8月11日 第17回戦 広島東洋カープ1-6読売ジャイアンツ


やっぱりと言うか案の定、力の差をまざまざと見せつけられた試合。

後ろから言えば、1-2でも1-4でもなく、5点目。そこまで、点に繋がる繋がらないにかかわらず、しつこい位に送りバントを仕掛けてきた。3つのうち2つが、2番に入った亀井善行。色々2番打者を取っ換え引っ換えしてるジャイアンツではありますが、一番意外な人が一番しっかりバントをしてる。

それ以上にこの三連戦、全試合で1回表に坂本勇人が出塁(しかも全部ヒット)して、2番打者(橋本到、亀井善行)が確実に送りバントを決めてる。打って打って打ちまくる印象の強いジャイアンツではあるけども、その「決めのヒット」が出るまでに、実に地味な攻撃をしかけてる。

ジャイアンツがこの三連戦で仕掛けた「犠打」は、金曜日3、土曜日2、日曜日(鈴木尚広のスクイズ込み)4。対するカープの送りバントは、金曜日に野村祐輔がひとつ決めただけで、土曜日、日曜日はともにゼロ。3試合とも、ヒット数では遜色ない攻撃をが出来てるというのに。

打って走ってヒットエンドラン、みたいな攻撃も大いによかろうけども、そんな技術を持った選手がどの程度おるよ。むしろ岩本貴裕やら松山竜平あたりにでも送りバントさせてみてもいい。無理やり打ちにいってショートゴロダブルプレイと言う、ヒットエンドランではありえない結末を見るよりはマシだ。

で、菊池涼介がチーム最多の29犠打。しかしその29犠打を残念な事に生かせてないんだ。その前を打つ1番打者が固定されて、それなりに数字を上げているのであれば、もっと生かせるはずなのに。ルイス。菊池でようやく固まりかけたかな、と思いきや、この三連戦全て1番打者が違う。

もうそろそろ、打順を固定してみんか?と言う時期でも成績でもないからどうでもいいんだろうけど、本気で価値に行ってるつもりなら、せめて1・2番くらいはいい加減固定出来んもんだろうか。

7月末から8月アタマにかけて、フレッド・ルイス、菊池涼介で固まりかけてたようにも思える。事実打線は活発化した。キラ・カアイフエを4番に据えたおかげで、3番に丸佳浩を挟んで、ようやく上位打線すらも固定出来かけた、それをわざわざ自分ら首脳陣の手で崩してしまった。

ある程度の完成品を「次の段階」ってんで崩してしまうのはよくある事だけども、せっかく「もう少しで出来る」ってな時に壊してしまう必要もなかろう。その結果が6連戦で12点。平均2点しか取れてない。これじゃピッチャーもたまったもんじゃない。いくら抑えても、味方が取ってくれんのんだから。

仮に今、元に戻したとして、また廻り出すには時間がかかるだろうな。

光明らしい光明と言えば、松山竜平が1試合で4打席もしくは5打席、立たせて貰えるようになった事くらいかな。土曜日の試合の杉内俊哉炎上なんか、キラ・カアイフエと揃って、もっと褒められてイイはず。これまでなら、キラ・カアイフエが出たgところで右の代打を送られてたような状況なのに。

丸佳浩の「置き所」の兼ね合いか、3番だったり5番だったり6番だったりもするけども、彼はようやく「掴んだ」と言ってもいいと思う。遠回りもしたし時間もかかったけど。暑い暑い由宇練習場で、アンパンマンどころかコゲパンマンみたいに日焼けしながらバットを振った努力の結果ですよ。


そしてピッチャー。結果ノックアウトという形になったけど、中崎翔太の「気魄」を感じた。

特に寺内崇幸との「勝負」。先発ローテーション確保 対 セカンドの定位置確保、と言う図式にも見えるけど、中崎翔太の「もう1点もやらない、やれない」執念が垣間見えた。

で、マウンドを降りた中崎翔太に向かって、野村謙二郎監督は腕組みして何か言うてたけど、中崎翔太の耳にちゃんと入ってるか、頭の中に入ってるか、ぶっちゃけそこがすごく疑問なんですよねぇ。

ボコスコに打ち込まれた挙げ句、イニング途中に降板させて、くたびれてる所へ更にアレコレ言うくらいなら、イニングの最後まで投げさせるべき。その方が今後の為にもなる。で、スリーアウト取ってベンチに帰ってきたら、肩の一つでも叩いてやって「ようやったお疲れさん」と声をかけるだけでいい。

打たれたあとのベンチ内、降板直後ってある程度頭に血が上ってるような状況だろう。そんな状態で何か言うて頭に入るものなのかな。いっそ翌日の練習中、もしくは練習前くらいに言うたほうが効果はないかな。しかもアレコレ言うのは野村謙二郎監督ではなく、山内泰幸投手コーチあたり。

「プロフェッショナルベースボールチーム」の監督だから、何もかもに口を出したがる気持ちは分からんでもない。けど、野村謙二郎監督が投手陣にアレコレ口を出したところで、何一つ改善されてない。我慢強く改善しよとした、そして出来かけた大野豊氏も、愛想を尽かして辞任したようなもんだし。

ただ、やはりう交代させるなら7回終了時点だっったかなと。

7回2失点のナニがいかんのですか、って話。もっともその時点ではまだ1点ビハインド。これ以上離されたくない気持ちは分からんでもないけど、そう言う状況でどのピッチャーをリリーフのマウンドに送っていいのか、まだブルペンとの意思疎通や、場面場面での想定は出来てないんだろうな。

オールスター明けの菊地原毅の出場選手登録抹消以降、怒涛のようにブルペン陣の様相が変わった。開幕以来それこそ八面六臂獅子奮迅の活躍をしてきた久本祐一までもが登録を抹消。そしてトドメはキャム・ミコライオも抹消。ペナントレース開幕と様相が一変してしまった。しかもたかだか20日ほどの間。一定期間を置いて休ませながら、とか言う問題じゃない、もう「総取っ替え」に等しい。

昇格してきたメンバーは皆「満を持して」だとは思うけど、果たして梅津智弘は、昇格させるタイミングにあったかな、とも。最後の登板は3日の対タイガース戦。この試合で1イニング2失点してる。同時に昇格してきた岩見優輝の最後の二軍登板は、三菱重工広島との練習試合で2イニング無失点。

気分の問題かも知れんけど、打たれた状態のまま昇格してくるのと、社会人チーム相手とはいうものの、ゼロに抑えて昇格してくるピッチャーとは精神面でも違うだろう。そのあたりを昇格降格の目安に入れているかどうか。昇格のタイミングがぴったりはまる選手もそうそうおりませんが。


しかし、僅かに期待はしたけど、ジャイアンツにもタイガースにもまったく歯が立ちませんでした。だから下位に沈んでるんだろうけど。見所はあっても、結果試合に負けてしまえば、その場面はその場面で「よかったね」で終わってしまう。負ければ賊軍とは言うけど、もはや賊軍ですらない。

もっとも、それで一番喜んでる人が球団のトップに座っとるんやから困ったもんです。


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2013.08.12 / Top↑
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