まずどうやって完全犯罪に仕立て上げるか、が問題ではあります。



マエケン「大竹さんの穴は俺が埋める」 11月14日付日刊スポーツ

大竹さんの穴はベストパフォーマンスで埋める! 広島前田健太投手(25)がエースの自覚をにじませた。13日、所用のため広島市内のマツダスタジアムを訪問。前日12日に今季のCS進出をともに引っ張った大竹寛投手(30)が国内FA権行使を表明した。退団が決定的な先輩との別れに寂しさを募らせながら、先頭に立って「穴埋め」作業することを誓った。

前田健は寂しさをグッとこらえた。苦楽を分かち合った大竹のFA退団が決定的な状況。いちるの望みを抱きながら、絶対的エースとしての誓いを立てた。

5歳上の先輩には、1年目の07年から指導を仰ぎ続けた。投球スタイルを変化させてくれた恩人でもある。「特にシュートがすごい印象があった。インコースに投げるのは難しいのに、そこにどんどん投げる。自分は最初シュート系のボールがなかったんで、あればと思った」。大竹の存在がツーシーム習得を後押しし、進化を導いてくれた。

FA権行使を知った時は「ビックリした」と振り返る。「宣言して残ってもいいと球団が言っている。残ってくれたらベストですけど…。寂しいです」。とはいえ、悲しみに暮れてばかりはいられない。広島のリーダーとして、チーム全体の底上げに取りかかる。

1年目を終えた07年オフのことだった。当時絶対的エースだった黒田(現ヤンキースFA)がドジャースにFA移籍。前田健は2年目の08年に9勝してブレークした。自身も例にあげて若手の台頭を期待。同時に大竹との投げ合いを思い浮かべ、力強く言い切った。

「2桁勝利カルテット」は解体される。ならばオレが…。言葉の節々から自覚がにじみ出た。



10勝10敗 防御率3.37 25試合登板 163イニング

2013年シーズン、大竹寛が残した数字、であります。

まず最初に埋めなければいかんのは、と言うか最重要課題なのが登板イニング。25試合登板163イニングってことは、平均6、52イニング。クオリティスタートと言われる6イニングは別にして、5回持たなかった試合がたった1試合。前田健太、野村祐輔の1試合に続く少なさ。

ジャイアンツ移籍が決まった翌日の読売新聞に載ってましたが、ジャイアンツ側は「関東志向」に加えて、先発投手としての安定性を評価した、みたいな記事が出てました。ちなみにブライアン・バリントンは3度、4回以前に降板した試合があります。

「2桁勝利カルテット」とは言うけど、結果的なもので、来年もこれが続くとは思えんし、投手陣の整備は必要不可欠。大瀬良大地が入団して大竹寛が退団、カルテットは維持、みたいな風潮にもなってるけど、大卒ルーキーとは言え、まだプロで一球も投げてないピッチャーに過度の期待は禁物。

どっかの老OBはおそらく、合計したら100勝しそうな予想を立てて、お笑いネタになるとは思うけど、まず奮起せんといかんのは現有勢力の投手陣。今だに安定しきれない、させてもらえない投手陣。

野村謙二郎監督の考えがどういう構造になってるのか、4シーズン杉江も未だにわからないけど、どのポジションでもそうだけど、先発ピッチャーも何人いても構わない。そして支配下登録選手70人の内訳はしっかりバランスよく考えないといかんけど。

ほんと、篠田純平、今井啓介、戸田隆矢、中崎翔太、中村恭平、齊藤悠葵、福井優也あたり、と言うか彼ら、ここに大島崇行も入れときましょうか。いい加減性根を入れて練習しないとダメですよ。特に同級生で同期入団、大竹寛ドラフト1位に対して、2位だった大島崇行は、いい加減寝てる場合じゃない。

みんながみんな、前田健太になれるわけでもないけど、もっともっと「我」を出してもらわんと。

ピッチャーって、多少なりとも我が強くていいんですよ。ジャイアンツの澤村拓一しかり、菅野智之しかり、他球団から見てても小憎らしことありゃせんけど、あれくらいのふてぶてしさがあっていい。

もちろんその裏には、それを裏付けるだけの練習量、そこから芽生えた「おれはこれだけ練習をしてきたんだ」と言う自信みたいなのがあるんだと思う。でないとあんな表情は出来ないと思う。

いっぺん、ここは残された投手陣、本気で自分を追い込んでみんかね。

よく自主トレーニング等で「一年間野球が出来る体作りを」みたいな事を言う選手がおるけど、それはある程度の成績を何年か続けて出した選手だけが言っていい言葉。もっと言えば今のカープで、そう言う言葉を吐いていい選手は前田健太くらいしかいない。野村祐輔も鍛えればまだまだ伸びる。

前田健太、野村祐輔、ブライアン・バリントンの3本柱が残った。残り3本(であろう)柱を建て直すのは並大抵の作業じゃない。しかし、細い3本程度の木を集めれば、それなりの柱になることもある。

残り3本を、先の8人に大瀬良大地、九里亜蓮らの新人、総勢10人くらいで回せればいい。当然3本柱が常に安定、と言う訳ではないから、彼らのサポートにも回さなければいかんだろうし、もしかしたら別の芽も出る可能性もあるけど、、それらをうまく運用するのは、一軍二軍の投手コーチですよ。

これまでみたいに、まずはリリーフで様子見、なんかやってる場合じゃない。先発投手として使いたいのであれば、先発投手として、何が何でも長いイニングを投げさせるべき。勝ち星云々は攻撃陣との兼ね合いもあろうけども、まずは長いイニングを投げさすことだ。

1イニングで1失点でも、その後の4イニングを無失点で投げれることもある。もっとも、こんなピッチャーが体制を占めてるから、いつまで経っても埋まらんのだけど。この点が改善されんのはいい加減、野村謙二郎監督も学習して「我慢」を覚えること。でないとこれまでの繰り返しにしかならない。

大竹寛の抜けた穴を埋めるのは前田健太でもない、ましてや野村祐輔でもない、広島東洋カープ全員で埋めにかからなければいけない。来シーズンの開幕まで4か月。すべきことは山のようにある。


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2013.12.02 / Top↑
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