2013年のプロ野球、広島東洋カープのセントラルリーグ公式戦が全て終了しました。
そして4年連続、不可解な長文の季節がやって来ました。
世の中は完全に「クライマックスシリーズ進出」ごときでもう天下を取ったような雰囲気になっています。しかしながら決して、セントラルリーグを制したわけでもなければ「勝った」わけでもない。
順位がどうあれ、マイナス3は「負け」なんです。
ゆえに、反省は忘れてはいけません。今年はマイナス3で奇跡的にクライマックスシリーズに進出「させてもらえました」が、こんな成績じゃ来年は、下手したらぶっちぎり4位、5位もあります。
秋季練習、秋季キャンプ、あるかないか分かりませんが、締めるところは締めてもらわないと困ります。決して、クライマックスシリーズ進出が「頂点への近道」ではないんです。ましてや「最終目標」でもないんです。ペナントレースは「優勝を目指すための試合」ですからね。
今シーズン、前田健太が15勝、ブライアン・バリントンが11勝、大竹寛は10勝、野村祐輔が12勝。ものの見事に「10勝カルテット」が完成した。しかし、それ以外の勝ち星、と言うか5番手6番手の先発投手はと言うと、中崎翔太が2勝、今井啓介1勝、中村恭平1勝と散々。
勝ち星だけを取っても、リリーフの永川勝浩が3勝と、正直4本柱以外はどうしようもなかった。どの程度、そして何をって「5番手6番手」とするかは人それぞれではあるけど、期待された齊藤悠葵、篠田純平をはじめ中崎翔太、中村恭平、武内久士、戸田隆矢も結局パッとせなんだままだった。
みな持ってるモノ自体は素晴らしいんだろうけど、それらを発揮出来んまま終わらされた試合もあった。チームの勝負所を見極めた末の決断だったんだろうけど、それが見事に「マイナス3」と言う結果になったんではないだろうか。パッとせなんだ、と言うよりもパッとさせてもらえなんだ部分もある。
先発4本柱がようやく確立されたのは喜ばしい事だとは思う。しかし彼ら全員が全員、カープでいちから鍛えたか、と言えば決してそうではない。去年は「ドライチローテ」と持て囃されたけど、結局その延長線上でしかない。もっと言えば、昨年からナニひとつ変わってない、とすら言える。
それどころか野村謙二郎が監督に就任してからずっと、先発ピッチャーに余裕があまりにもなさ過ぎた。特に今シーズンの起用法にはやはり不可解な面が多数あった。
例えば久本祐一。一年間よく投げてくれた、とは思うけど、やはり力量は足りなかった。ただ、先発を任せたりリリーフに戻したりと、起用法に一貫性を感じられなかった。
先発は任せぬまでも、ロングリリーフには起用出来るとは思いましたが。若い先発ピッチャーを起用しつつ、万が一の時に、2~3イニング任せる、みたいな起用方でもよかったような気もします。
その前に、久本祐一をフル回転させなければいかんほど、リリーフピッチャーも整備出来なかった。この辺りも大問題じゃあないでしょうか。ごっそりピッチャーばっかり獲得したドラフト会議がありながら、誰一人として満足に戦力として機能してないのは誰の責任なのか。
これは現場だけの問題ではない。球団全体で反省すべき問題ですよ。
先発だけでなくリリーフも育ってない。その分永川勝浩や横山竜士、河内貴哉らのベテランが、ほぼ完璧な形で一軍に戻ってきたのは不幸中の幸い、とも言えますが、その他が全く、の状態。今井啓介も頑張ってはいましたが、やっぱり彼も「便利屋極まれり」みたいな起用法。
ワンポイントリリーフやら先発やら、あっちこっちたらい回しにするのも良いけど、リリーフから先発に回すまでの調整期間はどうするんだ、など問題は発生した。
今村猛が一年間、表情に生気が戻らないまま二軍に落とされた。おそらくクライマックスシリーズには帰って来ないだろう、とは思う。期待の若手ピッチャーなんだろうけど、全てを彼に任せ過ぎたきらいもある。そしてこの傾向も、野村謙二郎政権一年目から何一つ変わっちゃいない。
毎年誰かを潰しにかかってるとしか思えない。何かにつけて、柱は柱でいても良いと思う。ただその柱に何もかも頼ろうとすると、いずれその柱も傾くだろうし変形もするだろうし腐っても来る。
