このピッチャーのお話です。

彼のフォームを撮影するのであれば、どう考えてもこのタイミング。踏み込んだ右足が、地面に付くか付かないかのあたりが一番決まって見えます。それより前でも後でもダメ、とすら思ってます。
独特ですよね。敢えて言うなら変化球の握りも何もかも思い切り見えてしまうようなフォームではありますが、それ以上にタイミングが取りづらいのと、ストレートに球速以上の「キレ」がある。そんな彼がこの度、左腕を下げる決断をし、それを実行に移しています。
岩見が横手投げに挑戦 中国新聞(携帯サイト)
3年目の左腕岩見が横手投げに挑戦している。
右脚を従来より2足分、一塁側へ踏み出し、上から振り下ろしていた左肘を下げたフォームに改造。「高校時代は横手で投げていたので感触は悪くない」。この日はブルペンで約70球を投げ込み、課題の制球難解消へ手応えを口にした。
今季の登板はわずか3試合。「結果が出せていない。左打者が打ちにくい球を投げたい」。19日にある西武との練習試合で初の実戦マウンドに立つ予定だ。
で、ライオンズとの練習試合は都合2イニング投げたそうです。結果は
ショート内野安打
空振り三振
フォアボール(ワイルドピッチ付き)
ショートフライ
見逃し三振
セカンドゴロ
レフト前ヒット
セカンドゴロ
フォアボール
レフトフライ
ボールカウントその他、動画もないので何とも言えませんし、腕を下げての最初の登板ですから「とりあえず投げれました。」程度のそれこそ「山行記録」にしかならんと思います。練習試合でいくらゼロに抑えようが、契約更改には何の足しにもなりませんからね。
で、結果云々よりも気になるのは、サイドスローに至るまでの経緯。
高校時代は、記事中にあるように見事なサイドスロー。3年秋にプロ野球志望届を提出したそうですが、どこにも指名されずそのまま亜細亜大学へ。同級生には岩本貴裕がいてますが。
カープにドラフト指名された直後の、社会人野球日本選手権。この時は一回戦のみ地方球場開催。とは言うものの、投げ合った相手は現・ライオンズの牧田和久(日本通運)と言う顔合わせ。
亜細亜大学の頃の動画が見つからんので、純粋に比較は出来ませんが、大学卒業の時には、プロ入りを拒否したとか。まだあのフォームが完全にモノになってなかったのか。
いずれにしろ「あのフォーム」で入団させたのに、今更「フォーム改造」ってのは理解しがたい。
入団して丸3年。一軍や二軍で、あらゆる場面で起用して、それでもどうしようもないのであれば、言わば「元に戻す」のもありかと思う。当の本人も、やったことのあるフォームだから違和感なく指示を受け入れたんだろうし、現にこうやって練習試合で投げている。結果は「いつも通り」ですが。
社会人出の岩見優輝を、どう言う位置づけでドラフトで指名して、入断させたのかまでは分からんけど、即戦力で獲得したであろうピッチャーを、一軍でろくに起用もせぬままにフォーム改造に着手、ってのはどう考えても受け入れがたい、と言うか理解に苦しむな。
カープの左サイドスローと言えば、今は河内貴哉しかおらんけど、彼みたいに手術等でそのフォームでしか投げられない、やむにやまれぬ転向ならいい。そして畝コーチが「完璧なまでの動作解析」をした上での転向ならまだしも、一軍でまだ11試合しか投げてない選手をいじる必要があるかって。
一体誰の指示なのかね。
高校時代はサイドスローだった、とは言うけど、じゃああのフォームでプロ入りしたのは何だったんだ、と言う話になる。いったいナニがよくて担当スカウトは入団させたのか。サイドスローでコントロールは改善されるだろうとは思うけど、彼特有のストレートのキレは維持出来るか、が問題。
もっと言わせていただけるなら、今更サイドスローにするのなら、高校生の時に指名しとけよ、て話。
そもそもそのサイドスローを誰が指導するのか。今のコーチングスタッフでサイドスローと言えば青木勇人三軍投手コーチだけ。三軍に預けてじっくり作り直すつもりなんだろうか。安易に「高校時代のフォームに戻す」にしても、それが直接プロで通用するか、と言えば「?」ですよ。
それと、無理なフォーム「戻し」でどこか痛めたり専用にもしていただきたい。フォームも大事だしコントロールも大事だとは思うけど、まずはそのフォームに耐えられるだけの体をもう一度作らないかんと思う。もう大卒社会人出で来年は4年目。正直あとがない。
今シーズンも同じようにサイドスローに転向した金丸将也が戦力外通告を受けた。シーズン途中には弦本悠希もほんの一時期、サイドスローに挑戦してた。サイドスローピッチャーを作っては捨て、作っては捨てしている場合で汎愛。それは「競争」とは全く別の次元の話だ。
何だかんだ言いながら、今シーズンのコーチ陣は古沢憲司コーチ以外、皆留任になった。しかし、こんな事を毎年毎年繰り返しているようでは、いい加減元ドラフト1巡目だろうが功労者だろうが、ユニフォームは脱いでいただかないと困る。安穏としている場合ではないし、してもらっては困る。
ここまで言うのもアレですが「こいつが大成せなんだら今シーズン限りでユニフォームを脱ぐ」くらいの気持ちで指示・指導してやって欲しいんだ。選手に「気持ちがどうこう」を求めるのであれば、首脳陣もそれくらいの覚悟を持って指導していただきたいんだ。
選手は消耗品じゃないんだよ。使い捨てでもないんだよ。コーチのおもちゃじゃないんだよ。
以下、どれでもクリックして頂ければ是幸い。これからの励みになります。


