合間合間で色々事件が勃発しておるようですが、それにもメゲずこれだけは続けます(笑)。

攻撃編と守備編に分けようか、などとも思いましたが、どうしても絡めざるを得ないので一本化しました。故に無用に長いです。まぁところどころ読んで「何ゆうとんなら」と思って頂ければこれ幸い。


結局、堂林翔太が負傷以降、チーム状況が良くなる、と言うか打線が活気づく、と言う皮肉な結果に終わった。どんな状況であれ、ただただバットを振り回すだけで、そこで打線が切れてしまう。送りバントもいくらかはこなしてたけど、それ以上に堂林翔太自身での工夫が見られなかった。

一軍であれ二軍であれ、シーズン終盤は「打線の繋がり」が功を奏した事を、堂林翔太自身はどう捉えているのか。少なくとも今シーズン、昨年よりは大きく数字を落としてしまってる。一軍昇格2年目、ものの見事に「2年目のジンクス」に引っかかってしまたような塩梅。

失策数にしても、フル出場した菊池涼介と結局同数。フルに出てたならどうなってたか、と言うのは容易に想像出来る。どう言うつもりで野村謙二郎監督がサードに固定し続けたのかは分からんけど、少なくともサードに「競争」はゼロだった。テレビを見てても、木村昇吾が入ろうが小窪哲也がいようが「堂林翔太の代役」と言う目でしか見なかったのはつくづく残念きわまりない。

しかし、木村昇吾の毎度お馴染み、相変わらずの「完璧フォロー」っぷりはやはりプロフェッショナルだな、とすら思う。マーティ・ブラウン政権時代に「守備・代走要員として1年間1軍ににいて欲しい。怪我をしないでくれ。」と言われたそうだけど、それを忠実に守っている。

そらぁ、ベンチ入りしている以上、選手である以上、スターティングメンバーで出場するのが最大目標ではあるとは思うけど、今の木村昇吾立ち位置もまた立派に「ポジション」ですよ。


それはさて置き

シーズン中、いつ頃か忘れてしもうたけど「カープは打って勝つチーム」と野村謙二郎監督が豪語してた。そらぁ、タイムリーエラーを犯した次のイニングに、打席が回ってきて、タイムリーエラーを補って余りある打点を稼いでくれるのなら、それに越したことはない。しかし現実はそうじゃない。

4月に「センターに松山竜平、ライトにエルドレッド」と言う、半ば卒倒しそうなシフトを珍しく生で見せつけられた。守備破綻どころの話ではない。苦肉の策とは言え、そんなシフトを敷いてたら、いつまでも返せるもんも返せんわ、とは思ってました。結局今シーズンは貯金生活なし。

外国人選手を無計画に獲得しすぎたんですよね。「外野やサードも出来る」と豪語してたキラ・カアイフエは、ウエスタンリーグナゴヤ球場でものの見事に落球。落ち着いたところは結局ファースト。

ブラッド・エルドレッドのレフト守備も酷いものだった。目測を誤ること幾度となし。球拾い以下の守備もいくつかあった。とりあえずこの二人は来シーズンの残留候補だろうけど。

ただ、よっぽど守備を鍛え直さない限り、使い勝手はない。どの守備も「打ってくれればそれでいい」ポジションはない。セントラルリーグだ。指名打者制度があるわけではない。ブラッド・エルドレッドの外野守備だけではない、キラ・カアイフエのファースト守備も、ですよ。

負傷癒えたかどうかまでは分からんけど、ウエスタンリーグのシーズン最終盤で、栗原健太のファースト守備を見た。長年やってきただけに、グラブさばきから送球の判断、目を見張るものがあった。

打つばっかりがクローズアップされる栗原健太ではあるけど、ゴールデングラブ賞を獲得したこともあるファースト守備、まだまだサビついてはいない。むしろ守備だけなら一軍だ、とすら思った。

ただ栗原健太に期待するものは、皆それだけでは済まないだろう。ただ現状、バッティングに関してはキラ・カアイフエやブラッド・エルドレッド以上のものは一切期待出来ない。かと言って、ファースト専用の守備固めでベンチに置いていくのも、ベンチ入り枠の無駄につながりかねない。

