さて、後編です。ここからは本格的に試合の話です。

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09:40、ウォーミングアップも終わり、投手組と野手組に別れて、それぞれの練習メニューに入ります。

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09:50になると、三菱重工広島ナインもグラウンドに勢揃いし、カープの練習を見ながら、外野のウォーニングゾーンでランニングその他アップを開始しました。

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10:17。サブグラウンドでの投手陣のフィールディング練習終了。

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一部の投手は集まっての体幹トレーニング。

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10:35、カープ選手のバッティング練習終了。引き続き三菱重工広島ナインのバッティング練習が始まりました。

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11:30、三菱重工広島ナインのバッティング練習が終了。

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社会人野球ではよく見られる光景ですが、自分達が練習した後は、自分達でグラウンド整備をしで元の状態に戻して「返す」。よくバッターボックスやマウンドで、足場を決めるのにやたらほじくり返す様子を見ますが、あれってあんまり見映えの良いもんではないように思うんですが如何でしょう。

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試合前の声出しは中村真崇。えらい気合が入ってました。



先攻:三菱重工広島
1(遊)田中友博
2(中)実政太一
3(捕)國本剛志
4(右)松原匡志
5(一)井口晴樹
6(二)松永弘樹
7(指)松永弘樹
8(三)渕上大地
9(左)大城裕児
投手:鮫島優樹

前回の阪神タイガースとのプロアマ交流試合からは、若干中軸を入れ替えただけ。

後攻:広島東洋カープ
1(左)中村憲
2(中)高橋大樹
3(捕)中東直己
4(一)中村真崇
5(遊)鈴木誠也
6(指)下水流昂
7(二)申成鉉
8(三)美間優槻
9(右)三家一馬
投手:篠田淳平

薄々感じていましたが、篠田純平がナゴヤ球場で負傷して以来のマウンド。しかしながらキャッチャーが中東直己と言う若干の不安もあります。その他はタイガースで言う育成試合らしいメンバー。

打撃成績
1回表
田中     0‐2から3球目を空振り三振
実政     3‐1から5球目を選んでフォアボール
國本     0‐1から2球目を打ってサードライナー
松原     1‐0から2球目を打ってレフト前ヒット
井口     2‐2から5球目を打ってライトフライ

篠田純平の立ち上がり。低めに伸びのあるボールはいくものの、イマイチ制球が定まってないご様子。もっとも、コントロールがややアバウト気味なピッチャーに、体の小さいキャッチャーと言うのはどうなんかいな、と言う印象。中東直己をキャッチャーとして認められない要因のひとつ、でもあります。

1回裏
中村憲    フルカウントから6球目を打ってセンターフライ
高橋     1‐2から4球目を打ってセンター前ヒット
中東     初球を打ってレフトフライ
中村真    2‐0から3球目を打ってセンターフライ

2回表
松永     1‐0から2球目を打ってレフト線シングルヒット
戎      1‐1から3球目をピッチャー前送りバント
渕上     1‐1から3球目を打ってセンターフライ
大城     2‐0から3球目を打ってファーストへのタイムリー内野安打
広島東洋0‐1三菱広島
田中     フルカウントから9球目を打ってセカンドフライ

比較的早いカウントで打ちに来る社会人野球のリズムに填まったのか、いとも簡単に三菱重工広島が先制。しかしタイムリーになったファースト内野安打のフィールディングにはやや課題。この辺り、出場機会のなさが響いてるのか。敢えて言うなら、これも間接的に栗原健太不調の弊害か。

2回裏
鈴木誠    1‐2から4球目を打ってセンターフライ
下水流    1‐1から3球目を打ってレフトオーバーソロホームラン
広島東洋1‐1三菱広島
申      フルカウントから6球目を打ってセンターフライ
美間     1‐1から3球目を打ってセンターフライ

スッと振り抜いた下水流昴の打球は、ホント静かにレフトスタンドへ。ホームイン後、ベンチ横での綾田練トレーナーとの会話の中で「気が楽だったので思い切り行った。打ててよかった。」とのコメントを残してました。ただ、指名打者での出場だったので、ヒマそうにはしてましたが(笑)。

