8月18日 第18回戦 横浜DeNAベイスターズ2-5広島東洋カープ


オールスター明け以降、永川勝浩、横山竜士と言った「マーティ・ブラウンの遺産」とも言える選手が続々と一軍に昇格していってる。そして、不安定ながらも結果を残すようになってきた。

野村謙二郎監督の魂胆はどうなのかは分からんけども、ようやく「気づいた」か。

さすがに梅津智弘は使い切れなかったのか、あまり登板させぬままに降格になってしまったけど、交代で昇格してきたのが天谷宗一郎。土曜日のJABA広島大会で、姿を見なかったので、栗原健太やブラッド・エルドレッドらと共に「免除」だったのかと思いきや、横浜に行ってたとは。

そして、野村謙二郎監督ではまずありえないことではありますが「昇格速スターティングメンバー」。もっとも監督就任当初はそれこそ意固地になってクリーンアップで使い続け、結局満足な数字が上がらなかった、と言う事で、今シーズンはほぼ「由宇で天日干し」状態だった。

それが功を奏したのか、スターティングメンバー即結果、ってんで第一打席でヒットを放った。残念ながらその後が続かなんだのが天谷宗一郎「らしい」ところではあるけども(笑)。しかしながらこの期に及んで、フレッド・ルイスを抹消してまで天谷宗一郎を昇格させる意味は何なんだろう。

天谷宗一郎はここまで、ウエスタンリーグで、74試合出場、.285の盗塁18。昇格させないわけには行かない数字ではあるけども、いくら「ピッチャーが大事」とは言え、無駄にガツガツ獲得した外国人枠にまで盈虚を及ぼす昇格降格はどうなんだ。そうまでして「取ってきた外人」を使いたいか。

天谷宗一郎、キャム・ミコライオと梅津智弘、フレッド・ルイスの入れ替えではあったけど、保険、保険の上乗せで無駄に積み重ねた外国人枠の「歪み」がここになって露呈した。まるっきり昨年、デニス・サーフェイトがいながらキャム・ミコライオを獲得したのと全く同じ状況。進歩がない。

外国人選手を日本人選手とはまた別に考えてるから、こんな意味不明の昇格降格が続く。永川勝浩が不慣れなかいまたぎ等をこなしながらも、ようやく「クローザー」の頃の光を取り戻そうとしてる時に、わざわざキャム・ミコライオを昇格させてくる理由はわからない。

しかも、キャム・ミコライオを使いたいがために、せっかくうまく回りだした(と思われる)ルイス、菊池、丸の上位打線を切り崩す必要はあるのか。いくら「ピッチャーはなんぼいてもいい」とは言うけども、わざわざ回りだしている打線をいじってまでピッチャーを補充する意味はあるんかな。


そんな中で、劣勢の試合とは言え、ピッチャーを2人で済ませた。

ここ二週間、ガッチガチで中6日で先発ローテーションを回した。順番通りに中崎翔太が先発した。しかしながら、と言うか残念ながら先週も今週も勝ち星という目に見える「結果」は出なかった。

ただ、中村恭平登板の時にも考えたけど、一度先発のマウンドに上げたんであれば、何があろうが6回まではあれこれ考えずに、キャッチャーに任せるべき。そしてピッチャーに任せるべき。

クオリティスタート、なる言葉が使われるようにはなってるけど、「疲労度を考えての中6日」は先発ピッチャーだけれなく、リリーフピッチャーにも関わってくる事なんだ。

6回まで一人で済んだら、残り3イニングは1人ずつで切り抜けることも出来る。7回まで投げてくれれば2人。この試合みたいに劣勢であれば、2~3イニングはロングリリーフ要員を投げさせればいい。この試合は岩見優輝が登板したけど、そして試合としては負けたけど、理想の投手器用ですよ。

5点差、4点差、それこそビッグイニングが作れれば、とは思いますが、これだけは相手があることなのでつくろうと思って作れるもんでもないですが、劣勢なら劣勢で「我慢強く」ピッチャーを起用するのも大事ですよ。ランナーが出たからって慌てふためいていては、相手の術中にはまるだけ。

この試合、岩見優輝が2番手で出てきた。いきなりフォアボール連発。

これまでなら劣勢であれなんであれ、有無を言わさず交代させてた。しかし点差もあったのか、岩見優輝は続投。案の定(でもないですが)無失点で切り抜け、次の8回は「ひと汗かいた」と言わんばかりに三者凡退。しっかり頭の中を切り替えての8回裏。これまでは「これ」を求めなかった。

多少なりともカープベンチの「成長」は多少なりとも見て取れた。


しかし、我慢強い投手起用をいくらやっても、バックが脚を引っ張るようなプレイはよろしくない。


4回裏の守備なんか正直愚の骨頂。菊池涼介の「追いつく瞬発力、捕る能力」は確かにすごいものがある。まだまだ感性と野性だけに頼ってるところもあろうけど、もうそろそろその段階は抜けていただきたい。一軍にいると求められるのが、それらに加えて「判断力」じゃないですかね。

何でもかんでも追いかけるのもよかろうし、ファーストに向かって投げるのも悪くはない。しかしそこで考えないといかんのは「今そこでファーストに投げていいのかどうか」って話。

あの打球、キラ・カアイフエの動きを見てると「どう考えてもこれはヒット」と思ってるフシすらある。そのせいか、ファーストのベースカバーがワンテンポ遅れたし。映像から切れてしまったけど、菊池涼介が捕った瞬間、キラ・カアイフエの体はホームベースの方に行ってしまってた。

あれではファーストのベースカバーに戻るのは難しいし、セカンドランナーの生還を阻止すべく、ホームベースのカバーに行ってたキャッチャーの石原慶幸は、ファーストのカバーが出来てるはずもない。結局無駄に投げてしまって、つまらんエラーになってしもうて、挙げ句追加点。

「やらずものがな」とはよく言うけども、敢えて言うなら「投げずものがなの1点」とでも言えばいいんでしょうかね。まだこの辺、内野連携で息の合わないところがあるのかどうなのか。

しつこいようではありますが、打球をキャッチするまでは確かに素晴らしい。昨年シーズン開幕当初は、ウエスタンリーグでわずかながらサードもやってたけど。しかし捕る以上に「しっかり投げ終わってこそ」のバッターアウトであり、ランナーアウト。審判がジャッジするまでがワンプレイ。


ホント、送球エラーって、どんなエラーの中でも一番萎えます。あの1点は菊池涼介の自責点。


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2013.08.18 / Top↑
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