今年の今村猛を見てるとそんな感じだった。それを支えたのが永川勝浩、横山竜士ら、ベテランなんだろうけど、いつまでも彼らに頼っているわけにはいかない。この先どうなるかは分からんけども、彼らが元気な間に、強化に取り掛からなければいかんのは目に見えてる。
シーズン最終盤、中田廉が見違えるようなピッチングを披露してくれたけど、これが中田廉にとって、そしてカープのリリーフ陣にとって、何かしらのきっかけになればいいとも思います。
さらには今シーズン、大野豊投手コーチを切って、古沢憲司コーチを招聘した意味は最後まで分からなかった。どこからどう、古沢コーチの名前が出て、就任に至ったのかよく分からない。
実戦の場から10年以上も離れてたようあ状態の人を、結果を求められる一軍投手コーチに起用するのは本当に得策だったんだろうか、とも思います。まるで野村謙二郎監督就任の時みたいな。
大野コーチは「何とか3年かけて立て直すことができればと考えていた。全てができたわけではないが、 残ったものは後任に託したい。」と言って辞任されましたが、その結果、と言うか発展形は、解説者・大野豊には見えたのかどうか。
それとやはり鍛え方が問題なのかなぁ、とも。
今シーズン、冨永一のピッチングを生で初めて見た。きっつい言い方ではあるけども、2011年育成ドラフト1位ではあるけど、酷かった。腰高だしコントロールも定まらなかった。案の定、戦力外通告を受けはした。今後どうなるか分かりませんが、3年ひと区切りの育成契約を2年で切られるのはな。
そもそも、カープの育成選手の鍛え方ってどうなってるんだろう。
小松剛や永川光浩がまだ「行ったまま」になってるけど、様相としては、ただただ闇雲に四国アイランドリーグplusに育成を丸投げしてるような雰囲気。ドミニカからの練習生、ガルシア、シレット、サノ、去年はバレンティンってのもいた。彼らを結局まともにシーズン中、見たことがない。
育成契約するわけでもなし、ただ漠然と日本に連れてきて、広島で鍛えるのかと思ったら四国にお遍路。育成したいのかしたくないのか分からない。悪く言えば「横流し」「選手斡旋」程度。
その前に、支配下登録選手に格上げする気があるのかないのかはっきりしろ。
山野恭介も、四国であれだけの数字を残して、さぁ帰ってきたら支配下登録でもするのか、と思いきや育成選手のまま。四国での実績はあてにならない、と言われればそれまでだろうけど、それどころかキャンプで負傷させてしまったのか、シーズンが始まっても満足に登板機会がなかった。
そして結局は戦力外通告。彼ももちろん「先」はあるとは思うけど、いい加減チームとして「育成の仕方」は考えたほうがいい。育成選手であれなんであれ、体力不足が目にあまります。
どれだけ有望な選手でも、一年間投げぬく体力がなければどうしようもない。投げることに関しては一軍も二軍もないはず。もっと言えば、プロ野球選手としての体力をまず付けぬ事には、グラウンドに出してはいかんとすら思う。ウエスタンリーグで8勝をあげた戸田隆矢でもまだまだ薄っぺらい。
ピッチャーですから、投げるのが仕事になるんだろうけど、その前に「プロスポーツ選手」としての体力が不足しているようにも思う。もしかして今のカープの育成では、それすらままならないのかな。
「陸上部」的な練習って、得意分野だったはずですが。
いずれにしろ「投げて鍛える」前に、する事が山のようにあるような気もします。
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そして4年連続、不可解な長文の季節がやって来ました。
世の中は完全に「クライマックスシリーズ進出」ごときでもう天下を取ったような雰囲気になっています。しかしながら決して、セントラルリーグを制したわけでもなければ「勝った」わけでもない。
順位がどうあれ、マイナス3は「負け」なんです。
ゆえに、反省は忘れてはいけません。今年はマイナス3で奇跡的にクライマックスシリーズに進出「させてもらえました」が、こんな成績じゃ来年は、下手したらぶっちぎり4位、5位もあります。
