クライマックスシリーズファイナルステージ第一戦
読売ジャイアンツ3-2広島東洋カープ
「勢い」は止められた。
まぁ場所が場所だけに、そして相手が相手だけに、一筋縄では行かぬところもあろう。ましてやカープには「マイナスいち」と言うハンデがある。初戦に負けたらその時点で「マイナス2」になる。
ぎりぎりの戦い、なんだろうけども、そんな試合になればなるほど、ひとつのミスが致命傷になりがち。そして「決め手一つ」を欠いただけで、あれだけひとつのプレイがクローズアップされるとは。
9回表に至るまでに、カープにも幾度となくチャンスはあったはずだ。
1回表ノーアウト1塁
2回表ノーアウト1・2塁
3回表ノーアウト1塁
5回表ツーアウト満塁
9回表ワンアウト1塁
これだけチャンスを作っておいて、取ったと言うか貰った点が2点だ。まぁもらった点だから「得(した)」点と言うんだろうけど、ノーアウトのランナーが多すぎるんだ。
打順の巡りあわせもあろうけど、シーズン前半、と言うよりも野村謙二郎政権になってからの課題だった「あと一本」がクローズアップされることになろうとは思いもよらなんだ。
試合前に村田真一打撃コーチが「内容ではなく、結果にこだわって」と言ってた。セントラルリーグ優勝をしたチームがそれだけの決意で臨んでるんだから、挑戦する立場のカープとしては、ジャイアンツを上回る「1点へのこだわり」を見せないかんかったはずだが、やはり上回れなかった。
9月の勢いそのままに、打って買って来た「つもり」ではあろうけど、所詮勢いは勢いだ。時間をかけて積み重ねてきたもの、蓄積されたものとは明らかに質も何もかも違う。
とかく、このポストシーズン、カープの「勢い」がクローズアップされる。
しかしその勢いはあくまで勢いであって、まだそれを「地力」に変えるには至ってない。144試合、積み重ねて積み重ねて「優勝」を勝ち取ったチームと、どさくさ紛れ3位「入賞」チームの差。
最後の坂本勇人の「ひと伸び」がそうだった。あのひと伸びがあるかどうか、が優勝するチームか、長年Bクラスに沈むチームかの差じゃないか、とすら思う。
そして最後のあの場面。赤松真人が云々と言いたくなるのも分かるけど、どっちかと言えばサードコーチャーをやってる永田利則コーチの判断ミス、なような気もする。
廻れまわれと腕をグルグルさせておきながら、赤松真人がサードベース到達直前になって、坂本勇人が追いついたら「ストップ」とか。まぁそれだけ坂本勇人がよく伸びた、よく追いついた、とも言えるけど、あの打球の勢いなら最初っから「ストップ」でも良かったかな、とも思いますよ。
ぶっちゃけ、坂本勇人が弾いたならば、ホームに再度突入させてもいい。仮にそれでホームタッチアウトになっても、まだ「サードに戻れんでタッチアウト」よりは印象ははるかにいい。そして、選手に勢いを感じるのは大いに結構ではあるけど、そこに首脳陣の「冷静な判断力」が必要になってくる。
4月に同じような「試合終了」がありましたよね。小窪哲也がショート内野安打を打ったまではいいけど、セカンドランナーの堂林翔太が、サードオーバーランでタッチアウト。
こんなプレイ、1シーズンに何度も見れるプレイじゃないし、何度も出来るプレイじゃない。しかもそれが両方共同じチームで、同じように試合終了って、可能性としては万に一つもなかろう。
ペナントレースじゃないんだから、僅かなミスが命取りになる。今のプレイでもシーズン中にあったプレイだ。怒りたくなくても「この期に及んでなにやっとんなら」となっても不思議じゃない。
選手は一生懸命に走り、打ち、守る。しかしそれを冷静に破断して、制御するのが監督・コーチの仕事なのであって、首脳陣までもが「勢い」でやってもらっては困るんだ。
肝心要のところで、シーズン序盤と全く同じプレイを「やってしまう」って事はそれこそ「まるで成長していない」と言うのと同じ事だ。これは勢い云々の問題じゃない。失敗から何一つ学べてないって事だ。選手だけじゃない、首脳陣に成長の跡がまるで見られない、と言う事じゃないか。
こんな事を言うのはまだ早いかも知れんけど、シーズン序盤とほぼ同じミスを、この土壇場になってしでかした永田コーチ、下手したらもう立場ないかも知れないな。
分かっているとは思うけど「選手は必死でやってますから許してください」と悠長に構えている場合じゃない。このあとまた何ヶ月も試合が続くわけじゃない。プロフェッショナルベースボールなんだから「一生懸命頑張りました。良かったです。また頑張りましょう。」では絶対に許されない。
シーズン負け越しの話はちょっとだけ置いておこう。
プロの野球選手なんだから、どのような立場であれ、目の前に用意された試合は勝たなければいけない。相手が社会人チームであれ、高校生であれ、全力で勝ちにいかなければならんはずだ。
それが「選ばれたものの宿命」のはず。
以下、どれでもクリックして頂ければ是幸い。これからの励みになります。
読売ジャイアンツ3-2広島東洋カープ
「勢い」は止められた。
