やっぱりジャイアンツは強かった。
何でかって。一時の長嶋茂雄監督の頃の「欲しい欲しい病」を脱出して補強するにも「本当に必要なところ」をしっかり補強できているように思う。
外国人選手、特に野手を獲得してくるにも、無駄に大物を狙わなくなった。むしろ「いらない」ようにも見えるし。無理に獲得せんでもいいような気がせんでもない。「育成の巨人」とは言うけども、実際に選手は育ってきているし、あとは使い方一つ、みたいな選手が増えてきていると思う。
どこのチームでも育成に困る「長距離ヒッター」に困っているようにも思えるけど、村田修一が月間最多安打を記録したように、明らかに「ホームランにこだわらない」野球をしようとしてる。
やれ「飛ぶボールがどうの」とか「ドームランが云々」とか言われるけども、ジャイアンツの野球の質自体が、勝ちながらも徐々に徐々に「スモールベースボールらしきもの」に移ってきてる。
とかくフリーエージェント宣言とか言うと「ジャイアンツ」みたいな印象もあるけど、今のメンツで考えると杉内俊哉と村田修一だけ。人数の制限もあるけど、やたらめったら獲得にもいかなくなったし、その分生え抜きの選手をいろんな場面で使ってきてる。それこそ「大抜擢」もありましたが。
22日時点で、ジャイアンツで支配下登録されてる野手は36人。うち32人が今シーズン、一軍の試合に出場してる。対するカープ、37人の支配下登録の野手がいるにも関わらず、27人しか出場がない。打席の機会のあるものないもの、多少異なるけども、それだけ選手を起用してる。
ピッチャーの起用人数は、ジャイアンツが支配下登録33人に対し起用22人、カープは支配下登録31人で起用25人、となってはいるけど、チーム防御率としてはジャイアンツの方が上回っている。それだけ「洗練」が進んでるってことなのかな。
ここ暫らく澤村拓一がリリーフに回ってるようですが、それでも菅野智之、D・J・ホールトン、杉内俊哉、内海哲也、宮國椋丞と、先発ピッチャー6人がパッパッと出てくる。かたやカープ。4本柱以外はさっと甘えが出てこない。いることはいるけどよそから見たら「誰?」レベル。
4本柱が全員10勝越えが見えてきたけども、その他を何人かで埋めるはずが埋まらなかったし、シーズン序盤は埋めようともせんかった。中5日で先発ローテーションを回し、ごくたまに「谷間」で若いピッチャーを投げさせる。ようやく「アカン」と気づいたのがオールスター明けって。
今のプロ野球で何が「普通」なのかはよくわからんけど、年々増えていってる試合数を考えると、中6日ってのはある程度当たり前で普通のことではあると思うけど、先発ローテーションを中4日や中5日で回しておいて、「どうして抑えれないのか」って、無茶にも程があるような。
原監督は事ある毎に「我慢」と言う言葉を使ってた。選手に言いたいこともあったろうけど、ぐっと「我慢」したり、多少調子が悪い選手でも「将来の糧」と言う事で我慢して起用し続けた。結果が出た出なかった、色々あろうけども、その我慢が独走につながったんじゃないかな、とも思います。
シーズン序盤、ごくたまに空いた先発ピッチャーの枠。いろんなピッチャーを起用した。とは言ってもそんなに人数はいてませんが、もっとどっしり腰を据えて「我慢」出来なかったものかな。
そのたった1回で「結果を出せ」ってのが無理な話。最初から「5枠6枠」に3~4人、用意しといて、1か月単位くらいで交代で投げさせれば良かったんですよ。4本柱が毎度毎度勝てるわけでもないんだし。ましてや、ピッチャーが抑えて勝つ試合ばっかりじゃなく、打って勝つ試合もあるんだし。
6回5失点で勝ち投手になって、面白いはずもなかろうけど、勝ち星ってのは励みになる。
中崎翔太がプロ入り初勝利をおさめた時「うれしさはない。打たれたことで頭がいっぱい」と言うてた。試合が終わってすぐのコメントだから、冷静になれんのもわかるし、その後の野村謙二郎監督のコメントも手厳しいものではあったけど、一軍マウンドすら踏めぬまま退団する選手も多数おるだけに、厳しさだけを前面に押す出すのはもういい加減辞めた方がいい。