秋季練習、秋季キャンプ、あるかないか分かりませんが、締めるところは締めてもらわないと困ります。決して、クライマックスシリーズ進出が「頂点への近道」ではないんです。ましてや「最終目標」でもないんです。ペナントレースは「優勝を目指すための試合」ですからね。
今シーズン、前田健太が15勝、ブライアン・バリントンが11勝、大竹寛は10勝、野村祐輔が12勝。ものの見事に「10勝カルテット」が完成した。しかし、それ以外の勝ち星、と言うか5番手6番手の先発投手はと言うと、中崎翔太が2勝、今井啓介1勝、中村恭平1勝と散々。
勝ち星だけを取っても、リリーフの永川勝浩が3勝と、正直4本柱以外はどうしようもなかった。どの程度、そして何をって「5番手6番手」とするかは人それぞれではあるけど、期待された齊藤悠葵、篠田純平をはじめ中崎翔太、中村恭平、武内久士、戸田隆矢も結局パッとせなんだままだった。
みな持ってるモノ自体は素晴らしいんだろうけど、それらを発揮出来んまま終わらされた試合もあった。チームの勝負所を見極めた末の決断だったんだろうけど、それが見事に「マイナス3」と言う結果になったんではないだろうか。パッとせなんだ、と言うよりもパッとさせてもらえなんだ部分もある。
先発4本柱がようやく確立されたのは喜ばしい事だとは思う。しかし彼ら全員が全員、カープでいちから鍛えたか、と言えば決してそうではない。去年は「ドライチローテ」と持て囃されたけど、結局その延長線上でしかない。もっと言えば、昨年からナニひとつ変わってない、とすら言える。
それどころか野村謙二郎が監督に就任してからずっと、先発ピッチャーに余裕があまりにもなさ過ぎた。特に今シーズンの起用法にはやはり不可解な面が多数あった。
例えば久本祐一。一年間よく投げてくれた、とは思うけど、やはり力量は足りなかった。ただ、先発を任せたりリリーフに戻したりと、起用法に一貫性を感じられなかった。
先発は任せぬまでも、ロングリリーフには起用出来るとは思いましたが。若い先発ピッチャーを起用しつつ、万が一の時に、2~3イニング任せる、みたいな起用方でもよかったような気もします。
その前に、久本祐一をフル回転させなければいかんほど、リリーフピッチャーも整備出来なかった。この辺りも大問題じゃあないでしょうか。ごっそりピッチャーばっかり獲得したドラフト会議がありながら、誰一人として満足に戦力として機能してないのは誰の責任なのか。
これは現場だけの問題ではない。球団全体で反省すべき問題ですよ。
先発だけでなくリリーフも育ってない。その分永川勝浩や横山竜士、河内貴哉らのベテランが、ほぼ完璧な形で一軍に戻ってきたのは不幸中の幸い、とも言えますが、その他が全く、の状態。今井啓介も頑張ってはいましたが、やっぱり彼も「便利屋極まれり」みたいな起用法。
ワンポイントリリーフやら先発やら、あっちこっちたらい回しにするのも良いけど、リリーフから先発に回すまでの調整期間はどうするんだ、など問題は発生した。
今村猛が一年間、表情に生気が戻らないまま二軍に落とされた。おそらくクライマックスシリーズには帰って来ないだろう、とは思う。期待の若手ピッチャーなんだろうけど、全てを彼に任せ過ぎたきらいもある。そしてこの傾向も、野村謙二郎政権一年目から何一つ変わっちゃいない。
毎年誰かを潰しにかかってるとしか思えない。何かにつけて、柱は柱でいても良いと思う。ただその柱に何もかも頼ろうとすると、いずれその柱も傾くだろうし変形もするだろうし腐っても来る。
今年の今村猛を見てるとそんな感じだった。それを支えたのが永川勝浩、横山竜士ら、ベテランなんだろうけど、いつまでも彼らに頼っているわけにはいかない。この先どうなるかは分からんけども、彼らが元気な間に、強化に取り掛からなければいかんのは目に見えてる。
シーズン最終盤、中田廉が見違えるようなピッチングを披露してくれたけど、これが中田廉にとって、そしてカープのリリーフ陣にとって、何かしらのきっかけになればいいとも思います。
さらには今シーズン、大野豊投手コーチを切って、古沢憲司コーチを招聘した意味は最後まで分からなかった。どこからどう、古沢コーチの名前が出て、就任に至ったのかよく分からない。
実戦の場から10年以上も離れてたようあ状態の人を、結果を求められる一軍投手コーチに起用するのは本当に得策だったんだろうか、とも思います。まるで野村謙二郎監督就任の時みたいな。