一番いいのは、栗原健太が肘の怪我を気にせず、それこそ旧広島市民球場最終戦のホームランの時みたいなバッティングフォーム(個人的にあのフォームが彼のベスト、とも思ってます)に戻してくれるんであれば、ぶっちゃけキラ・カアイフエもブラッド・エルドレッドもいらないんですけどね。

野村謙二郎が監督に就任してから、外国人選手の穴を外国人選手で埋める、傾向が以前にもまして酷くなってるような気もする。就任1年目こそ、ジェフリー・フィオレンティーノとジャスティン・ヒューバーで「乗り切った」けど、それ以降はチャド・トレーシー、ブライアン・バーデン、ニック・スタビノア、ブラッド・エルドレッド、キラ・カアイフエが少しずつ重なった状態。

怪我等理由は色々あったけど、その間に「誰か」を鍛える事を完全に怠っていた。そんな中で栗原健太だけは「主軸」として何とか踏ん張ってはいたけど、とうとうパンクしてしまった今シーズンは、とうとう3人が入り乱れる状態になってしまった。

こんな状態で「3位になりました」などと言うてるんだから困ったもんだ。

クライマックスシリーズに進出したのは「結果」としては受け取ることも出来よう。ただし現実は「ペナントレースは借金3」だ。誰がなんと言おうこれだけはポストシーズン全勝で走り抜けようがチャラになるわけではない。何とか3位に滑り込んだだけで、決してチーム・球団が強くなったわけじゃない。

ぶっちゃけまだまだ方向性すらまとまってないんですよ。いつまでも外国人選手依存で「うちは育成のチームです」とか、寝言にしか聞こえない。外国人選手に「来てもらったんだから多少のことは目を瞑る」ではいつまで経っても全ての面での強化は難しい、どころかいつまで経っても強くならない。

「一の矢」は外国人選手でも構わんだろうけど「二の矢・三の矢」は今いる選手でどうにかしないと。でないといつまでも「ホニャペケ候補」のままで終わってしまう。そう言う選手がどれだけいたか。

主軸だけじゃない、どの打順もブレまくりのシーズンだった。

最後の最後になっても、意味のない左右病の発作。どこからどんなデータを持ってきたのか知らんけど、そのデータを具現化するだけの力量が選手になかった。打って当然の右打線が完全に機能したことなんかこれっぽっちもなかったはずだ。

固まりつつあったのを、首脳陣自ら崩しておいて「打ってもらわないと困る」みたいな顔をされても困る。シーズン最後の挨拶で野村謙二郎監督が「後半の勢いそのままに」と言う言葉を使ってたけど、勢いのついた打線であるならば、なぜそれを重視しなかったのか、が不可解でもある。


あとは(でもないけど)守備でしょう。

おそらく梵英心がフル出場に近い形で試合に出続けたのは、栗原健太がこれまでになってた「内野の総元締め」みたいな役割を期待して、と言うか任されてたんじゃないかな、とも思う。

東出輝裕が早々に戦線離脱、栗原健太も浮上の気配すらない。そうなると残すは梵英心だけになってしまう。ルーキーイヤーに、黒田博樹に物申した人だから、それなりに考えは持ってるんだろう。そして、自身は試合に出たり出なんだり、ではあったけどギリギリまでクライマックスシリーズを争った2008年や2009年を知ってる上では外せなかったのかも知れない。

けど、膝の負傷の後遺症は否めない。守備範囲は目に見えて狭くなってるし、後一歩が出なくなってきてる。そろそr、どころの話ではない、守備面でも打撃面でも、グラウンド上のリーダーシップと言う面でも、梵英心、もしくは栗原健太の後継者は作っていかねばならない。

今シーズン終盤、菊池涼介の「捕殺」が話題になったけど、

クライマックスシリーズ進出で、もうそこいら中で「勝ち進めクライマックスシリーズ」みたいな空気になってる。クライマックスシリーズ進出、と言う事を考えると「されど」かも知れないけど、ペナントレースを考えると、優勝出来なかったんだから「たかが」ですよ。

これだけ外国人選手をあとからあとから投入して、ようやくクライマックスシリーズにたどり着いたシーズンには何一つ価値はない。むしろ、クライマックスシリーズ敗退が決まったらすぐにでも「秋季キャンプ」だ。日本シリーズで勝っても、優勝旅行先は「宮崎・日南」でもいいんじゃないか。


やらないかん事は山のように残ってる。たかが3位だ。


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2013.10.11 / Top↑
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