以下、数字を読み取るのがイマイチ苦手な人の感想文が続きます。



プロ野球キャンプ見学の魅力はコアな野球ファンにしか知られていない
産経新聞

株式会社JTB沖縄
プロ野球キャンプにおける観光誘客について

沖縄県ベースボールEXPO2014事務局では、今年の沖縄プロ野球キャンプを前に野球競技者に野球キャンプに関するアンケートおよびヒアリング調査を行いましたので、ご報告させていただきます。

1.野球ファンは全国に約4000万人規模だが、県外からのキャンプ見学者は4.3万人(2013年)で、8割1リピーター
2.野球競技者でも約半数(調査対象者)は練習の無料見学を知らない

沖縄ベースボールEXPO2014(主催:沖縄県、事務局:沖縄ベースボールEXPO2014事務局)は、2月1日(土)~2月28日(金)の期間、来沖するプロ野球ファンだけでなく、一般観光客や県内野球ファンにもキャンプ見学をより楽しんでもらうため、各種サービスを提供しています。

沖縄プロ野球キャンプは、各球団の練習や練習試合が無料で観戦でき、選手との距離間も近い事から、移動中や練習終了後の選手から直接サインがもらえるなど多くの魅力が有ります。かし、その魅力は全国の野球ファンに伝わっていない現状があきらかになりました。



<1、参考データ>

1.2013年プロ野球春季キャンプ観客数について
※参考:りゅうぎん総合研究所(2013年6月公表)
平成24年度スポーツコンベンション開催実績調査(発行:沖縄スポーツコンベンション振興協議会)

【2013年春、沖縄プロ野球春季キャンプの観客数】
1、キャンプ期間中の観客数: 約29万3000人
2、うち県外からの観客数:  約4万3000人

2.プロ野球キャンプ訪問客の実態
※参考:平成23年度 観光統計実態調査/平成24年度プロ野球キャンプ訪問観光促進事業アンケート

1、2月沖縄県再来訪率
1)はじめて(全体:20.4%、キャンプ会場:10.8%)
2)2~4回目(全体:41.2%、キャンプ会場:39.8%)
3)5回目(全体:38.3%、キャンプ会場:49.5%)

2、プロ野球キャンプ訪問理由
1)好きな球団または選手がいるから(全体:40.6%、県外:45.9%、県内:32.2%)
2)特定の球団、選手に限らず野球が好きだから(全体:16.7%、県外:12.4%、県内:23.4%)
3)話題の選手がいるから(全体:10.3%、県外:6.5%、県内:16.2%)
4)たまたま遊びに来たから(全体:5.4%、県外:5.4%、県内:5.3%)
5)誘われたから(全体:4.0%、県外:2.9%、県内:8.2%)

<考察>
●キャンプ会場訪問者の約9割がリピーター(=圧倒的に新規ファンの来場が少ない)
●何かのきっかけで1度来訪するとキャンプの良さを認識(=リピーターになりやすい)
●キャンプ会場訪問者の約6割が球団のコアファン(=プロ野球キャンプ訪問者はマニア中心)
●まだまだ、沖縄プロ野球キャンプの県外からの見学者を増やすことは可能

3.今後の沖縄プロ野球キャンプの可能性
【国内の野球競技者数】
1、野球競技者数(580万人)
2、野球競技経験者数(500万人)
3、プロ野球、野球ファンとその家族(3000万人)
※1:出展:ミズノ社文献、巨人軍ヒアリング、全国軟式野球連盟ヒアリング、SPOLABo独自調査・集計

<考察>
●野球ファンは全国に4000万人(≠沖縄プロ野球キャンプ県外訪問者4.3万人)
●沖縄プロ野球キャンプのマーケットサイズは大きい

<2、独自調査:沖縄ベースボールEXPO2014事務局>
【キャンプ内容に関する認知度】
1、沖縄県でキャンプを行う球団数
1)そんなに多くの球団とは知らなかった(53%)
2)全く知らなかった(25%)
3)知っている(22%)

2、キャンプが無料で見学が出来ること
1)全く知らなかった(41%)
2)もっと規制があると思っていた(33%)
3)知っている(26%)

3、練習試合が60試合程度行われていること
1)全く知らなかった(54%)
2)そんなに試合数があると知らなかった(31%)
3)知っている(15%)

<考察>
●沖縄でプロ野球球団がキャンプを行っていることは知っているが、参加球団数やキャンプメニュー、ファンサービスなどキャンプ情報は届いていない(=キャンプ見学の魅力は伝わっていない)
●野球競技者でも低い数字(=その他の野球ファンや一般観光客層はより理解が乏しい)
●沖縄プロ野球キャンプの魅力を伝えることが必要(=新規プロ野球ファン獲得と既存野球ファンとプロ野球の関係深化に貢献=野球を盛上げることに繋がる)

【沖縄プロ野球キャンプ訪問意向】
<主な意見>
・今まで、野球キャンプ見学に沖縄に行く発想が無かった
・どれだけ練習が見られるか分からなかった。日韓練習試合は見たい
・LCCを使い安価に沖縄に行けるなら見学に行く価値は高い
・野球キャンプ見学の他、友人、家族と、沖縄観光も同時に楽しみたい