彼のフォームを撮影するのであれば、どう考えてもこのタイミング。踏み込んだ右足が、地面に付くか付かないかのあたりが一番決まって見えます。それより前でも後でもダメ、とすら思ってます。
独特ですよね。敢えて言うなら変化球の握りも何もかも思い切り見えてしまうようなフォームではありますが、それ以上にタイミングが取りづらいのと、ストレートに球速以上の「キレ」がある。そんな彼がこの度、左腕を下げる決断をし、それを実行に移しています。
岩見が横手投げに挑戦 中国新聞(携帯サイト)
3年目の左腕岩見が横手投げに挑戦している。
右脚を従来より2足分、一塁側へ踏み出し、上から振り下ろしていた左肘を下げたフォームに改造。「高校時代は横手で投げていたので感触は悪くない」。この日はブルペンで約70球を投げ込み、課題の制球難解消へ手応えを口にした。
今季の登板はわずか3試合。「結果が出せていない。左打者が打ちにくい球を投げたい」。19日にある西武との練習試合で初の実戦マウンドに立つ予定だ。
で、ライオンズとの練習試合は都合2イニング投げたそうです。結果は
ショート内野安打
空振り三振
フォアボール(ワイルドピッチ付き)
ショートフライ
見逃し三振
セカンドゴロ
レフト前ヒット
セカンドゴロ
フォアボール
レフトフライ
ボールカウントその他、動画もないので何とも言えませんし、腕を下げての最初の登板ですから「とりあえず投げれました。」程度のそれこそ「山行記録」にしかならんと思います。練習試合でいくらゼロに抑えようが、契約更改には何の足しにもなりませんからね。
で、結果云々よりも気になるのは、サイドスローに至るまでの経緯。
高校時代は、記事中にあるように見事なサイドスロー。3年秋にプロ野球志望届を提出したそうですが、どこにも指名されずそのまま亜細亜大学へ。同級生には岩本貴裕がいてますが。
カープにドラフト指名された直後の、社会人野球日本選手権。この時は一回戦のみ地方球場開催。とは言うものの、投げ合った相手は現・ライオンズの牧田和久(日本通運)と言う顔合わせ。
亜細亜大学の頃の動画が見つからんので、純粋に比較は出来ませんが、大学卒業の時には、プロ入りを拒否したとか。まだあのフォームが完全にモノになってなかったのか。
いずれにしろ「あのフォーム」で入団させたのに、今更「フォーム改造」ってのは理解しがたい。
入団して丸3年。一軍や二軍で、あらゆる場面で起用して、それでもどうしようもないのであれば、言わば「元に戻す」のもありかと思う。当の本人も、やったことのあるフォームだから違和感なく指示を受け入れたんだろうし、現にこうやって練習試合で投げている。結果は「いつも通り」ですが。
社会人出の岩見優輝を、どう言う位置づけでドラフトで指名して、入断させたのかまでは分からんけど、即戦力で獲得したであろうピッチャーを、一軍でろくに起用もせぬままにフォーム改造に着手、ってのはどう考えても受け入れがたい、と言うか理解に苦しむな。
カープの左サイドスローと言えば、今は河内貴哉しかおらんけど、彼みたいに手術等でそのフォームでしか投げられない、やむにやまれぬ転向ならいい。そして畝コーチが「完璧なまでの動作解析」をした上での転向ならまだしも、一軍でまだ11試合しか投げてない選手をいじる必要があるかって。
一体誰の指示なのかね。
高校時代はサイドスローだった、とは言うけど、じゃああのフォームでプロ入りしたのは何だったんだ、と言う話になる。いったいナニがよくて担当スカウトは入団させたのか。サイドスローでコントロールは改善されるだろうとは思うけど、彼特有のストレートのキレは維持出来るか、が問題。
もっと言わせていただけるなら、今更サイドスローにするのなら、高校生の時に指名しとけよ、て話。
そもそもそのサイドスローを誰が指導するのか。今のコーチングスタッフでサイドスローと言えば青木勇人三軍投手コーチだけ。三軍に預けてじっくり作り直すつもりなんだろうか。安易に「高校時代のフォームに戻す」にしても、それが直接プロで通用するか、と言えば「?」ですよ。
それと、無理なフォーム「戻し」でどこか痛めたり専用にもしていただきたい。フォームも大事だしコントロールも大事だとは思うけど、まずはそのフォームに耐えられるだけの体をもう一度作らないかんと思う。もう大卒社会人出で来年は4年目。正直あとがない。
今シーズンも同じようにサイドスローに転向した金丸将也が戦力外通告を受けた。シーズン途中には弦本悠希もほんの一時期、サイドスローに挑戦してた。サイドスローピッチャーを作っては捨て、作っては捨てしている場合で汎愛。それは「競争」とは全く別の次元の話だ。
何だかんだ言いながら、今シーズンのコーチ陣は古沢憲司コーチ以外、皆留任になった。しかし、こんな事を毎年毎年繰り返しているようでは、いい加減元ドラフト1巡目だろうが功労者だろうが、ユニフォームは脱いでいただかないと困る。安穏としている場合ではないし、してもらっては困る。
ここまで言うのもアレですが「こいつが大成せなんだら今シーズン限りでユニフォームを脱ぐ」くらいの気持ちで指示・指導してやって欲しいんだ。選手に「気持ちがどうこう」を求めるのであれば、首脳陣もそれくらいの覚悟を持って指導していただきたいんだ。
選手は消耗品じゃないんだよ。使い捨てでもないんだよ。コーチのおもちゃじゃないんだよ。
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2013.11.20 / Top↑
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