まぁ場所が場所だけに、そして相手が相手だけに、一筋縄では行かぬところもあろう。ましてやカープには「マイナスいち」と言うハンデがある。初戦に負けたらその時点で「マイナス2」になる。
ぎりぎりの戦い、なんだろうけども、そんな試合になればなるほど、ひとつのミスが致命傷になりがち。そして「決め手一つ」を欠いただけで、あれだけひとつのプレイがクローズアップされるとは。
9回表に至るまでに、カープにも幾度となくチャンスはあったはずだ。
1回表ノーアウト1塁
2回表ノーアウト1・2塁
3回表ノーアウト1塁
5回表ツーアウト満塁
9回表ワンアウト1塁
これだけチャンスを作っておいて、取ったと言うか貰った点が2点だ。まぁもらった点だから「得(した)」点と言うんだろうけど、ノーアウトのランナーが多すぎるんだ。
打順の巡りあわせもあろうけど、シーズン前半、と言うよりも野村謙二郎政権になってからの課題だった「あと一本」がクローズアップされることになろうとは思いもよらなんだ。
試合前に村田真一打撃コーチが「内容ではなく、結果にこだわって」と言ってた。セントラルリーグ優勝をしたチームがそれだけの決意で臨んでるんだから、挑戦する立場のカープとしては、ジャイアンツを上回る「1点へのこだわり」を見せないかんかったはずだが、やはり上回れなかった。
9月の勢いそのままに、打って買って来た「つもり」ではあろうけど、所詮勢いは勢いだ。時間をかけて積み重ねてきたもの、蓄積されたものとは明らかに質も何もかも違う。
とかく、このポストシーズン、カープの「勢い」がクローズアップされる。
しかしその勢いはあくまで勢いであって、まだそれを「地力」に変えるには至ってない。144試合、積み重ねて積み重ねて「優勝」を勝ち取ったチームと、どさくさ紛れ3位「入賞」チームの差。
最後の坂本勇人の「ひと伸び」がそうだった。あのひと伸びがあるかどうか、が優勝するチームか、長年Bクラスに沈むチームかの差じゃないか、とすら思う。
そして最後のあの場面。赤松真人が云々と言いたくなるのも分かるけど、どっちかと言えばサードコーチャーをやってる永田利則コーチの判断ミス、なような気もする。
廻れまわれと腕をグルグルさせておきながら、赤松真人がサードベース到達直前になって、坂本勇人が追いついたら「ストップ」とか。まぁそれだけ坂本勇人がよく伸びた、よく追いついた、とも言えるけど、あの打球の勢いなら最初っから「ストップ」でも良かったかな、とも思いますよ。
ぶっちゃけ、坂本勇人が弾いたならば、ホームに再度突入させてもいい。仮にそれでホームタッチアウトになっても、まだ「サードに戻れんでタッチアウト」よりは印象ははるかにいい。そして、選手に勢いを感じるのは大いに結構ではあるけど、そこに首脳陣の「冷静な判断力」が必要になってくる。
4月に同じような「試合終了」がありましたよね。小窪哲也がショート内野安打を打ったまではいいけど、セカンドランナーの堂林翔太が、サードオーバーランでタッチアウト。
こんなプレイ、1シーズンに何度も見れるプレイじゃないし、何度も出来るプレイじゃない。しかもそれが両方共同じチームで、同じように試合終了って、可能性としては万に一つもなかろう。
ペナントレースじゃないんだから、僅かなミスが命取りになる。今のプレイでもシーズン中にあったプレイだ。怒りたくなくても「この期に及んでなにやっとんなら」となっても不思議じゃない。
選手は一生懸命に走り、打ち、守る。しかしそれを冷静に破断して、制御するのが監督・コーチの仕事なのであって、首脳陣までもが「勢い」でやってもらっては困るんだ。
肝心要のところで、シーズン序盤と全く同じプレイを「やってしまう」って事はそれこそ「まるで成長していない」と言うのと同じ事だ。これは勢い云々の問題じゃない。失敗から何一つ学べてないって事だ。選手だけじゃない、首脳陣に成長の跡がまるで見られない、と言う事じゃないか。
こんな事を言うのはまだ早いかも知れんけど、シーズン序盤とほぼ同じミスを、この土壇場になってしでかした永田コーチ、下手したらもう立場ないかも知れないな。
分かっているとは思うけど「選手は必死でやってますから許してください」と悠長に構えている場合じゃない。このあとまた何ヶ月も試合が続くわけじゃない。プロフェッショナルベースボールなんだから「一生懸命頑張りました。良かったです。また頑張りましょう。」では絶対に許されない。
シーズン負け越しの話はちょっとだけ置いておこう。
プロの野球選手なんだから、どのような立場であれ、目の前に用意された試合は勝たなければいけない。相手が社会人チームであれ、高校生であれ、全力で勝ちにいかなければならんはずだ。
それが「選ばれたものの宿命」のはず。
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2013.10.17 / Top↑
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