3回表
実政     1‐2から5球目を空振り三振
國本     初球を打ってレフト前ヒット
松原     初球を打ってライトフライ
井口     2‐1から4球目を打ってレフト線ツーベースヒット
松永     フルカウントから6球目を選んでフォアボール
戎      1‐1から3球目を打ってセンターフライ

3回裏
三家     0‐1から2球目を打ってキャッチャーファウルフライ
中村憲    2‐2から5球目を打ってライト前ヒット
高橋     初球を打ってレフト前ヒット
中東     1‐1から3球目を打ってライト前タイムリーヒット
広島東洋2‐1三菱広島
中村真    2‐2から5球目を打ってセンターへ犠牲フライ
広島東洋3‐1三菱広島
鈴木誠    初球を打ってサード強襲タイムリーヒット
広島東洋4‐1三菱広島
しかし鈴木誠は一、二塁間に挟まれタッチアウト

ようやく鮫島投手のリズムを掴んだのか一挙3点。しかもどの打球も無理に打ちに行かず「まずミート」のバッティングを心がけたのが功を奏したんだと思います。

ただ最後の、鈴木誠也の挟殺プレイはいただけない。セカンドを目指すんなら思い切らないともったいない。どうせアウトになるんなら、次の塁でアウトになった方がいい。この辺りの「ポカ」がまだまだ多い。あらゆる面で一流に、は難しいけど、やはり必要最小限、出来ておかないと。

4回表
カープ選手交代
ピッチャー篠田→岩見

渕上     0‐1から2球目を打ってセンターフライ
大城     2‐1から4球目を打ってセンターフライ
田中     フルカウントから6球目を打ってレフト前ヒット
実政     1‐2から5球目を打ってサードファウルフライ

4回裏
下水流    1‐2から4球目を打ってピッチャーゴロ
申      1‐0から2球目を打ってレフトフライ
美間     2‐2から6球目を空振り三振

5回表
國本     0‐1から2球目を打ってセンターフライ
松原     1‐1から球目を打ってレフト前ヒット
井口     3‐1から5球目を選んでフォアボール
松永     1‐2から4球目を打ってファーストファウルフライ

5回裏
三家     初球を打ってファーストフライ
中村憲    フルカウントから7球目を空振り三振
高橋     1‐2から4球目を打ってセンターフライ

6回表
渕上の代打横松 3‐1から5球目を選んでフォアボール
横松の代走に馬澤
大城     初球をキャッチャーゴロセカンドフォースアウト
田中     3‐1から5球目を打ってセンターフライ
実政     2‐2から6球目を打ってセンターフライ

6回裏
三菱重工広島選手交代
代走馬澤→セカンド
セカンド松永→サード
ファースト井口→レフト
レフト大城→ファースト山本

中東     1‐1から3球目を打ってライトフライ
中村真    2‐2から5球目を打ってレフトフライ
鈴木誠    1‐1から3球目を打ってライト前ヒット
次打者下水流の初球に鈴木誠セカンド盗塁成功
下水流    3‐1から5球目を選んでフォアボール
次打者申の2球目前に鈴木誠牽制タッチアウト

7回表
カープ選手交代
キャッチャー中東→白濱

國本     0‐1から2球目を打って右中間突破スリーベースヒット
松原     3‐1から5球目を選んでフォアボール
井口     初球スクイズ成功
広島東洋4‐2三菱広島
松永     フルカウントから6球目を空振り三振
戎      2‐2から5球目を空振り三振

スリーベースヒットは致し方ないけど、全くノーマーク状態で、初球にあっさりスクイズバントを決められてしまうのは如何なものか。マークしろとは言わんが、それなりのシフトは敷けなんだか。点差があったとは言え、少し軽率に見えました。このあたりはベンチの指示ミスかキャッチャーのミスか。

7回裏
三菱重工広島選手交代
ピッチャー鮫島→酒井(元読売ジャイアンツ)

