もうそろそろ秋季キャンプもおしまい、ってんで、カープは19日に日南市の隣町・南郷町で同じく秋季キャンプを行っているライオンズと練習試合をしました。なお、タイトルが若干変わっていますが、あくま練習試合が行われたのは「ライオンズのキャンプ地なので」と言う事で御了承願います。



西武に8-0で完敗 練習試合 中国新聞11月20付

広島は19日、宮崎県日南市の南郷スタジアムで西武と練習試合をした。

投打とも精彩を欠き、0―8で大敗した。先発中村恭が不安定な投球で3回2失点。2番手今井も3回6失点と崩れた。守りも乱れて5失策。打線は4安打と沈黙した。高卒1年目の高橋、鈴木誠はともに無安打に終わり、アピールできなかった。

▽迷える中村恭 改善せぬ制球難、球威にも影

先発の中村恭は予定の4回を投げきれず3回2失点で降板。「いいところはなかった。結果も内容もどちらも駄目でした」。課題の制球に進歩は見られず、持ち味の球威も影を潜めた。

二回、甘いスライダーをアブレイユに豪快に左中間へ運ばれ、次打者への四球をきっかけに2点目を失った。「直球が全然よくなかった。投げている感覚がおかしかった」。イニングの合間にブルペンへ入ったが、毎回の3四球と修正できず、最速も141キロにとどまった。「ここを注意すればいいという形がない。どうすればいいか分からない」と迷いが生じている。「開幕1軍を目指す気持ちはある。(今後もキャンプで)やってきたことを続けようと思う」と気持ちを切り替えた。

野村監督、結果出せず落胆 中国新聞11月20付

今季の対外試合最終戦は収穫の乏しい完敗だった。野村監督は「キャンプでやっていることが出せなかった。残念」と肩を落とした。

投手陣は7四球。毎回走者を背負う苦しいマウンドが続いた。監督は「ストライク先行以前の問題。ねじ伏せてやるという気迫が伝わってこなかった」と逃げ腰の投球に苦言を呈した。

打撃陣は好機を2度しかつくれず零敗。守りも5失策といいところはなかった。指揮官は「(紅白戦などで)今までいい形だったけど、結果に結びつかなかった」と語った。



野村謙二郎監督のコメントが相変わらずよろしくないですな。

「ねじ伏せてやるという気迫」を見たいのか、内容や結果を求めているのか。そして「(紅白戦などで)今までいい形だった」モノを見たかったのか。とは言うけど紅白戦はしょせん紅白戦。何のものさしにもならんのですよ。もっと言えばこの時期の練習試合すら、意味がないもんかも知れんのですよ。

相変わらず、練習即結果を求める姿勢ってのは変わりませんな。もうこれだけは野村謙二郎監督の「特性特徴」としか言いようがない。簡単に結果が出ないのはごく当たり前の事なのに。

ぶっちゃけどんな練習をしてたのんか、全然見に行ってないから分からんけど、少なくとも「即結果が出る練習をしてない」と言うのだけは手に取るように分かる。もっとも、練習して即結果が出た、もしは出るんであれば、練習するのにコーチはいらないし、そんな練習があるわけない。

それ以上に何が腹立たしいって、降板後の中村恭平のコメント。

ここを注意すればいいと云う形がない。どうすればいいか分からない。

ストレートはめっぽう早いけどコントロールが定まらない。これは入団して直後からずっと言われて来た事だ。一軍での彼の数字(一軍で78回2/3、54四死球、二軍で198回2/3、81四死球)がそれを見事に表してる。一軍の方が率が高くなってるけど、これも色々と問題があろう。

今シーズン含め3シーズン、何の改善も見られてない。挙げ句の果て、4年目の準備とも言える3回目の秋季キャンプで上のような言葉。「どうすればいいかわからない」ってよっぽどですよ。

中村恭平本人に「こうありたい、こうなりたい」と言う具体的な例が頭の中に出来ているかどうか。ただ漠然と、投げて打たれてフォアボールで、の繰り返しになってないか。

コーチが手とり足とり教える段階でもなかろうと思う。大学を卒業して、ある程度の期間野球をやってきて。「めっぽう速いストレートが投げられる」だけでもすごい才能ですよ。それを今だに生かせてないのは、本人のみならず、彼を取り巻く環境にも問題がある、と思わざるを得ない。

過去3年間、大卒ドラフト2巡目とは思えないような結果しか残せてない。結果を残す余地のあるほど機会を与えられてない、と言う見方も出来るけど、そう言う状態に追い込んでしまった責任は誰が取るのか、そしてどこにあるのか問い詰めたい。本人にも多少なりとも責任はあろうけどね。

挙げ句の果てに、おのれのの苦悩とも思える言葉を、コーチに向けてではなく報道陣に向けて発している。その時点で異常ですよ。本来なら選手が頭の中で混乱を来たした時に、まず頼るのは投手コーチじゃないといけないはずなのに、報道に向けられているのはどうなんだ。

コーチ陣にも色々聞いてみたかも知れない。けど過去3シーズン「これ」と言う結果が出てない、って事は、チーム首脳陣が明確な道筋なりヒントなり、選手に与えられてないってことにもなるし、カープ球団全体、特に現場での「意思統一」が出来てないんじゃないか、それこそ岩見優輝のサイドスロー挑戦しかり、金丸将也のサイドスロー挑戦(結果的に失敗か)しかり。

よく入団当初「○○が魅力」みたいな美辞麗句が並ぶことがよくある。「Max○○○km/h」もあそれに近いものがある。しかし、それをそのままプロ入り後も生かせたピッチャーがおるか。それこそ、ドラフト1位の選手しかいてないような気もする。

中村恭平がカープに入団して以来、チーム首脳陣は、大野投手コーチが古沢憲司コーチに変わったくらい。二軍は全く動きがない。良い事なのか悪いことなのか分からんけど。それこそ、監督が変わってないのに、指導方針が一貫してるはずなのに、ピッチャーが育ってこないのは「異常」ですよ。

選手ばかりではなく、コーチの頭の中も変えないと、選手は誰も育ってこないし、偉そうに「うちは育成の球団」などとは死んでも言えない。選手ばっかりを入れ替えるのが「補強」ではない。


決して今のコーチングスタッフが強いわけじゃない。選手に強さを求めるなら、監督・コーチにも強さがないと絶対に勝てない。将来の指導者手形だけでチームを動かしてもらっては困るんだ。


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2013.11.21 / Top↑
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