フリーエージェント宣言した選手の身の振り方もほぼ決まり、お次は各チームの選手の契約更改、ではありますが、中日ドラゴンズは11月19日、ファン感謝デー前に終わらせました。越年どころか「保留者」すらいないと言う契約更改もそうそうないと思いますけどね。
「11月中に終わらせる」と言う落合博満GMの言葉そのままに「本当に」なりましたが、さすがにその手法は凄まじかった。その余波で井端弘和と小笠原道大の「結果的にトレード」に発展しましたが、それもまた「あり」だったのかな、と言う気にもさせられます。
それと同時に、年俸ってこれでいいのかな、とも考えたりします。
高年俸? 一石投じた落合流 日本経済新聞
中日・落合博満ゼネラルマネジャー(GM)のコストカットがすごい。いち早く終えた契約更改における年俸の削減総額は8億円に上るという。2013年の日本人選手の総額で約32億円(選手会調べ)だったから、4分の3くらいに圧縮された。
故障に泣いたエース、吉見一起が1億円あまり減の1億7000万円、主軸の和田一浩は8000万円減の2億5000万円(金額はいずれも推定)。井端弘和は大幅減を提示されて退団、巨人に移った。
よその球団なら、そこまで下がらないのに……。冬将軍のようなGMに出くわした選手も、よくよくツイていない。しかし、相場観としてはいい線ではないか。球団が払うというから選手もこれまでもらってきただけで、彼らに非はないが、私は今の年俸は総じて高すぎると思う。
実力社会といいながら、年功序列的な考え方も混じっていた報酬決定に「時価主義」や、チーム成績に応じた「成果主義」を持ち込んだ落合裁定は年俸の適正水準を考えるきっかけにはなるだろう。
今どきは4、5年働いただけで億の大台に到達する。1993年に始まったフリーエージェント(FA)制度で年俸が跳ね上がった。移籍の自由により、選手の立場が強くなったためだが、これがくせものだ。
高年俸を得られる代わり、成績が落ちると即放出、引退ということになりかねない。高年俸の選手を何人も抱えられるのは一部球団だけだから、当然進路が狭まる。
ダルビッシュ有、糸井嘉男という高給取りを手放し、人を入れ替える日本ハムなどの手法をみると、何億円という年俸を払ってまで引き留めたい選手は経営側としてはあまりいないのかもしれない。
難しいのはファンあってのプロ野球ということ。去るも残るも当事者同士が納得すればOKというわけでもない。井端といえば中日の顔。いなくなったらそれは中日ではない、というファンもいるだろう。異動が激しいメジャーと違い、ドライな人事に、日本の選手もファンもまだついていけていない気がする。
ほんと、年俸に関しては、何でああも毎年毎年上がるもんなんかな、とずっと思ってます。
4年連続で12~3勝しました。じゃあもうそれくらいの数字は「残して当たり前」であって、3年連続年俸が上がる、と言うのはまずありえない。前年5勝、翌年13勝なら倍増くらいでも構わない。その翌年12勝、ここも上げていいかと思います、ただその次の年12勝なら、もう上げる必要はない。
もうそれくらいの数字は残して当たり前の選手になったんだから、13勝の年俸をベースに、それこそ出来高を加えればいい。そしてその出来高を3年連続でクリア出来れば、また次を交渉すればいい。
その代わり、数字が目に見えて落ちればどんと下げる。よくある話が「これまでの実績を考慮して」てやつ。あれも正直必要ないですよ。昨年の実績で今年の実勢があるわけじゃない。200勝してる選手だからといって、今年全く働いてないんだったら意味ないし。
選手の査定方法は各球団で色々あろうとは思うけど、絶対にどんぶり勘定ではいけない。勝たなお客さんは来てくれんし、そうなれば収入も減る。親会社の広告塔的役割とは言え、限度のもあろう。
今シーズンのドラゴンズ、と言うかナゴヤドームの観客動員は199万8188人。1995年以来の200万人割れとか。そらぁそんだけ減ったら、どこにしわ寄せが来るって、まずチーム。昨年は勝てなかった上に、さらにBクラス転落ともなると、そらぁお客さんが減ってもおかしくない。