そして「我慢」の話に戻るけど、「勝負をかける」大義名分で先発ピッチャーを早々に交代させる試合がいくつかあった。これは絶対に辞めた方がいい、と言うかやめるべき。先発ピッチャーを「先発ピッチャーとして伸ばす」のであれば、どれだけ内容が悪かろうと、長いイニングは投げさすべき。
昨日の試合前田健太が38度の高熱ながらも6イニングを投げきった。新聞紙上その他では「エースや!」などと絶賛されてはいましたが、んなものエースだからでも何でもない。まず最初に彼の頭の中にあったのは、先発ローテーションピッチャーとしての「責任感」だけじゃないですかね。
打たれて打たれて、酷い試合になるかも知れんけど、そう言う恥はかいた方がいい。じゃあ恥をかかずに済ますにはどうすればいい?と言うことになる。それが選手個人の精進にもつながる。
一部では「クライマックスシリーズほぼ確定」ってんでもう完全に舞い上がってるような状態ではある。けどペナントレースと銘打っている以上、シーズン最初っから「優勝」を目指すもんだ。
それ以上に、とにかくカープはジャイアンツに弱かった、ただただ弱かった。
マツダスタジアムで3連勝はしてみたけど正直「今更感」ありあり。上位チームを倒さない限り上位進出はないとは考えていましたが、まさに9月以降の戦いがそうなっている。「これをなぜ最初から出来なかった?」という話にもなるけど、出来なかったよりもどういう訳か「しかなった」のが正解。
とにかく来年は、ジャイアンツやタイガースと「互角」に戦うことを考えよう。
手前味噌になるかも知れんけど、選手の実力は付いてきてると思う。二軍の戦いを見れば一目瞭然。少なくとも野手のレベルアップは出来てると思う。「底上げが出来た」とは言わない。どの選手にも欠点はあるから、それを直すのが「底上げ」なんだろうけども、いい所は確実に伸びてる。
何とかこれをいい方向に向けるのが首脳陣の仕事ですよ。
以下、どれでもクリックして頂ければ是幸い。これからの励みになります。
何でかって。一時の長嶋茂雄監督の頃の「欲しい欲しい病」を脱出して補強するにも「本当に必要なところ」をしっかり補強できているように思う。
外国人選手、特に野手を獲得してくるにも、無駄に大物を狙わなくなった。むしろ「いらない」ようにも見えるし。無理に獲得せんでもいいような気がせんでもない。「育成の巨人」とは言うけども、実際に選手は育ってきているし、あとは使い方一つ、みたいな選手が増えてきていると思う。
どこのチームでも育成に困る「長距離ヒッター」に困っているようにも思えるけど、村田修一が月間最多安打を記録したように、明らかに「ホームランにこだわらない」野球をしようとしてる。
やれ「飛ぶボールがどうの」とか「ドームランが云々」とか言われるけども、ジャイアンツの野球の質自体が、勝ちながらも徐々に徐々に「スモールベースボールらしきもの」に移ってきてる。
とかくフリーエージェント宣言とか言うと「ジャイアンツ」みたいな印象もあるけど、今のメンツで考えると杉内俊哉と村田修一だけ。人数の制限もあるけど、やたらめったら獲得にもいかなくなったし、その分生え抜きの選手をいろんな場面で使ってきてる。それこそ「大抜擢」もありましたが。
22日時点で、ジャイアンツで支配下登録されてる野手は36人。うち32人が今シーズン、一軍の試合に出場してる。対するカープ、37人の支配下登録の野手がいるにも関わらず、27人しか出場がない。打席の機会のあるものないもの、多少異なるけども、それだけ選手を起用してる。
ピッチャーの起用人数は、ジャイアンツが支配下登録33人に対し起用22人、カープは支配下登録31人で起用25人、となってはいるけど、チーム防御率としてはジャイアンツの方が上回っている。それだけ「洗練」が進んでるってことなのかな。
ここ暫らく澤村拓一がリリーフに回ってるようですが、それでも菅野智之、D・J・ホールトン、杉内俊哉、内海哲也、宮國椋丞と、先発ピッチャー6人がパッパッと出てくる。かたやカープ。4本柱以外はさっと甘えが出てこない。いることはいるけどよそから見たら「誰?」レベル。
