2013年度 ウエスタンリーグチーム守備成績 NPB公式サイト

基本はここを見ていただければいいんですが。

チーム打率がどうとか言いながらも、やはり一軍に昇格出来るか出来んかの目安は、守備じゃないといかん。打つだけの指名打者制度を取っているパ・リーグならともかくセントラルリーグだと余計。

今シーズン、選手の出場機会を増やす為に、タイガースは独自に指名打者制をとってた。その分育成選手と育成試合を削減しての、苦肉の策でしたが、最終的にそれは役に立ったんだろうか。

先の記事ともつながりますがタイガースの中谷将大。キャッチャー登録から外野手登録にしたまでは良かったけど、結局守備位置は曖昧のまま。ファースト、サード、外野、コンバートされる選手のお決まりのコースを回ってる。ファーストが守備率10割ではあるけど、ここには森田一成がおるし。

で、守備率の一番よかったのはどこかってぇとオリックスバファローズ。

それでもやはり一軍との差は率にして大体1分以上の差。これを埋めない限り一軍には上がれないって事じゃないですかね。年間通じて10割は難しいけど、10割に近づける事は出来ますからね。

それにしても、梶本勇介に便利屋ぶりがすごい。「そう言う位置づけ」で獲得したんだろうから、たらい回しにされるのは致し方ないとは思うけど、たらい回しにされるだけ選手が育っていないという事か。

一軍の試合に出場する為に複数ポジションは必須、と言う声もあるけど「どこでもひと通りこなせます」程度では絶対に無理。3つも4つも掛け持ちしようと思ったら、故・木村拓也のように、本人にそれ相応の覚悟がないと出来ない。やらされるポジションよりも「奪いに行くポジション」ですよ。

特に今シーズンの由宇カープ、ファーストに栗原健太が鎮座してはいたけど、その他にファーストほぼ専任がいなかった。由宇練習場最後の2試合は迎祐一郎と中谷翼。取って付けた感は否めない。

いっそ、誰か一人とっ捕まえて、秋季キャンプから春季キャンプにかけて、徹底的にファーストで鍛え直すのもありだと思う。最終戦、ファーストへの牽制悪送球でランナー生還、みたいな場面があった。ピッチャーとの呼吸など、合わなかったらどうしようもなくなるプレイですよ。

各野手からの返球をキャッチするだけではファーストは成り立たない。キラ・カアイフエのファース守備が未だにおぼつかないこともあるけど、あれも結局消去法でしかない。シーズン途中で来日して、大慌てで立たせているだけのこと、なんだし。

そのあとにファーストに入ることの多かった岩本貴裕でもそう。まだまだ「兼任」の域を出てない。

一軍に上がった鈴木誠也でもそう。確かによくは打ったけど、一軍での初守備はライト。ウエスタンリーグを見慣れている方はみな思われているでしょうが、まだセンスだけの守備。そもそもカープ自体が高校生ピッチャーからプロ入りで内野手転向って、なかなか出てきにくい土壌にあるように思う。

適正を見るのか、ピッチャーではダメと見切って転向させるのか、まだまだ曖昧な部分もある。庄司隼人なんかは、プロ入りを見据え、そうそうにピッチャーを諦めて内野手転向を自分の意志で決めたけど、それくらい意思のある選手であればそれこそ「何があろうがセカンドで」くらいでもいいと思う。

もっとも、みんなよくやってるとは思いますけどね。

内野手の話ばっかりになったけど、外野手は今シーズン、出番の減った選手が多かった。

フレッド・ルイス、ブラッド・エルドレッドが長期にわたって二軍帯同。決して少なくはない右の外野手枠が、外国人「助っ人」で埋められてしまっているんだからたまったもんじゃない。次から次へ外国人選手を招聘して来た事の弊害が「基本は育成」の二軍に押し付けられたような格好になった。

攻撃重視を、一軍二軍ともとってたけど、その結果一軍は守備が破綻してしまってる。ジャイアンツがどうとかタイガースがどうとか言う前に、リーグ最多のエラー数では言い訳はできない。

やれ2位だクライマックスシリーズだと喜んではいるけど、エラーがもっと少なかったらホークスにもっと詰め寄れてたかも知れんし、早々にジャイアンツやタイガースを撃墜できてたかも知れない。

攻撃力は一軍も二軍も増したと思うけど、自爆自滅を防がない限り、もう一つ二つ上には上がれない。むしろバッティング練習よりも、今オフは守備練習だけでもいいくらいなんだ。

こうすれば点は取れる、点は入る、ってのはシーズン通して理解は出来たと思うし、身に付いたと思う。じゃあ次はってぇと「点をやらない」事を考えるべき、相手ランナーを無条件に進塁させない事を考えるべき。これは相手動向じゃない。自分達で出来る事なんだ。

牽制悪送球なんか、普段からのキャッチボールがしっかり出来ておれば防げますよ。練習前の肩慣らし程度ではなく、常日頃から相手の胸元めがけて強いボールを投げる事、そしてそれを受ける事を考えてたら防げる筈じゃないですかね。しょせん素人考え、かも知れませんが。

未だに古手の解説者からは「カープは守備力に長けたチーム」等と言う言葉をもらいますが、決してそうじゃない。むしろ昔よりも酷くなっているようにすら思えます。勝っているうちは目立たないかも知れませんが、負けが混みだしたらまず最初に槍玉に挙げられるのが守備だと思います。

そして、エラーはヒット一本では決して帳消しにはなりません。ましてやタイムリーエラーなんざやらかしてしもうたら、ホームラン1本では追いつかないことすらあります。

それを試合中「最悪でも、あれぐらいはやらなきゃ取り返しがつかないと思った」と後悔し続けていた選手がこの度引退します。エラーはよほどでないと取り返せないんです。事ある毎にバッティングが取り上げられる「彼」ではありますが、それだけ守備への意識も高かった、ということの裏返しかと。

直せるエラーは、目立たないうちに直しておくのがよろしいかと思います。

まだまだやることはいっぱい、だから二軍なんです。


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2013.10.03 / Top↑
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