8月29日 第21回戦 広島東洋カープ0-2横浜DeNAベイスターズ


※以下、毎度毎度の繰り返しの記事です。

どのチームでもよくある話ですが、先発ピッチャーがマウンドを降りた後に「試合は作ることができた」だの「試合を作れなかった。野手の皆さんに申し訳ない」と言うコメントを残すことがあります。

しかしながらカープの場合、一週間に2試合程度、先発ピッチャーではなく、野村謙二郎監督自らが「試合を作ろう」とする試合が見られる。それが尽く「負け」につながっているような気もしますが。


この試合の先発はきっちり中6日で中村恭平。今だに彼のことを「ローテーションの谷間」等と言う不届きな表現をする方もおられますが、もうこれで4試合目、ぶっちゃけ1か月。イニングの長い短いはあれど、これだけ間隔をあけて先発しているピッチャーの、どこが「谷間」なのか。

そもそも、先発ローテーションに「谷間」と言う感覚がいまいちよくわからない。中5日で先発ローテーションを回しておれば、多少なりとも「ズレ」が生じてそういう日も出てくるとは思うけど、日本のプロ野球を見てる限り、おおかた中6日。これが至極当たり前なのであって。

前監督でもあるマーティ・ブラウンは、ごくたまにある「空き」を埋めるのが上手だった。それこそ「ブルペンデー」ってやつ。リリーフピッチャーは、登板機会があろうがなかろうが、ブルペンで準備をしている。それに報いる意味もあろうとは思うけど。

予告先発制度のなかったあの当時は「次のあの試合、誰が『最初に』投げるん?」みたいな話はようあった。それこそ「困った時の広池(浩司)」ではあったけども、普段地味な仕事に徹することの多いリリーフピッチャーにも陽を当てようと言う「企画意図」も良かったし、実際に結果も出た。

けど今のカープの投手起用、特に中村恭平に関する起用方法ってのは、どう考えても頷けない。

そらぁ、4イニングで78球、被安打4四死球2、奪三振4。よく1点で抑えてくれた。恐らく6回まで行けば1110~120球くらいは行ってたかも知れんけど、そこまで投げさせる気は、ないか。

まぁこの手のアレに関しては賛否両論、あると思います。いつ崩れてもおかしくない状況で投げるよりも、さっさと交代させてしまった方が、あとあと大怪我にならんで済む。特にこの試合はカード1勝1敗で迎えるという「久しぶり」の展開。勝ちたい気持ちは連勝での3試合目、よりも強かろう。

カード1勝1敗で3試合目ってのは、8月アタマの神宮球場以来、ではあるけども、そう言うプレッシャーの中で投げさせることも、中村恭平のためにも良かったんじゃないか、とも考えます。

チーム成績はアレですが、譲って譲って譲りまくって、一万歩引いて考えて、戸にもかくにも3位にいます。このプレッシャーを感じておるのは監督以上に選手だと思うんですよ。

マスコミは、チームが借金持ちなのはまるで見てないかの如く「クライマックスシリーズ争い」と言う言葉を持ち出す。けっして「ペナントレース」と言わないところに違和感を感じます。まぁこれだけ「2チームに走られたら」ペナントレースを戦っているのは2チームだけ、とも言えますが。

そんな「(レベル低いけど)争い」の中で、2008年は齊藤悠葵がお立ち台で雄叫びを上げ、天谷宗一郎が酒の心配をした。3異争いを「楽しんでいた」と言うのは間違いかも知れんけど、その状況に置かれている中で、持てる力を存分に発揮して、最後の最後まで「戦い」を見せてくれた。

で、中村恭平。

このプレッシャーの中で、どこまで「潜在能力」をオモテに出してくるか、みたいなところもあろうけど、それをあっさり、野村謙二郎監督が「たった78球」で引っ込めてしまった。

中村恭平がどう言う思いでこの78球を投げていたか。入団当初の「左の速球派」という触れ込みを思い出させるかのような、148km/hのストレートもあった。8月8日の6回3分の0以来、6回のマウンドにすら「上げてもらえない」状況が続いてる。それこそ「今日こそは」と思ったろう。

けど、その思いも虚しく、4回を最後にマウンドを降りてしまった、と言うよりも「降ろされた」。

春のキャンプで中村恭平はどう言う練習をしてたか知らんけど、ブルペンで500球、1000球投げようが、試合で100球投げて覚える事の方が多いんだ。実際に相手チームの選手が立って、覚えることも多いんだ、打たれて覚えることのほうが多いんだ。

6回、7回まで投げないと、球数制限があれこれ言われ出して長いけど、120球、130球投げて覚えることもある。前田健太ですら、9回完投でもすれば、それ位の球数は投げていることもある。リリーフピッチャーの事情もあるとは思いますけどね。

勝負には、拘らなといけない。しかしながら、若い実績のないピッチャーを、あえてそこに放り込んでいるのなら、その意味をその選手にも感じさせる機会を与えないといけない。もちろんそこには「我慢」が伴うけども、その我慢がいつまで経っても野村謙二郎監督には残念ながら見えてこない。

野村謙二郎監督が試合前のベンチで、その日の先発ピッチャーにどう言う声をかけて、マウンドに送り出しているのかは知らんけど、ひと言「今日はお前に任せたから、何があろうが7回まで任せるから」と言うで送り出してみてはどうよ。どうもそう言うコミュニケーションがなさそうに見える。

どっちかと言えば「ここまではお前に任すから」よりも「アカンかったら即刻交代さすからな」みたいな半ば脅迫みたいなのがあるんじゃないかとすら。そんな無駄なプレッシャーはいらんのだ。

その日の先発を選ぶ、もしくは選んだのは監督自身だ。

だからと言って好き勝手にピッチャーを交代させていいわけじゃない。先発を任せた以上、監督自身も腹を括らないといかんはずだ。しかもリリーフで出てきたのは同じ左腕の久本祐一。


中村恭平の心境や如何に。


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2013.08.29 / Top↑
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