4本柱が全員10勝越えが見えてきたけども、その他を何人かで埋めるはずが埋まらなかったし、シーズン序盤は埋めようともせんかった。中5日で先発ローテーションを回し、ごくたまに「谷間」で若いピッチャーを投げさせる。ようやく「アカン」と気づいたのがオールスター明けって。
今のプロ野球で何が「普通」なのかはよくわからんけど、年々増えていってる試合数を考えると、中6日ってのはある程度当たり前で普通のことではあると思うけど、先発ローテーションを中4日や中5日で回しておいて、「どうして抑えれないのか」って、無茶にも程があるような。
原監督は事ある毎に「我慢」と言う言葉を使ってた。選手に言いたいこともあったろうけど、ぐっと「我慢」したり、多少調子が悪い選手でも「将来の糧」と言う事で我慢して起用し続けた。結果が出た出なかった、色々あろうけども、その我慢が独走につながったんじゃないかな、とも思います。
シーズン序盤、ごくたまに空いた先発ピッチャーの枠。いろんなピッチャーを起用した。とは言ってもそんなに人数はいてませんが、もっとどっしり腰を据えて「我慢」出来なかったものかな。
そのたった1回で「結果を出せ」ってのが無理な話。最初から「5枠6枠」に3~4人、用意しといて、1か月単位くらいで交代で投げさせれば良かったんですよ。4本柱が毎度毎度勝てるわけでもないんだし。ましてや、ピッチャーが抑えて勝つ試合ばっかりじゃなく、打って勝つ試合もあるんだし。
6回5失点で勝ち投手になって、面白いはずもなかろうけど、勝ち星ってのは励みになる。
中崎翔太がプロ入り初勝利をおさめた時「うれしさはない。打たれたことで頭がいっぱい」と言うてた。試合が終わってすぐのコメントだから、冷静になれんのもわかるし、その後の野村謙二郎監督のコメントも手厳しいものではあったけど、一軍マウンドすら踏めぬまま退団する選手も多数おるだけに、厳しさだけを前面に押す出すのはもういい加減辞めた方がいい。
そして「我慢」の話に戻るけど、「勝負をかける」大義名分で先発ピッチャーを早々に交代させる試合がいくつかあった。これは絶対に辞めた方がいい、と言うかやめるべき。先発ピッチャーを「先発ピッチャーとして伸ばす」のであれば、どれだけ内容が悪かろうと、長いイニングは投げさすべき。
昨日の試合前田健太が38度の高熱ながらも6イニングを投げきった。新聞紙上その他では「エースや!」などと絶賛されてはいましたが、んなものエースだからでも何でもない。まず最初に彼の頭の中にあったのは、先発ローテーションピッチャーとしての「責任感」だけじゃないですかね。
打たれて打たれて、酷い試合になるかも知れんけど、そう言う恥はかいた方がいい。じゃあ恥をかかずに済ますにはどうすればいい?と言うことになる。それが選手個人の精進にもつながる。
一部では「クライマックスシリーズほぼ確定」ってんでもう完全に舞い上がってるような状態ではある。けどペナントレースと銘打っている以上、シーズン最初っから「優勝」を目指すもんだ。
それ以上に、とにかくカープはジャイアンツに弱かった、ただただ弱かった。
マツダスタジアムで3連勝はしてみたけど正直「今更感」ありあり。上位チームを倒さない限り上位進出はないとは考えていましたが、まさに9月以降の戦いがそうなっている。「これをなぜ最初から出来なかった?」という話にもなるけど、出来なかったよりもどういう訳か「しかなった」のが正解。
とにかく来年は、ジャイアンツやタイガースと「互角」に戦うことを考えよう。
手前味噌になるかも知れんけど、選手の実力は付いてきてると思う。二軍の戦いを見れば一目瞭然。少なくとも野手のレベルアップは出来てると思う。「底上げが出来た」とは言わない。どの選手にも欠点はあるから、それを直すのが「底上げ」なんだろうけども、いい所は確実に伸びてる。
何とかこれをいい方向に向けるのが首脳陣の仕事ですよ。
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2013.09.22 / Top↑
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