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思い語る「孤高の天才」 読売新聞大阪版 すぽプロ

沖縄・宮古島のオリックス春季キャンプで、グラウンドの選手に熱い視線を注ぐスーツ姿の男性がいた。昨季限りで広島一筋24年の現役生活に別れを告げ、野球解説者として新たなスタートを切った前田智徳さん(42)だった。

現役時代「孤高の天才」「侍」などと評され、近寄りがたい雰囲気があった。広島を計5シーズン担当したが、質問に答えてもらった記憶はほとんどない。それがユニホームを脱ぐと決めてからは、胸に秘めていた思いを吐き出すかのように、雄弁に語る機会も増えた。

練習中、球場の監督室でT-岡田と約40分間、話し込んだ。内容は技術面ではなく、足の故障に関する事だった。26歳の左打者は2010年に本塁打王(33本)を獲得して以降、不振にあえいでいる。足の故障に悩まされ、昨季はわずか4本塁打、前田さんは「ケガをしたら、野球をするよりもしんどい」と、自らの経験を踏まえて助言した。

前田さん自身、1995年に右アキレスけんを断裂するなど度重なる足の故障と闘った。ナイターでも午前中から球場に来てマッサージやトレーニングで準備を重ね、寝るときは一箱使い切るほど両足いっぱいい湿布を貼った。自らの体と向き合い、2119本の安打を積み重ねた。

球場を去る際、「僕も解説者だから、勉強させてもらいたい」。大きなけがを乗り越えてきた前田さんでなければ、伝わらないこともあるはず。どんな言葉で野球の魅力を発信してくれ、取材する楽しみが一つ増えた。



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こんな姿を見ると改めて「あぁ、前田智徳はもう選手じゃないんだ」と言う事を痛感させられます。今オフも何かとイベントに引っ張り出され、挙げ句の果てには「カープ球団アドバイザー」と言う立場に就任。しかもプレイとは直接関係ない「営業部門」てところがミソ。

しかしながらそれを分かってるのかどうなのか、前田智徳の出る記事どれにも「アドバイザー」がついて回る。長嶋茂雄氏が出てくる時に「ジャイアンツ終身名誉監督」とついて回るのと一緒なのかな。もっとも「名誉職」に意味があるのかどうかまでは分かりませんが。

それにしても、そんんあ肩書きを付けてまで、前田智徳をカープに引き止めておきたいのかな、とも思います。よそに招聘の話があれば「勉強だから」といって出してやる事も出来るのに。


それにしても、選手から解説者に立場が変わっても、やっぱり気になるのは「けが」なんでしょう。引退セレモニーの際、前田健太にかけた言葉は「怪我にだけは気をつけて」だったとか。長らくあちこちに負傷を抱えてプレイを続けた前田智徳「氏」らしい、と言えばらしい言葉だと思います。

バットコントロールがどうとか、スイングがどうとか言う前に、まずは五体満足でないと練習もままならない。ましてや試合に出るなんざ夢のまた夢。2009年、一軍どころか二軍の試合にも出場がなかった前田智徳。諸説囁かれてますが、これらの理由も少なからずあると思います。

だから、ケガからの復帰を目指す選手は気がかりなんでしょうし、その点を配慮して、森脇浩司監督も対談と言うか対面を企画したんだと思います。解説者と言う立場に回っても「選手には無事にプレイしてもらいたい、体調万全で試合に出てもらいたい」と言う思いもあるんでしょう。

一度怪我をしてしまえば、余程の事がない限り「完治」はありえない。河内貴哉のように、根本的にピッチャーとしての、選手としてのモデルチェンジを強いられる必要もある。

門田博光氏みたいに、40歳でホームラン王と言うのは稀有な例になるかも知れませんが、それだけ体の手入れをしてたってことではないでしょうか。今シーズン中に49歳を迎える山本昌さんもしかり。形はどうあれ、体作りだけはしっかりやってる証拠だと思います。


今シーズンは広島ホームテレビ(テレビ朝日系列)の解説者に就かれるとか。大下剛史軍曹が、あの発言で表舞台から消えて以降、ホームテレビの解説者ってのは北別府学氏しかいてませんでしたが、これで何とか体裁が整うかな、と。ただ、ごくたまにある「ダブル解説」ともなると、東京ドームでの「涙のホームラン」の話になること必至。もういい加減聞き飽きた話ですが。

個人的には前田智徳が若かりし頃「師匠」と呼んでいた西田真二(現:香川オリーブガイナーズ監督)との対談が見てみたい。そこに「兄貴」と慕ってた音重鎮氏が入れば完璧。「天賦の才」を考えれば双璧だった前田智徳・西田真二の「会話」って見てみたいです。

ちなみに、西田真二氏の方が、音重鎮氏よりも3歳上です。

そう言えば、元タイガースの解説者はオフシーズン、ゴルフ番組とかに出まくってたりしてます。人によてはレギュラー番組を持ってたりしますが、前田智徳にお呼びはかかったりするんでしょうか。

もっとも、ハンデ0の人には関係なさそうですが。


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2014.02.26 / Top↑
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