タイトルを「2013年度 NPB12球団合同トライアウト その後」にしようかな、などといろいろ考えたんですが、やっぱりこれの方がしっくりくるかな、と思いまして。



ラストチャンスにかける 読売新聞大阪版夕刊「すぽプロ」

ラストチャンスにかける15人の男たちが、ナゴヤ球場に集結した。22日に行われた今年2回目のプロ野球12球団合同のトライアウト。その中に、2005年に12勝を挙げてロッテの日本一に貢献した小林宏之(35)の姿があった。

知名度は参加者の中で群を抜いていた。シート打撃の方法で行われる打者との対戦。その一番手としてマウンドへ上がった右腕に、スタンドから「コバヒロ、がんばれ」と声援が飛んだ。11年にロッテからフリーエージェント宣言し、移籍した阪神では翌年に戦力構想から外れて退団。今年8月からは独立リーグ・BCリーグの群馬に所属したが、7試合で2勝1敗、防御率3.14に終わった。

群馬では、若手へのアドバイスを通じて自分のフォームを見つめ直した。夏には145キロまで戻ったと言う直球を武器に挑んだが、打者4人に2安打と精彩を欠き、「球が走っていなかった。悔いが残る」と苦渋の表情を浮かべた。

小林らとともに挑んだ前広島の塚田晃平(24)は一、二軍での登板経験がない。06年夏の甲子園を制した早実(西東京)で、斎藤佑樹投手(25)(現日本ハム)からバトンを受け初戦で投げたが、2四球で降板し、その後は甲子園でも出番がなかった。

11年の育成ドラフト3位で入団し、今オフ自由契約に。「あの四球がなければすっぱり辞められたかもしれない。でも失敗を取り返すまでは」と新天地を探す。

日本一を経験したベテランから無名の若手まで、参加者の顔ぶれはさまざま。ただ「自分には野球しかない」と一投一打に思いをぶつける姿を見て、新しいユニホームに袖を通す日が来ることを願わずにはいられなかった。



退団した(してしまった、せざるを得なかった)選手をいつまでも追い掛け回すわけにはいかんかも知れません。「野球しかない」と言うこだわりを見せるのもいいけども、一度「ダメ」と言われた選手は、普通の選手の二倍三倍の精進を重ねないと「これまで通り」には戻りません。

まずは小林宏之。


ナゴヤ球場でのピッチング。

正直、彼に関してはこれといった印象がないんですよ。タイガースでものすごいピッチングをしてたかと言えばそうでもない。そもそも「夢であったメジャーリーグ」を目指してのフリーエージェント宣言だったはずが「オファーなし」と言う時点で無理があったような気も。

よそのリーグのファンの間でも知れ渡るような成績を残していたんなら「へぇー、すごいねー」とも思ったろうけど、そして他を圧倒するような成績を残していたのならまだしも、ただ「夢だった」と言うだけのフリーエージェント宣言なら、むしろせんほうがましだったのかも。

さらには上記のコメント。「球が走っていなかった。悔いが残る」ってなぁ。登板する日も分かってる。どういう条件で投げるかも分かってる。それに向けて準備は出来るはず。よく投げて15球から20球くらい。それだけ条件が揃っているにもかかわらず「悔いが残る」のはなんでかね。

こんな言い方もないけど「条件が揃ってても結果が出せない」のはもうどうしようもない。悔いが残らないように調整して、ありとあらゆる事をやってそれこそ「人事を尽くして天命を待つ」状態でないといかんかったはずなのに、ラストチャンスの場で「悔いが残る」みたいな事を言っててはねぇ。

そして塚田晃平。


草薙球場での第一回トライアウト


ナゴヤ球場での第二回トライアウト

多分知名度的には限りなくゼロ、でしょう。「カープで投げたことすらない」んですから。極端な話をすれば、NPBのプロ野球選手としての実績がないままに戦力外通告。もっとも、戦力として機能してなかった選手を戦力外通告ってのも何かおかしな話。そもそも「育成選手は戦力」なのか。

育成出来なかった、し切れなかったカープにも問題はあろうけど、本人に「上を目指す意識」が本当にあったのか。「失敗を取り返すまでは」とは言うけれど、その道のりはあまりにも長すぎる。そして、「海の物とも山の物ともつかない」ままだった選手に、手を差し伸べるチームがあるかどうか。

高校時代の失敗を糧にするのも良い事だとは思う。しかしながら、プロで戦力外通告を受けながら、まだ高校時代の失敗を未だに悔いてると言う事は、それだけの練習をしてこなかった、と言う事じゃないかな。そんんあ昔話を払拭出来るだけの練習量を自分に課す事が出来なかったんじゃないか。

ラストチャンスはぶっちゃけ2回とももう終わってしまった。人事を尽くしたごくわずかの選手には既に「天命」と言う名の契約話が行ってる。中には支配下登録契約の選手もいる。

ルール上、今年は11月29日までにお声が掛からなければ「おしまい」となる。ただ実際、年が明けてもなんやかんやで、春季キャンプに呼ばれて「追試」の選手もいたりして、この辺は曖昧。

もっとも、その辺になると各チーム戦力整備も整い、あとは試合だけ、と言う状況の所もある。そんな所に割って入るのは並大抵の努力じゃないと無理のようにも思う。


ラストチャンスの続きはあるのか?


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2013.11.28 / Top↑
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