そう言えば4年ほど前、ナゴヤドームでの試合前のバッティング練習中に、脳天に打球を食らったカープファンの方がおられましたが、その後元気にスクワットされているでしょうか。



野球観戦の事故:トラブル後絶たず 球団、公平対応に苦慮
毎日新聞

阪神甲子園球場(西宮市)でプロ野球を観戦中に折れたバットが顔に当たり傷が残った女性が、球団側に損害賠償を求めた訴訟の判決が先月30日にあり、請求は退けられた。複数のプロ野球球団によると、ファウルボールなどによる負傷事故は日常的にあり、現場でのトラブルは「挙げればきりがない」という。実情を追った。

各球場では、アナウンスや電光掲示板の表示、球場スタッフの警笛などでボールへの注意喚起をしている。それでもスタンドに飛び込んだボールでけがをする観客は1試合に1、2人はいるという。「ボールをよけようとしてバッグのストラップが引っかかって切れた」、「ジュースをこぼした」などの物損トラブルも後を絶たない。

そうしたケースで、各球団がよりどころとしているのが、観客の安全と平穏な試合観戦の確保を目的に日本プロフェッショナル野球組織などが定めた統一ルール「試合観戦契約約款」(約款)だ。打球事故に関し、「球団側は原則責任を負わない」と規定。賠償する場合についても範囲は「治療費等の直接被害に限定する」と定めている。

約款は2005年7月にオーナー会議で承認され、各球団もホームページに掲載している。入場券の裏面にも記載され、「事故があっても『仕方ない』と受け入れる人が増えた」(千葉ロッテマリーンズ)といい、認知は浸透しつつある。

しかし、ある球団の担当者は言う。「約款で各球団と足並みをそろえてはいるが、現場での対応は人対人。ばらつきはある」。ジュースをこぼしたり、手荷物が壊れた観客から「どうしてくれるんだ」と迫られ、物品代を請求されることもしばしば。強引な請求に「裁判で解決しましょうか」と答えたこともあるという。「お客さんの気持ちも分かる。ただ、『言ったもん勝ち』になると、他の観客に不公平になってしまう。リピーターを増やすのが仕事でもあり、落としどころは悩ましい」と対応に苦慮している。

それでも打球事故は起こる。スポーツ事故に詳しい桂充弘弁護士(大阪弁護士会)は球団側に「万が一に備え、治療費以外にも対応する保険への加入も必要ではないか。柔軟な対応は、ファン育成やスポーツ振興にもつながるはず」と提案する。

「昔と比べ、真剣に野球を見る観客が減った」と指摘する担当者もいる。最近はゲーム機を手にした子どもやグラウンドに背を向けて話し込む観客も少なくないという。「客席にボールが飛び込まない球場はない、という前提で来場してほしい」。球団側の思いだ。



毎年ではないにしろ、思い出したようにこの手の裁判が起こされます。あれだけマイ氏曖昧試合、ファウルボールが飛び込むたびに笛が鳴らされ、バックスクリーンに派手なアニメーションが流され、場内アナウンスで「ご注意下さい」と言われているにもかかわらず、ですよ。

で、甲子園球場の裁判は「折れたバットが飛んできた」って話なんですが、むしろファウルボールよりも飛ぶスピードが遅いから、ちゃんとグラウンドに目を向けてたら避けれたんじゃないか、と考えるのは間違いでしょうか。現場の状況までは分かりませんが。

そもそも、スタジアムの入場ゲートから一歩入れば、どこからボールが飛び込んできてもおかしくない。極端な話をすれば場外ファールや場外ホームラン、と言う事象も無きにしも非ず、ですよ。

昨年8月19日に広島県営球場で行われた、JABA広島大会予選リーグの試合中に、たまたま撮影したものです。

地方の何の変哲もない野球場。そうそう広く場所をとっているわけでもなく、球場外周のいっぱいいっぱいまで通路があったり駐車場があったり、極端な場合だと控え選手が素振りをしてる場合もあります。ごく当たり前の光景です。

ぶっちゃけ、誰の車かは知りません。関係者のクルマでしょうけどね。おそらく中国地区連盟 - 日本野球連盟から見舞金みたいなのは出ているかも知れませんが、それ以上のもんはないでしょう。まぁ問題は「割れたのが運転席側だった」ってのが災難といえば災難ですが。

長らく生観戦をしてますが、幸いにもファウルボールその他で被害を被ったことはありません。メシは余程の事がない限り試合前に済ます、カバンはまず足元、試合中の飲料水も極力足元、手の届く範囲にあるのは必要最小限の機材。もっともそれらが一番の貴重品なんではありますが(笑)。

ボールはよく飛んできます。マツダスタジアムとか、真上に上がったボールは一瞬見失うことは数知れず。阪神鳴尾浜球場であれば、最近は「鳴尾浜の不良中年」のみなさんのお陰で(笑)持ち込み日よけの下で観戦させてみらってますが、それでもファウルボールの危険性ははらんでます。

由宇練習場でも、高速でファウルボールが頭上を飛び交う事数度。ダイレクトに飛んできたことはさすがにありませんが、いざ飛んできたとなると、やはりビデオカメラほっぽり出して避けるでしょうな。

あと最近よく見るのが、野球を見に来ているにもかかわらずずっとゲームをしてるガキ(笑)。

家族の誰が「野球を観に行きたい」と言い出したのかは知りませんが、お父さんお母さんがずっと試合を観ているのに、子供はずっと携帯ゲームに没頭。いざとなったら庇うんだろうけど、傍から見てて危なっかしい事この上ない。もっと言えば、おとなしく家族で座って試合を観てるのならまだしも、コンコースで子供一人でゲームをしてたりする。「保護者」は一体何をしてるのか、と問いたひ。


今までにファウルボールのアクシデント等での裁判沙汰ってのは何度かありましたが、幸いにも皆大人の話であって、お子さんに当たった、って話は聞きません。とは言うものの、これだけ内野フェンスが低くなり「臨場感」を追い求めてる以上は、今後もこんな訴訟が起こされないとも限らない。「自分は悪くない」と考える人ってのは、いつの時代にもどの世代にもいてますから。

記事の最後にも記されてますが「客席にボールが飛び込まない球場はない、という前提で来場してほしい」の言葉のとおり、マツダスタジアムのパフォーマンスシート最後列でもない限り、ボールが100%飛んでこない球場はまずありえない。ましてや寝ソベリアなんか無防備の極みだし(笑)。

いっそ、12球団連名で「ボールから目を離さないTシャツ」を発売して、それをシーズン中の負傷による治療費やら見舞金に充てるってのはどうでしょう。入場料に上乗せする、ってのもよさげですが「俺は絶対にボールに当たらない自信がある」みたいな人から反発も起こりそうなので。

しかしこんな場合にまず「Tシャツ販売」が思い浮かんでしまうのは、我ながらちょっと残念と言えば残念でもあります。これもまたカープファンとしての長年の習性なんでしょうか。


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2014.02.18 / Top↑
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