8月25日 第19回戦 広島東洋カープ4-5東京ヤクルトスワローズ


やっぱり5番手・6番手は「ないもの」であるように思う。

あっさりと戸田隆矢をマウンドから引きずり下ろしたのは誰あろう「野村謙二郎監督」だった。

2回3分の1、59球、被安打4与四死球3奪三振3。よくもまぁこんなピッチング内容で2失点で済んだな、と言う気がせんでもないけども、むしろ「ここからが本当のピッチング」と思ったのは間違いか。

散々長いイニングで球数を投げて、思い切り汗をかいたところで、疲れ切ったところで、どれだけ力を抜いてピッチング出来るか。これから先、スターターとして長いイニングを投げるにあたって、100球、120球と投げる為に「加減」をせないかん所も出てくるはず。

さらには、一軍と二軍ではその緊張感も違う。特に有料争い、1万歩譲ってクライマックスシリーズ争いをしているという緊張感の中で、どれだけ心を落ち着けてピッチング出来るか、この先の戸田隆矢の「糧」にもなろうという試合を、あっさり監督の手で「潰してしまう」のはどう言う魂胆か。

もちろん、その分リリーフピッチャーを注ぎ込まねばいかんようになってしまう。特に今のカープのブルペン陣は、誰かどこまで投げる、誰がどの程度のイニングを投げる、と言うのが全く見えてこない。

これが一番の困りものなんだ。最初から2イニング投げさせる、と言う「予定」みたいなのが見えない。まずは1イニング投げさせました、球数が少なくて済みました、じゃあもう1イニング行ってみよう!みたいな言わば「様子見投手リレー」が多すぎる。


それもこれも、先発ピッチャーを早々に引っ込めてしまうから、ですよ。

この試合なんか、とにかく何があろうが戸田隆矢は6イニング、何球かかろうが何時間かかろうが6回表まで、と明確に目標を持たせればいい。特に今シーズン初登板だ。

その中で戸田隆矢自身でペース配分を考えるだろうし、キャッチャーの倉義和もあれこれと組み立てを考えるであろう。それを、3イニングも立たぬうちにベンチ自らの手で「強制降板」させてしまっては、何も収穫がないまま終わってしまう。戸田隆矢本人にも「反省」しか残らない。

反省は大事だろうけど、どこか一つ「いい所」を見つけて、その結果を出してから降板させるのもいいだろう。それこそ、イニング最後のバッターをアウトにとってベンチに帰って来れるのであれば、次の試合に臨む意欲も変わってくるだろう。何にしろ、イニング途中での交代はよろしくない。

そんな裏で、ベイスターズ中畑監督は、対ジャイアンツ戦に先発した国吉佑樹を6回まで引っ張り、115球投げさせた。結果は被安打15、与四死球6、自責点は11。いわゆる「晒し投げ」だろう。

けどこれって、実質2年目のシーズンを迎えた国吉佑樹に「試練」を与えたんだろうな、とも。序盤3回で6失点ん。これで中畑清監督も腹を括ったんだろう。「期待」ってそういうもんじゃないか。

それでいて、グダグダ言わないこの潔さ。

もっと言わせて貰えるなら、6回115球って普通にありがちのようにも。むしろここまで投げた国吉佑樹もよく頑張ったと思えるし、それ以上にジャイアンツ打線の調子が良かった、とも言える。

そして、試合の中で「115球も投げられた」と言う評価点と「15被安打6与四死球してしまった」と言う反省点の両方が出てくる。2回3分の1なら、そんな事すらできないようにも思う。


さらにあれこれ言わせてもらうなら、どうせ「捨てる」のなら、キャッチャーは倉義和ではなく、磯村嘉孝でも良かったんじゃないか。石原慶幸やら倉義和よりも、戸田隆矢を知ってるんじゃないか。

一軍に来たら相手との勝負がかかっているのは重々承知している、そこでよそのチームを知ってるベテランキャッチャーを使いたくなるのはわからないでもない。しかし、まだまだ実績のないピッチャーは、まず「自分のピッチング」をさせるべき。戸田隆矢の「いいところ」をまず引き出してやるべき。

よくピッチャーが「自分のピッチング」がどうこう言うことがあるけども、それをお披露目出来ないままに、こうやって交代させられるのはどうなんだろうな。

この試合の戸田隆矢。先週のJABA広島大会、対シティライト岡山戦から中7日。野村謙二郎監督は「やってくれないと困る」と言う言葉をしきりに使ってたけど、これだけ間隔をあけて、調整の時期があったんだから、それこそ「6回までしっかり投げてもらわないと困る」くらいやればいいのに。

繰り返しになるけど、後々の投手起用、代打起用、選手起用に支障をきたすこともあるんだ。


しかし、4回裏の岩本貴裕のタイムリーヒットって、本当に「代打起用成功」なのかな。

ワンアウト満塁でピッチャーに打順が「回ってしまった」以上、代打を出さざるを得ないのはごく当たり前のことだし、その分、リリーフピッチャーを用意せんといかんのは当たり前。そもそも、じっくり見ていくのはいいけども、ピッチャーに回るまでに何点か取っておかないとダメですよ。

今のカープベンチの状況で「切り札」と言えるのは正直、岩本貴裕しかいてない。しかもその切り札で1点しか取れなかったのはきついといえばきつい。それこそ「一発」を期待したんでしょうけど。


そして最後におかしな起用。

梵英心を下げるのは致し方ない事だけど、サードの木村昇吾をショートに回して、サードに安部友裕を入れる采配が分からない。これまでサード安部友裕で幾度か失敗してるのを覚えてないのか。

赤松真人を代走に出して、走らせもせん。投手リレー繰り上げスタートの挙げ句に今村猛失点。これまでに見慣れたカープの野球。これで「目指せ3タテ」ってちゃんちゃらおかP。

無理に3タテしようとするからこんな采配になる。決して余裕のある戦いではないけども「躍起になる」のとはまた違うような気もした。しょせん借金持ちなんだし。そんな4時間17分。

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Let’s 省 time!


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2013.08.25 / Top↑
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