申      2‐2から5球目を空振り三振
美間     2‐2から5球目を打ってショートゴロ
三家     1‐1から3球目を打ってライト前ヒット
中村憲    2‐1から4球目を打ってセンター前ヒット、三家はサードへ
次打者高橋の6球目にサードランナー三家牽制タッチアウト

8回表
カープ選手交代
ピッチャー山野→金丸

馬澤の代打山口 初球を打ってライトフライ
山本     初球を打ってレフト前ヒット
田中     1‐1から3球目を打ってセンター前ヒット
実政     初球をピッチャー前送りバント
國本     2‐2から5球目を打ってショートゴロ

8回裏
三菱重工広島選手交代
代打山口→サード福田
サード松永→セカンド
ピッチャー酒井→岩崎

高橋     1‐0から2球目を打ってセンター前ヒット
白濱     初球デッドボール
中村真    1‐2から4球目を打ってショートゴロセカンド封殺
鈴木誠    0‐1から2球目を打ってセンターへ犠牲フライ
広島東洋5‐2三菱広島
しかしファーストランナー中村真セカンドタッチアウト

9回表
カープ選手交代
ピッチャー金丸→岸本

松原     フルカウントから7球目を打ってショートゴロ
井口     1‐2から4球目を空振り三振
松永     1‐2から4球目を空振り三振

三菱重工広島 010 000 100 2
広島東洋工業 013 000 01X 5

勝利投手:岩見
セーブ投手:岸本
敗戦投手:鮫島
本塁打:下水流

投手成績
(左から順に、登板イニング数、対戦打者数、投球数、被安打、与四死球、奪三振、失点、自責点)
三菱重工広島
鮫島   6   24 87   7  1  2  4  4
酒井   1    4 23   2  0  1  0  0
岩﨑   1    4  9   1  1  0  1  1

広島東洋カープ
篠田   3   16 57   5  2  2  1  1
岩見   2    9 34   2  1  0  0  0
山野   2    9 35   1  2  2  1  1
金丸   1    5 11   2  0  0  0  0
岸本   1    3 15   0  0  2  0  0



勝ったからいいようなものの、交流試合と言う比較的結果は問われない試合ですが、何か色々と雜でした。とにかく多分これ、ウエスタンリーグ公式戦の後だったら反省会は長かったろうなぁ。

スコアボードの表示が、得点とSBOだけの中での試合なのであんまり目立ちませんが、何気に打ち込まれて10被安打。被安打0で終わったのはラストの岸本秀樹だけ。お互い「ゼロ」の状態で試合をしているにしては散々な内容。よくもまぁ2点で済んだな、的な試合。

早いカウントから打ちに来る社会人野球のテンポに、填まったのかどうなのかは分かりませんが、いかにストライクを取るべきボールにチカラがなかったか、と言う証拠にもなります。

攻撃の方も、10安打3四死球で5点はやはり物足りない。

これはもう、何度となくあった走塁ミスの結果、もうひと押しが出来なかった、としか言いようがありません。繋がりを自分で切るようなもんだし。盗塁失敗は致し方ない所はありますが、牽制タッチアウトはボーンヘッドと取られかねない。挟殺プレイにしても、状況判断と思い切りの問題かと思います。

で、気になる篠田純平の様子。もともと球数を要する人ではありますが、3回57球はかなり多い方でしょう。もっとも、このクソ暑い中、我慢強くこれだけ投げられた、と考えれば、復帰登板と言えど無駄にならないかと。何球が、絶妙にコントロールされたボールも行ってましたからね。

しかし、個人的な話になりますが、この試合でカープが負けてたら「NPB対社会人観戦、NPBの4連敗」となってた所。カープが勝ってくれて良かったよかった。

しかし、先にも記したように、JABA広島大会ではほぼ確実に、優勝する為に倒さねばならない相手。プロフェッショナルとアマチュアとは言うものの、野球は野球。何が起こるか分かりません。

まだまだウエスタンリーグの優勝争いの行方も分かりません。これからさらに上を目指すために、何をすべきか、手綱を締め直すにはよい機会になったんではないでしょうか。


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2013.08.08 / Top↑
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