9月13日 一軍、二軍ともに試合なし



【広島】ルーキー鈴木誠驚き!1軍昇格


広島ドラフト2位の鈴木誠也内野手(19=二松学舎大付)が13日、1軍昇格することが決まった。この日、広島市内のマツダスタジアムで行われた全体練習に参加。フリー打撃では、バックスクリーンへの柵越えを見せるなど猛アピール。2軍で打率2割8分1厘と結果を残したことも評価され、練習後に野村監督から通達された。

びっくりしました。まだ、1軍とは思っていなかったので。守備は厳しいですけど、打撃は打てるんじゃないかと思います」と、驚きの1軍昇格にも自信をのぞかせた。



一軍、二軍ともまるでブラックホールのようにポコッと日程が空いた金曜日、鈴木誠也の一軍登録の記事が舞い込んできました。全体練習でそのまんま一軍昇格ってのはよくある話ですが。

で、鈴木誠也のここまでのウエスタンリーグ成績をズラズラっと。

93試合出場(リーグ2位) 364打席(リーグ1位) 335打数(リーグ1位)
36得点(リーグ5位) 94安打(リーグ2位) 15二塁打(リーグ2位) 
4三塁打(リーグ3位タイ) 2本塁打 123塁打(リーグ3位) 38打点(リーグ5位)
10盗塁(リーグ9位) 8盗塁死(リーグ6位) 2犠打 3犠飛(リーグ4位タイ)
22四球 1故意四球 2死球 36三振 12併殺打(リーグ2位)
打率0.281(リーグ8位) 長打率0.367 出塁率0.326(リーグ9位)


消化試合数95に対して出場93試合ともなれば、それなりに数字を残すとは思いますが、ピッチャーから転向1年目でこれだけの数字を残せば上々、どころの話ではありません。順調過ぎますね。

まだ100試合に到達していませんが、現時点で既に、ほぼ全ての数字でルーキーイヤーの堂林翔太の「最終成績」を上回ってます。劣ってるのは本塁打(堂林翔太は7)くらいでしょうか。

しかも堂林翔太は100試合出場で111三振だったのに対し、鈴木誠也はその約3分の1。打者としてのポテンシャルとしては堂林翔太よりも明らかに上回っているものと思われます。

そしてヒット数に関しては、ホークス中西健太と現在のところ1本差。ホームランをガンガン打つタイプではないですが、痛烈な打球を飛ばすことが出来ます。個人的には「中距離ヒッター」になってくれればな、とは思ってます。見ての通り、思い切って打っている割には三振も少ないのでね。


5月31日の対ホークス戦でのプロ入り初ホームランの様子


ただ問題はやはり「守備」なんですよね。

三塁手 61試合 34刺殺 94補殺 13失策  7併殺打 守備率0.908
遊撃手 35試合 49刺殺 97補殺 10失策 22併殺打 守備率0.936
外野手 16試合 14刺殺  1補殺  0失策  0併殺打 守備率1.000

基本サードでの出場が多いですがシーズン序盤は試合前に外野でのクを受けることもしばしば。試合でも守備固めに庄司隼人が入って、そのままライトの守備位置に就いたり、先のホークス戦では、サードを美間優槻に譲ってショートでスターティングメンバーだったりもしました。

ピッチャーからの転向組にありがちな「後一歩が出ない」特に堂林翔太の1年目のサード守備がそうでしたが、そういうのもあまりなく、足の運びも同じ転向組の4年目庄司隼人に見劣りしないくらい。

ただやはり問題なのは「送球」。まぁこれだけは数を「投げないと」いかんとは思いますが、ここ暫らくで美間優槻が急速に成長を遂げ(実際、ものすごく躰が「ゴツく」なってます)、松本高明もアキレス腱断裂から復帰、ともなると、無理に内野手で育てる必要性もないかと思います。

ピッチャーからの転向がそううまくいかんのは、これまでの経緯を見ても分かる。堂林翔太が成功か?と考えればまだまだ未知の領域だし、庄司隼人に至ってはそれすら分からない。ぶっちゃけ鈴木誠也と同期の美間優槻も転向組。数打ちゃ当たるではないけども、みな内野手である必要もない。

今回の鈴木誠也の一軍昇格、バッティングを買われてのものでしょうから、出番としては代打でしょう。そしておそらく秋季キャンプでは、来年の春季キャンプに向けての「特訓」になるかと思いますが、是非とも「ひと皮」剥けていただきたいものです。

ジャイアンツ戦が、その試金石になれば、と思います。


以下、どれでもクリックして頂ければ是幸い。これからの励みになります。
にほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへ にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログへ
2013.09.14 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://kugyousou.net/tb.php/1850-a450dc84