<考察>
●キャンプ見学者を増やすには、沖縄プロ野球キャンプの魅力を伝えることが必要
→「沖縄ベースボールEXPO2014」の各種サービスや情報発信によりキャンプの魅力を伝える
http://www.okinawabaseball.com/

(一部省略してます)



かつて、プロ野球の春季キャンプと言えば、海外に目を向けるチームが多くありましたが、特に一軍はいつの間にか沖縄県と宮崎県、鹿児島県に集中してしまい、四国に残ってる一軍キャンプすらオリックスバファローズのみ。タイガースは何だかんだ言いながら辛うじて安芸キャンプが残ってます。

かつては高知県宿毛市で近鉄バファローズが春季キャンプを行ってましたが、公共交通機関がバスしかなかった当時、見学する人はどうやってたんでしょう。特に関西の人なんか、ます船で四国に渡るか、大阪から高知行のフェリーとか、それこそキャンプ見学が苦行」だったんでしょう。


この数字を調べたのが「JTB」と言う事は、沖縄をまずは「観光地」と捉えた上でのアンケートであり、その結果の数字だろうとは思いますが、そうそう簡単に沖縄って行けるところでもない。

そらぁ空路で行けば楽ちんなのかも知れんけど、航空便の便数も限られてるし、収容人員もたかが知れてる。しかもたかだか1か月のあいだに、キャンプ見学に行ける人数って本当に知れてる。

「コアな野球ファンにしか知られてない」とは言うけども、キャンプ見学の魅力って何だ。

みんなただ漠然と見に行くわけじゃない。それなりに目的を持って行くんだろうし「好きな球団または選手がいるから」ってのはごく当たり前の事、じゃないですかね。

ただそれがそのまま「キャンプ会場訪問者の約6割が球団のコアファン」と「プロ野球キャンプ訪問者はマニア中心」をイコールで繋がるかって言えばそうでもないし、そうそう簡単に「まだまだ、沖縄プロ野球キャンプの県外からの見学者を増やすことは可能」につながるとはとても思えない。

理由はどうあれ、練習であろうが試合であろうが、見に行く人は行くし。ぶっちゃけ、2月中はずっと仕事が休み、って人はそういない。みな仕事休みやら何やらをやりくりしてやりくりして見に行ってるんだから「増やすことは可能」と安易に結論づけるのは無理がありすぎる。

多分「キャンプ見学のついでに観光地も」と目論んでるんだろうけど、それこそこの記事の中で言われている「マニア」は、キャンプ見学が最高・最大の目的なのであって、下手したら観光地は眼中にないかも知れん。もっと言えば、練習は日中に行われるんだから、観光地を回ってる時間はない。

それに続いて「野球ファンは全国に4000万人(≠沖縄プロ野球キャンプ県外訪問者4.3万人)~沖縄プロ野球キャンプのマーケットサイズは大きい」のも何だかな。1か月でどれくらいの経済効果を期待してるのかは分かりませんが、人が集まったら集まったで、それなりに問題が出てくる。

キャンプの魅力、とは言うても「春季キャンプ」ってのは言い換えれば「合宿練習」なのであって、見に行ったから云々ってのはない。見に行ったところで「お、頑張ってますね」程度のもの、練習試合、紅白戦)とは言っても現在の仕上がり度合いを認識する程度のものであって、決してそれが即結果ってわけでもない。盛り上げたい、とは言うけども、練習を盛り上げるってのも何だかよく分からない。

昨年、たまたま休みがもらえたので、カープの日南キャンプを2日間にわたって見学、と言うか見に行く事が出来ました。一日目は通常練習、二日目は紅白戦と、願ったり叶ったりのスケジュールではあったわけですが、キャンプで明確な結果が出るわけでもなし、とりたてて騒ぐもんでもなし。

沖縄ベースボールEXPO2014のサイトを見たけども、結局は「マニア向け」のイベントしかないし、見学者増を目論んだところで、行われてるイベントが、マニア向けだったら何の意味もない。

それと、お堅い考えかもしれんけど、キャンプ見学に魅力なんかなくていい、とすら思う。半年以上にわたる「戦いの準備の最終段階」なんだから、気を抜いてる暇はない。ファンサービスはあくまでサービスなのであって、それをメインに受け取ることもないし、する必要もない。ただ元気に練習を終えてくれること、体調万全で開幕せを迎えること、まずはそれは最大の「ファンサービス」ですよ。

検索したらこんなのが出て来ました。確かにたかだか1か月で、90億円近い経済効果を生み出すのはすごいとは思うけど、これ以上のものを求めるのにはあまりにも無理がありゃせんかな。そらぁ多少の上積みはあろうけど「まだまだ増やせる」と断言していいものかどうか。

練習って、魅力がないもんだと思いますよ。

それよりも何よりも


おい!

このバカヤロウ!

よーくきけ!

いいか!

(カープは)
ここをキャンプ地とする天福S
ここを キャンプ地と する

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2014.02.13 / Top↑
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