくり育てて欲しい考えに変わりはないですが。

7回表
バファローズ選手交代
ピッチャー松葉→榊原
代走東→セカンド
セカンド原拓→サード
サード奥浪→ファースト

松本     初球を打ってファーストゴロ
天谷     フルカウントから6球目を打ってピッチャーゴロ
高橋     0‐2から3球目を空振り三振

7回裏その1 その2
原拓     0‐1から2球目を打ってレフト前ヒット
武田     1‐1から3球目を打ってレフト前ヒット
宮崎     1‐0から2球目を打ってセンターフライ
伏見の代打原大 1‐1から3球目を打ってライト前ヒット
丸毛     1‐0から2球目を打ってレフトへ犠牲フライ
バファローズ4‐3カープ
奥浪     フルカウントから6球目を選んでフォアボール
東      0‐1から2球目を打ってサードゴロ

●少しツイッターで荒ぶってしまいましたが、とにかく小野淳平がひどかったです。リリーフで出てきた初球を代打宮崎祐樹にスコーンとはじかれる。大差がついた場面、1点ビハインド、1点リード、首脳陣が彼に投げて欲しい場面がどんな場面なのかは知らんけど、何にしろ簡単に打たれすぎ。

●それが1イニングならまだしも2イニング連続で先頭バッターにヒットを打たれてしまうようなコントロールでは使い勝手に困るのではないか。されど1イニングたかが3人、難しいと思いますが、同じジャイアンツから来た一岡竜司があまりにもセンセーショナルなだけに、このままだと出る幕はない。

8回表
バファローズ選手交代
代打原大→キャッチャー若月
ショート堤→セカンド小島
セカンド東→ショート
ピッチャー榊原→甲藤

ロサリオ   1‐0から2球目を打ってセンターフライ
下水流    1‐2から4球目を打ってレフト前ヒット(猛打賞達成)
倉の代打中村憲 初球を打ってライトフライ
庄司     初球を打ってライト前ヒット(猛打賞達成)
美間     1‐0から2球目を打ってセンターフライ

8回裏
カープ選手交代
ピッチャー小野→岩見
代打中村憲→キャッチャー磯村

小島     初球を打ってレフト前ヒット
駿太     1‐1から3球目を打ってレフト前ヒット
原拓     0‐1から2球目をピッチャー前送りバント失敗サードフォースアウト

カープ選手交代
ピッチャー岩見→上野

武田     1‐0から2球目を打ってレフト前ヒット、バックホームタッチアウト
宮崎     2‐1から4球目を打ってサードファウルフライ

●上野弘文が形式上「ツーポイント」で登板、はいいんですが、こういう使い方はどうなのかなぁ。ワンポイントだのツーポイントだのでピッチャーを繋いでいくのんって、個人的には「かわし」にしか思えません。それ以上に上野弘文ってそういうピッチャーではなかったはずですが。

9回表
バファローズ選手交代
ピッチャー甲藤→桑原

鈴木将の代打土生 0‐2から3球目を空振り三振
松本     フルカウントから6球目を打ってサードフライ
天谷     1‐2から4球目を空振り三振

由宇 100 011 000 3
神戸 000 012 10X 4

勝利投手:松葉
セーブ投手:桑原
敗戦投手:小野
本塁打:伏見(6回裏)

投手成績
(左から投球イニング数、対戦打者数、投球数、被安打数、与四死球、奪三振数、失点、自責点)
広島東洋カープ
戸田  5   21  87  4  2  5  1  1
小野  2   13  37  6  1  0  3  3
岩見  0.1  3   6  2  0  0  0  0
上野  0.2  2   6  1  0  0  0  0

オリックスバファローズ
松葉  6   28  94 11  0  6  3  3
榊原  1    3  10  0  0  1  0  0
甲藤  1    5  10  2  0  0  0  0
桑原  1    3  12  0  0  2  0  0



下水流昂、庄司隼人、高橋大樹、打順から考えてもいい具合に3人の猛打賞を出したカープ打線。但し13安打を放ちながら3点てえのはやはりどこかに「あと一本病」を密かに抱えているのか。

出来て当たり前の人、もう出来てもらわないと困る人、そして急成長を遂げつつある人、とそれぞれヒットの性格も違うとは思いますが、13安打のうち9安打をこの3人で打った。今シーズンはこの3人が中心になってウエスタンリーグを力強いものにしてもらいたい。


庄司隼人も何だかんだ言いながらもう5年目、プロ入りして、ピッチャーから転向したとは言え、そろそろウエスタンリーグで「これ」と言う明確な成績を残したいところ、かと思います。

菊池涼介と言う、色んな意味でとんでもない選手が入団してしまって(笑)、それこそセカンドのポジションは彼を中心に回転することになろうとしてますが、まだまだつけ入る隙はあるはず。


高橋大樹も、昨年のことを考えると、明らかに体も大きくなってますし、選球眼がよくなってると思います。そして打てるボールが来たらしっかりスイング出来てる。クリーンアップ「候補」ではありますが、まだまだ無理はして欲しくない。まずは確実にボールを打ち返すこと。パワーはその次。


そして下水流昂はもう、昨年出来てて当たり前だった人。やや紆余曲折あったとは思いますし、大学から社会人に進んで今年がプロ入り2年目。とは言うものの年齢的にはボチボチ「中堅」になろうかという歳。安穏としてられないのは自身が一番理解しているはず。あと気をつけるのは怪我だけ。

あと、戸田隆矢は今日みたいな「イニングの波」をどうにかしたい。大瀬良大地や九里亜蓮の入団、今井啓介の体調不良からの復帰、切羽詰った篠田純平、福井優也の復調のの兆し等で、名前が出なくなってしまったようにも思いますが、考えればまだ3年目。まだ慌てる年齢じゃない。

今年も、昨年同様のウエスタンリーグの成績であれば、必ず「場」は来ると思います。その時まで、焦らず慌てず騒がず。あとはどのタイミングで野村謙二郎監督がペナントレースの輪に加えるか。

本番は、もうすぐ始まります。


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2014.03.18 / Top↑
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