昨年よりもチーム成績が上で、選手個々の数字も、昨年を上回る数字、また新人なら期待した数字を残したのであれば、幾許かの昇給はあってもいいかと思うけど、まともに働けてないだの、成績が落ちただのであれば、現状維持すらありえない。成績が全ての「フルコミッション」の世界なんだし。
カープでは昨日、栗原健太が契約更改に臨んだ。結果は40%減の8400万円で更改。1年間まともに働いてない。1億4000万円分の働きはしてない。打率.203、0本塁打では正直、契約更改のしようがない。ほとんどが二軍暮らしでは下げられても致し方ない。むしろ半額でもおかしくない。
昨年の2000万円減でもおかしくないんだから、まだまだカープの契約更改は甘すぎる。もっとも、何の実績も残してない監督に、7000万円も出してしまうチームだからシャアないですが。
ただここで考えんといかんのが「怪我」。初めての怪我なら、東出輝裕みたいにわずかの減額でもいいか、と思います。ぶっちゃけ紅白戦中、練習の中でのアクシデントですからね。
しかし吉見一起の場合はどうか。ここ数年は毎年のように肘を痛めてる。「慢性」と言ってしまえばそれまでだろうけど、そして酷い言い方になるけども、毎度毎度同じ所をやらかし過ぎなのではないか。
二度三度数字を残せば、求められるものは高くなる。しかしながらそれだけのパフォーマンスを維持しようと思ったら、それに見合うだけの年俸を貰っているのなら、それこそ自己責任が付きまとう。己の管理は己でなさなければいけないはず。それが出来ぬのであれば下げられても致し方ない。
下げられたのなら取り返すだけ。しかもその機会を残しているし、落合博満GM自らが契約更改交渉の場にいて、育成選手だろうが誰であろうが、多かれ少なかれ何か一言声をかけている。
現場を知る人ゆえの柔軟性なんだろうけど、ここがドライになれない、またならないNPBの契約更改なのかな、とも思います。尤も、あの減らし方を見ると「最後の良心」が落合博満GMの言葉か。
お金だけじゃない「何か」Priceress。
以下、どれでもクリックして頂ければ是幸い。これからの励みになります。
「11月中に終わらせる」と言う落合博満GMの言葉そのままに「本当に」なりましたが、さすがにその手法は凄まじかった。その余波で井端弘和と小笠原道大の「結果的にトレード」に発展しましたが、それもまた「あり」だったのかな、と言う気にもさせられます。
それと同時に、年俸ってこれでいいのかな、とも考えたりします。
高年俸? 一石投じた落合流 日本経済新聞
中日・落合博満ゼネラルマネジャー(GM)のコストカットがすごい。いち早く終えた契約更改における年俸の削減総額は8億円に上るという。2013年の日本人選手の総額で約32億円(選手会調べ)だったから、4分の3くらいに圧縮された。
故障に泣いたエース、吉見一起が1億円あまり減の1億7000万円、主軸の和田一浩は8000万円減の2億5000万円(金額はいずれも推定)。井端弘和は大幅減を提示されて退団、巨人に移った。
よその球団なら、そこまで下がらないのに……。冬将軍のようなGMに出くわした選手も、よくよくツイていない。しかし、相場観としてはいい線ではないか。球団が払うというから選手もこれまでもらってきただけで、彼らに非はないが、私は今の年俸は総じて高すぎると思う。
実力社会といいながら、年功序列的な考え方も混じっていた報酬決定に「時価主義」や、チーム成績に応じた「成果主義」を持ち込んだ落合裁定は年俸の適正水準を考えるきっかけにはなるだろう。
今どきは4、5年働いただけで億の大台に到達する。1993年に始まったフリーエージェント(FA)制度で年俸が跳ね上がった。移籍の自由により、選手の立場が強くなったためだが、これがくせものだ。
高年俸を得られる代わり、成績が落ちると即放出、引退ということになりかねない。高年俸の選手を何人も抱えられるのは一部球団だけだから、当然進路が狭まる。
ダルビッシュ有、糸井嘉男という高給取りを手放し、人を入れ替える日本ハムなどの手法をみると、何億円という年俸を払ってまで引き留めたい選手は経営側としてはあまりいないのかもしれない。