大野コーチは「何とか3年かけて立て直すことができればと考えていた。全てができたわけではないが、 残ったものは後任に託したい。」と言って辞任されましたが、その結果、と言うか発展形は、解説者・大野豊には見えたのかどうか。
それとやはり鍛え方が問題なのかなぁ、とも。
今シーズン、冨永一のピッチングを生で初めて見た。きっつい言い方ではあるけども、2011年育成ドラフト1位ではあるけど、酷かった。腰高だしコントロールも定まらなかった。案の定、戦力外通告を受けはした。今後どうなるか分かりませんが、3年ひと区切りの育成契約を2年で切られるのはな。
そもそも、カープの育成選手の鍛え方ってどうなってるんだろう。
小松剛や永川光浩がまだ「行ったまま」になってるけど、様相としては、ただただ闇雲に四国アイランドリーグplusに育成を丸投げしてるような雰囲気。ドミニカからの練習生、ガルシア、シレット、サノ、去年はバレンティンってのもいた。彼らを結局まともにシーズン中、見たことがない。
育成契約するわけでもなし、ただ漠然と日本に連れてきて、広島で鍛えるのかと思ったら四国にお遍路。育成したいのかしたくないのか分からない。悪く言えば「横流し」「選手斡旋」程度。
その前に、支配下登録選手に格上げする気があるのかないのかはっきりしろ。
山野恭介も、四国であれだけの数字を残して、さぁ帰ってきたら支配下登録でもするのか、と思いきや育成選手のまま。四国での実績はあてにならない、と言われればそれまでだろうけど、それどころかキャンプで負傷させてしまったのか、シーズンが始まっても満足に登板機会がなかった。
そして結局は戦力外通告。彼ももちろん「先」はあるとは思うけど、いい加減チームとして「育成の仕方」は考えたほうがいい。育成選手であれなんであれ、体力不足が目にあまります。
どれだけ有望な選手でも、一年間投げぬく体力がなければどうしようもない。投げることに関しては一軍も二軍もないはず。もっと言えば、プロ野球選手としての体力をまず付けぬ事には、グラウンドに出してはいかんとすら思う。ウエスタンリーグで8勝をあげた戸田隆矢でもまだまだ薄っぺらい。
ピッチャーですから、投げるのが仕事になるんだろうけど、その前に「プロスポーツ選手」としての体力が不足しているようにも思う。もしかして今のカープの育成では、それすらままならないのかな。
「陸上部」的な練習って、得意分野だったはずですが。
いずれにしろ「投げて鍛える」前に、する事が山のようにあるような気もします。
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2013.10.10 / Top↑
クライマックスは嬉しいけど残念な(あくまで見えた)選手もいました
今村はもっと前からなんか淡々と打たれる、というイメージでした
ポーカーフェイスはいいんだけど抑える球がないとカッコ悪い
去年の今村はどこへいってしまったのだろう…
それに太ったよね?
久本は個人的には気に入ったピッチャーです
プロ意識も高そうだしやはり中継ぎで思いきり投げてもらえれば充分戦力だとおもいます
今村はもっと前からなんか淡々と打たれる、というイメージでした
ポーカーフェイスはいいんだけど抑える球がないとカッコ悪い
去年の今村はどこへいってしまったのだろう…
それに太ったよね?
久本は個人的には気に入ったピッチャーです
プロ意識も高そうだしやはり中継ぎで思いきり投げてもらえれば充分戦力だとおもいます
苦行僧
コメントありがとうございます
今村猛に関しては、もう完全に昨年でひとつ終わったような感すら有馬うね。投手起用、と言うよりも「運用」面では何も変わってないんじゃないか、とすら思います。
今村猛に関しては、もう完全に昨年でひとつ終わったような感すら有馬うね。投手起用、と言うよりも「運用」面では何も変わってないんじゃないか、とすら思います。
2013/10/10 Thu 17:49 URL [ Edit ]
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