難しいのはファンあってのプロ野球ということ。去るも残るも当事者同士が納得すればOKというわけでもない。井端といえば中日の顔。いなくなったらそれは中日ではない、というファンもいるだろう。異動が激しいメジャーと違い、ドライな人事に、日本の選手もファンもまだついていけていない気がする。
ほんと、年俸に関しては、何でああも毎年毎年上がるもんなんかな、とずっと思ってます。
4年連続で12~3勝しました。じゃあもうそれくらいの数字は「残して当たり前」であって、3年連続年俸が上がる、と言うのはまずありえない。前年5勝、翌年13勝なら倍増くらいでも構わない。その翌年12勝、ここも上げていいかと思います、ただその次の年12勝なら、もう上げる必要はない。
もうそれくらいの数字は残して当たり前の選手になったんだから、13勝の年俸をベースに、それこそ出来高を加えればいい。そしてその出来高を3年連続でクリア出来れば、また次を交渉すればいい。
その代わり、数字が目に見えて落ちればどんと下げる。よくある話が「これまでの実績を考慮して」てやつ。あれも正直必要ないですよ。昨年の実績で今年の実勢があるわけじゃない。200勝してる選手だからといって、今年全く働いてないんだったら意味ないし。
選手の査定方法は各球団で色々あろうとは思うけど、絶対にどんぶり勘定ではいけない。勝たなお客さんは来てくれんし、そうなれば収入も減る。親会社の広告塔的役割とは言え、限度のもあろう。
今シーズンのドラゴンズ、と言うかナゴヤドームの観客動員は199万8188人。1995年以来の200万人割れとか。そらぁそんだけ減ったら、どこにしわ寄せが来るって、まずチーム。昨年は勝てなかった上に、さらにBクラス転落ともなると、そらぁお客さんが減ってもおかしくない。
昨年よりもチーム成績が上で、選手個々の数字も、昨年を上回る数字、また新人なら期待した数字を残したのであれば、幾許かの昇給はあってもいいかと思うけど、まともに働けてないだの、成績が落ちただのであれば、現状維持すらありえない。成績が全ての「フルコミッション」の世界なんだし。
カープでは昨日、栗原健太が契約更改に臨んだ。結果は40%減の8400万円で更改。1年間まともに働いてない。1億4000万円分の働きはしてない。打率.203、0本塁打では正直、契約更改のしようがない。ほとんどが二軍暮らしでは下げられても致し方ない。むしろ半額でもおかしくない。
昨年の2000万円減でもおかしくないんだから、まだまだカープの契約更改は甘すぎる。もっとも、何の実績も残してない監督に、7000万円も出してしまうチームだからシャアないですが。
ただここで考えんといかんのが「怪我」。初めての怪我なら、東出輝裕みたいにわずかの減額でもいいか、と思います。ぶっちゃけ紅白戦中、練習の中でのアクシデントですからね。
しかし吉見一起の場合はどうか。ここ数年は毎年のように肘を痛めてる。「慢性」と言ってしまえばそれまでだろうけど、そして酷い言い方になるけども、毎度毎度同じ所をやらかし過ぎなのではないか。
二度三度数字を残せば、求められるものは高くなる。しかしながらそれだけのパフォーマンスを維持しようと思ったら、それに見合うだけの年俸を貰っているのなら、それこそ自己責任が付きまとう。己の管理は己でなさなければいけないはず。それが出来ぬのであれば下げられても致し方ない。
下げられたのなら取り返すだけ。しかもその機会を残しているし、落合博満GM自らが契約更改交渉の場にいて、育成選手だろうが誰であろうが、多かれ少なかれ何か一言声をかけている。
現場を知る人ゆえの柔軟性なんだろうけど、ここがドライになれない、またならないNPBの契約更改なのかな、とも思います。尤も、あの減らし方を見ると「最後の良心」が落合博満GMの言葉か。
お金だけじゃない「何か」Priceress。
以下、どれでもクリックして頂ければ是幸い。これからの励みになります。


2013.12.06 / Top↑
| Home |